やばい、明日あたりに死ぬかも。
読む上で注意してほしいこと
・カオス。
以上。
考えるな、感じろ!
第二十二話 冬木と衛宮とぐだぐだと
『………問おう、汝が我が契約者か?』
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衛宮邸、それはサーヴァント六騎という現状世界で最大の魔術的な戦力をもつと言っても差し支えないただの武家屋敷である。
そんな屋敷のリビングに今夜、集まり得る最大の戦力が一同に会していた。
「士郎、それはつまり―――また聖杯戦争が起こるということなのかい?それも、聖杯が自ら起こすと?」
そう問うのは衛宮家の大黒柱、衛宮切嗣。世界的に有名な『魔術師殺し』であり―――今は、家族の味方だ。
「ああ。十年前の第4次聖杯戦争の時に願われた願いがトリガーになって起こる、らしい。」
そしてそれに答えるのは正義の味方志望の少年、衛宮士郎。第4次聖杯戦争にて孤児となり衛宮切嗣に救われた、第5次聖杯戦争の
「だが第4次聖杯戦争の勝利者はおらず不完全に終わったのだろう?ならば誰が願いを願ったというのだ?」
それの答えに対し疑問をぶつけるのは第5次聖杯戦争にて
「その夢でアンリ・マユが言っていたのは前に話した夢に出てきたエウリュアレが願った、らしい。」
「ああ、3日前の朝に話していたあれですか。たしかチートなエウリュアレが無双する夢でしたっけ?」
その疑問の答えに情報を付け加えるのは衛宮家のメイドにして衛宮士郎の『相棒』であるセラ。彼女はアインツベルンによって手を加えられた人間であり、リズとは違ってホムンクルスではない。
「ああ、それだ。どうもあれは夢は夢でもサーヴァントの過去を見るような感じの夢みたいなんだ。」
「なるほど、それならばエウリュアレーの妹にあたるライダーが関係しているのではないですか?どうですか、ライダー。」
そうライダーに発言を促すのは第5次聖杯戦争の勝利者、セイバーのサーヴァント、ブリテンの騎士王、アルトリア・ペンドラゴン。
「恐らく私は…いえ、恐らくこの世界の歴史に存在する人物は関係が無いのではないでしょうか。なにせアンリ・マユが生まれたのはギリシアの時代よりも後ですから。それにエウリュアレ姉様がそんなのになってるとか信じたくないです。聖杯の泥が見せた悪夢という線はありませんか、士郎?」
そして促されて回答するのは第5次聖杯戦争の間桐桜のサーヴァント、ライダー、メドゥーサ。だが、彼女は正真正銘の夢ではないかとと語る。
「…いや、そいつは現実だぜライダー。なにせ俺はそれに実際に巻き込まれたからな。」
しかしそれを否定するのは第5次聖杯戦争のギルガメッシュのサーヴァントだったランサー、クー・フーリン。我が家の稼ぎ頭の一人だったりする。もう一人はライダーである。
「この前にランサーが話していたことか…。」
「ああ。ありゃあ確かに現実だったと少なくとも俺は感じた。」
「なるほど…。ランサー、もしそのエウリュアレと敵対した場合…勝算はあるかい?」
「………正直に言うが、こちらが十全どころか出し得る力の十二割をここにいる全員が出したとしても…億、いや兆にひとつもないだろうな。」
「ランサー、さすがにそれは言い過ぎではないですか?仮に私やアーチャーに抑止力の補助が加わったのなら可能性はあるのではないでしょうか。」
「そうですよランサー。神霊であっても神造兵器にして星の聖剣たるエクスカリバーなら…」
ランサーの結論にセイバーとセラが反論する。しかし
「残念だがセイバー、それでも無理だ。」
「ああ…アーチャーの言うとおり、厳しい。」
「…とまあ、アーチャーも坊主も同じ意見だ。」
「なぜですかアーチャー、シロウ!」
「そのエウリュアレには会ったことがある。あれの強さは…例えるならばその場のノリで動く英雄王だ。乗り気でなければ適当にあしらうだろうし、乗ってしまえば最悪対界宝具の使用すらありえる。」
「な、対界宝具だって…!?」
「それ以外にも俺のゲイ・ボルクの上位互換やらアーチャーの固有結界じみたものやら明らかにエクスカリバーよりも火力の高い剣やら坊主の創造魔術やら…なんでもあり、スーパーパワーのバーゲンセールってところだ。」
