Dreamer of Drummer   作:ソウソウ

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 ペルソナコラボのガチャは死亡しました。
 ところがです!今回のドリフェス!!

 つぐみちゃんがきたぁぁぁ!!

 ―――てことでアフロ繋がりの巴編を投稿です。



-3の1-『遊園地』*

 ◇◇◇

 

 遊園地。

 

「はーい!!皆さん、私の所に集まってくださぁーい!!」

 

 休日。日曜日。

 入場ゲートを抜け、駄々広い広場に俺は足を踏み入れていた。中央の噴水の前で、声を張り上げる一人の女の子を距離を置いて見守っている。

 女の子――"奥沢美咲"は掛け声に反応した小さい子供達を不備がないように丁寧に数えていた。

 

「全員いるようですね」

「了解です!!それでは良い子の皆はお姉さん達とはぐれないようにしてくださいねー。分かりましたかー?」

 

 人数確認を終えた彼女――"羽沢つぐみ"の問い掛けに、子供達が元気よく返事を返す。そのふんわりした光景に、他のお客も微笑ましそうに眺めている。

 美咲は保護者として今回の遊園地遠足に同行してもらった。普段から小さい相手に慣れてる様子の彼女。お陰様で俺を含めた他の保護者担当の安心感は跳ね上がる。

 つぐみは実家のカフェの手伝いのお礼として、今日、この日に呼ばれている。美咲が一人では大変だと感じたのか自ら立候補して、彼女の補助に勤しんでいる。

 商店街の大人達からの日頃のお礼として、子供達に遊園地のチケットを渡された時は自分があの美咲の立場になり、子供達の先頭にならなければならないのかと思わず身震いしたが二人の存在に正直ホッとしている。

 

「ソウ君、大丈夫そう?」

「ん。特に問題はない」

 

 地図を確認しに行った沙綾が戻ってきた。商店街の枠組みには勿論、沙綾の実家も入るので沙綾の兄妹も向こうの賑やかな集団の中にいる。

 もう片方の山吹家、つまり我が家では女子だらけだと心細いので最年長の俺が強制参加、一応商店街の一員としてカウントされている。

 俺が憂鬱である一方で、妹の悠希は今日がよほど楽しみだったのか昨晩は寝れなかったらしい。真夜中に俺の寝室に忍び込んできたぐらいだ。抱き枕にされた。

 と、美咲が子供達を一挙に何処かへ移動させる仕草を見せる。予想通りにこちらへアイコンタクトが来たので、小さく頷き、了承の合図を返した。

 

「では、行きますよー!!」

 

 ぞろぞろと子供達は移動を開始する。美咲の右手には目印のミッシェル団扇が握られているので子供達はそれを目で追うだろう。

 あの様子だと暫くは大丈夫そうだ。美咲やつぐみは勿論、危険度の低い中学生組も数人はいる。流石に高校生組は別行動だが、緊急連絡は俺に来ることになっている。今の所、目立った問題はない。

 高校生組。これに該当するのは俺と沙綾、つぐみ、美咲。

 そして―――

 

「買ってきましたよ。これ、お釣りです」

「おっ、すまんね」

「はい、これは沙綾の分」

「え?私まで?あ、ありがと」

「先輩の奢りなんで。遠慮しなくていいぞ」

「おーい、その言い方はどうなんだ?………なんか癪だな」

 

 彼女――"宇田川巴"を入れて、高校生組だ。

 一応、代表として現場を離れにくい俺だったのでついさっき巴に軽く飲み物の調達を頼んだのだ。

 ここだけの話。彼女は商店街の関係者ではない。が、特に太鼓演奏を披露する祭りから地域の貢献度を爆上げしてきており今日、招待された経緯を持っている。

 となれば、必然的に巴の妹"宇田川あこ"も来ているのだが、肝心の本人は意気揚々と美咲の後を楽しそうに追い掛けていた。

 あこの後ろ姿を見つけた様子の巴。小さく溜め息をつく。

 

「あこ………もう少し大人になってくれ………」

「そう言うなら、俺の妹も似たようなもんだぞ」

「まぁまぁ二人とも。楽しそうみたいだし、良いんじゃない?」

「………だな」

「おっ、俺達も置いてかれちゃうな。二人とも、さっさと行くぞ」

「はーい」

 

