ダンガンロンパ 超高校級の幸運である苗木君の知能がレベルアップしました   作:からあげ8

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学園入学前 ー日常ー
一話 志望校


私立希望ヶ峰学園、そこは一つの分野で高校生離れした能力を持った生徒にのみ入学する権利が与えられる、いわゆる超エリート高校。

 

少し頭が良い、例えば僕みたいな人には一生縁がないと思う。

 

さらに、偏差値で全国トップを常にキープしている事でも有名な高校でもある。

 

また、希望ヶ峰学園に入る権利を得た生徒は、「超高校級の」という頭文字を付けられる事が多い……らしい。

例えばサッカーで希望ヶ峰学園に入る権利を得たら、「超高校級の」サッカー選手となる……んだと思う。

 

 

この話は、毎年希望ヶ峰学園に入る生徒をテレビで紹介してるらしくて、僕の友達は良くその話をするからイヤでも耳に入る。

…だから知ってるんだけど、実際は僕はあまりテレビは見ないから、希望ヶ峰学園の情報源はその友達だけだったんだけどね……..。

 

 

 

 

……僕は今時珍しいラジオ派なんだ。

 

ラジオの方が勉強しながらとか、本読みながらとか、ゲームしながらでも情報を得ることは出来るからね。

 

 

 

 

話は大きく逸れたけど、ただ僕が言いたいのは一つ。

 

現在中学三年、来年に受験を控える僕にはこの学校受けることは出来ない、という事実。

 

「やっぱムリだよなー……」

 

やっぱり僕にはこの学校は受けれないよなー…

 

イスに座って、うつ伏せながら高校ガイドを読んでいた僕は、横にある一枚の紙切れに目を向ける。

 

 

そこにあるのは、二週間前に塾で受けた模試の結果。

そこには、偏差値やら点数やら順位やらが書いてある。

 

苗木誠

 

総合偏差値 78

 

5教科総合得点 485点

 

全国順位 25位

 

 

……この結果を見て、全国偏差値一位の高校に入れると思ったんだけどなー…

 

今まではあまり高校には興味無かったけど、いい加減に時期も時期だしね……

 

そもそも希望ヶ峰学園に入試制度が無いのは初めて知ったよ……

 

 

……取り敢えず、目標は高くとも言うし、全国二位の高校を目指そうかな……

 

 

そう思った僕は、高校ガイドのページをめくって偏差値ランキングが二位の城室(しろむろ)高校のページを開いた。

 

 

そして、そこに書かれてあった文字に一瞬で僕は惹かれた。

 

 

へっ?

生徒全員が入れる学食に、購買も別にある…⁉

 

しかも学食のメニューは学校が依頼して有名料理店の料理長に開発させた……だって…!

 

さらには校内……というより最早キャンパス内と言った方が良いと思わせる校内の敷地の広さ!

 

さらには校内には蔵書数50万冊の図書館に、それとは別に本屋があるだって…⁉

 

 

………これは……

 

 

「この学校を目指す以外に選択肢は無いということじゃないか‼」

 

 

そうして、僕の第一志望の高校が決まった。

 

最早希望ヶ峰学園に行きたい、という気持ちも、全国偏差値トップの高校という憧れも忘れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、時は加速して、僕は受験勉強を必死になって頑張り、模試で全国順位5位という名誉も手にいれた。

 

にしても妹の桐花にはホントに世話になったよなー…。

 

夏休みの時は夜遅くにオニギリ持ってきてくれたり、冬休みはココアとかスープとか作ってくれたりしたよなー…。

 

桐花はまだ中学1年だけど、中学3年の受験期間になったら僕も桐花を支えないとな〜。

 

 

そんなこんなで時が過ぎていき、つい二週間前に城室高校の受験を受けた。

 

 

そして今日がその合否が発表する日、

 

dead or aliveだ

 

 

…いや、不合格でも死ぬ気は微塵も無いけど………。

 

とにかく僕は万全の準備をしてベストの状態で試験を受けれた。

もう後悔は無い、あとは自分を信じるのみ……!

 

 

城室高校の合否発表は掲示板形式で、掲示板は三つある。

 

なんでも受験番号1000番台はこの掲示板、2000番台はあっちの掲示板……という感じのようだ。

 

 

僕の受験番号は2155番…、まずは2000番台の掲示板の前に向かう。

 

……一歩一歩慎重に進む。

 

心臓の鼓動が早くなるのが分かる……、これで落ちていたらどうしよう…。

 

滑り止めの高校は既に受かってる、のでその学校に通うことになる。

 

僕の滑り止めの高校は、普通よりは偏差値は少し高いくらいの普通の高校だ。

 

 

…だからなんだという話だけど、……真実を見るのが怖い。

落ちているのが怖い。

 

 

 

 

………だけど、前を見なきゃ意味がない!

 

足は前に進むためについてるんだ!

 

目は前を見るために付いてるんだ!

