緋弾のアリア -瑠璃神に愛されし武偵-   作:あこ姫

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結衣「今日はお休みっ!」(←貼り紙)
翡翠「バカを捕まえてくる」(←〃)
瑠樺「えっと・・・・どうしろと?」
凛花「さぁ?私達が代打じゃないかな?ルル姉」
瑠樺「マジでか」
凛花「そーみたいね。今回はどんな話だっけ」
瑠樺「えっと、前回の続きで凪優はキンジの爆弾事件をアリアと共に助けた。しかし・・・・・」
凛花「マイクロUZI付きのセグウェイに襲われるんだよね」
瑠樺「そうだ。だが、瑠璃の能力を使う事でその場を切り抜けた」
凛花「そして、なゆなゆはキーくんとアリアんの着地した体育倉庫に向かった・・・・」
瑠樺「そうだ。それではタイトルコール行くとしようか」
凛花「オッケー☆⌒d(´∀`)ノ。第002弾」
瑠樺「遠山侍と瑠璃姫と・・・」
瑠凛「「どうぞ!!!」」

実は理子と結構仲良しな凛花(璃璃神)瑠樺(瑠瑠神)がお送りしたまえがき ③ 完


第002弾 遠山侍と瑠璃姫と・・・ ★

さて、確かあの体育倉庫に突っ込んだはず。

音からして跳び箱の中だと思うんだけどな・・・・・。

そう思った私は体育倉庫に赴き、キンジとアリアの無事を確認しに行く。

「アリア、キンジ、だいじょb・・・・・(きゅぼんっ!)」

二人の様子を見た瞬間、急速に顔を真っ赤に染め・・・・・

「・・・・・・お邪魔しましたっ!おふたりはごゆっくりっ!」

ばたむっ!

そう言って、即座に扉を閉めた。

ワタシハナニモミテナイデスヨ?

「〈明らかに動揺してるやん。何を見たのさ?一体。〉」

「瑠璃には刺激強いと思うよ・・・・。うん。」

「〈その答えに納得する訳無いじゃん。私のほうが歳上なのに〉」

「それでもなのっ!」

「〈動揺しすぎ・・・・・凪優〉」

瑠璃の指摘に反論しようとする。

だが、もう内心は保ってられなかった。

そんな私が取る行動は唯一つ。

『ここは立ち去るが勝ち。』

そう思って戻ろ・・・「「ちょっと、待て(ちなさい)!!」」

・・・・なにか異論でも?

「「異論しかないわっ!!」」

ナニコレこのハモリよう。息ピッタシだな。あなた達。

「〈もうパートナー組んじゃえばいいんじゃね?こいつら〉」

偶然だな、瑠璃。私もそう思う。

「・・・・大体、跳び箱の中で馬乗りになっているあなた達を見て私は空気を読んだのだけど?」

「「だから、その前提から間違ってるんだよ!(のよっ!)」」

「はいはい、仲良し乙。」

「「人の話聞いてない。コイツ!」」

アリアとキンジの仲良しツッコミを華麗にスルーした私は何かを察した。

自分で言うのもアレだけど私の気配察知能力はもう人外レベルらしい。

それも武偵・傭兵等の戦闘職に就く人の気配察知能力のランキングでも第2位だってさ。

因みに世界最高峰、第1位の座は高天原ゆとり先生である。

あの人に敵う奴はそうそういないだろう。・・・シャーロック・ホームズを除いて。

 

・・・・・そんな事自慢してる場合じゃなかった。

早よ行動しないと瑠璃にどやされる。

「・・・・・!伏せて。」

「「え・・・・?」」

「早く!」

二人の頭を掴み跳び箱の影に伏せる私。

華奢な体躯のUZIから轟音と閃光を伴って射出された無数の銃弾は、右螺旋回転を維持して虚空を斬り裂いていく。

それらは宛ら、意志を持ったかのように存在を主張して累乗数的に撒かれる弾幕であり、同時に致死性の暴力であり──対象を穿つ為にしか目的を持たない、傀儡だった。

弾幕の被害に遭い傷つく備品。(さすが防弾仕様。壊れてない。)

「うっ!まだいたのね!」

そう言ってホルスターからガバメントを取り出し応戦するアリア。

先陣隊で襲撃してきた7台を完全破壊する。

「凪優、あと何台いるの?」

「あと、33台かな。さっきのは牽制用みたいだし。」

「そう。凪優の方の銃弾のストックは?」

「大丈夫。まだ余裕あるわ。」

「OK。アタシ一人だとこのままじゃ火力負けするから、第二陣以降のバックアップをお願い。」

「了解。」

そう返事を返し、アリアの方を見やる。

今、アリアはキンジの顔に胸を押し付けたまま応戦している。

無論、そのアリア本人は射撃に集中しており、気づいていない。

ああ、これアウトだ。

アリアの胸の小さい膨らみでなってるな。キンジ。

そう、ヒステリアモードに・・・・。

「強い子だ。それだけでも上出来だよ。」

「は・・・・?」

いきなり口調がクールになったキンジにポカンとしているアリア。

気持ちはわからんでもない。

そして、ポカンとしているアリアをお姫様抱っこして倉庫の端まで運ぶ。

「ヒステリアモードになったんだね。キンジ。」

「そっちのお姫様のおかげでね。」

「そう・・・。」

 

