緋弾のアリア -瑠璃神に愛されし武偵-   作:あこ姫

34 / 46
結衣 「前回のあらすじっ!」
志乃 「日曜日のラクーン台場に遊びに来ていた島麒麟は二人組の男によって誘拐されてしまいます」
翡翠 「丁度、その頃ラクーン台場に遊びに来ていたあかり達は武偵高からの周知メールで誘拐が起きていることを知る」
結衣 「増援到着も時間がかかるそんな状況で、あかり達は自分たちが動く事を決意します」
志乃 「さて・・・あかりさん達は無事に麒麟さんを助けることが出来るのでしょうか」
翡翠 「第026弾 サイカイとデアイはイガイなバメンで起こるもの。Ⅱ」
3人  「「「どうぞ!!!」」」

今回は前後編なのであらすじ紹介のまえがき㉗ 完


第026弾 サイカイとデアイはイガイなバメンで起こるもの。Ⅱ

Side_Kirin

ラクーン台場にあるラクーングランドホテル。

そのホテルの7階、703号室に拉致られた私は現在・・・・・

「まだあるんだろう~~~~~っ、銃~~~~~~~」

髪を掴まれ、手首に超偵用の手錠を嵌めれられています。

そして、私の銃が私の頭に突きつけられています。

というか、いい加減髪を掴むのやめてくださいまし!

「おい、バカ大和。人質だからって女の子に乱暴するんじゃねぇよ」

銀髪の男性が制止します。

「いいじゃねぇかよ。別に」

「うるせぇ・・・・。さっさと終わらせろ」

「へいへい・・・・」

銀髪の方・・・悠斗に説教され大和は私の方に戻ります。

「銃なんかもうありませんわ!ほら!」

べろん

私はその証拠にとガンホルダーを大和に見せます。

すると・・・・太腿が一緒に見える訳で。

「うっ・・・・・・」

耐性がないのか、大和はかなり動揺している御様子。

では・・・・もう一撃加えてみますか・・・・・。

「なんなら、直接スカートの中お探しになります?」

照れて視線をずらした大和。

これでガン見してたら「ド変態」の称号を与えていますわ。間違い無く。

「大和、その縫いぐるみだ。明らかに重心がおかしい」

私が持っていたキリンの縫いぐるみ、ジョナサンの方を悠斗は指摘します。

ギクゥ・・・・・まさか気付かれた!?

「なるほど」

バッ

「ああっ、ジョナサン!!!」

私の制止もも聞かず、大和は私からジョナサンをひったくります。

「ジョナサンに触らないで!!」

私は大和に子供っぽく泣きながら訴えますが、それに聞く耳を持たずにジョナサンの首を左手で握ってあちこちを確認しています。

「ジョナサンを返して━━━━!!」

私は大和にジョナサンを返して貰うべく、大和の方へ駆け寄ります。

ドン

その拍子に部屋にあるビール缶(空き缶)と大量の(悠斗が吸った煙草の)吸殻が入った灰皿、メモスタンドが載ったテーブルに私の腿が当たります。

「みきゃっ!」

バタン

そしてそのまま私は転んでしまい、テーブルに載っていた物が床に散乱します。

ジィーーーーーー

そんな転んでしまった私を助けることなく、大和はジョナサンのお腹のチャックを開け、アメリカ・コルト社が初の.44マグナムとして発売されたMK-Vシリーズの一つであるコルト・アナコンダを取り出します。

銃を使用した時の反動が大きく、私が到底扱えないシロモノですが、対物破壊や対人への威嚇用に持っていたものでした。

「ヒャッハー!!!もう一丁手に入ったぜぇ!!!」

大和は今更時代遅れな世紀末な声を上げて大喜びでした。

そして、コルト・アナコンダを悠斗に渡します。

「武偵のガキを攫えば人質と武器が手に入って一石二鳥になる」

「攫う時の防弾着ぐるみといい、マジで天才だな、悠斗!!」

「こんなの至ってフツーだ。大和みたいなバカじゃなければな」

「なっ・・・・・俺のどこかバカだというんだよ!」

「すぐムキになる・・・そういうところだ」

「(・д・)チッ」

「露骨な舌うちすんじゃねぇよ、バカ大和」

「な・・・・・・なんだとぉ!」

大和が悠斗の言葉にブチギレました。

そして取っ組み合いのケンカが勃発します。

私をそっちのけにして。

バカなのでしょうか・・・・・あの二人。

私がこの隙を突いて逃げることを想定してないのでしょうか・・・・・・。

だーん

直後、銃声が響きます。

「逃げようなんて馬鹿な真似はしない事だな・・・・」

悠斗は私から奪ったコルト・アナコンダを発砲したようです。

この人・・・・抜け目がないですわ・・・・・!