 前を歩く子供達をふと眺める。

 

「ん?」

 

 そして、その中でも一際目立つ存在を見つけてしまった。あこや悠希よりも本来であれば、こちらの立場に居るべき人物を。

 

「確か、()()()って………高校生よな」

「ソウ君、それを気にしちゃうのは不味い」

 

 高校生組。まだ、もう一人いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 遊園地、中央エリア。

 

「では、皆さん、言われた通りの時間までに此処に集合するようにしてくださーい!!」

 

 子供達に集合の目印を確認させ、その後は自由行動へと解散させる。団体で動くより、各個人で楽しく過ごした方がメリットも何かと多い。

 一つ役割を終えた美咲。俺の方へと歩み寄って来た。

 

「それでは蒼真さん、アタシは弟達と行ってきますので、ここで」

「ん、了解。ひとまず、お疲れ様」

「はい。ありがとうございます」

 

 美咲は別行動とのこと。

 この際だ。他の高校生組の様子も確認しておこう。

 沙綾は美咲と同じく、紗南や純と一緒に遊園地を満喫するようだ。純が手を振ってきたので手を振って返しておく。

 つぐみは小学生ぐらいの子供達に連行されていく光景を目撃した。子供でも、彼女の優しいオーラに魅了されてしまったようだ。

 問題児のはぐみはもう姿がない。

 残ったのは俺と―――

 

「巴はどうすんだ?」

「アタシですか?そうですね、アタシはあこと一緒に―――」

「悠希ちゃん!!行こっ!!」

「うん、待って。だから走らないで!」

 

 ――ひゅーん。

 

「………どうしましょう」

 

 目の前を二人の妹が走り去った。

 

「一緒に行くか?折角来たのに、別々に回るのもおかしいだろうし」

「ですね。最初はどこに行きます?」

「絶叫系は行ける口?」

「全然大丈夫ですよ」

「………そっか。いけるんか」

「え?もしかして先輩って………」

「やってみようやないか!!」

 

 俺、絶叫系は苦手です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 休憩中。

 

「随分と時間がかかってしまった………」

 

 二人で行動しようとしたのだが、トイレの為に蒼真と一旦離れた巴は彼の待つ場所へ早足ぎみで戻ろうとしている最中であった。

 別れた付近のベンチで休憩してるであろう、その姿を探す。休日なので歩いていく人多く、視界が遮られてしまう。

 それでも、巴はすぐに見つけた。

 

「蒼真先輩ー!!」

 

 こちらへ気付いて貰えるようにと、巴は声を張り上げて駆け寄る。その際、蒼真を遮るように居た通行人がその場を動き、巴は彼の様子がはっきりと視認出来る状態になった。

 そして、その足を止める。

 

『あの!!写真良いですか!?』

『ん?あー、別に良いよ』

『ありがとうございます!!ほら、撮って!!撮って!!』

『はいはい。後で私も………良いですか?』

『別々に撮るの?まぁ………いいけどさ』

 

 女子高校生達――制服を着ている――から写真をせがまれた彼が承諾し、撮影を繰り広げる光景がそこにあった。

 彼のファンだろうか。スマホの画面を眺め、黄色い声を上げる彼女達に蒼真も満更なさそうな表情。

 一部始終を眺めた巴には何だか気に入らない気持ちが芽生える。

 

「先輩………」

「おっ、戻ってきたか」

 

 ようやく巴の帰還に気付く彼。

 周りの女の子達も見知らぬ人の登場に戸惑いの仕草を見せる。

 

「あの………」

「ごめんな、今日、この子と一緒に回ってるから」

「あっ、そうだったんですか」

「だから今日はここまでで良いかな?すまんね」

 

 蒼真の両手を合わせた謝罪に女の子達はお互いに顔を見合わせる。

 

 どうする?もう良いんじゃない?

 彼女さんかな?だとしたら私達迷惑だよね?

