魔法少女リリカルなのはETERNAL BOND   作:カイ・ナナミ

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早くも感想いただけるのが嬉しくなっています!お気に入りも6件という幸先のいい?結果でとても嬉しいです!

実は前の話は書いてた段階ではプロローグというタイトルではなく夢と再会っていうタイトルだったのにいつの間にか変わっててびっくりします。

タグ間違ってたので修正しました。

こんなところで本編へ


第1話「神童凪沙」

――なのはside――

 

 

 

「神童凪沙です。よろしくお願いします」

 

 え、えーー!?!も、もしかしてあのナギくん!?い、いや待って、人違いってことも······ない。うん、2年前と少し雰囲気とか変わってるけどナギくんだ。

 

 私は驚きすぎて言葉も出ないです。先生の言葉ももう頭に入ってません。

 

「······ちゃん············のはちゃん·············なのはちゃん!」

 

「は、はい!」

 

 いきなり大声で呼ばれ声がうわずりそうになりました。前を向くと、先生が私の方を見ていました。

 

「ぼーっとしてるなんて珍しいですね?」

 

「ご、ごめんなさ〜い······」

 

 注意を受けて謝ると小さな笑いが聞こえました。ちらっと向くとアリサちゃんとすずかちゃんが笑っています。うぅ······恥ずかしいの······

 

「なのは······ちゃん?」

 

 ナギくんに名前を呼ばれ俯いていた顔を上げると······

 

「あ、やっぱりなのはちゃんだ。2年ぶりかな?」

 

「ナギ·········くん。うぇ············」

 

 懐かしい声に私は思わず泣きそうになりました。慌てて下を向いて涙を拭いました。涙を拭った後、顔を上げて笑顔でこう言いました。

 

「ナギくん!おかえり!!」

 

 

 

――凪沙side――

 

 

 

 さすがに驚いた。まさかなのはちゃんもこの学校に通っていたとは。

 

 なのはちゃんとの出会いは4、5才の頃。公園に遊びに行った時、ブランコに座っているのを見かけたのが最初。そこから仲良くなって毎日のように遊んでいた。

 

 だけど、2年前。両親の都合で海鳴市を離れなくなった時になのはちゃんとは会えなくなった。その時すごく泣かれたんだけど、その話はここでは割愛する。

 

 ここへは両親の仕事が一段落したから戻ってこれるようになったというのが表向きの理由なのだが、これは後で説明しよう。何故なら今は············

 

「ねぇねぇ!どこから来たの!?」

 

「なのはちゃんとどういう関係なの!?」

 

「なのはは渡さない!」

 

 質問攻めにあっていた······。て、転校生は質問攻めに合うと聞いたことあったけど、ここまでとは······。おかげでなのはちゃんとも話せずじまい。というか誰だ最後。

 

 休み時間中ずっと質問攻めに合いながら昼休みになってようやく解放された。

 

「ね、ねぇ!ナギくん!い、一緒にお昼食べよ······?」

 

 息をついているとなのはちゃんがお弁当を持って俺の前にやってきた。

 

「いいよ。俺もなのはちゃんとは話したいこともあったし」

 

「や、やった!!」

 

 なのはちゃんが小さくガッツポーズをしていた。元気だな〜なのはちゃん。

 

 なのはちゃんと一緒に屋上に向かうと金髪の女の子と紫の髪をした女の子が待っていた。

 

「なのは〜!こっちこっち〜!」

 

「なのはちゃ〜ん!」

 

「あ、紹介するね!こちら、アリサちゃんとすずかちゃん!1年生の時からの友達なんだよ!」

 

「アリサ・バニングスよ!よろしくね、神童!」

 

「アリサ・バーニング?」

 

「バニングスよ!誰が燃えてるのよ!」

 

「お前」

 

「むき〜〜!!!」

 

 アリサをからかいながら改めて自己紹介をした。

 

「改めて、神童凪沙だ。よろしく頼む」

 

「あ、あははは······月村すずかです。凪沙くんって呼んでいいかな?」

 

「別に構わないよ。俺もすずかって呼んでいいか?」

 

「うん!」

 

 すずかと会話しながら俺もお弁当を広げ······

 

「凪沙!あたしもそう呼ぶからね!」

 

 ようとしてアリサに遮られた。

 

「······別にいいぞ。バーニング」

 

「だからバニングスよ!!というかせめて間違わずに呼びなさいよ!」

 

 お前が途中で声をかけるからだろ······?こっちはお腹空いてるんだ。

 

「はいはい、いずれ呼んでやるから」

 

「今呼びなさいよ!?」

 

 適当にあしらいつつお弁当箱の蓋を開けよう······

 

「む〜〜·········」

 

 としたところで視線を感じたので向くと、なのはちゃんが頬を膨らませてこっちを見ていた。

 

「なのはちゃん······?」

 

「······私もまだナギくんと全然話せてないのに······」

 

「えーっと······なのはちゃ〜ん······?」

 

 ダメだ、こっちを見ながら頬膨らませてぶつぶつ言ってて聞いてなさそう······

 

 とりあえず頭を撫でて宥めてみた。

 

