緋弾のアリア -瑠璃神に愛されし武偵-   作:あこ姫

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結 「どうも、お久しぶりです」
翡 「また、出番なしだな」
結 「言わないの。次の章でもあるよきっと・・・・」
翡 「だといいがな・・・・」
結 「言わないでよ・・・・。第1章ラストです。」
翡 「どうぞ!!」


今回は短いまえがき ㉑ 完


第020弾 ことの終わりは何故か病院で

私が目を覚ましたら、その眼前には見知らない・・・いや、見覚えのある天井が広がっていた。

ここは、武偵病院の個室・・・・?えっと、たしか私は・・・

「・・・貴女は能力(チカラ)の使いすぎで倒れてここに運ばれてきたんですよ」

「あ、ブラド」

「今はその名で呼ぶんじゃねぇ。この姿の時は『小夜鳴(さよなき)先生』と呼べ、バカ凪優」

「むぅ・・・・『バカ』とは何よ、『バカ』って。ヒメと一緒にしないで」

「いや、テメーも隠者(姫神)と五十歩百歩だからな!?毎回毎回懲りずにぶっ倒れやがって」

「・・・・・・・・・」

「待てや。目を逸らすんじゃねぇよ!」

「だって、このくらい大丈夫でしょ。と思ったし」

「だーかーらー、その過信ヤメろって。お前が運ばれてくる度に俺の休日が減るんだよ!」

「まーいいじゃない。休日もヒマなんだし」

「んなわけあるか!こちとら一族内の仕事もあるんだからな!俺を過労死させる気か!?」

竜悴公姫(ドラキュリア)だし死なないじゃん、アンタは」

「確かに魔臓同時消滅しない限りは死なないけどよ・・・・もういい。あんまり他人を心配させるんじゃねぇぞ」

「え・・・?どゆこと?」

「こういう事だっ!」

小夜鳴(ブラド)が個室のドアを開けると、扉の前にいたであろう理子・アリア(パートナー(入院中))あかり(戦妹)ライカ・志乃・麒麟((あかりの)付き添い)が雪崩込んできた。

「みんな、何してんの・・・・?」

「『何してんの・・・?』じゃないよ、なゆなゆ!もぉ、超心配したんだからぁっ!」

「そうよ!駆けつけてみれば、そこに倒れてるし。心配にもなるわよ!」

「そうですよ!あんまり心配させないでください!なゆおねーちゃん」

「(あかりちゃんに『おねーちゃん』でなんてうらやまけしからん・・・・)」←※嫉妬(jealous )

「・・・・志乃もぶれねーな。てか、論点ずれてるだろ・・・・」

「まぁまぁ、お姉様。佐々木様は()()()()だし良いじゃないですか(むぎゅ」←※抱きついた

「お、おい・・・・。こんなところで抱きつくなよ////」←※その割にはなんか嬉しそう?

皆は私の事が心配で見舞いに来てくれたらしい。

・・・・・ホント、バカだな、私。

こんなに心配してくれる人が居るのに、無茶して突っ走るなんてさ・・・・。

「あーっ!なゆなゆが反省してるー!!めずらしー!!」

「なーにー言ってんのかなぁー?理子ちゃん?(グリグリ」

「え、ちょ、イタイイタイ!理子も怪我人なんですけど!アリアん、へるぷ!」

「イヤよ。完全な自業自得じゃないの」

「えぇ・・・・・・」

「・・・ったく、てめーら安静にしてろって。じゃねぇと入院期間伸ばすぞ?」(脅迫)

「「「ハイ・・・・・・」」」

「貴女達も面会時間が終了しますし、一度お帰りになられてはどうですか?」(ニッコリ)

「「「「は、ハイ・・・・・!!!!お邪魔しましたっ!!!」」」

小夜鳴(ブラド)によって、アリア・理子は自分の病室に戻り、あかり達は帰っていった。

 

