水稲未来
年齢24歳
野座間製薬会社で研究員をしていた女性
世界でも有名な資産家の娘
IQは始まりの男と同じ600
かつて、失われた大切な人を取り戻すために、野座間製薬の研究員となり、アマゾンの研究をしていた
他のアマゾンを『穢れた命』といって増悪しているが、何故か『ツバメアマゾン』だけはそんな様子はなく、逆に好意を見せている
その理由は未だに不明
アマゾンが外の放たれて3年の歳月が過ぎた
今となっては3000匹のアマゾンが駆除されてしまい、この世には1000匹の実験体しかいなくなってしまった
ツバメアマゾンもその中の一匹として、今も生き続けていた
■
ここはとある森の中。
その中をフラつきながら、森の中を歩き続ける異形の存在。
それは『ツバメアマゾン』。
彼は実験体の中で生き残りの一体となっていた。
しかし、彼は他のアマゾンと共に行動をしていなかった。
いや……行動したくなかったのだ・・・・・・・・・
彼は只のアマゾンではなく、人食をしないアマゾンであった為、偶然共に行動してしまった他のアマゾン達による人食に恐怖を覚えてしまい、それ以来単独行動をしていた。
そして森の中で、腹が減ったならアマゾンであれば絶対に食べる筈のない『野草』や『虫』を食べて、今まで生きていた。
人食が無くなったその体は、人間と同じ食べ物を食す事で、普通に生きてこられた。
しかし、彼は4C(特定有害生物対策センター)に討伐対象になっているため、発見されては攻撃を受けていた。
普通なら同じく攻撃すればいいのだが、彼は闘いを望まない心優しい性格であった為、攻撃を受けながら逃げていた。
ツバメ『ハァ……ハァ……』ドサッ
そのツケが回ってきたのか、彼はそのまま倒れ込んでしまった。
既に彼の体は、疲労が溜まっていたのだ。
(自分は何をしたのだろう……自分はただ…自由の身になりたかった…………他のアマゾンの様に、人間を貪り喰いたいのでは無く、人間のように生きていきたかっただけなのに……(涙))
自分の望んでいた夢は実現することなく、彼は悍ましい怪人の姿から幼い感じを残した少年の姿になった
その瞬間、天気が雨に変わり、経つにつれてかなりの大雨となった。
それは、彼のツバメアマゾン悲しさを表現しているみたいに
(あぁ………人間として生きていきたかったなぁ………(涙))
そんな思いを残して、そのまま瞼を閉じて意識を闇へ……
■
ツバメアマゾンが少年の姿に化け、死んだかの様に眠っている間に、一人の人間が彼の元にやってきた
純白ワンピースを着て、白いハイヒールを履き、髪は美しい黒色のロングヘアーであった
その人物は、ツバメアマゾンの管理をし、そのアマゾンの食人衝動の除去をしていた『水稲未来』であった
彼女は、その少年の正体を知っていたのか、満面な笑顔で倒れている少年を見つめていた
未来「見つけたわ、私の愛しき人」
■
ツバメ「うっ…うーん……」
ツバメアマゾンは不思議な体感でその瞳を開けた
目が覚めると、先ほどまで森にいたはずであったが、周りには白い机、白い棚、白いカーテン等の何もかも白で統一された部屋にいた
ツバメ「ここは……どこなの?」
ツバメアマゾンは今までいた筈の森とは違う場所に戸惑い出してしまった
そんな状況の中、奥にある一つの扉が開き始めた
そこから現れたのは、黒いロングヘアーをした美しい女性であった
未来「あら♪目覚めたのね」
女性の声にビビってしまうツバメアマゾン
例え、人を食べなくても今まで人間にされてきた行為にトラウマを持っていた様だ
だが女性は、近づいて怯えているツバメアマゾンを優しく抱きしめた
ツバメ「!?」
未来「大丈夫よ。ここなら、あなたを傷つける穢い奴はいないわよ」
ツバメ「……ホント?」
未来「えぇ、ほんとよ。私は水稲未来。貴方の
ツバメ「えっ?」
その言葉が出た瞬間、未来は少年に化けたツバメアマゾンの唇に自分の唇を重ねた
ツバメアマゾンは驚いていたが、初めてで何か優しい感じをして、そのまま未来のなすがままにされた
ツバメ「あっ、あの///」
未来「大丈夫よ、何も恐れることはないわ♡」
それは、夜までも行われ、二人はいつしか愛の営みをしていた
そこから、漆黒の体を持ちながら、人を守る戦士が生まれようとしていた