「…ふむ、魔術師殿、発言よろしいですかな?」
アーチャーとランサーが絶望的な内容を述べていくところに、アサシン、呪腕のハサンが意見を具申する。
「ああ…なんだ、アサシン。」
「それほどの強さのサーヴァントであるならば、倒すよりも味方につけることを考えた方が良いのではないでしょうか?」
「…やっぱり、そうなるか…。」
「まあ、そうなるよなぁ…。」
「じゃあ士郎、その方針でいいかい?」
「ああ。みんなもいいか?」
「私は何があってもシロウに協力するだけです。」
「マスターであるシロウの指示に従います。」
「どうしようもないなら…仕方ありません。」
「よし、じゃあそうしようか。」
「………ではシロウ!頭を使ってお腹が空いたので夜食を作ってください!」
「りょーかい。それじゃあぱぱっと…」
「…いや、残念だがお客さんが来たようだ。」
「ん?そりゃどういうことだアーチャー?」
「ふむ、流石おかん、客の気配には敏感ということか…!?」
「ええい、誰がおかんだ!姿を見せろ!」
「よかろう!そして姿を表したならば名乗らねば狐の名が廃るというものなのだな!」
そういいながら現れたのは、巫女服を着た…耳と尻尾が生えた女性であった。
「我が名はバーサーカー、タマモキャット!ご主人を封印から救うために冬木に降り立ったしがないメイド狐なんだ、ワン!」
「えっと…犬?猫?狐?巫女?メイド…?」
「ライダーさん、多分あれは全て合成したナマモノかと。」
「ええい、なんなのだこのカオスは!ネコカオスか!?ネコアルクもいるのか!?虎聖杯なのか!?」
「虎聖杯…イリヤ…小悪魔キャラ…うっ頭が」
「虎聖杯…遠坂…カレン…魔法少女…うっ頭が」
「安心してキリツグ、うちのイリヤは小悪魔キャラじゃないわ!どちらかというと魔法少女チックよ!」
「安心して下さいシロウ、傷は深いです!」
「キャットよう、なんかおめーさんが来てから一気にぐだり始めたんだが。」
「仕方なかろう、ランサー。カオスなのはキャットの特権、ぐだぐだなのはご主人のせいなのだからな!」
「なるほど、つまるところエウリュアレのせいか。」
「まあ、そうなるんだワン!」
「…ハッ!シロウ、なんだか嫌な予感がします!具体的にはまだ他にも来るような気が!」
「もうやめてくれぇぇぇ…」
「ふはははははははは!流石の直感だなアルトリア・ペンドラゴン!」
「な、この高笑いは…!ギルガメッシュですか!」
キャットによってぐだぐだし始めた空間に颯爽と黄金の光が!
あれは誰だ!?余か?余か!?それとも余か!?
「ふっはははははははは!もちろん
「なにぃ!?英雄王だと!?」
「ふははははははははははははははは!そう、英雄王ギルガメッシュ……………
…ではない!
今の我は賢王!キャスターギルガメッシュである!弓の我のことは忘れよ!あんなのが我とか正直嫌だし!」
「ギル、人の家の塀の上に立っちゃ駄目だよ?」
「だからといって玄関からお邪魔してもつまらんだろう!」
「まあ、そうだね。じゃあいっか。」
「いやいやいやいや!?よくないのだわ!?ちゃんと玄関から入るべきってドゥムジも言っていたのだわ!?」
塀の上に現れたのはなんか少し落ち着いているような気がするギルガメッシュに緑の髪をした中性的な人、そして金髪な遠坂(?)であった。
「…え、遠坂が…金髪?」
「…士郎、やっぱり虎聖杯なんじゃないかな?ああ…イリヤがまた小悪魔に…」
「シロウにキリツグ!今回のは虎聖杯ではなくて大聖杯のせいですから!あんなカオスにはならないはずです!どちらかというとシリアスかと!」
「そうよキリツグにシロウくん!まだネコは溢れてないから、ね!?」
「すさまじくカオスなんだが…」
「ランサー、これどうにかなりませんか?」
「すまんライダー、セラさん。俺には無理だわ。」
「ごははははははっ!久々のぐだぐだでキャットは喜びのあまりオムライスを作ってしまったんだワン!」
「オムライス!不思議な狐よ、私にそれを!ぷりーず!」
「うむうむ、食に素直なのは良いことだワン!ではタマモ地獄オムライスバージョン!受けてみるんだワン!」
「ひゃっはー!ごはんだー!」
「大変よキリツグ!セイバーまであっち側よ!?」
「士郎…僕はね…正義の味方になりたかったんだよ…」