「びえええええええええぇぇぇぇぇえええええん!!!!!!」

私は大声で()()()を開始します。

「うっせーなぁ・・・・・・」

そう言って大和は耳を指で塞いでそっぽを向きました。

嘘泣きと同時進行で私は足で先程倒した時に散乱したメモ帳とボールペンを自分のお尻の近くへ手繰り寄せます。

そして、私は私から奪った携帯で脅迫を行う悠斗の会話に聞き耳を立てます。

「なぁ・・・・ラクーンさんも凄惨な事件が起きたら集客に響くだろ?・・・このまま何もしないで集客が下がる損害に比べたら、身代金ぐらい安いモンだと思うぜ・・・?」

私は悠斗と大和の二人が脅迫を行っていてこちらに関心が向いていないうちに先ほど手繰り寄せたメモ帳とボールペンをスカートの中に隠します。

 

Side_Out…

 

 

Side_Akari

あたしはラクーン台場の建物周辺を探す。だけど・・・・

(手掛かりが全く無い・・・・・・一体どうしたらいいの・・・・!?)

手掛かりという手掛かりが全く無く、ただ右往左往だけで時間だけが経過していく。

ライカが駐車場の方を探し、志乃ちゃんが来場客に聞き込みを行うが、全く有力な情報は出て来なかった。

 

Side_Out…

 

 

Side_Kirin

脅迫を終えた悠斗と大和はビーフジャーキーを肴に酒を呑んでいました。

大和はビール、悠斗はウィスキーを呑んでいます。

私は手錠をされたまま悠斗にウイスキーをお酌しています。

浮かない顔している私に悠斗はグラス片手に声をかけます。

「金さえ受け取ったら無事に帰してやるから、そんな顔するなよ」

「今にきっとカッコイイ王子様が助けに来るですの!」

悠斗の言葉に私は(σ'д`)アッカンベーをしてそう返します。

「でも・・・・・王子様ごめんなさい」

くるっ

私は半回転してそのまま人魚姫座り。

「なー、悠斗、なんか始まったぞ(はむはむ」

「ああ・・・そうだな」

大和はビーフジャーキーを咥えつつ、悠斗はグラス片手にそれを見ていた。

私のターンはまだ続きます。

「麒麟は特殊捜査研究科(CVR)の―女性専門要員、それもタチ向けですの・・・・・・」

この一連の演技は空想の王子様とのやり取りというシチュでやっていますわ。

それをみていた悠斗と大和はというと・・・・・・

「なんか・・・・・・・コイツを攫って来たのは失敗だった気がするな・・・・・」

「そうだな・・・・・・。おかしな娘を攫っちまったな・・・・・・」

あまりの私のマイペースさにドン引きでした。

ですが、周りがどう言おうが続くものは続きます。

「はう!囚われの麒麟姫に更なる悲劇が・・・・・・」

「今度はなんだよ・・・・」

大和が少し戸惑いつつも尋ねてきます。

「お、おトイレに行きたいですの・・・・!」

私はそう答えます。

「行かせてやれ。携帯はここだしな」

「解ったよ・・・・」

悠斗は大和に私を部屋のトイレに連れて行きます。

そして扉を閉めた直後、

「さっさと済ませろ」

そう言って大和は扉の前で番をするようだ。

私は先程手に入れたメモ帳とペンを取り出します。

次に扉の前にいる大和に怪しまれないように水を流します。

こうすれば、音消しで水を流したと思うでしょうからね。

そしてトイレの壁に掲示してある避難経路図を見て逃走方法を考えます。

えっと・・・ポールがここで、プールがここだから・・・・・

この逃走方法でいいはずですわ・・・・。

そしてその逃走方法をメモ帳に書いていきます。

この時、万が一の事を考えて武偵の短暗号(ショートサイファー)で書いていきます。

 

