無力な女神(無力とは言っていない)
最近姉が
「メドゥーサ?」
え、ちょ、まだなにも言ってな、まって、そこ首じゃなくてくちび
~ずきゅぅぅぅぅん~
はぁい。
メドゥーサじゃなくて、姉のステンノよ。
メドゥーサはどうしたかって?メドゥーサはそこでイっているわ。漢字は各自で当てなさい。
では早速。
最近、妹が辛そうだ。
毎日何かに追い立てられるように物を作ってはそれを振り回したりしているわ。
というわけなのて姉としてめんたるかうんせりんぐ?ってやつをやってみたいとおもうわ。
「エウリュアレ。」
「…あ、ステンノ。どうしたの?まだお昼ご飯には早いわよ?」
「あら、まるで私が常にお腹を空かせているかのような言い方ね?」
「え?違うの?」
「え?」
「…いや、うん。なんでもないわ。それでどうしたの?」
「そうそう、エウリュアレ、貴女どうしたの?最近ずっと武器を作り続けているじゃないの。」
「あー、それ?んー…言わなきゃだめ?」
「ええ。だって貴女、辛そうだもの。見ていてこっちも辛くなってくるぐらいには、ね。」
「そっか…。うーん、そんなかー。結構参ってるのかなぁ…。」
「それで?」
「…うん。最近悪夢を見るのよ。内容はなんとも言えないのだけど、軽く首をつりそうになりそうな内容とでも。」
「…悪夢は私にはどうしようもないわね。」
「…ですよねー。」
「そうね、辛いからといって延々と自分の世界に沈み混んだらいけないと思うわ。だってほら、悪夢は基本的には自分の中から来るものでしょうしね。」
「ステンノ…。」
「たまにはなにもせずのんびりしてみるのもいいと思うわよ?」
「…そうね。」
「じゃあ」
「でも、今日は作りたい気分だから作るわ!」
「えぇ…。」
「でも…うーん、ネタが少しマンネリぎみなのよねー。なんかない?」
「なんかって…。あ、じゃあ私にも使えるような武器とか無いかしら?」
「…ステンノに?」
「ええ。ただ妹に守られるだけの姉なんて嫌だもの。少し位は二人の役に立ちたいわ。」
「私としてはステンノの笑顔だけでいいんだけどなー。まあ、そうねぇ。魔力を使うとして、杖とか?それか魔力を矢として打ち出す弓? 投げボルグみたいに魔力を込めると相手をホーミングする槍もいいかな?…よし、それにしよう。」
「なにを作ってくれるの?」
「それは出来てからのお楽しみー。それじゃ、ちょっと待っててね。」
「ええ、わかったわ。」
………………少女作成中………………
「……メドゥーサ、貴女ブラフって物を知らないの?」
「…うー。」
「明らかにさっきの伏せカードはブラフじゃない。それにサイクロンを撃つのはダメよ。」
「でも伏せカード怖いじゃないですか…。」
「それで逆転されてちゃ意味がないわよ。あ、カオスMaxで守備表示のマシュマロンに攻撃するわ。」
「うぅ、負けました。」
「ステンノー?できたわよー?」
「あら、ちょうどよかったわ。どんなものができたのかしら?」
「ふっふっふー。これよ!」
「…これは…宝石の首飾り?それも2つ?」
「ええ。待機状態では赤と白の宝石の首飾りになっているわ。適当に隠密魔術掛けておいたからその状態なら多分ばれないわ。」
「…それってかなりのものじゃないのかしら?」
「いやー、どうせ相手にするのは神とかだろうし無意味よ無意味。」
「えぇ…。私流石に神の相手は厳しいのだけれど。というか戦うことになるような神って確実にアテナとかその辺りじゃない…。」
「まあ、そうなるわね。ちゃんと修行はつけてあげるから頑張ってね。それで、説明を続けるわよ。その宝石は魔力を通すと戦闘形態に変化するわ。赤の宝石は槍で、白の宝石は弓に変化するわ。」
「なにそれすごい。」
「ふふふ、頑張ったんだから。いやまあ本気だしちゃうと抑止力に押さえつけられちゃうから多少抜いてはあるけど。…いや、真面目に作ったら対界宝具っぽいのできちゃったし…。」
「…え?」
「まあそんな事はどうでもいいのよ。うん。まずは槍の説明ね。取り敢えず展開してみて。」
「え、ええ。ていっ。」
ガシャン
「…成功ね。その朱槍の銘は『紅炎』。まんまだけどそういう名付けのセンスは私は持ってないから諦めて。その槍は魔力を通すと火炎が出るわ。」
「へぇ…軽いわね。まるで絹を持っているみたい。それで?どの程度でどのレベルの炎が出るの?」
「先にそれを聞く辺り私という存在について理解してるわね。うん。」
「あの…びーむそーど?を見たら聞くわよ…。置いてあったあれを拾っちゃった時は大変だったんだから…。」
「島が半分消えたものねー。あれはちょっとやり過ぎたと後悔はした。」
「反省は?」