ヒステリアモード・・・・・。

それは遠山家に遺伝する特異体質。

正式名称はHSS、ヒステリア・サヴァン・シンドロームといい、性的興奮を感じると思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上する。

その反面、魅力的な異性を演じて子孫を残す」 ことに由来してるため、「女性を高い知力と身体能力で守り女心を鷲掴みにするカッコいい男性」 になる。

この説明はあくまで「ノルマーレ」の方。

派生もあるらしく、それによって全部変わってくるらしい。

 

さて、私の方もなりますか・・・・。

「瑠璃」

「〈解放具合は?〉」

「第2段階・・・かな」

「〈んじゃ、タロットの方宜しく〉」

来れ(アデラット)(Strength)戦車(The Chariot)死神(Death)

発動させたタロットが眩い光を放ち、私の容姿が瑠璃色のロングヘアー、唐棣色の瞳に変化する。

先程の第1段階と違い瞳の色も変化している。

この状態だと瑠璃の能力を5割くらい引き出すことができる。

まぁ、さしずめ「第2段階」といったところだ。

「いくよ。キンジ。」

「おや。そっちも瑠璃姫になったのかい?」

「ホント、この姿をそう呼ぶのってアンタだけよね。」

「これは失礼。で、どうするんだい凪優?」

「無論、全制圧。但し、セグウェイ自体は破壊せずに。」

「これはまたハードル上げるね。狙いどころは?」

「セグウェイにあるスピーカーの下。そこにある後付けの制御チップ。」

「OK.。では、お掃除・・・いや、お片付けの時間だ。」

「そうね。スタート。」

私の発した言葉の合図にしたかのようにセグウェイは二手に分かれる。

キンジに7台。私に残りの26台。

「たまっちりしていってね!」

そんな合成音声と共に私に向かってくる。

そして一斉射撃。

全く、どんだけ警戒されてんの。

あと、さっきの「上沼垂(かみぬったり)」とは違って「田町」になってるし東京都内にはなったけども。

「語呂が悪すぎるっつーの。」

私はそう言ってホルスターからマテバモデル6(セイ)ウニカを取り出す。

マテバモデル6ウニカ。

イタリアのマテバ社が1996年に開発した半自動作動方式の回転式拳銃である。

その独特の機構から、「オートマチックリボルバー」とも呼ばれる。

回転式拳銃としては部品点数が多く、構造が複雑で、製造コストが高いものとなった。更に、可動部分が多いため、より砂塵や汚損に弱い・・・・という問題点はあるものの、私のお気に入りの拳銃である。

「舞え、銃弾よ」

私はセグウェイのマイクロUZIから発射された銃弾が弾かれて制御チップに着弾するように銃弾を撃ち込む。

私の撃った銃弾が壁の役目を果たし、相手の銃弾はL字型に1回ないし2回反射されて制御チップに着弾する。制御チップ破壊後、更に跳ね返り速度が加速され、次の制御チップを破壊する・・・・・。

この一連の動きが6連鎖する。要は

銃弾撃ち(ビリヤード)」→「跳弾射撃(エル・スナイプ)」&「二重跳弾射撃(エル・エル)」→「加速(アクセル)」→「連鎖撃ち(キャノン)」の繰り返しである。

暫く銃弾同士がぶつかり合っていたが、それも静かになる。

そして、「ふしゅぅ・・・・」という音と共にセグウェイは機能停止した。

「( ´―`)フゥー...ざっとこんなものか・・・・。」

「〈お疲れ様、凪優。大体使い方わかってきたんじゃない?〉」

「そうかな・・・・?だといいのだけども。」

「〈もう、持続時間限界だし元に戻って。私は休眠に入るから。〉」

「はいはい。OK。」

そう言った後、銀髪セミロング・紅い瞳の姿に戻る。

「さて、キンジの方も終わったよね?」

「当然だよ。もう終わったよ。」

「そらそうよねwwww私のほうが圧倒的に台数多いし。」

「それでも関係ないだろう?このくらい」

「まぁ・・・・ね。キンジの方はどうなのよ。実は結構やばかったり・・・?」

「このくらいどうってことないよ。アリアを守るためならね。」

「あら、私は対象外なのね・・・(´;ω;`)」

「相棒として信頼しているのだから許して欲しいな。」

「仕方ない。じゃあ許す。」

「それは良かった。」

何時も見たく私とキンジ(HSS・N)が会話している様子までをアリアは跳び箱(防弾)の中から上半身を出した状態で「(○口○*) ポーカン」という表情をしていた。

おそらく「今、私の目の前で何が起きたの?」と思っているであろう。

アリアはキンジと目があった瞬間、ぎろっ!

