最近、「霧島葵」というキャラであとがき等に出没中の蒼紗です。
今回は「第026弾 デアイとサイカイはイガイなバメンで起こるもの。Ⅱ」
の凪優登場シーンの没ルートをお送りします。
プロットを基に書いてる時に没にしたのですが、もったいないので掲載したいと思います。
なお、オマケ回ですので、何時ものまえがき・あとがきはお休みです。
それではどうぞ!
番外編はこのスタイル?なまえがき㉘ 完
悠斗はコルトアナコンダの標準をライカの方へ向ける。
「ライカ━━━━!!」
あたしの声にライカが自分に標準が向けられている事に気づく。
しかし、空中で無防備な状態である。
「だめー!」
あたしはそれを阻止すべく悠斗の方へ駆け寄る。
「動くんじゃねぇ!」
大和はあたしに掴みかかろうとする。
「あかりさん!危ない!!」
それに気づいた志乃ちゃんが叫ぶ。
だけど、あたしは歩みを止めない。そして構えて
鳶穿ー!!
大和の持っている銃を奪い取る。
凪優先輩・・・・・。
その時、凪優先輩の忠告が脳裏に蘇る。
「休日で町に出るからって気を抜かないで、武偵としての自覚・・・・『常在戦場』この言葉の意味を胸に持っててね?」
あたしたち、武偵としての自覚が足りませんでした。
反省しました。だから・・・・
だから・・・・助けて・・・!
「やめて━━━━!!」
あたしの叫びと共にコルトアナコンダから銃撃が放たれる。
放たれた銃弾はライカ達に向かって飛んでいく。
ライカは麒麟ちゃんを守るように抱き抱える。
その直後、別方向から飛んできた銃弾に銃弾は弾かれ、ライカ達には当たらなかった。
そしてそのまま、ライカ達はプールへと落下した。
「てめぇら!動くな!」
大和はあたしたちを静止させようとします。
↓※ ここよりIFルート【着ぐるみ無双】 開始です。↓
その時だった。
「ふもっふー☆」
「ゴファッ」
そんな可愛い掛け声とともに現れたパンダ(着ぐるみ)がえげつない威力の蹴りを大和にぶちかました。
モロに喰らった大和は壁際まで飛ばされ、気絶した。
この状態だとKOといっても差し支え無いだろう。
「「「「・・・・・・・・・ナニコレ」」」」
あたし達は唖然となってしまう。
一体何がどうなってるの!?
全くもって意味不明なんだけど!!
そして何なの、このパンダ!
無駄にハイスペックなんだけど!?
これ、パンダなの!?
「てめぇ・・・・何者だ!?」
悠斗が声を荒らげ、パンダの素性を聞く。
「ふもふもふもふもふもふもふもっふー☆」
パンダから返って来た回答は意味不明でした。
「日本語でおk」とガチで言いたいくらいだよ!
「いや、何言ってんのかサッパリ解んねぇよ!!!!」
悠斗はガチギレでツッこむ。
「ふも・・・・・」
パンダは溜息をつくと何処からか札を取り出した。
その札には何か文字が書いてある。
『武偵よ。大人しく降伏しなさい』
どうやら、このパンダは武偵らしい。
こんなパンダ、一度見たら忘れられない気がする。
その自信は確かにある。
「ハァ?てめぇが武偵だと!?冗談も休み休みにしとけよ」
悠斗はこのパンダが武偵だという事実が信じられないようだ。
まぁ・・・・あたしも信じる自信はないかな。
パンダはまた新しい札を取り出す。
『疑うんなら、試してみるか?』
どうやら挑発してる様だ。
可動域の少ない手でそれも思い切り。
「舐めやがって・・・・・・このクソパンダ」
悠斗はコルトアナコンダの標準をパンダに定め、発砲する。
パンダはそれに動じることなく、刀を抜く。
刀身が美しい朱鷺色をしている。
「そんな刀で何ができる」
悠斗は小馬鹿にするように嘲笑った。
ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱん!!!!
カキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキンカキン!!