『703NFターザン戻りでダイブ』

 

それを沢山書いてその用紙を紙飛行機の形に折ります。

そしてこれを飛ばせば・・・・・

そう思った時でした。

「まだかよ?何やってんだよ」

と、イラついたような大和の催促が入ります。

なので、私は

「生理中ですの!」

と返します。

私の返答に大和は押し黙った御様子。

やはり女性に対する耐性が無い相手にはこの手の返答は有効ですわね・・・・・。

 

Side_Out…

 

 

Side_Akari

どこなの・・・・・・麒麟ちゃん!

ラクーングランドホテル周辺を探すあたしは一向に手掛かりすら見つからず、次第に焦りが出てくる。

その時だった。

コツンッ

「ぁ痛っ!」

後頭部に何処からか飛んできた紙飛行機が当たった。

「何これ・・・・・・」

そしてあたしは紙飛行機の翼の部分に書いてあるのを発見する。

 

『703NFターザン戻りでダイブ』

これは・・・・武偵の短暗号(ショートサイファー)だ・・・。

『NF』って確か『Need(応援) Friendly(要請)』だったハズ・・・・!

あたしは上を見上げ、紙飛行機の出処を捜す。

紙飛行機は・・・・・下から数えて7番目の窓から・・・・・つまりは7階。

ってことは・・・・今、麒麟ちゃんは・・・・・

ラクーングランドホテル703号室にいる!!!

麒麟ちゃんの居場所が判明したあたしは電話で志乃ちゃんとライカに連絡する。

「志乃ちゃん!ライカ!集まって!」

『はい!了解しました!今行きます!』

『ホテルロビーで作戦会議な!』

連絡後、あたしは志乃ちゃんとライカと合流し、ホテルのロビーで作戦会議を行う。

「『ターザン』は強襲科でロープワークを示す暗号(サイファー)だけど・・・・・・『戻りでダイブ』ってなんだろう・・・・・・」

あたしは首を傾げつつ、そう言って紙飛行機をライカに渡す。

だが、ライカもその全文の意味は解らなかった。

時間を掛ければ、その文の意味も判明するだろうが、今は麒麟ちゃんの命が懸かっている。

「とにかく、今は行動しましょう。この場合、窓からとドアからで挟み撃ちするのがセオリーです」

志乃ちゃんの言葉にあたしとライカは頷く。

「そうだな・・・・。じゃ、アタシがロープで窓の上から行く。あかり達はドアから」

あたしはマイクロUZIの弾倉を装着し、それを了承の意として示す。

ライカはケースに入っているアサルトライフル(Magpul MASADA)を組み立て、肩に担いで

「703号室で会おうぜ!」

と宣言する。

「「了解!」」

あたしと志乃ちゃんは了承の返事を返し、あたし達は行動を開始した。

 

Side_Out…

 

Side_Raika

エレベーターと作業員用の非常階段を駆使して屋上に到着したアタシは辺りを見回し、ワイヤーフックを掛けれそうな場所を探す。

だが、屋上の形はドーム型。つまりは丸くてツルツルしている。

「ここじゃフックがかけられない・・・・・・。ここのすぐ下に703号室があるっていうのに・・・・・」

その時、アタシの目に非常階段のポールが目に入る。

「(あのポール・・・・!)」

そして思い浮かぶのは先程、あかりが遊んでいた「ターザン・ロープ」のアトラクション。

二つのファクターピースが一つに重なる。

そうか・・・・!だから、『戻りでダイブ』か・・・・!

全く、突飛な事を考えやがって!

その思いつきに賭けてやるよ!待ってろよ、島麒麟!!

 

Side_Out…

 

 

Side_Akari

703号室の扉前に到着したあたしは志乃ちゃんと突入のタイミングを小声で合わせる。

「行くよ、志乃ちゃん」

「はい。あかりさん、私がついてます」

まず、志乃ちゃんがドアにそっと近づく。

そしてサーベルを持つ右手を後ろに大きく引く。

スゥ

ひと呼吸おく。

狙うはドアに備え付けのオートロック。

「はあっ」

ズガッ

燕返しの応用技である燕貫きで鍵を破壊する。

バン!!