「それでその槍は魔力を通すと火炎が出るわけだけど、基本的には刃のある方向に火炎が出るわ。」
「してないのね。それで、どの程度?」
「んー、15スパルタくらいかな?」
「つまり15000人の兵士を消し飛ばせる程度ってことね。ふざけてるのかしら?」
「いやー、ちょっとがんばった。はじめての姉への一生残るプレゼントだもの。」
「いっそもっと平和なものの方がよかったわよ…。」
「え?砲がよかった?」
「…これ突き刺して魔力通したらどうなるのかしらねー?」
「…ごめんなさい。」
「全く。」
「あ、ちなみに火炎は出す方向を意識すればどこからでも出せるわよ。頑張れば後ろと前に同時にぶっぱなすとかもできちゃう。つまり30スパルタ!」
「今さらだけどスパルタってなによ。単位?」
「人類史上最強クラスの人種と私は記憶してるわ。ギリシアのトップクラスの英雄が普通な種族って考えておけばいいと思う。」
「なにそれ怖い。」
「一騎当千を地で行く辺りすごいと思う。と、まあ槍はそれと、魔力を込めつつ投げると加速しつつホーミングしつつ炎を周辺にばらまきつつ、着弾すると刃からビームブッパ、あと投げたり撃ったり落としたりしても手元に戻ってくるわ。」
「すごいわね。ただ私に筋力はないから投げられないし、そもそも槍を撃つってなによ。」
「それは次ね。取り敢えず槍を待機状態にしてみて。念じれば出来るわ。」
「わかったわ。」
シュイン
「…うん、これも成功っと。それじゃ次は弓ね。」
「てい。」
ガシャン
「こっちも成功っと。」
「これは…銀?にしては絹レベルに軽い。というかでかいわねこれ。」
「ふふふ、エウリュアレ驚異の技術力ってやつよー。あ、銘は『白雷』ね。」
「それで?これにはどんなとんでも能力をつけたの?」
「よくぞ聞いてくれました!まずこの弓は基本的に矢は使わないわ。代わりに魔力を打ち出すの。」
「…普通ね。」
「普通じゃないです。あ、もちろん魔力増幅機付きだからガンド一発位の魔力で撃てるわ。射撃タイプは拡散、収束、速射、三点バーストの3つよ。」
「範囲とかは?」
「拡散だと正面を0として方位20から340の方角にビームが飛ぶわ。収束は…まあ普通のビームとでも。速射は収束を魔力を込め続ける限り打ち続けて、三点バーストは三発撃つって感じ。威力は…拡散はまあ2スパルタぐらい。収束は…まあちょっと山が吹き飛ぶ程度よ。」
「…普通ね。」
「普通じゃないです。んでこれはもうひとつ能力があるのよ。」
「…なにがあるのかしら?」
「この弓に物をセットして矢のように撃つと、魔力で加速して撃てるの。」
「…それがなにかになるの?」
「さてここでさっきの槍よ。弓で撃つのも投げる判定に入るみたいなのよ。なんでか。つまり、」
「高速で回りに火炎をばらまくことが出来る、と。」
「しかもホーミングする上槍は帰ってくるしね。どうよ!」
「すごいわね。ありがと、エウリュアレ。」
「いやいや、私も意外と得たものがあったからいいのよ。特に形態変化ははじめての試みだったからね。まあ、魔力とかの関係でかなり純度の高い宝石が必要なのがネックだけれど。」
「ふふ、やっぱり貴女は笑顔の方がいいわ。」
「…そうなのかな?ありがとう、ステンノ。よし!それじゃあ早速鍛練といきましょうか!」
「え、まって、明日でもいいんじゃないかしら…」
「なにいってるのよステンノ、善は急げよ!ほらほらはやく!」
「…もう。わかったわよ、ほら、メドゥーサも来なさい。エウリュアレだけだとなんか暴走しそうだし。」
「あ、はい。」
…まあ、エウリュアレが笑顔になったし良しとしましょうか。
「取り敢えず一日一万回感謝の突きからね!」
…これ生き残れるかしら…?
↑ここまでステンノ
↓ここからエウリュアレ
―――地獄を見た。
世界を闇が包んでいた。
―――地獄を見た。
街は廃墟となっていた。
―――地獄を見た。
善人も、悪人も、犬も、猫も、鳥も、花も、木も、空も、全てが等しく絶えていた。
―――地獄に、居た。
そこにあるのは無と、黒と、歪みだけだった。
―――私は、そこに居た。
ただの人間だったわたしは、瓦礫に押し潰されて死んだ。
無力だったわタしは、■に焼かれて死んだ。
お人好しだったワたしは、誰かを助けて落ちて死んだ。
誰かの死を受け入れられなかったわタシは、首を切って死んだ。
運の無かったワタしは、■に飲まれて殺された。
好奇心旺盛だったワタシは、爆発に巻き込まれて殺された。
■の奔流に巻き込まれて殺された。
死んだ■が成り果てた化け物に食らわれて殺された。
黒い■■に、殺された。
またわたしは殺される。
またワタシは殺される。
じゃあ、私は?