 

皆が退室したのを見計らって、急にマジトーンになる小夜鳴。

「ふぅ・・・・やっと話せるか」

「何をなの、()()()

「瑞穂からの報告だ、()()()

「・・・・・・詳細」

「このハイジャックの裏の始末劇の黒幕を始末したそうだ」

「そう・・・・・。誰だったの、そいつ」

「『船橋優弥』っていうガキだ」

「『船橋』・・・・。あぁ、あの新人クンか。また大胆なことを」

「で、そいつの裏に大元がいるんだとよ」

「『大元』・・・?誰よ」

「『橘 未海(みう)』。聞いたことあるだろ?」

「・・・・・なんで未海姉が!?」

「俺にも詳細は知らんが、あのガキが言ってたらしい。『未海の奴・・・・。この俺を騙しやがって!今度会ったらタダじゃおかねぇ!』とな」

「未海姉の狙いはなんなのよ・・・一体」

「さぁな。俺にもよく解らん。だが、今後も仕掛けてくることは確かだ」

「そうね・・・・・。警戒に越したことはないわね」

「だな。瑞穂もそう言ってたな。・・・・そうだ、瑞穂から伝言だとよ」

「『伝言』・・・・?」

「『愛弟子の動向には気をつけろ』だとよ」

「なんで、そこで()()()()が出てくるわけ?」

「さぁな。恐らく理子と同じ感じだろ?」

「・・・・解った、留意しとく」

「・・・っと、こんな時間か。そろそろ戻るわ」

「うん。ありがと」

「気にすんな。俺とお前の仲だろ?」

「・・・そうね」

「安静にしてろよ?」

「解ってるって。ブラドも理子と和解頑張れよ?」

「解ってるよ・・・・・。じゃあな」

 

ばたん

扉が閉まり、ブラド(小夜鳴)は私の部屋から退室した。

 

それから、3日後、アリアと理子は退院した。

アリアはロンドン武偵局に連れ戻されそうになったが、キンジの行動によって無くなった。

そして正式にパートナーになるらしい。まぁ、キンジは納得行ってないみたいだったけど。

ヒメはヒメで、それを受け入れて諦め・・・・る事はなく、アリアと喧嘩になってることもあるようだ。

キンジが見舞いに来てた時に愚痴ってたわwwwww

ドン( ゚д゚)マイ、キンジ(笑)

 

理子の方はブラドとの過去の誤解が解け、和解できたようだ。

 

だが、私の方は完治が遅れ、まだ退院できていない。

まだ、安静にしてなきゃいけないらしい。

あーあ、情けな。

そう思いつつ嘆息し、スマホをチェックする。

すると

 

未読メール 98件

留守録   18件

 

 

となっていた・・・・・・。

その数の多さにドン引きする私。

だが、いつまでも現実逃避してる訳にもいかないので、宛先確認。

そして、その事実に驚愕の私だった。

「<(;´∀`)…うわぁ…>」

瑠璃もドン引きのご様子。

それもその筈。メール49件、留守録全部・・・・・、

白雪から来てるんだもん!

 

ナニコレコワイ。

しかも開くと内容同じものばっかりだし。

「凪優ちゃん、キンちゃんが女の子と同棲してハーレム状態になってるってホント?」

 

・・・・・・・。

・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・。

 

なんなんのよ・・・・・ガチで。

これ、平穏無いよねぇ!?

どうすりゃいいのよぉ!!!!