 

 

 

 

そう心に言い聞かせ、足を掲示板へと再び向けた。

 

もう恐怖はない、まずは前に進まなければ何も始まらないんだ!

 

 

2000番台の掲示板が見えてくると、既にそこには人だかりが出来ている状態だった。

 

落ちこんでいる人もいれば、胴上げされている人もいた。

 

 

あ、胴上げされてた人が地面に背中から落ちてる………

 

 

……どうやら胴上げしてた人たちは、されてた人の体重を支えきれなかったようだ…。

 

…ご愁傷様です。

 

 

そして、人混みをかき分けて掲示板の番号が全て見える場所に陣取る。

 

 

 

……って後ろから押さないで、っだからって横からなら押しても良いってわけじゃないよ!

 

 

そう心の中で叫びなから掲示板の番号を見る。

 

僕の番号は2155番

 

あっ、2146番がある。

えーっと、2148番、2151番………

 

 

 

 

……………あった……

 

ってことは………

 

 

 

「……受かったぞぉぉーーーー!!」

 

 

思わず叫んでしまう、というかやらかした……

 

落ちている人がいる中で受かった宣言する人とか、無いって…

 

 

だけど意外にもそれほど注目を受けなかった。

 

やっぱ僕みたいに感極まって叫ぶ人はそこまで珍しく無いのだろうか……。

 

 

でも、とにかく僕はこれで城山高校に入学出来る!

 

 

その日は入学資料を受け取って家へ帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいまーー「どうだった⁉受かった⁉受かったわね⁉」何で断定で聞いてくるのさ……」

 

帰宅一番で僕の合否を聴いてきたのは、我が家の縁の下の力持ちである母さんだ。

 

「何でも首席合格だってさ、僕」

 

 

取り敢えず少し自慢することにしてみた。

因みにこの事実は受付で入学資料をもらう時に聴いた話。

 

 

「しゅ、しゅしゅしゅシュシュ、シュセ、首席⁉まこ君が⁉」

 

母さんは言いながら僕の肩を掴んで激しく揺さぶってくる。

……正直とても苦しいんですけど

 

「う、うん」

 

やっと離してもらえたので、返事は返しとく

 

…と言っても聴いていないようだけど

 

 

「今夜はお赤飯にしましょう!まこ君に特別にいつもの茶碗に5倍盛りでお赤飯入れるから‼」

 

「やめてください」

 

 

確実に食べれません、てか早く落ち着いてくれ……お願いだから…

 

 

 

 

 

 

そうして桐花も部活から帰って来てまた似たような騒動が起き、それに答えてたら父さんも帰って来てまたもや似たような騒動が起きかけた。

 

 

起きかけたというのは、起きる前に母さんが「あなた、うるさいです」ってフライパンで殴ってたからだ

 

 

ご愁傷様です

 

 

そうして、家族全員での夜ご飯が始まった

 

 

「ところで母さん、」

 

「どうしたのまこ君?」

 

「…何で僕のお茶碗だけ、どんぶりなのさ…?」

 

「帰ってきた時言ったでしょ、五倍盛りにするって」

 

「うーん、じゃあそれは100歩譲っていいとするよ……

 

……じゃあ何でそのどんぶりが僕の前に3つもあるの?」

 

そう、三つ、三つも赤飯でこれでもか!、とどんぶりに盛られた赤飯が目の前にそびえ立っている

 

その姿は弱者を寄せ付けない、王者の風格を感じる……

 

まるで「お前みたいなザコ(少食)には興味ない」とでも言いたげだ

 

「確かにこれじゃ誠がかわいそうじゃ「あなた?」はい、スイマセン、黙ってます」

 

父さん弱っ!

 

 

てかどんぶりに隠れて見えなかったけど、良くみればハンバーグがあった

 

今日の主食はハンバーグらしい

……と言うかこのハンバーグも見た感じ400gはありそうなんだけど……

 

…僕のお腹を壊す気かこの人……

 

「ところでまこ君、さっきから赤飯にもハンバーグにも手を付けてないのだけど、

 

……食べるわよね?」

 

「ひぐぅっ!」

 

怖い……母さんが怖い……

 

「…お兄ちゃん……」

 

と、桐花!

 

助けてくれるんだね?

ありがとう!

恩に着るよ!

 

「お兄ちゃんのハンバーグ、…実は私が作ったの

 

…だ、だから食べて欲しいの!

まずかったら捨てても良いから!」

 

 

母さんからの視線が一気に鋭くなった⁉

 

「この赤飯、お母さんが作ったんだけど、

…食べてくれるよねまこ君?」

 

それは知ってるよ!ってツッコミたいけどそれをしたら視線だけで殺される気がする……!

