空たんです!
では投稿していきます
【熱々】
バイトへ向かう途中ジャージをまとった女性が話しかけてきた
「あー瀬川くんだ」
「えーと」
どこかで見たような気がするが思い出せない
「もーひどいな~これでわかる?」
女性はかぶっていたキャップを外し
ゆるふわウェーブがあらわになった
「あ!菅谷さん」
この間合コンに来ていた菅野ミキだと気づけた
「やっと思い出したんだね」
「ごめん、あまりにも恰好が違ったから」
「瀬川くんはどうしたの?」
「これからバイトなんだ、菅谷さんは・・・」
「言ってなかったっけ?
わたしテニスサークルに入っているの」
「へー」
「合コンにいた女子はみんなテニスサークルよ
まあ、ほとんどはお遊びみたいだけど」
「菅谷さんは?」
「わたしは全力でやってる
彩加先輩に教わりながら全国を目指してるんだ~」
「・・・今年こそは彩加先輩に・・・」
最後のほうは聞こえなかったが菅谷さんのねついがひしひしと
伝ってきた
「そっか、応援するよ」
「ありがとう」
菅谷さんとわかれると程なくして花村先輩がワゴン車で迎えに来てくれた
「さっきの子は?」
「見てたんですか・・・この間合コンで知り合いまして」
「ほう、有意義なキャンパスライフを送っているようだな」
「そんなんじゃないですって」
「そうなのか?」
「はい」
たわいない話をしながら花村製菓への道のりを眺める
最初この車に乗っていたときは収容所にでも連れて行かれるんでは
ないだろうかとびくびくしていたが
今ではこの助手席でも気楽なもんだ
「ところで妹の陽子の帰りが遅いんだ
心配しているのに俺が聞いても何も教えてくれないんだ」
「妹さんってたしか合唱部でしたよね
卒業公演があって、毎日練習で大変って空ちゃんが言ってましたよ」
「卒業公演だと?!」
案の定陽子ちゃんは花村先輩に伝えてなかったのか
「ということは、陽子がピアノを披露するのか!」
「そうですね」
「それなら何としてでも応援に行かなければ!」
花村先輩は興奮し運転のほうがおろそかになってしまい
車が揺れる
「花村先輩!ちゃんと運転してください!」
「おお!すまない!」
「気持ちはわかりますけど
勝手にいったら怒られるんじゃないですか?」
「むぅ・・・そうかもしれん」
なにかと多感な時期を迎えた中学生の扱いは難しい
「その気持ちわかりますよ」
「瀬川・・・」
「花村先輩・・・」
ガシッ
二人は熱い握手を交わした
「瀬川よ、共に頑張ろうじゃないか!」
「はいそうですね!」
「俺たちは仲間だー!」
荒ぶる運転になりながらも熱い友情が誕生した
ありがとうございました!
だれとくな回でした
今作の菅谷ミキは設定を変えています
本来はお遊びでテニスをしていましたが
戸塚彩花と出会い真面目に全国を目指しています
ではまた次回お会いしましょう!