これから待ち受ける波乱に落胆を隠せない私であった。

 

 

 

 

第1章 La bambina da I'ARIA… Fin

To Be Continued!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ  理子とブラド

 

 

コンコン

「はーい、どうぞー」

理子は病室のドアをノックされたので、ノックした人物の入室を許可する。

「気分はどうですか?峰さん」

「え、うん。良好です・・・・小夜鳴先生」

病室に入ってきたのは理子の主治医で救護科の非常勤講師、小夜鳴徹先生だった。

お決まりのように容態を聞かれたので、理子は「特に問題ない」と答える。

「そうですか・・・・。能力使用後の後遺症も無いようですし、早くて3日後位には退院出来るでしょう」

「ありがとうございます」

「主治医として当然ですよ。峰さん、今、お時間大丈夫ですか?少し話したいことがありまして」

「え・・・、は、はい大丈夫です」

・・・・・?なんだろう、小夜鳴先生が理子に話したい事って。

・・・・・まさか、愛の告白!?

そんな、生徒と教師が恋に落ちるなんて・・・・・。

禁断過ぎるシチュじゃん・・・・・・!

「何妄想に浸ってんだ、早よ戻って来い、()()

「!!?? ブラド!?なんでテメェがここに・・・!」

現実に戻された。

そして怨敵が居た。

「中々に上等の殺気だな。成程、鍛錬は積んでるってわけか」

「・・・また、檻の中へ連れ戻しに来たのか!?失敗して無様に負けたあたしを」

「はぁ?何言ってんだ、お前。そんなつもりはサラサラ無いが」

「折角、あたしは自由を得たんだ、だからお前に束縛される覚えは無い!」

「ちったぁ、聞けよ。ヒトの話を。だから、お前をどうこうする気は無ぇよ」

「え・・・・そんな、嘘言ったってあたしは信じない!」

「だーかーら、親友の娘を嗜虐するとかどんだけ腐ってんだ、俺は。そこまでしねーって」

「でも、現にお前はあたしを閉じ込めて監禁してんじゃねぇか!!!」

「・・・・・仕方なかったんだよ。あの時の一族の状況下ではな・・・・」

「どういう・・・・事!?」

「あの当時、親友の娘だったお前を俺はアイツ等以上に愛情注いで育てようと思った。そう、本当の娘のようにな。そして、それは妻も、娘のヒルダも了承した」

「だがな、あの当時、いたんだよ。一族の中にそれを快く思わない奴等がな。其奴等によって、俺達家族に賛同してた奴等は殺された。そして、妻を操って人質に獲りやがった」

「そして・・・・言ったんだ。『こいつの命が惜しけりゃリュパン家の娘を檻に閉じ込めろ』とな。同胞を殺され、愛する妻を人質に獲られた俺は精神が潰れてたんだ。それで・・・・」

「で、あたしを檻に閉じ込めたのか・・・・・」

「ああ。すまなかった。今謝っても許されねぇって事は解っている!だが、あの時はああするしかなかったんだ!それだけは解ってくれ!」

「・・・・・顔を上げて、ブラド・・・・・ううん。()()()()()

「え・・・・お前、今、何と・・・・・」

「・・・・・()()()()()()()()()()()()。だって、あの時、よく考えれば不自然だなって思ったもん」

「あたしが逃げ出した時、やけに下僕の狼たちの動きが不自然だったんだよ。まるで、私を追いかけるんじゃなくて逃げるのを手助けしてるみたいだったし」

「それに、なゆなゆが合流した時もなゆなゆ、内部まで知り過ぎてたもの。これって、一族の誰かが教えない限り、なゆなゆって言ったって無理があるじゃん」

「・・・・・・・!気づいて・・・たのか!?」

「変かなって薄々思ってたけど、お義父さまの話聞いて解ったの」

「そうか・・・・・。流石、探偵科のAランクだけあるな。そうだ、預かり物を返す」

「『預かり物』・・・・・?」

お義父さまが持っていたのは十字架(ロザリオ)のペンダントだった。

昔、お母様が理子にくれた物に酷似している。

「え・・・・、これって・・・・・。」

「それは、お前の母親が生前、最後にお前に贈ったプレゼントの本物だ」

「『本物』・・・・!?じゃあ、これはレプリカなの!?」

「ああ。まぁ、色金が入ってることに間違いはないんだがな」

「このロザリオは、生前お前の母親からの依頼で瑠璃色金を埋め込んであるんだ」

「瑠璃色金・・・・それって・・・・・」

なゆなゆの相棒の瑠璃神の・・・?

