ダンガンロンパ 超高校級の幸運である苗木君の知能がレベルアップしました 作:からあげ8
ーあらすじー
日曜日をニートよろしくグダグダしながら過ごしてやって来た月曜日
苗木君は、自分の日常が大きく変わると思って学校へ行ったけど、案外普段通りでした(胴上げ以外)
ではでは
「じゃあ、プリント配るぞー」
そう言って、一時間目の担当であり僕のクラスの担任である籠原 揮由先生がプリントを配り始める
この先生は、プリントを配るのだけに関してはは有名だ
三年間僕は籠原先生のクラスだったのだけど、一回も枚数がピッタリ配ったことがない
つまり、必ずどこかの列の一番最後が前に持っていかなきゃいけないんだ………
…まあ僕は前から三番目だから関係ないんだけど……
そう思いながら、前から来たプリントを一枚取って後ろに回す
僕はプリントを見ると、中3の進学先の学校名と、その人数が書かれてる箇所や、これからの予定、PTA会長のメッセージなどが書いてあった
…ん?
『進学先の学校名』…?
……まさか希望ヶ峰学園もあるのか…?
そう思って僕は急いで探す
「安心しろって、お前の本当の進学先は書いてないぜ」
隣からそんな言葉が聞こえて、ホッとする
「城室高校二名って書いてあるから、そこにお前も入ってるはずだぜ?」
そして小声で波穏は自分の考察を話す
「多分、学校側としてはまだ本当にウチの『苗木誠』が希望ヶ峰学園へ行く『苗木誠』と関係あるのか分からないんだろうな
それに、判断材料は民営放送のニュースとしかないんだ
俺は、お前が今日呼び出し食らうと見た
…それに、まだ根拠はあるな
それは…………」
…絶対コイツ、入試の時、手を抜いたな……
じゃなきゃ僕が一位とかあり得ないし
…あんまいい気分じゃないね……
「先生、プリントが来ません」
そんな中僕の座っている所より左の方からそんな、僕が予想していた声が聞こえて来た
「そうか、どこか余ってる列ないのか?」
……うん、予想通りの恒例のやり取りだね……
そしてまた後ろから声が聞こえる
「先生ー、僕の所に40枚くらい周って来ましたー」
…うん?
僕のクラス、全35人のクラスなんだけど……
…まあ、そんなに数えてないのかな……
てか気にしない方が良いよね
よく考えたらもうクラスの半分にこのプリントが回ってるし……
多分数え間違いだね….
そして何故か隣の波穏がイラついた声で、
「…おいコラ、話を聴いてんのか?」
と聴いてきた
「もちろんだよ」
「そうか、じゃあ言ってみろよ」
「波穏って頭良いよね」
「頭良いのは当然だ
だが今はそんな話はどうでも良い
お前、俺の話を聴いてたんなら内容、話せるよな?」
チッ、話を逸らす作戦は失敗か…
どうしようか……
…仕方ない、僕の憶測で話すか…
「要するにこの学校は僕の本当の進学先の判断に困ってるから、だから職員室に呼ばれる可能性がすごい高いと言うことだよね」
多分、こんな感じだと思う
「チッ………
…ああ、そんな感じだ」
「何で舌打ちしてんのさ⁉
絶対僕が話を聴いてないと思ってたよな⁉
それで、話を間違えると思ってたよね⁉
ざぁまぁぁぁ〜」
「よし来た!その喧嘩タダで買ってやるぜ!表に出ろ誠!!」
そう言って波穏が勢い良く立ち上がる
そっちがその気なら…
僕も勢いよくイスを吹っ飛ばすように立ち上がる
「やってやるよ‼
僕の喧嘩はプレミアム価格だから高いよ!」
「上等だコラ!」
そう言ってコイツと廊下へ出て行こうと思うと、何か奥襟の辺りが引っ張られる感じがする…
と言うか、歩いても歩いても進まないんだけど……
「ねえ、前に進めなくない?」
「ああ、お前も気付いたか…
…まさか幽霊か⁉幽霊なのか⁉」
「いや妖怪かも⁉うん妖怪だって⁉」
「お前ら、俺を無視していい度胸だな?