「ふにゃっ······」

 

 あ、気持ち良さそうに目を細めた。なのはちゃんは昔と変わってないな〜。

 

「って違うの!?ナギくん!聞きたいこといっぱいあるんだから!」

 

「あ、俺も聞きたいこと山ほどあるよ?」

 

「え、ほんとに?」

 

「うん。けど、その前に······ご飯食べていいかな?」

 

 そう言うと、ぐ〜〜とお腹がなってしまった······我慢出来なかったんだ······だって朝から何も食べて来なかったし······。

 

「あ、う、うん。どうぞ······」

 

 くっ······めちゃくちゃ恥ずかしい。なのはちゃんとすずかは苦笑いしてるし、アリサなんて爆笑してるよ。

 

「バーニング後で燃やす······」

 

「なんでよ!?」

 

 そんな会話をしながら俺はお弁当箱を開けて食べ始めた。すると、すずかが

 

「わ〜!凪沙くんのお弁当美味しそう〜!」

 

「ほんとだ〜!」

 

 俺は食べながら、むしろすずかのお弁当の方が美味そうなんだか······なんて感想を抱いていた。

 

「誰が作ってるの?」

 

「俺だが······?」

 

「え!?ナギくん料理出来たの!?」

 

 なのはちゃんがこっちを見ながら驚いていた。

 

「ナギくんのお母さんの料理かと思っちゃった」

 

 あ、やば······なのはちゃんはまだ知らないんだった······。

 

「あ、えと、か、母さんから教えてもらったんだよ。男は料理できないと〜とかなんとか言われて」

 

「そうだったんだ!」

 

 なんとか取り繕いながら話を逸らそうとしたが、

 

「ちょっと!そろそろアンタ達の関係を教えなさいよ!」

 

 ふと、アリサがそんなことを言ってきた。

 

「あ、ごめんね?アリサちゃん。ナギくんが前にも話した幼なじみだよ!」

 

「ふ〜ん?やっぱりそうだったのね」

 

 アリサが俺の方を見ながらニヤニヤと笑っていた。なんか······嫌な予感が······

 

「なのはが毎日!のように話してた幼なじみなのね〜?」

 

「にゃあああああ!?そ、それは言わないで〜!!」

 

 ······アリサのやつ、今毎日を強調したな······?

 

「そ、それに、毎日じゃなくて週に2、3回だからね!?」

 

 なのはちゃんは顔を赤くして俺の方を向いて言っていた。そこにアリサがなのはちゃんの頬を引っ張って自分の方へと向かせていた。

 

「それでも多いじゃないの!こちとら耳にタコが出来るくらい聞いたわよ!」

 

「あ、ありはひゃ〜ん!いふぁいいふぁいよぉ〜!」

 

 なのはちゃんのコント?を見て見ぬふりをしてご飯を食べた。

 

 

 

◇◆◇◆

 

 

 

 午後の授業も終わり、放課後になった。午後になるとそれほど質問してくる人はいなかったが、何故か男子からの視線が痛かった。解せぬ。

 

「ナギくん。一緒に帰らない?」

 

 帰りの準備をしていると隣からなのはちゃんがそんなことを言ってきた。実は、朝の自己紹介の後俺はなのはちゃんと知り合いだからということで、隣の席にされていた。

 

「あ〜······ごめん。今日は用事があって、明日一緒に帰ろ?」

 

「そっか。じゃあまた明日!」

 

「うん。また明日!」

 

 なのはちゃんに別れを告げ俺は寄り道もせずに家に帰った。

 

「ただいま〜···········なんて、誰もいないか」

 

 玄関をくぐりリビングに入ると、そこは電気がついてなく静けさだけが込み上げていた。

 

 俺は誰もいないリビングを抜け自分の部屋で着替えを済ますと、俺は机の上に置いていた白と黒の指輪(・・・・・・)を手にした。

 

「ごめんな?今日置いていって」

 

〈いいえ。マスターの判断は正しいので〉

 

〈彼女と同意見です〉

 

 俺の愛機エリュシデータ(・・・・・・・)ダークリパルサー(・・・・・・・・)は俺を気遣うように答えた。

 

 実は、俺にはなのはちゃん達に秘密にしてることがいくつかある。1つは俺が魔導師······つまり魔法が使えるということ。

 

 2つ、俺に両親はもういない。親代わり······みたいな人はいるけど、本当の両親は2年前に死んでいる。············俺の目の前で。

 

 そして3つ、俺が時空管理局という組織の嘱託魔導師だということだ。

 

 時空管理局とは、様々な次元世界と呼ばれる所を管理する組織だ。第1管理世界ミッドチルダを始めとした世界を管理している。因みにここ、地球は第97管理外世界と呼ばれる。

 

 俺の両親は生前、時空管理局のエースと呼ばれる人だったらしい。らしいというのは両親を失って1人だった俺を養子として迎えてくれたリンディ・ハラオウンさんから教えて貰ったからだ。

 

 俺が魔法を初めて知ったのは両親が死んだ時だ。それまでは魔法を知らないただの一般人だった。······あ、ただのではないな。俺の家は所謂武術の家系だ。流派は神童流。連撃技が基本の技となり、剣だけではなく槍や斧といった様々な武器で戦うことの出来る流派だ。今では後継者は俺だけになってしまったが。