 

「…食べてくれるよね、まこ君?」

 

有無を言わせない質問、多分「イヤだ!」とか言った日には翌日には僕は無惨な死体として発見されるだろう……

 

だけど「はい」と答えたら胃が破裂する自信がある……

 

どうすれば…⁉

 

どこかにウィークポイントは無いのか⁉

 

「お兄ちゃん……食べてくれないの?」

「まこ君、【はい】か【yes】で答えなさい…」

 

 

僕は…………………。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、僕は必死に食べた

 

桐花に「ハンバーグ美味しいよ」って言いながら

 

母さんに「この量だけは勘弁して…!」ってお願いしながら必死に食べた。

 

そのおかげで、母さんはどんぶり二つを僕の所から下げてくれた

 

そのままキッチンに戻るのかな?、と思ったらすぐに自分の席に戻った。

 

まさか…この量を食べるのか⁉と思ったのも数秒、何とどんぶり二つとも対面に座ってた父さんに押し付けたのだ……

 

 

父さんは何か言おうとしたが、それを母さんは「あなた、おかわりいるわよね?」と脅迫じみた言動で、父さんの次の発言を防いだ

 

 

…まあとにかく、僕の胃は何とか無事に難を逃れたのだ

 

………父さんを犠牲にして

 

 

…アーメン

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその後、風呂に入った後、二階にある自分の部屋で城室高校の入学案内を見ていた

 

見てるだけでワクワクする。

最初に図書館だな、行くとしたら

その後に学食に寄って………

 

 

とそんなことを考えていると、ノックの音が聴こえた

 

「鍵は開いてるよー」

 

僕はそう言おうとしたのと同時にドアノブがガチャリと回った。

 

…何で人の話聞かないのさ

 

…何か悲しくなってきたよ……

 

 

そう思いつつドアの方に振り返ると、そこには桐花がいた。

 

「どうしたの桐花?」

 

「お兄ちゃんと……話がしたかったの」

 

因みに桐花は普通に可愛いと思う

 

兄からして見ても可愛いから、客観的に見たらさらに可愛いんじゃないかな……

 

まあ流石に妹に惚れるとかは絶対に無いけど…

 

「うーん、じゃあなに話す?」

 

「お兄ちゃんの通う高校の事とか、後入試の事とか聴きたいっ!」

 

桐花は純粋だなー….、と思いつつ頭を撫でる

 

こればかりは癖で、可愛いと思うと何か頭を撫でてしまうのだ…

 

桐花も恥ずかしそうにしてるけど、気持ち良さげなので良しとする

 

それからは僕は入試や学校のことを話した

特に城室高校の素晴らしさは壮大に話した自信がある

 

それに桐花は飽きもせずに、途中話をもったいぶると、続きを早くっ!と催促してきた

 

……僕だったら5分で飽きるな………

 

そんな事を話してると、既に夜の11時を回っていた

 

「桐花、そろそろ寝ない?」

 

「…うん、そうだね!」

 

そう言って賛同してくれた桐花だけど……

 

「そろそろ寝よう、ね?」

 

「分かってるって、お兄ちゃん」

 

そう言うと僕のベッドに向かう桐花……って

 

「いや、自分の部屋に帰らないの?」

 

何で僕のベッドをちゃっかり盗ろうとしてるんだ……

 

「だって…お兄ちゃんと一緒に寝たいし……」

 

「ダメだ、桐花も、もう中学生だろ?そんくらいは意識持とうよ…」

「ヤダ」

 

「やだって……………

………………分かったよ、今日だけだからな?」

 

「うん!じゃあベッド入ろう!」

 

「その前に電気消すよ?いい?」

 

「いいよ!」

 

僕は壁にあるスイッチ押した、瞬間電気が消える

 

「…お兄ちゃん、……あったかい…」

 

そうして僕は妹の優しい寝言に包まれながら眠りに落ちて行った

 

「お兄ちゃん…だ…………き……」

 

 

翌日の朝、午前五時過ぎ

 

横で寝ている桐花を起こさないようベッドから出て、家の玄関ドアの前にあるポストへ足を進める

 

僕がこの家で一番起きるのが早いので基本的にこのような仕事を引き受けるのだ

 

そうして僕はポストを覗き、いつも通り新聞を取ろうとすると、もう一つ封筒のようなものがあるのが見えた

 

この時間に封筒が届くのは珍しい…、と思う

 

しかも宛先を見ると僕名義だった

 

「何なんだ?、これは」

 

しかも持って見ると意外と重い………

僕は何が入っているかが気になって、駆け足で一回にあるリビングへ向かった

 

もちろんリビングにも誰もいないので、電気を付けると僕はイスに座って、新聞を雑にテーブルに放り出し、封筒を開封した

 

封筒を逆さまにして、出てきた書類のような物を適当に一枚手にとってみる

 

そこには衝撃的なことが書いてあった

 

「苗木 誠様

貴方は全国の高校生の中から無作為に一人選ばれる審査を通ったので、この学園に入学することを

許可します

 

ー希望ヶ峰学園学園長ー」

 

 

 

「……へっ?……………

………………ハアァァァァ⁉」

 

 

今更の誘いに僕の脳内はパニックになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ーまこ君シスコン疑惑発生中ー
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