「そ、その…骸君」
色々アクシデントはあったが一応は私が勝ったという事でいいと骸君は言ってくれた。
ので、約束の内容を告げようと言葉を発したその時。
「申公豹、下がるよ」
「え?」
突然抱き抱えられた私は恥ずかしさで思考がショートしそうになる。
けどそれも一瞬。
ズガアァァァァン!!!
響く爆音、地面を抉りとる確かな音。
それを考える間もなく、その原因たる正体はすぐ私の目の前に現れる。
「久しぶりじゃねぇか…なぁ…骸?」
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今目の前にいる彼女を私は知っている。
いや、この森羅万象に住むほぼ全ての存在が知っていると言っても過言ではないだろう。
彼女…名は破壊神カーリー、
この森羅万象で最も凶悪な神だ。
「カーリー…何故貴方が此処に…」
問にカーリーは呆れたような顔をして答える。
「何故か…なんてのはお前の横の奴が1番知ってる筈なんだがなぁ?」
そう言い骸君を見る。
知り合い…なんですかね?いや、でもそんな空気じゃないような。
「随分冷たいじゃねえか?なぁ…こっちはお前が出てくるまで5億年も待ってだってのによォ?」
「5億年ッ!?」
「…そうさ、5億年…このバカがご丁寧に捕まりやがったせいだが…
まぁ…今はそれはいい」
鋭く目を尖らせ、骸君に向き直るカーリー。
これは…殺気…!?
「なぁ…骸
お前何で出てきてからこの数カ月…何で私に会いに来なかった」
「長いことぶち込まれてたせいで忘れちまったか!?なァ骸!!!」
叫び、何故か何も無いところを殴るカーリー。
「あ…?あーあー…なんだよ…、テメェも目覚めてんのかクソ鴉!」
私達の背後へ向けて叫ぶカーリー、
するとそこには見覚えのある顔がいた。
「あらあら…流石破壊神様ですわねぇ?」
「鴉恋さん」
「相変わらず胡散臭ぇ尼…
本ッ当…気に入らねぇ」
拳を構え殺気を強めるカーリー。
「ふふ…それはそれは…」
「…此方の台詞ですわ」
踵を鳴らし、地面から氷を形成。
カーリーの眉間に氷柱の様な形をしたそれは真っ直ぐに飛んでいく。
それを裏拳で叩き割りカーリーはより一層形相を歪ませる。
「何奴も此奴も気に入らねぇ…
ウザってぇ蠅の癖してびゃーすかびゃーすかほざきやがる」
「あら…それは貴女が言える台詞ではありませんわよ?
壊す事しか脳が無いなんて赤子の様ではありませんの」
互いに顔を歪ませ、かと思えば狂ったように笑う。
私はこの時思いました。
「上等…」
「「ブチ殺す(しますわ)」」
水と油ってこういう事を指すんだろうなって…。
カーリー
森羅万象を憎む神。
気難しい性格ではないものの
身勝手で、森羅万象の全てを破壊する事が
再生の近道だと考える思考から、
厄介者扱いされる事が多い。