 

 ともあれ、2年前、俺は両親の都合で海鳴市から引っ越さなくてはいけなくなり、なのはちゃんと別れを済ませた後、家に戻って引っ越しの準備を終わらせ、家を出ようとしたその時、1人の男によって俺達家族の運命は狂わされた。

 

 後から聞いた話だと、その男はトーラス・ビルドという広域次元犯罪者だったということだ。トーラスは様々な次元世界に質量兵器──銃や大砲、戦車などといった武装──を持ち入れ犯罪者に売り渡しているのだ。さらに、トーラスという男は科学者という肩書きも持っていて自らの発明した質量兵器も売り渡していているので指名手配されていた。

 

 俺は知らなかったが、父と母はかつてトーラスを逮捕寸前まで追い詰めたことがあったらしい。その時の復讐の為に俺達家族は襲われたという。

 

 結果だけを言うと、トーラスは両親の通信を受けた管理局員と共に無事逮捕出来たが、両親は死に俺自身も重傷を負って緊急手術を受けた。病院で手術を受けた俺はなんとか一命を取り留め、目を覚ました時は3日も経っていた。

 

 病院でリンディさんから何があったのか全て聞き大泣きした。ようやく落ち着いた時には既に日が落ちていた。

 

 後日、改めてリンディさんから話を聞くと、どうやら俺の両親とは旧知の仲だったらしい。そこでリンディさんは行き場を失った俺を養子として迎えてくれると言ってくれた。俺はすぐには受け入れなかったが、両親の意志を継ぐと決めその話を受け入れ、ハラオウン家の一員となった。······といってもハラオウンの姓を入れてないのは神童という名を無くしたくなかったから名字はそのままとなっている。

 

 リンディさんにはクロノという1人息子がいるらしくどうやら、両親と共にトーラスを逮捕したのもクロノだったという。

 

 クロノとはすぐに仲良くなり、俺に血の繋がってない兄が出来た。リンディさんとクロノのよると、俺にも魔力があり修行次第では1流の魔導師になれるというらしく、そこで俺は管理局に嘱託魔導師として入局し魔法の修行をすることにした。

 

 そして、2年間の修行を経てようやく魔導師として強くなり任務をこなせると思ったが、リンディさんから学校に通うよう諭され再び海鳴市に戻ってくることになったのだ。

 

 因みに家はまだ残っていた為、そこに住んでいる。2年前とは大きく変わってしまったが、俺にとっては思い入れのある家だ。

 

 お金など諸々の生活費はリンディさんが出してくれるというので食事代がなくなるという心配はなかった。

 

 始業式には間に合わなかったが、俺は無事私立聖祥大付属小学校に編入することができ、そこでなのはちゃんと再会したというのがこれまでの経緯だ。

 

「しかし、なのはちゃんに魔力があるとは思わなかったよ。本人は気付いてないみたいだけど」

 

〈なのは様から魔力、ですか?〉

 

「ああ、かなり強い魔力だったよ。出来ればこっち側に来て欲しくはないけど······」

 

 久しぶりになのはちゃんに再会した時、かすかだけどかなり強い魔力を感じた。あの様子だと全然気付いてなさそうだ。

 

「さてと、そろそろ魔法の練習と普段の日課を始めようか?」

 

〈All Right My Master〉

 

〈Yes,Sir〉

 

 俺は3歳の頃から続けている鍛錬と魔法の練習を終わらせ、眠りについた。その日の夜、おかしな夢を見た。

 

 翌朝、見た夢をエリュシデータ······エリと呼んでいるインテリジェント・デバイスに話すと、

 

〈おそらく、魔法による干渉ですね。昨夜海鳴市全域に何らかの魔力反応が確認出来ました〉

 

「そうか。······何か起こりそうだな」

 

〈今日は私を連れて行って下さい。何が起こるか分かりませんので〉

 

「了解した。サクは留守番頼む」

 

〈Yes,Sir〉

 

 ダークリパルサー······通称サクに声をかけ、俺はエリを右手の指にはめて学校へと向かった。




どうにも構成は考えついてるけど、細かなところでつまづいてなかなか思うように指が進まない現状です······。

今回は凪沙に関する紹介で終わりました。ほんとはなのはが魔法少女に変身するシーンまで書きたかったのですが、凪沙の説明はしないとダメだなと思い、ここで終わらせました。

これでもまだ短くした方で、ちゃんとした過去を説明する機会は作ろうと思うのでお待ちください。

まだ凪沙の魔導師としての実力は秘密です。次回出せたらいいな〜と思うも多分出ないかなと思ってます。

神童流というオリジナルの流派が出ましたが、ぶっちゃけ言うと、某仮想現実世界のやつです。あえて、神童流にしたのは凪沙がハラオウン姓を継がない理由にしたかったのが半分、いい名前の流派が出てこなかったっていうのが半分ですw

次回からちゃんと無印編が始まります。まだまだ始まったばかりですが、応援よろしくお願いします!それではこの辺で。

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