ダンガンロンパ 超高校級の幸運である苗木君の知能がレベルアップしました 作:からあげ8
ーあらすじー
白ヒゲ(校長)に呼び出されて、苗木君は事情を説明した後、もう一人、希望ヶ峰学園に行く生徒が居ることを知る
……超高校級のアイドルくらい知っとけよ苗木君………
ではでは
僕は校長室から教室に帰って来て、10分
校長室に居た時間10分
合計20分の間に僕のクラスは4時間目で何をしていたと思う?
正解は、卒業パーティー、略して卒パの場所決めだ
…いくらなんでもそれは学校でやることじゃないと思うんだけど………
生徒同士が連絡し合って、がつこ外で決めるもんじゃないのかな?、普通…
そうやって少し惚けていたら10分経って、そして今に至る
…よく見たら先生まで話し合いに参加してるところもあるじゃん…
…なるほど、これが学級崩壊か………
そんなとてつもなくどうでもいい事を考えていると、自分の机で寝てた波穏がいつの間にか起きて、僕に近寄って来た
「…なあ、今何の授業だ?」
「僕が知りたいよ…」
「はぁ?」
そう怪訝な表情で聞き返してくるが、僕だってどうなってるのか分からないんだ…⁉
「なぁ、近藤」
そして、波穏は状況を知る為にちょうど近くにいた近藤君を呼んで
情報収集している
そして、僕はというと自分の机に戻ってさっきの波穏の如く、寝ようと思って今机に突っ伏している
…そうだ、少しもう一人の希望ヶ峰学園生について考察しよっと……
まず、『超高校級のアイドル』というくらいだから、可愛いのだろう
そこだけはまず分かる
でもやっぱり、容姿が分からないのは少し痛い
そもそもこの学校に来てるのかな…?
だってアイドルだから、勿論仕事があるだろう
だけど普通は、下手したら高校に進学しない
なぜなら仕事があるからだ
…まあそんな感じで、そういう事しか考えられないから、あんまり考察する意味も無いんだけど…
第一に、仕事で学校にあまり来てない人だったら僕にはあまり関係無い話じゃん
一回も会った事はないし……
ってか今更だけど、学校にアイドルなんて居たんだ…
通りでたまにクラスの近藤君含む男子が朝居なかった訳だね…
…ま、いっか
結局そう結論付けて、今度は本当に寝ようとする
「おいっ、起きろよ?」
と思った瞬間に何で来るんだよ…
タイミング悪すぎでしょ……
「えー…少し、寝かせてよ…」
「だが断る」
「少し殴っていいかな?
ほんの、1mmとはいかずとも、1kmくらいまで収まる予定だから」
そう言って波穏の方を見ずに、グーの拳だけをあいつに見せつける
「まあまあ、落ち着けって…
…でだな、拓人も連れて三人で行かないか?
…卒業パーティにな」
……突然だな…
…でも、悪くはないね
と言うか三人で卒パというのは悲しい気がするけど
「…まあいっか
三人で行こうか」
そう言うと、波穏は目を輝かせて
「そう来なきゃ面白くねぇ!
…っじゃあちょっとあいつのクラスまで行ってくるわ!
じゃあまたな!」
と、すごいスピードで教室の扉から出ようとしていた
「えっ、ちょっ、まだ授業中じゃ⁉」
「お前と話す二分前にじゅは終わったぜ!」
…さいですか、と言うかいつ先生が居なくなったんだ……
…………本当にいないし……
そして、周りを軽く見ると教室に残ってる生徒はたくさん………っと言うかクラス全員残ってるんじゃないか?
まあ、いいや
そう思って自分の机に入ってる筆記用具をスクールバッグに入れて、そのバッグを僕は右の肩に掛けて、立ち上がった
そして、教室の扉に手を掛けようとすると、
「苗木ー!
お前も卒パ来ないかー?」
そう後ろから近藤君に声を掛けられた
「ゴメンー!
もう卒パの予定できてるからー!」
僕はそれを軽くいなして教室を出た
そうして、廊下に出て、歩き始めた……
「…あ…あの、すいません!」
……と思ったらそう呼び止められた
…これ狙ってるのか?
狙ってるよね?
何で毎回何かしようとするたびこうやって呼び止められるの⁉
…勘弁してよ………
…さて、そんな余談は置いていて、声の高さからしてまず女子だよね、多分
そう思って振り返ると、どこか見覚えのある女の子の姿……
青い髪に胸元に大きなリボン
……誰だっけ?
…まあいっか
「うん、どうしたの?
何かこのクラスに用?」
普通に考えると、多分さっきまでクラスの前で待っていたと言うのが正しいだろうと思う
「実は、このクラスのある人に用があって…
…苗木君と言うのですが」
あれっ?
僕?
……なんだろ、僕の苗字呼ばれた気がするんだけど?