 

 漏れた会話が自然と聞こえる。

 普段では聞き慣れない単語が飛び出し、むず痒い思いに身を捩らせてしまった。

 

 暫くして――

 

「巴?どした?」

 

 お礼の言葉を彼に告げ、楽しそうに去っていく彼女達を見送った蒼真に巴が気付いたのは少ししてからであった。

 

「い、いや!何でもないぞ!!」

「今日の巴は敬語だったり、じゃなかったりしてるな。よう分からん奴」

 

 彼に怪しまれるがどうにか誤魔化す。

 彼女達の会話で巴は気づいてしまったのだ。今のこの状況は世間一般では()()()に分類されるのではないかと。

 

「そ、それよりもさっきの人達は?」

「アークラのファンやって。そん中に特に俺推し?の子が居たらしくて、あっさりバレた」

「な、なるほど」

 

 本人はそれで説明十分らしい。

 もう少し、一緒に回る身としては何か少しでも欲しかった。具体的な案は思い付かないけど。

 

「んじゃ、行くか」

「わ、分かりました!」

 

 ズキッ、と痛む心。

 些細な変化に気付かず、巴は彼の後を追い掛けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 お化け屋敷、入り口手前。

 

「ここに入っちゃうんですか!?」

 

 偶然、合流したつぐみと共に訪れたのはこの遊園地で有名なアトラクションの一つ"お化け屋敷"である。

 つぐみと行動を共にしていた子供達は入る気満々だ。となると、つぐみも同行しない訳には行かない。

 巴が再確認の質問をする。

 

「だとすると、つぐみ、一人で待っておくことになるけど、良いのか?」

「それは………絶対にイヤ!!!」

 

 であるそうだ。

 臆病っぷりが存分に発揮されており、まだ入ってすらいないのに巴の背後に隠れてる。

 因みに限界まで雰囲気作りに精力を押し込んだこのお化け屋敷では最後までゴールすること自体が困難らしい。

 長蛇の列に並ぶ俺達。数分ぐらいの感覚でようやく受け付け前へと辿り着いた。

 

「んじゃ、入るぞ~」

 

 最高で三人ずつ一緒に入れる。

 つぐみが引き連れた子供達も丁度三人なので、恐怖を知らない無垢な彼等は先に突入してしまった。良い経験になることだろう。

 取り残されたつぐみも幸い俺と巴、残り一枠と空いてるので三人で纏めて入ることに。

 係員にアトラクションの説明とスタート位置までこ案内をされ、どうやら目の前のこの扉をくぐり抜けるとスタートらしい。

 とっとと終わらせよう。そんな意思で進もうとした俺だが服を引っ張られ、断念する羽目に。

 片方ならまだしも両側からなのだ。

 

「………ちょっとお前ら?」

「どどどどうした?」

「お願いします!!先輩っ!!」

「………もういいや」

 

 左腕につぐみ。右腕に巴。

 がっちりと袖を掴まれ、むしろ俺は動きにくい状況に陥る。相当、二人とも入る前からこの不気味なオーラに参ってるようだ。

 つぐみは分かるが………巴よ、さっきまで平気そうにしてたやないか。

 俺が一歩進む。二人の掴む力が強くなる。

 

「痛い………」

 

 思わず漏れた本音。

 だが、それ以上に――

 

「うわっ!?」

「えっ!?何!?何!?」

「まだ始まってすらないぞ………」

 

 無事にゴール出来るか不安になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 -3の2- へ続く。

 




*夏休みですね!!

『ドリフェスの結果どうでした?&補足』
・参加者一覧
→沙綾、純、
 蒼真、悠希。
 巴、あこ。
 はぐみ、はぐみ弟。
 つぐみ。
 美咲、美咲弟妹。
 その他、近所の子供達。


・美咲さん
→ミッシェルの中の人ってことで、参加が決定。苦労人ポジションは相も変わらずだが、子供達は普段の三バカよりかは扱いやすいのでそこまで苦労せずに進行している。


・悠希とあこ
→あこ編-3-の後の話なので二人の仲は良好。


・蒼真、逆ナンに遭う
→ヒロインがアホ男にナンパされるのが定番ですが、立場を逆にしてみました。と言いつつ其処まで修羅場にはせず、巴には此処で乙女心の芽生えを感じてもらいました。


・お化け屋敷、三人で突入
→元は巴と二人で、の予定だがガチャでつぐみのドリフェス限定が当たってしまったので急遽参戦となった。


*最近、他のバンドリ小説の評価が沢山貰っているのに自分のは全然されないのは何で?と静かに嫉妬してます。
 ってことでよろしくです。
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