あたしがすかさず体当たりでドアをこじ開け、突入する。

「「!?」」

「!!」

誘拐犯の二人組と麒麟ちゃんがそれに気付く。

「武器を捨てて!!」

あたしはマイクロUZIを構えて誘拐犯にそう告げる。

つるっ

「わっ」

あたしは足元に散らばっていたスリッパに足を滑らせ・・・・

バタンッ

派手に転んでしまった。

「あ、あかりちゃん!?大丈夫ですか!!」

志乃ちゃんがあたしを心配して駆け寄る。

「う・・・・・武器を・・・・捨て・・・・・」

あたしが起き上がって言い直したその時には・・・・・

「捨てるのはそっちだ」

優劣が完全に逆転していた。

「なんでそこで転ぶですの――!?」

それを見ていた麒麟ちゃんは絶望に染まった顔をしていた。

 

 

Side_Out…

 

Side_Raika

ドーム状のホテルの屋上。そこに設置されたポールに掛けた空挺ワイヤーをアタシは横へ横へと伸ばしていく。

そして、位置と角度を目視で何度も何度も確認する。

「(あそこが、703・・・・・。そしてプールはあの辺・・・・。よしっ!)」

そして、一つ深呼吸をしてアサルトライフルを腰だめに構え、屋上からその身を投げ出す。

 

Side_Out…

 

 

Side_Akari

「ハハッ・・・・まさか人質と武器が増えるとは思ってもみなかったぜ・・・・なぁ、悠斗」

「ああ。だが油断はするなよ、大和」

黒髪の方の誘拐犯・・・・大和はあたしの銃を奪ってその銃口をこちらに向けている。

こうなってしまっては身動きができない・・・・。

銀髪の方・・・・悠斗の左腕で首を締められるようにして捕まっている麒麟ちゃんも観念した様子だ。

その時だった。

バババババババババババババババッババババッバババババッババババッバババ

屋上からワイヤーで降下したライカのアサルトライフルが火を吹いた。

アサルトライフルでの銃撃の嵐は部屋の窓ガラスを木っ端微塵に破壊する。

「「!?」」

いきなりの出来事に吃驚する一同。

その中で麒麟はライカの存在に気づく・・・・・。

「(あの御方・・・・・・分かってくれた!!)」

ライカはそのまま右方向へフェードアウトする。

「な・・・・・なんだ!?今のは・・・・」

大和は戸惑っていたが・・・・

「バカが!そっちには誰も居ねぇよっ!」

悠斗は此方の作戦が失敗したと思っているようだ。

その中で麒麟ちゃんは希望が見えた顔をしていた。

「がう!ですの!」

ガブッ

麒麟ちゃんが悠斗の左腕に思い切り噛み付いた。

「うわっ!」

あまりの痛さに悠斗は麒麟ちゃんの拘束を緩めてしまう。

「てんめぇ・・・・・!と、止まれ・・・・・!」

即座に抜け出した麒麟ちゃんは悠斗の怒声もスルーして、可憐な笑顔で

「♪恋心は振り子みたいに」

「揺れて揺れてー♪」

ベッドをジャンプ台代わりにして

「3」

「2」

「1」

カウントダウンの後、

「きゃはーんっ☆」

ふわっ

あろう事か麒麟ちゃんは銃撃によって消滅した窓から自ら飛び降りた。

まさかの行動に悠斗や大和だけじゃなく、あたしと志乃ちゃんも驚愕する。

その直後、梃子の原理で戻ってきたライカが麒麟ちゃんをキャッチした。

まさか・・・・・麒麟ちゃんは最初からこれを狙ってたの!?

だとしたら・・・・・凄い発想力!

ライカは右手で麒麟ちゃんを抱えたまま、左手に手にしたダガーナイフでワイヤーを切断し、プール方面に飛び降りる。

「クソッ!」

悠斗はコルトアナコンダの標準をライカの方へ向ける。

「ライカ━━━━!!」

あたしの声にライカが自分に標準が向けられている事に気づく。

しかし、空中で無防備な状態である。

「だめー!」

あたしはそれを阻止すべく悠斗の方へ駆け寄る。

「動くんじゃねぇ!」

大和はあたしに掴みかかろうとする。

「あかりさん!危ない!!」

それに気づいた志乃ちゃんが叫ぶ。

だけど、あたしは歩みを止めない。そして構えて

鳶穿ー!!