……そんなお前らには説教を一時間程プレゼントしてやろう」
『籠原先生すいませんでしたーーーー!』
必死に無視していたが、貴重な時間を人質にされれば流石に謝らなければいけない……
『次からは善処します!』
だけどタダではやられたくはないね……
「何でお前らそんな政治家みたいな答えなんだ…
…仕方ない、卒業式も今週ある事だし、今日は勘弁してやろう」
その言葉に僕と波穏は安心から出たため息を付く
そうして席に戻った僕等は、早速卒業文集を書き始めた
そうして、卒業文集だけで過ごした一・二・三時間目は呆気なく終わり、さて、10分間の休み時間をそれとなく過ごそうかと思った時に、ピンポンパンポーンと言う軽快なリズムと共に校内放送が流れてきた
【三年四組、苗木誠君、至急校長室まで来てください
…繰り返します……】
…だよねー……
そして、場所は変わって校長室
時間的にはもう四時限目に入ってると思う
今僕は、客人用のソファーに座らされている
なお、向かいには校長先生がいるんだけど……
…白ヒゲ………
そう、表現するのが正しいだろうと僕は思う
簡単に言うと、とある大航海時代を迎えた世界で何か空間とか叩き割ったりするチート能力を持ったあの人だ……
つまり、迫力がハンパない
僕は部活で何回もこの人と乱取り(要するに組手)をしてるから慣れてるけど、普通の中高生、下手したら大人でも、睨まれたらびびって動けなくなるかもしれない…
「四時限目に出させてやれなくて済まんな」
口調も威厳たっぷりである
ただ、中身はとても生徒思いの良い先生である
何人もの不良を更正して、さらにはこの地域のトップレベル校に送ったことがある、と聴いたことがある
…どんな魔改造したんだろうね…
そんな関係ないことを思いながら白ヒゲ校長に返事を返した
「別に受験が終わってて、授業サボっても成績変わらないんで全然大丈夫ですよ?」
「確かにそれは事実だが、普通仮にも校長の前でそんな事言うものか?」
いえ、仮ではなくあなたは威厳に満ちた泣く子も黙る校長です
…とコンマ数秒で危うく言いかけたけど、なんとか抑えた
そんな事言ったらきっと僕の人生は高校生活を迎えずにピリオドを打つ事になると思う
取り敢えず、事実ですので、と無難に返す
それを聴いた白ヒゲ校長は、呆れたようにこうつぶやいた
「…そうか、別に授業は出席扱いにするから良いんだが…」
「ありがとうございます!」
その小声を全神経を持って聞きとった僕は、先手必勝とばかりにお礼を言った
だって考えてもみてよ?
学校ある日の最後の授業だけ休むって……
…どう考えてもサボりじゃん、てかそれ以外考えられないんだよね
と言うか、授業に出席とか欠席とかは、僕が気にするんじゃない
…母さんが気にするんだよね
多分サボりとかが浮き彫りに出た瞬間、全力のガゼルパンチとかやられるのではないのだろうか……?
……一回だけサボりの疑いをかけられた時に、本気パイルドライバーでやられかけたし………
本気であの時は怖かった…………
まあその時は勿論僕はサボりじゃなくて、ただ保健室に行ってただけなんだけど、それを籠原先生が出席簿につけ忘れていて、と言うか何故か欠席欄にチェックが入ってた
…あの時は完全に悪意が混じってるのかと思った
…今もたびたび思ってるけど
そんなわけで、あまり欠席扱いになりたくないんだ……
まあ最初はあの白ヒゲ校長が相手だったから、そんな事言えずにいたけど……
ちらりと白ヒゲ校長の顔を少し盗み見るとなんかさらに呆れた表情してるし…
「…まあいいだろ。
でな、お前に一つ質問があって呼び出したのんだが…」
生徒に『お前』呼びするなど、ツッコミどころを忘れない白ヒゲ校長に、
「希望ヶ峰学園のことですね?」
そう、自分から切り出した
「ああ、そうだ。
……お前は『苗木誠』か?
…それとも希望ヶ峰学園に入学する『苗木誠』か?」
なんか、中二病っぽいな…
中二病はもう一年以上前に治したのに……
…久々に、やるのも良いね………
「あ、希望ヶ峰学園ですね、入りますよ、ハイ」
なんて言うと思ったの?
僕は黒歴史を増やしたくないからゴメンだよ?
「そうか、お前がそうなのか…
…どうせ学校からの印はいらないのだろ?」
「まあ、そうですね…」
希望ヶ峰学園は、国からも特権を受けているとも聴いたことがある
だから多分、そんなもの要らないだろう
後、僕はもう一つ大事なことを切り出す事にする
「あと、一つお願いがあるんですが、この話は学校では……いや、出来れば世間に広めないでくれませんか?
僕が入学するまででも良いので」
白ヒゲ校長がこの話を了承してくれたら、かなり有利になる
それも、校長という立場の人が後ろ盾になってくれるとすごい安心出来るからだ
「そのくらい当たり前だ、なんたってお前はうちの生徒だからな」
「…ありがとうございます」
「なぁに、気にするな」
その言葉は、とても力強くて、頼りになる言葉だった
…白ヒゲに似てるからかな?
そうして、僕は校長室を退出した
そして、今考えているのは僕が考えているのは、白ヒゲ校長との退出するまえの最後の会話だ
【実はこの学校からもう一人、希望ヶ峰学園に行く生徒が居る
…あまり、個人情報を話すのは、良く無いのだが、まあ希望ヶ峰学園なら良いだろ
そいつは、確か……
……舞園さやかとかいう名前だったけか?
超高校級のアイドルとしてスカウトされたと聴いたが……
…まあ、あんまり分からん!】
そう言って最後に大笑いしてたのは少し腹に来た
クラスぐらい覚えててよ⁉
第一、僕はアイドルどころかテレビもほとんど見ないから、顔も分からないし、名前も聞き覚えないんだよな………
…まあ、どうにかなるだろ
そう思って自分のクラスに僕は足を進めた
ダンガンロンパのアニメ、そろそろ最終回だよなー…