「なんだよじいさん…諦めちまったのかよ…?」
「キリツグにシロウくんーーーー!?」
「予想以上にカオスで我かなり困惑。」
「現世って面白いところなのね。」
「いや、違うはずだぞエ………セイバー。」
「そういえばギル、いちおう真名は隠した方がいいのかい?」
「いや、隠す必要もなかろう。どうせうっかりばらしてしまうだろうからな?」
「……なによ、私がうっかり真名をばらすとでも思うの?」
「うむ。」
「うん。」
「ひどいのだわ!?私はそこまでうっかりではないのだわ!」
「うっかりその双剣を無くして大慌てしたのは誰だったか?」
「うぐっ。」
「うっかりセーターを洗濯しちゃって縮ませちゃったこともあったね。」
「うにゃっ!?」
「我の秘蔵の線香花火の山にうっかり火を放ったこともあったなぁ?」
「………あ、それはわざとなのだわ。」
「……………なにぃ!?エレシュキガル貴様、いまのは聞き捨てならんぞ!?」
「むしゃくしゃしてやった、八つ当たりできればなんでもよかった、いまも反省も後悔もしていないのだわ。」
「反省はせんか!よくも我が精神的に辛いときに一人で楽しむために作っておいた線香花火を!」
「まあまあ、あのときは三人で楽しく線香花火を作ったんだし許してあげなよ?」
「それとこれとは話が別だエルキドゥ!反省していないのならば罪は重い!よってエレシュキガルは一月の間風呂上がりのコーヒー牛乳は無しとする!」
「!?(ガーン)
そ、それは嫌なのだわ!お風呂上がりのダビデ印のコーヒー牛乳がないとやってられないのだわ!」
「ならば諦めて反省するのだな。」
「その時の分は線香花火を作って償ったのだわ!よってこの処罰は不当なのだわ!上告するのだわー!」
「ええい、反省せぬのなら朝のヤクルトACEも一月の間抜きだ!」
「!!?(ガガーン)
そ、そんな、横暴なのだわ!?朝のヤクルトがないとお腹の調子が整わないのだわ!?」
ワーワーギャーギャー
「…ランサー、エレシュキガルにエルキドゥだそうですけど…」
「あー、たしかメソポタミアの冥界の女神にギルガメッシュの唯一の友だったか。どっちもやべぇじゃねぇか…。」
「これ、かなりヤバイ状況なのでは…?」
「キャットさん、おかわりです!」
「よかろう!次のオムライスを食らうがいい!」
「こ、これは…カレー!?」
「オムライスと言ったな、あれは嘘だ!ワン!」
「なるほど、美味しい!アーチャーもどうですか?」
「う、うむ、ならば一口………むう!?これは美味い!口のなかに辛みが一瞬現れたと思ったらすぐに消えていく…!しかも肉に至っては掬えばポロリと骨がとれるほどの柔らかさ…!これは一体…!?」
「ちょっとキリツグ!アーチャーくんまであっちに行っちゃったわよ!?」
「じいさん、なら俺がなってやるよ…。」
「そうか…ああ、安心した…」
「キリツグ?キリツグぅぅぅぅ!?」
「……小次郎殿、これはどう収集をつければ良いのでしょうか…?」
「ふむ……そうさな………時間が解決してくれることもあるのではないかな?」
「要するに諦めろ、と。」
「まあ、そうとも言うな。」
「……はぁ。全く平和ですなぁ…。」
「そうだな……。」
今日も冬木は平和でした。
というわけで一発目からカオスですとも。
一応色々な設定
・たいコロ、アッパー終了後。
・4次においてキリツグ、アイリ生存。
・5次に遠坂未参加。遠阪のポジションには沙条綾香がすっぽりと収まっている。ただしすでに別件で死亡している。
・5次の勝利者はセイバーチーム。マスターの士郎を魔力タンクのセラが補助していたため十全な騎士王がストレートで勝利した。
・虎聖杯騒動の影響で5次のサーヴァントは復活、一部は受肉している。していないのは小次郎とハサン。キャスター以外は士郎と契約している。
・地味に登場していないキャスターは新婚旅行中。
・セラはホムンクルスではなく人間。ただしアインツベルンによって多くの調整をされており、第二魔法の一端すら内包しているとか。
・現在プリヤ時空だったりする。
こんなところ。まだまだ出てきたら加筆するかも。
次回予告!
突然現れた四騎のサーヴァント!しかしまだまだ現れる!?そして現れる黒幕とは…!?
次回、姉と船と晩鐘と
次回もぐだぐだしていくわ!