なんて斜め横に思考は置いておく
「苗木、て言うのは多分クラスで僕だけだと思うけど……」
僕の記憶が合ってるのならば、僕のクラスに苗木という苗字は僕だけのはずだからね…
「えっ?
…じゃああなたが苗木誠君ですか?」
「うん、そうだよ」
そう迷わずに答えた
「…あの、この前の土曜日に会いませんでしたか?」
この前の土曜日………
希望ヶ峰学園の入学許可を突然押し付けられて、母さんには叱られて、部屋に戻ったら今度は桐花にショッピングに誘われて終わった気が………
……ってまあ分かってるけどね……
この女の子、その時の帰りに助けた人だよね
もしかしたら下級生かと思ったけど、上履きの色が三年生のである赤色だ
…つまり、あんな偽名名乗らなきゃ良かった事になる……
あの時、確か………
【湯川任三郎だよ、それじゃあ】
うわああああああ!
どう説明しよう⁉
この女の子確かさっき僕の本名言ってたよね⁉
つまり、偽名はばれてると!
…いいや、冷静になれ苗木誠
敵は一人、簡単じゃないか
…格なる上は、更なる嘘で塗り固めればいい
そもそも、もしかしたらこの人は僕の名前だけを知ってきた可能性がある
つまり、湯川任三郎と苗木誠は同一人物だとまだ分かってないかもしれない
つまり、日曜日に助けられた人物と僕が似ている、というこの人の思い込みを利用して嘘をつけば良い
要するに、土曜日会ったのは僕じゃなく、湯川任三郎と名乗った誰かという事にすれば良い
それに、心苦しいけど事情に多少の隠蔽を含んで桐花に説明したら、証拠人として協力してくれるはずだと思う
…よしっ、そう結論が出たから早速実行だね
「えっ?違うよ?
僕はそんな記憶無いよ?」
「嘘ですね
実は私は苗木君の事を、あの日より前から知っていました
ですから、あれはどう見ても苗木君です」
「でも、その証拠は無いじゃないか!
それに、この事は家に居た妹にも話せば僕じゃない、て事が分かる事だよ」
これで…行け……る気がしないのはなぜだろう…
これでもう僕では無いと証明出来るはずなのに……
そんな緊張した腹の探り合いの中、突然右手を握られた
「痛っ…」
中々に握力があるようで、思い切り握られてると結構痛い…
「これが証拠です」
そう、目の前の女の子に言われた
…証拠?
この痛みが?
……いいや、違う。
多分………そう、きっと怪我の事だね
今日包帯とったばかりで、それで見たらそこまで傷跡が大きくなかったのもあったのか、目立たなかったんだよね
…だけど、それに気づくなんてね…
この怪我は土曜日に不良を倒した時に出来た怪我
それに、その時は血まみれだったから、気づいても可笑しくないし……
「それでも、まだ足りないというのなら、最後に決定的で致命的な証拠を提示しますね?」
この女の子……、探偵なのか?
そう思う程の観察眼に推理力、僕の情報を知ってると言う、とてつもない情報網
…何でこの女の子、高校生なの?
もう僕の代わりに君が希望ヶ峰学園に入ってよ……
…うん、超高校級の探偵として
そんな無理な事を考えつつ、僕はさっきの返事を首を上下に一回ゆっくりと振って答えていた
「…苗木君、確か柔道部でしたよね?
それも、関東大会でベスト18に入る程の」
ああ、多分これは最初からバレてたね
確かにあの時不良を柔道技だけで投げ飛ばしたからね、僕
そう思って不思議じゃない
それに、関東大会ベスト16は学校の朝会で表彰されたんだよね
だから、全校生徒の全員がその光景を見ているわけで………
「…はぁ、完敗だよ
まさか、こんなに綺麗に論破されると思わなかったけどね….」
実は論破されないだろ、思っていたけどそれは秘密にしておく
「じゃあ、あなたが土曜日に私を助けてくれて、更には超高校級の幸運として希望ヶ峰学園に入学する苗木誠君なんですね?」
「…うん、もう隠す意味も無いし、それで正解だよ」
まさかこんな事で口喧嘩見たいな事になるとは思わなかったけどね………
「にしてももう君が希望ヶ峰学園に入れば良いのに
超高校級の探偵として」
そう言うと、女の子はころころと楽しげに笑い出して
「面白い事を苗木君は言いますね
私はもう希望ヶ峰学園に入りますよ?」
「………………え?」
「………………?」
…この学校で希望ヶ峰学園に行くのは確か………だよね。
…どうやら、彼女は超高校級のアイドルである、舞園さやかさんだったらしい……
拓人の正体が知りたい方は七話を見ましょう!
(多分忘れられかけていると思われるため)
9月15日訂正:ベスト18をベスト16に訂正
指摘ありがとうございます!