パンダは手に持った刀で銃弾を全て弾く・斬るなどして捌いた。
「・・・・・何・・・だと・・・・・・」
悠斗は某マンガ作品の名言(迷言)を呟いていた。
それを言うくらい動揺してるのだろう。
あたしはそれよりもさっき、パンダが持っていた刀が気になるんだよな・・・・・。
あの刀と同じ特徴の・・・刀身が朱鷺色をした長刀をわりと最近この目で見た。
そう・・・・あたしの
それと特徴がほぼ一致するんだよね・・・・・。
気のせいかな・・・・・。
「なっ・・・・・・お前、何者だ!」
またもや有り得ない光景を目の当たりにした悠斗はパンダに自らの正体を明かすよう求めた。
ぱんだはまたもや何処からか札を取り出す。
札には
『ただの通りすがりの武偵さ。強いて言うなら超偵だけどね』
と書かれていた。
さっきからこのパンダ、札で会話してるよ・・・・・・。
札で会話とか某マンガ作品のあのキャラみたいだ・・・・・・。
そう思ってしまうあたしがいた。
「なっ・・・・・『超偵』だと!?だったら、分が悪い・・・解ったよ、降参する・・・・訳ねぇだろーが」
悠斗は降伏すると見せかけて、ダガーナイフでパンダを斬り付けようとする。
あのパンダの武器は長刀、なので懐の攻撃には対応できないであろう。
則ち、相手の懐に入れるこちらがこちらが有利だ。
悠斗はそう考えているだろう。
確かにその考えも一理ある。
まぁ、それは
悠斗がパンダに行った攻撃は届いていなかった。
何故なら、悠斗の持っていたダガーナイフがパンダの懐に届く前に破壊されていたからだ。
「・・・・何・・・・だと・・・・・・・」
まさかの出来事に驚愕する悠斗。
パンダは(表情は変わらないが)不敵に笑っていた。
そう、あのパンダは氷系能力の技の一つを使った。
その技の名は『
そしてこの技の効果は、相手の武装破壊に使用する技であり、相手に凍傷を負わせることなく、身に付けている物を凍らせて砕くことができる。
また、対象を武器にする事も可能で、かなり汎用性の高い技である。
現在の悠斗はナイフだけが破壊されており、衣服は破壊されていない。
この技は威力を高めれば、衣服も容易く破壊する事ができる。
しかし、今回はそれを行っていない。
と、いうことは「男の裸なんて誰得・・・・・」という思考に基づく考慮だろう。
パンダは刀を悠斗の喉元に突きつけ、札を持って迫る。
『さて・・・・もうそろそろ降参してくれない?』
札にはそう書かれていた。
そしてパンダの愛くるしい笑顔の裏から凄まじい殺気が放たれていた。
それはもう、「死にたくなきゃ、とっとと降参しろよ?」と言わんばかりに。
その殺気に気圧された悠斗はがっくりと膝をつき、両手を上げて降伏した。
✽✽✽✽
悠斗と大和の警察への引渡しを終了させ、あたし達はこの窮地を救ってくれたパンダに御礼を言おうとした。
だが、もう既にパンダの姿はそこになかった。
正体も告げずに去ってしまったようだ。
でも、あたしには解る。
あのパンダの正体は・・・・・凪優先輩だ。
だって、あんな着ぐるみを着て人間離れした動きを出来る人ってそうそう居ないだろうし。
「(ありがとうございます、凪優先輩・・・・・)」
あたしは心の中で凪優先輩にお礼を言うのだった。
Side_Out…
Side_Nayu
私は703号室での制圧を終えて、スタッフ用の更衣室に移動していた。
暫くして、トラの着ぐるみも入ってくる。
「そっちも終わったんだ、お疲れ、なゆなゆ」
トラは手を振って此方を労う。
「そっちこそ、お疲れ、理子。軍団員の相手させちゃって悪いね」
私はトラ・・・もとい、理子にお礼を言う。
「良いって、良いって。りんりんが狙われてるって聞いたら放って置けるわけないじゃん」
そう言って理子は頭の被り物をカポっと取った。
「そっか、でもありがと。理子」
そして、改めて御礼を言う私。
「じゃあ、その御礼で理子になゆなゆの手料理を食べさせて欲しいな・・・・」
「え」
理子の要望に呆気に取られる私。
「だって、レキュに手料理振舞うって約束したんでしょ?だったら理子も御相伴に預かってもいいじゃん!」
理子はその要望の真意を晒す。
「え、それでいいの・・・・?」
私の質問に
「良いの!だってなゆなゆの料理ちょー美味しいし!のーぷろぶれむ。だよ!」
と理子は返す。
「解ったよ。それでいいなら喜んで」
私は特に問題は無かったのでそれを了承する。
「うわーい!!!マジありがと、なゆなゆ!」
理子は私の了承に物凄く喜んでいた。
そんだけ喜んで貰えるとこっちとしても嬉しくなるね。
私はそう思って更衣室の壁にある時計で現在時刻を確認する。
「なゆなゆ、休憩時間ってあとどん位だっけ?」
理子が尋ねてきた。
「えっと・・・・あと30分位なはずよ。さっき、瑞穂さんからそう連絡来てたし」
「そっか・・・・。じゃあ、バイトも頑張らないとね」
「そうね」
私達は着ぐるみを脱いで次のシフト用の制服に着替えた。
15分後、休憩を終えた私と理子はウェイターの格好に着替え、更衣室を後にする。
そして次のバイト場所である展望レストランに向かったのであった。
Side_Out…
Fin
いかがだったでしょうか。
このお話を掲載することになった経緯は大体まえがきの通りです。
このまま埋もれさすのもアレだしね。
と、言うわけで今回みたいな没ネタがあればこの様な形で掲載したいと思います。
次回は前回のあとがきの予告通りに進んでいきたいと思っています。
この話を読んでの評価もお待ちしています。
また、この話を読んで次回以降のお話も読んでくれるとかなり嬉しいです。
それではまた次回この場で「霧島葵」としてお会いしましょう。
ここまでのあとがきのお相手は蒼紗でした。
ばいばいっ。
久々なスタイルのあとがき ㉘ 完