昼下がり、私こと太上老君はため息を吐き生温い緑茶を口に運…
「渋っ…」
めちゃくちゃ不味いじゃないですかこのお茶、誰ですかこれ入れたの…
「もう、申公豹ちゃんの入れたお茶しか飲まない…」
「自分で入れた茶飲んで何言ってんだお前」
「うっさいです太公望」
あぁ、私でしたね、
でも、こいつに指摘されるの腹立つのでまぁ、許しましょう…私を
「…マッズ……」
「おい…私のお茶が不味いとは、いい度胸だな貴様」
「いやお前自分でも不味いって言ってたじゃねぇか」
やかましい、貧乏臭い釣り人気取りの格好してる奴に言われたかないわ。
「…結局何の用なんですか
帰ってもいいんですよ?」
「用を聞いてんじゃないのかよ…
まぁいい、今日は依頼があって来たんだ」
「嫌です」
「まぁ聞け、そんな難しい事じゃない」
何時になく真面目な顔で答える太公望、重要な話らしい
「で、誰からの依頼なんですか?
あんたの依頼なら断りたいんですが」
「何でだよ!?いや、まぁ俺からの依頼じゃない」
「依頼主は…カッサパだ」
「…へぇ……あの爺さんが?」
思っていたより重要な案件らしい、カッサパ…この森羅万象の世界における一番地位の高い位に属する神……いや、亀か。
まぁ、偉い神なんですよ…それはもう、
その偉い神様が私に依頼…と、ふむ。
「で?内容は?」
「あぁ、それを今から話そうと思っていたところだ」
「今回の依頼はーーー」
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「いや…まさかね」
爺さんからの依頼が偵察だったなんてね…
ただ見てこい、何もしなくてもいいから確認してこいって…いやもう直接言えよ、あのジジイ。
「まぁ、でも分からないじゃないか」
今回確認する人物?の居る場所、私が既に今入っているこの岩だらけの場所、渾沌の谷。
ある程度力がない者でなければ入る事すら出来ず、それ以前にまず誰も好んで来たがらない場所、それがこの谷だ。
「そもそも爺さんが直接来た方が近いんじゃ…
いや、理由があるんでしょうけど…本当、何が居るのやら」
人間でない可能性のが高いだろう、まぁ…もし人間だったとしてもこんな所にいる時点で既に人間の範疇を超えてるんですが…
こんな所にいるのは仙人、神、魔物、そのどれかぐらいでしょうし、まぁ、生物であればですが。
いや、どれでも会いたくないですね、生憎私は何処ぞの破壊神と違って戦闘狂ではないですし、本当に面倒くさい。
…まぁ、大丈夫でしょう、どうにもならないことなら適当に放り投げて帰ればいいですし。
そんな事を思いながら私は気楽に歩いていた…
ーーきっとこれが始まり、楽しくて寂しかった、だけど愛おしく思えたあの日々のーー
ーーきっと
ーーこれが始まり
太上老君(たいじょうろうくん)
姫神の中ではトップクラスの実力を持つ。
割と高齢だが若々しい見た目をしており長い銀髪の巨乳無気力お姉さんである、お姉さんである(大事な事なので)
太公望(たいこうぼう)
太上老君と微妙なライバル関係にある茶髪の男。
常に針のない釣竿を持ち歩いている。
カッサパ
森羅万象の世界、この世界における最高権力を持つ神の一柱。
亀。