さて、ドリフェスの結果ですが自分は花音ちゃんが当たりました!ウサギ編の時のですけどね!なんで昔の当たるねん!!可愛いから許すけど!!
加えて、星四交換チケットで探偵こころんをゲット。余ったスターでどうしてか初期の香澄をゲット、となかなかの成果でございました。
………本編に入ります。今回も主人公は出てきません。そして、まだまだ続きます。
◇◇◇
○○高校。本校舎前。
「スッゴい賑わってるね~」
本日、学園祭二日目。
巨大なアーチの展示を潜り、学校内へと入り込んだポピパのメンバーは全員がその賑わいに視線をあちこち巡らせていた。
中でも、香澄はキラキラと目を光らせて校舎に吊られている"ようこそ!我らの楽園へ!"と書かれたタペストリーを見ていた。
「これは………まじか」
「どうしたの?有咲?」
「どうしたじゃねえだろ!?人が集まりすぎだ!!」
「うん、そうだよね。私もちょっと………」
その他は人の混み具合に気が参っていた。
生徒の関係者以外にも地域の方々や誰かの知り合いとかも集まって来ているらしい。
朝の段階ではまだまだ全然人はいない、と私―――沙綾は事前に蒼真から聞いていたことをこの時思い出していた。
「パスパレも今日、ゲストで来ているからね。もっと人は集まるよ」
「もぅ嫌だ。帰る」
「え!?有咲、帰るの!?先輩達のライブ観に行こうよ~!!」
「だぁー!!引っ付くな!!」
加えて、パスパレが二日目のオープニングアクトを担う事も結構、SNSで話題になっており、それもこの大盛況の一環を携えている理由に加えられる。
「さて、これからどうしよっか?」
私はそう提案した。
パスパレの演奏も予定時刻まで、まだ時間がある。それまでは何処かで時間を潰しておきたい。
「私、お店回りたい」
「うん。私もかな」
たえの意見にりみが同意の意を示す。
「そういえば、さーや」
「うん?何?」
「ソウ君のクラスの出し物って何?」
「………そういや、聞いてない」
香澄の質問に私は今更に気付いた。
学祭ではステージの出し物とは別にクラスでも何らかの展示をしているはず。すっかりそれを聞き出しておくのを忘れていた。
「沙綾ちゃん、蒼真君のクラスも分からないの?」
「………」
「すごい表情になってるぞ」
そう言えば、蒼真は何組だろう。唯一判明しているのは二年生だと言うこと。でも、この学校で二年生を見分ける基準は不明。
情報が少なすぎる。
昔ながらの幼馴染と言いながら、全然彼のことを知らない事実を肌で感じてしまった私。
「それじゃあ、ソウ君を探しにレッツゴー!!」
「ゴー」
「あっ、待ってよ~。香澄ちゃんにおたえちゃん」
目的が決まった以上、香澄にとって動かない理由は最早ない。それに悪のりしているたえと軽く悲鳴を上げながら追いかけていくりみ。
「………行くぞ」
有咲に肩をポンと叩かれ、ハッとする。
いつの間にか、先行していた三人の姿が見えなくなっていたのだ。
―――と、その瞬間。
「どうした?」
「………今、あそこにソウ君が見えた気がしたんだけど………」
「あそこ?どこだ?………」
見えたのは、人混みの中のほんの一瞬。
つられて有咲も確認しているが、もう既に蒼真らしき人物の気配はない。
「おーい!さーや!有咲ー!行くよー!」
向こうから香澄の呼ぶ声。
「有咲、行こ!」
「お、おう………」
有咲の手を引っ張り、私は校舎の方へと走り出す。
―――学祭ラストライブまで後、六時間。
◇◇◇
体育館。ステージ側。
「もうすぐ本番ね」
千聖のその一言に緊張が高まる。
"Pasttle*Palettes"は今回、学祭二日目のオープニングアクトを担当する。二日目とは言え、一発目。これからの雰囲気や会場の盛り上がり方、その全てがこのライブで決定すると言っても過言ではない。
「楽しみです!」
「おぉ~人がいっぱいいるよ~」
「ちょっと日菜ちゃん!?緊張するから言わないで~!!」
メンバーは既にリハーサルを通して機材のチェックは確認済み。各々、調整は完了して後は本番を迎えるのみ。
現在、ジブン―――麻弥達が待機しているのは体育館ステージ側のスペース。日菜はフロアへと繋がる扉から覗いている。
本番まで後、少し。
「あっ、本番まで十分切りましたよ」
「っ~!!」
「彩ちゃんの緊張が限界を超えそうね………」
ぷるぷると震えている彩。
文化祭や学祭でジブン達の演奏を披露するのは初の試み。何時もと違うステージに緊張が収まらないのも無理はない。
ジブンも少し緊張しているようで、手汗が気になってきた。まだ早い。