大和の持っている銃を奪い取る。

凪優先輩・・・・・。

その時、凪優先輩の忠告が脳裏に蘇る。

「休日で町に出るからって気を抜かないで、武偵としての自覚・・・・『常在戦場』この言葉の意味を胸に持っててね?」

あたしたち、武偵としての自覚が足りませんでした。

反省しました。だから・・・・

だから・・・・助けて・・・!

「やめて━━━━!!」

あたしの叫びと共にコルトアナコンダから銃撃が放たれる。

放たれた銃弾はライカ達に向かって飛んでいく。

ライカは麒麟ちゃんを守るように抱き抱える。

その直後、別方向から飛んできた銃弾に銃弾は弾かれ、ライカ達には当たらなかった。

そしてそのまま、ライカ達はプールへと落下した。

「てめぇら!動くな!」

大和はあたしたちを静止させようとします。

「その前にてめぇが動くんじゃねぇよ!!」

そんな声と共に何処からか現れた凪優先輩が大和にドロップキックを炸裂させる。

「がはっ・・・・・・・」

威力の強いドロップキックを喰らった大和はKOしていた。

「てめぇ・・・・・一体何者だ!!!」

悠斗は声を荒げる。

「私?このラクーン台場でバイト中だった武偵よ。逢坂悠斗さん、あなたを未成年者略取及び誘拐罪ならびに身の代金目的略取等の罪で逮捕するわ。無駄な抵抗は止めなさい」

凪優先輩は鋭い眼差しで悠斗を睨みつけ、そう告げる。

「逮捕できるもんなら・・・・やってみろよ!!!」

悠斗は凪優先輩に向かって発砲する。

凪優先輩はそれに動じもせずに腰から刀身が朱鷺色の刀を抜き、構える。

そして、銃弾を全て刀で弾いていた。しかも一発も回避して避けることもなく。

「な・・・・んだとぉ!?」

目の前で起きた事に悠斗は驚きを隠せてなかった。

あたしは以前見た事があったので、特に驚かなかったが、志乃ちゃんはこれが初見だったらしく、悠斗同様、驚愕していた。

「さて・・・・まだやるの?」

凪優先輩は微笑みながらそう言った。

なんだろう・・・・凪優先輩、遊んでる気がするなぁ・・・・。

気のせいだと思うけど。

「解った、降伏・・・・・・するわけねぇだろ!」

悠斗は銃をダガーナイフに持ち替えて凪優先輩の懐を狙って襲う。

凪優先輩の武器は長身の刀。

故に懐に入る接近戦には弱い。

そう悠斗は判断したのだろう。

だが、その攻撃は凪優先輩には届いてなかった。

氷結(フリーゲランス)武装解除(エクサルマティオー)

何故なら・・・・凪優先輩の放った技によってナイフは木っ端微塵になっていたからだ。

確か・・・・あの技は以前聞いたことがある。

 

氷結(フリーゲランス)武装解除(エクサルマティオー)

「相手の武装破壊に使用する技で相手に凍傷を負わせることなく、身に付けている物を凍らせて砕く事が出来て、更に対象を武器にする事も可能で、かなり汎用性の高い技」

だったっけ。

今回は服は破壊しなかったようだ。

男の裸なんて誰得だって話だからね。

ちゃきっ

凪優先輩は悠斗の喉元に刀を突き付ける。

「さて・・・・もうそろそろ降参してくれない?」

とびっきりの笑顔(しかし、物凄い濃密な殺気を込めている)でそう告げる。

その殺気に気圧されたのか、悠斗はあっさり降参した。

まぁ・・・・フツーはあんな殺気に耐えられる奴はいないと思う。

耐えられるのは相当耐性が無いといけない。

その証拠に志乃ちゃんも気圧されてるもん。

これは・・・・介助案件かな・・・・?

あ、そうだ・・・・!ライカ達は・・・・・・!!

あたしは慌ててライカ達が落ちたプールの方を見る。

ライカ・・・・・!

