鬼太郎side
「う……ん?」
僕は力を振り絞って意識を覚醒させた。見ると木造住宅の天井が見えた。
「鬼太郎!目が覚めたのね!」
見ると横には先程 一緒に戦った仲間 猫娘がいた。
「猫娘…?ケガは…ないの?」
「うん!」
猫娘が無事ということを確認し安心した僕は寝そべっていた上半身を起こした。周りを見る限りここはオババの長屋か…?
「ッッ!猫娘!さっきの奴は!?」
僕は咄嗟に先程戦った少女を思い出した。ぬりかべさえも持ち上げたうえに僕の体内電気をあんな大量に食らってまでも立っていたあの少女の姿が思い浮かんだんだ。
「その娘なら下でオババ達と話してるわよ?」
「…………え?」
すると
「お!鬼太郎起きたようじゃな!そろそろ目覚める頃じゃと思ったぞい!」
「オババ…」
入り口である襖のとが開き、そこからオババこと砂かけばばあが愉快に笑いながら入ってきた。それだけじゃない。その肩の上には父さん、それにかわうそまでもいた。
「よう。目が覚めたようだな?」
「え!?」
その時僕は驚いた。
何故なら、一番最後に入ってきたその子が……先程戦っていた少女だったからなのだ…!
「お…お前はさっきの…!」
「自己紹介はしておこう。改めまして『ゲゲゲの鬼太郎』俺の名は九尾、閻魔大王より派遣された中国の妖怪だ」
「え…ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?????」
僕は驚いた!この少女が…父さんから聞いていた閻魔大王様が派遣した妖怪!?
「まぁ驚くのも無理はないか。ちなみに、渡し忘れたがこれ、閻魔からの紹介状」
そういうとその子は手紙を僕に差し出した。僕は中を開けてその手紙を読んでみた。他のみんなも覗き込むようにして見た。
『ゲゲゲの鬼太郎へ
この手紙を読んでおるということは九尾から話を聞いた様だな。そ奴の言う通り、九尾は確かにわしが派遣した妖怪じゃ。力は戦ったそうじゃから分かるであろう。まぁあれでも一割程度しか出しておらんからな。
話を戻すが、九尾を派遣した理由じゃが親父から聞いておる様にそ奴はお前の手助の為に派遣したんじゃ。普段は大人しいがキレると手がつけられん様になるから気をつけることじゃな。
では、健闘を祈る。
閻魔大王より
PS:あとそ奴に職紹介してやってくれ。あとそいつは見た目は少女だがれっきとした男じゃからな。
「……え?」
「「「「「「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?????男ぉー!!!!!!?????」」」」」」
手紙の最後の文書を読んだ瞬間に鬼太郎以外の皆は一斉に驚いた。
「嘘じゃろ!?砂くさいババアの元に可愛い女の子が来たと思ったら男じゃと!?」
「フンッ!!」
ゴキッ
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!背骨がぁー!!!!!!」
子泣き爺の余計な一言で砂かけ婆はブチギれ背骨に向かって砂ツボをぶち込んだ。(笑)
それは無視して他の皆は九尾に詰め寄った。
「嘘でしょ!?アンタそんな見た目で男なの!?完全に女の子じゃない!」
「そうだよそうだよ!閻魔様だからって冗談きついじょ!」
かわうそや猫娘に続く様に皆は九尾が男だと一向に信じようとはしなかった。
それに呆れた九尾はとんでもない行動にでる!!
「……そんなに信じられないなら……脱ぐか…?」
「「「「「「脱ぐ!!??」」」」」」
「このまま女と間違われたままじゃ……俺としてはなんか嫌なんだ……だから…!」
「「「「「「待て待て待て待て待て待て待て待て!!!!!!!!!!!」」」」」」
九尾が男だと言うことを証明するため下を脱ごうとした瞬間に皆は一斉になって止めた。
「男って信じるから脱ぐのはやめて!!流石にまずいからっ!!」
「そうじゃそうじゃ!その上 酒に溺れた石ジジイがいる前で裸など危なっかしいったらありゃしない!!」
「あぁ…さりげなく酷い…」
「そ…そうだよ。それに仮に男だと分かってもまずいから…」
「……分かった」
皆が口々言う中、鬼太郎の説得でなんとか九尾の脱衣を防いだ。
「まぁ、そんな訳でだ。しばらくは日本に滞在させてもらうよ。それともう一つ!」
そう叫んだ瞬間に九尾は皆に向かって土下座をした。
「寝床を提供してください…」
「「「「えぇ………?」」」」
閻魔大王直々に派遣された妖怪の土下座に皆は軽く引くのであった。