家族を愛していた私は、妹と弟を助けて死んだ。
父親似の赤毛の子供。
それで、良かった。
助かって、良かった。
だけど――
赤毛の《少年/少女》は地獄の中に立っていた。
《少年/少女》は前に進めずにいた。
私はそれに近づいて、《少年/少女》を《抱き締めてしまった/背中を押した》。
そして《少年/少女》は、《捕らわれてしまった/また歩き出した》。
そして、私はそれを見て―――――――
微笑み、言った。
《もう離さないから/信じて進みなさい》、と。
私は願ってしまった。
まだ、消えたくないと。
二人を、《守っていたい/見守っていたい》と。
それが許されることのない願いと知りながらも、
願ってしまった。
願いは、叶えられた。
「―っ!」
ガバッ
まだ、夜中だ。
「…はぁ、はぁ、はぁ…。」
身体中に嫌な汗がまとわりついている。
また、あの夢だ。
ゼウスの祝福を受けて以降、毎日のようにこの夢を見る。
まるで自分が自分でないような感覚の夢。
なにかに侵されるような感覚。
地獄と形容するに相応しい光景。
幾度も殺される。幾度も絶望する。
それがまるで私の未来を表すことのような気がして、怖い。恐ろしい。
何よりこれの正体を掴めないのが辛い。正体不明は不明故に怖いのである。ばれればそうでもない…かも?
多分私なんだろうけど…わからん!前世だとしても記憶はさっぱりないし!
うーん、でもどうしようもないしなー。
しゃーない。貘の絵でも書いて枕の下にでも入れとこ。
はぁ…。ステンノに言われた通りに明日は一日のんびりしようかな…。なにか気分転換になるものがあればいいんだけどなぁ…。
…そうだ、本気で武器一式作ってみようかな。抑止力も多分なんとか出来るし。気合いで。
よし、そうしようっと!
ステンノが強化されてしまいましたとさ。これで三人とも戦えちゃうという。前衛のメドゥーサ、後衛のステンノ、どっちも行けるエウリュアレ。強い。
今回はステンノのステータスとか。
身長:134cm
体重:31kg
出展:ギリシア神話(改)
地域:欧州
属性:混沌・善
隠し属性:天
一人称:私
二人称:貴方、貴女
三人称:彼、彼女
イメージカラー:白
特技:裁縫、料理
天敵:なし
レア度:☆4
パラメーター
筋力:E-
耐久:E-
敏捷:B
魔力:EX
幸運:EX
宝具:A+
スキル
吸血:D 正直美味しくない。メドゥーサへのお仕置きにしか使わない。
対魔力:EX エウリュアレに習った
神性:A
魅惑の美声:A++
魔力放出(炎):B 槍のおまけ。
宝具
・『女神の微笑』(スマイル・オブ・ザ・ステンノ) 宝具ランクB 対人宝具
うまく行くとキュン死しちゃうすごい笑顔。女であっても効くやつは効く。
・『紅炎』(こうえん) 宝具ランクB+ 対軍宝具
エウリュアレがステンノのために作った朱槍。待機状態では赤い宝石の首飾りである。
槍の状態でも絹のように軽い。
魔力を流すと火炎に変換して放出する。また、投げるとホーミングしつつ火炎を広範囲にばらまくという軍隊殺しな能力も持つ。弓で放つのもオーケー。
・『白雷』(はくらい) 宝具ランクA+ 対軍宝具
エウリュアレがステンノのために作った銀弓。待機状態では白い宝石の首飾りである。
弓の状態でも絹のように軽い。
魔力を増幅してぶっぱなす脳筋仕様。前方40度の方向に撃つ拡散、山を消し飛ばす収束、収束を魔力を流し続ける限り撃つ速射、三発撃つ三点バーストの四種類の射撃がある。連射速度は秒間六発。
また矢や槍を撃つこともできる。そのときは亜音速まで加速させることが可能。紅炎と合わせると亜音速で高精度ホーミングしつつ炎をばらまきつつ飛ぶ槍ができる。なんじゃそりゃ。
ステンノの強化は据え置き。主人公はエウリュアレだから仕方ないネ!
ついででエウリュアレの追加データ
身長:141cm 牛乳をのむのです!
体重:36kg 痩せたり太ったり大変。
敏捷:B+ 走り込みの成果
射撃:D 練習した。
道具作成:A+ 新たな境地へ。
縮地:C 三段突きを目指して
宝具
・『■を射■■■女神の弓矢』(アロー・オブ・ザ・エウリュアレ) 宝具ランク■■■ 対界宝具
抑止力は困惑している!
・『■■■■■■■』(■■■■■■) 宝具ランク■ 対■宝具
ヤバイ。
・『旭の旗の下に』
追加兵器
・伊401潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊501潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊502潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊503潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・巨大空母:『建御雷』 宝具ランクA 対軍宝具
・艦上戦闘機:『電征』 宝具ランクC+ 対人宝具
・中戦車:『九式・蒙琥』 宝具ランクB- 対人宝具
ナチュラルに五隻も巨大艦艇を作るチート。なお作業員一名な模様。
これが活躍するのはいつになるやら。…無いかも。
次回、エウリュアレ死す。
デュエルスタンバイ!