睨み目になってモグラ叩きの土竜みたいに跳び箱の中に引っ込んでしまった。

あー・・・・・・。これはキンジが悪いかな。たぶん。

そう思っていたら、アリアとキンジの痴話喧嘩が始まっていた。

私?私は完全に蚊帳の外ですが。何か?

だから、暇ったらありゃしない。

突っ込みどころがあれば突っ込むだけしかないもの。

「―お、恩になんか着ないわよ。あんな玩具くらい、あたし1人でも何とか出来た。これは本当よ。本当の本当。」

・・・・・ちょいと待とうか、アリア?

1人で33台捌ききるて、フツーの人間だと無理だかんな?

私だって瑠璃の能力借りた状態じゃないと無理だわ。って状態だし。

つまり、人間辞めなきゃいけないんですけど?

わかってる?そこらへん。

と、ツッコミしている間にもアリアとキンジの喧嘩は続く。

その最中、アリアは度々跳び箱の中に入ってはスカートを直していた。

あぁ・・・・・。多分スカートのホックが壊れたんだろう。

文にセグウェイの引取り要請するついでにアリアの制服のスカートの替えを手配しておこう。

確かアリアの身長は142cmだったな・・・・。

私が文に連絡終えた後もまだ喧嘩は続いていた。

何時まで続くんだよ。ホントに。

そう思っていたら、キンジはアリアが中学生だと言いやがった。

・・・・・・・What?(゚Д゚≡゚Д゚)

「あたしは中学生じゃない!!」

アリアは地団駄で木製の体育倉庫の床を破壊していた。・・・・・怖っ。

流石の私でもそこまではやらない。ヒメじゃあるまいし。

「悪かったよ・・・・。インターンで入ってきた小学生だったんだな。」

・・・・・・。/(^o^)\

私はキンジがもうどうなったって知らん。

キンジの自業自得だし。

その言葉で当然怒りメーターが振り切れるアリア。

ばぎゅばぎゅん!

ガバメントを再びホルスターから取り出し、発砲するアリア。

・・・・逃げよう。三十六系逃げるに如かず。逃げるが勝ち。

あれ?私無関係だけど、何故に追いかけられてるの!?

「アンタは事実を知っていながらも言わなかったから同罪よ!」

あぁ、なるほど・・・・・・ってなるわけないじゃん!

なんでや!理不尽すぎる!

「じゃあ、ここは任せたよ。相棒。」

そういって、先にこの場から退却するキンジ。

「え、ちょ、おま・・・・・・・」

ふざけんな!

「まずはアンタから片付けてあげるわ!覚悟ぉ!」

鬼のアリアが迫ってくる。

「瑠璃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ、助けてぇぇぇぇぇ!!」

お休み中の(相棒)に思いっきり助けを求める私だった。

これが、私・水無瀬凪優と遠山キンジと神崎・H・アリアの最悪な出会いだった。

 

この結末はというと、瑠璃をなんとか目覚めさせて対処した。

御蔭様で私は今直ぐにでも休みたい半端ない疲労感に襲われるのであった。

 

続くんだよ

 




葵 「今回は凪優のタロットについて説明しとく」
理子「えっと、なゆなゆの使う能力発動の補助デバイスみたいなものだっけ」
葵 「そうだよ。基本的に大アルカナに準じて22枚存在するんだ」
理子「へぇ・・・それにはどんな効果あんの?」
葵 「えっとね・・・・まだ考えてない」
理子「なんなんそれ・・・・」
葵 「だって、大変なんだもん。文字数多いし」
理子「そんな理由!?」
葵 「だから、一話丸々使う感じになるかな」
理子「へぇ・・・。だったらその時までに考えといてよね、効果」
葵 「解ってるって」
理子「じゃあ、この辺で〆めちゃう?」
葵 「そうだね」
理子「この話を読んでくれて、更に評価してくれている読者様にも感謝感激雨霰だよ!皆のこの話を読んでの評価であおちーは執筆頑張れるから、今回も、次回以降も読んでくれると嬉しいなっ!」
葵「私のモチベーションと集中力次第で次回の投稿時期が未定となっております。ですが、次回もなるべく間隔が空かないように頑張りますのでよろしくお願い致します」
花梨「と、言う訳で、これからもよろしくお願い致します!」
理子「それでは、また次回」
葵 「このあとがきの場所でお会いしましょう。それでは・・・・」
3人 「「「ばいばいっ!!!」」]
葵 「なんか一人増えた?」
花梨「だってヒマなんだもん」
理子「そんな理由!?」

まさか1人増えたあとがき ③ 完


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