「ああ。一度、首に掛けてみろ」

「え、う、うん・・・・」

私はお義父さまから、十字架(ロザリオ)を受け取り、首に付ける。

すると、その瞬間、暖かい光に包まれる感じがした。

「どうだ・・・?」

「うん、なんか体力が戻ってるという感じはあるかな・・・・」

「そうか、なら大丈夫だ。上手く適応出来てるんだろう」

「そっか。ありがと。お義父さま」

「む・・・・れ、礼には及ばねぇよ。俺は親友の依頼を果たしただけだかんな!」

「ふふっ・・・・・ツンデレ乙」

「なっ・・・・・親を誂うんじゃねぇ!」

「わーお義父さまが怒ったー♫」

「にゃろー。そうだ、理子。ゲームしないか?」

「ゲーム・・・?」

「ああ。お前のそれを使いこなした全力が見たいんでな。一段落したら、お前の仲間たちも一緒に参加のお宝奪取ゲーム」

「・・・?」

「俺の屋敷に忍び込んで宝物を奪うだけさ。簡単だろ?」

「ふーん。なるほどねぇ・・・?怪盗の血が騒ぐよ、お義父さま」

「だろ?乗るか?」

「乗った」

気づけば、臨戦態勢だったあたしはいつの間にかお義父さまと笑い合っていた。

なんか・・・久々に家族と触れ合っている感じがするよ。

家族と過ごす日々ってこんな感じなのかな?お父様、お母様。

 

END

 

 

 

 




蒼   「やっと終わったなぁ・・・・・」
理子  「そだね」
蒼   「ここまで、時間要するなんて予想外だったっわ」
理子  「1章完結するのに丁度1年だもんね」
蒼   「正確にはあとがき書いてる時に日付超えて、1年と1日だけど」
理子  「最新刊行くのにこのスペースだと40年くらい行くじゃん」
蒼   「解ってるよ・・・・・早くできればいいけどね」
理子  「当初の週一投稿出来ない訳じゃないんでしょ?」
蒼   「集中力続くか解んないけどな」
理子  「今回は、『おまけが本編』だと思うんだけど」
蒼   「あー、うん。そだね」
理子  「なんでこうなったの?」
蒼   「このおまけは元々、本編に組み込むつもりだったんだけど、上手く出来なくて」
理子  「それで、こうなったんだ・・・・」
蒼   「まーね。でもいいじゃない。理子が主人公なんだし」
理子  「まー、それは嬉しいんだけどね、恥ずかしいというか///」
蒼   「照れてるりこりん、ギザカワユス!」
理子  「~~~~~~っ!!!!!」
蒼   「あーあ。トリップしてる・・・・」

~しばらく お待ちください~

理子  「( ゚д゚)ハッ! 理子は一体何を・・・?」
蒼   「あ、お帰り、理子」
理子  「あ、うん、ただいま」
蒼   「で、次は第2章になるんだけども・・・・」
理子  「ほうほう。で、どっち行くの?」
蒼   「とりま、AAサイドの話だね」
理子  「遂にあかりん達の出番ですかぁ・・・・」
蒼   「また、一味違った感じになると思うね」
理子  「そっか、楽しみだね」
蒼   「さて、〆と行きますか・・・・」
理子  「連載してようやく、第1章完結を迎えることができました」
蒼   「そして、連載1周年・10000UA突破もひとえに皆様のお蔭です」
理子  「次回より、新章に突入しますが」
蒼   「これからも以前と変わらず見てくれると嬉しいです」
蒼理子 「「また、次回お会いしましょう!!ばいばいっ!!」」

日頃の感謝を込めた長いあとがき ㉑ 完


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