「そう言えば、蒼真君をまだ見てないわね。彼なら一言挨拶くらい来ると思っていたのだけれど」
「言われてみれば………確かに今日はまだ会ってませんね」
千聖に指摘され、ふと思う。
パスパレ招待の件の責任者は蒼真のはず。でも、本番当日では未だに彼の姿はない。此処まで案内や準備をしてくれたのも彼と同じ軽音部の後輩達だった。
「ワタシは見ました!」
「え?イヴちゃん、蒼真君と会ったの?」
「いえ、直接話してはないですけど………でも、確かにあの人は蒼真さんでした!」
「ん?ちょっと気になる言い方だね~」
イヴはまだ彼と知り合ったばかり。
遠目に見たとなれば、確信は持てないはずだ。
「蒼真さんは何か準備でもあって忙しいんです、きっと」
「麻弥ちゃんの言う通りかも。この学祭でも相当、皆から頼られているみたいだもんね」
「ちょっと………蒼真君を責めてるわけでは無いのよ?あくまで気になっただけで」
「あっ」
「どうしました?日菜さん」
千聖の弁明を他所に日菜は平常運転。
「お姉ちゃんがいた!!」
「あー………紗夜さん来てくださってるんですね」
「というより、日菜ちゃん!!バレるから覗いちゃ駄目だよ!!」
話はこれで終わり。
スタッフの軽音部の子達から準備をしてください、との声がかけられる。
「それじゃあ、皆、行くよ!」
―――学祭ラストライブまで、後、五時間。
◇◇◇
○○高校。北校舎。
「え?居ないんですか?」
Aftergrowの一同は蒼真に会いにクラスの展示がされてある教室へと顔を出しに来ていた。
どうやら此処は喫茶店をしているらしく、代表としてアタシ―――巴が蒼真のクラスメイトかつ店員さんと話をつけていた。
事情をまだ知らない四人は兎も角、ここに来れれば蒼真と会えると踏んでいたアタシにとってこれは痛手であった。
「どうだったの?」
「駄目だ。どうやら蒼真先輩、この学祭で結構高い位に居るらしくて、クラスの人も何処にいるのか分からないらしい」
つぐみに報告をしつつも、アタシは考える。
彼の居場所の宛が消えた今、何が得策かと言えば―――
「そもそも会う必要あるの?」
「あるでしょ!!蒼真先輩のお陰で最前列でライブが見れるんだからね!!」
「まさか、チケットがいるなんて聞いてなかったからね~」
ひまりの言う通りだ。
事前に調べておけば、些細な問題だが当日になってその事実が判明するとは思っても居なかった。
学校内の出入りは自由。だが、ライブ会場でもある体育館は人数整理の為にある程度整理番号を配布しているそうだ。
「それじゃあ、なんでこれ貰えたの?」
蘭の疑問はその手に握られた一枚の紙。
「蒼真先輩が予め用意してくれてたみたいだね」
「ただ………チケットって言うが、あくまで優先的に入らせてもらえるってだけらしい。さっき店員さんにどうぞって渡された時にそう説明された」
応対してくれた店員はアフロのことを承知済みだったらしく、あれやこれやとアタシが話しているうちにチケットを五枚渡されたのだ。
そのお礼もかねて、蒼真とは会っておきたいのだが、どうも雲行きが怪しくなってきた。
「ところで………」
つぐみが区切りをつけるかのごとく告げる。
「モカちゃんはどこ?」
「え?」
「あ、ホントだ。いない」
「モカ!?」
青葉モカの姿がない。今、気付いた。
あのマイペースのんびり少女はこんな混雑している所で姿を眩ませてしまうとまた見つけるのが困難。
しかし、時は既に遅く、モカは何処にも見当たらない。
「取り敢えず!ライブまで時間はあるんだから、モカちゃんを探しにレッツゴー!!」
「「「………」」」
「誰も反応しない!!」
―――学祭ラストライブまで後、三時間。
◇◇◇
軽音部部室。
「おっ、やっと帰ってきた」
扉が開くと、藍斗の声が伝わる。
開いた主、蒼真は部屋に設置されたテーブルへと足を運ぶ。
「ちょっとな。これを買いに」
蒼真の手には屋台で販売してる焼きそば。
「蒼真さ、よく出れるよな」
「案外、周りからは気にされんもんよ」
「へぇ~、そうなのか」
「だとしても、藍斗は止めとけよ」
「………だよな。はぁ~腹へったな~」
-3の3- へ続く。
《どうでも良い補足シリーズ》
・沙綾が目撃した者
→特徴は黒髪ロングぐらいしか見えなかった。
・蒼真の挨拶来ない事件
→理由があって、パスパレに顔が出せない。
・配布整理チケット
→生徒会、頑張ってます。
・モカの行方
→後々、分かる。
・最後のシーン
→ヒントはあるので、分かる人には会話の内容が分かるかもしれない。