「プハッ!!」

「ライカ!!」

良かった・・・・無事だったんだ・・・・・。

ライカが無事であたしは安堵する。

ライカは麒麟ちゃんを抱えたまま浮かび上がってきて此方にピースサインを送っている。

良かった・・・ホントに良かった・・・・。

 

✽✽✽✽✽

 

あれから、通報を受け、駆けつけた警察に悠斗と大和の身柄を引き渡す。

その後、志乃ちゃんの介助をして元に戻るまで暫く時間が空いた。

凪優先輩も誰かと通信で話しているようだった。

聞き耳を立てると相手はアリア先輩と理子先輩のようだ。

どうやら、凪優先輩はアリア先輩達にも協力を仰いでたようだ。

凪優先輩の通信が終わり、あたしは凪優先輩と話す時間ができた。

「あ・・・・あの、凪優先輩」

「ん?どうしたの、あかり?」

「今日は・・・・助けてくれて有難うございましたっ!」

「・・・別に感謝される事はしてないって。私が此処に居たのも偶々だし」

「え・・・でも・・・・」

「私はただ、武偵憲章第1条を守っただけ。それに今回の手柄はあかり達・・・・だからね」

「は、はい・・・・」

「だって、私が来たの、終盤の方だったし」

「でも、そんな事ないです!助かったのは変わりないです!」

「ま・・・、強いて言うなら今回みたいなポカミス一つで大きく状況は覆されるって覚えておいたほうがいいかな?」

「え・・・・・」

ま、まさか見られてた・・・・の!?

「見てなくても、()()()()()で解るって」

「・・・・・・・・・・うっそぉ・・・・・」

あまりの規格外な凪優先輩の答えにあたしは絶句してしまった。

「もうそろそろ文が来る頃だし行こうか、あかり」

「は、はい・・・・・・!」

あたしは志乃ちゃんを担ぐ凪優先輩の後に続いたのであった。

 

✽✽✽✽✽

 

これは、事件が終わった日の夜に開催された食事会で聞いた話なのだが、

あれから、麒麟ちゃんはライカの事を王子様認定して偉く気に入ったそうだ。

そして麒麟ちゃんはなんと、ライカに「戦姉妹(アミカ)申請を行う」と宣言したらしい。

道理で・・・・食事会の時、麒麟ちゃんがライカにベッタリだった訳だ。

 

なんか・・・・・・・ライカも大変になっちゃったなぁ・・・・・。

そう同情に近い感情をライカに抱くあたしであった。

 

続くよ!

 

 

 

 

 




葵 「やっと書き終えた・・・・・・」
理子「おつー、あおちー」
葵 「あ、ありがと。理子。ま、遅れて日曜の投稿になってしまったけどね」
麒麟「プロット出来てたのに今回はえらく時間がかかりましたわね」
葵 「それな・・・・・・。リアルで書く気起きなかったのよ」
理子「うわ、またすごい事をぶっちゃけたもんだね」
葵 「しかも、表現も中々思いつかなくてさぁ・・・・」
麒麟「軽いスランプじゃないですか」
理子「そう言って良いかは不明だけどね・・・・」
葵 「で、本腰入れて書き始めたのが金曜日の夜からでして」
麒麟「結構ギリギリじゃないですか」
葵 「で、土曜日(昨日)の投稿目指して書いてたんだけど・・・・」
理子「集中力続かなかったんだ・・・・・」
葵 「ざっつ・らいと。そうなんだよ。お蔭でいい表現とかも思いつかないし」
麒麟「それで、遅れに遅れてこんな感じに・・・・?」
葵 「はい。そのとおりでございます」
理子「でも、次回は今週また投稿するんでしょ?」
葵 「目安として木~土位に投稿予定でいるんだけどね」
麒麟「飽く迄も予定ですし、解らないと・・・・・」
葵 「はい。ですので、少し遅れる可能性があると思います」
理子「それでも、また次も読んでくれると嬉しいな。あと評価も出来たらお願いだよ」
麒麟「次回は私とライカお姉さまのお話の予定ですわ!」
葵 「それでは、また次回お会いしましょう」
全員「「「ばいばいっ(ですわ)!!!」」」

ちょっと長いあとがき㉗ 完
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。