漢体これくしょん 日東丸提督のブラ鎮建て直し物語   作:かのんベール

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会議

全員が揃った頃合いを見計らって会議室に入る。

 

「これは......」

 

「お疲れ様だ、提督」

 

「あぁ、それよりなんだこのカオスな雰囲気は...」

 

「うむ、早朝の内に提督と私で用意した朝食が旨かったようだ」

 

「いや、泣くほどか?コンビニのおにぎりだぞ?」

 

「彼女たちは食事すら何年もしていないのだ、仕方のないことだろう」

 

俺の場合は久しぶりの食事もよく味が分からなかったが...。

 

「それより、朝食は長門が用意したことになっているんだろうな?」

 

「あぁ。私だけがお礼が言われるというのは複雑化だったがな...」

 

「くれぐれも俺が用意したってことは隠し通してくれよ」

 

「分かっている」

 

席に座ると長門が皆と同じようにおにぎりとお茶を差し出してくる。

 

「あくまでも俺たちは敵同士の設定なんだが?」

 

「だが、提督の信条に則れば敵にも人道的な扱いが必要だろう?」

 

「勝手にしろ...」

 

「そうさせてもらおう」

 

なんともいい笑顔だことで...。

 

皆の食事が終わった頃合いを見計らって会議を始める。

 

「長門、鎮守府運営方針に関するプリントを配布してくれ」

 

「任せろ!」

 

資料が端まで行き届いたことを確認して会議室を始める。

 

「では第一回総合ミーティングを始める。本日の議題は机に置いてあったシラバスを確認してくれ。最初は鎮守府運営方針に関してだ。資料がない奴は手を上げてくれ」

 

一通り会議室を見渡すが、誰も手を上げてはいない。全員が真剣な表情で資料に目を通している。

 

「まず、鎮守府の運営形態を明確なものにする。具体的にはローテーションで分担を決めて仕事をこなしてもらう。これからの生活は出撃、一般業務、課業、演習、艦友会活動を中心として活動してもらう」

 

「えっと、具体的な内容というのは...」

 

「それは今から一つずつ説明していく。長門、出撃スケジュールを配布してくれ」

 

「これを一部ずつとって回してくれ」

 

「今配布しているのは暫定的にこちらで作成した出撃予定表だ。勿論大本営からの任務や深海棲艦の動向によってそれらの予定は随時変更されることになると思うが、試験的にそのスケジュールで一ヶ月間行動してもらう」

 

オリョクルガスクナイデチー!!!!

 

「不満がある場合は長門に伝えてくれ。全ての希望が通せる訳ではないが極力反映しよう」

 

フマンナンテナイデチー!!!!

 

「次に一般業務だが、長門」

 

「資料だな」

 

「次の資料を参考に進路希望を提出してもらう。職種は経理、物資、広報、医療、工廠、食堂、戦略、通信だ。すまんが各職種に年齢制限があるので、年少組は選択肢が少なくなってしまうのだが、我慢してくれ。それと、間宮と夕張は食堂と工廠で決定になっている。他に代役が居ないんだ、申し訳ないが引き受けてもらえないだろうか」

 

「私は給糧艦ですから、食堂が担当で何一つ不満はありません」

 

「私も建造が好きだから任せてくれて構わないよ!」

 

「そうか、すまないな。一応二人でも掛け持ちできる担当をピックアップしておいたから、注釈1を参照してくれ。ここまでで質問がある奴はいるか?」

 

「この取得可能資格というのは?」

 

「簿記とか電卓検定のことだな。具体的な内容は3ページ以降で確認してくれ。そしてそれらは仕事をしながら勉強してもらい、資格を取得してもらう。ほぼ全ての職種で用意させれているので頑張るように」

 

他に質問は無さそうなので続きに入る

 

「それではこれから軍の職種紹介ビデオを見てもらう。軍には存在しない職種も今回はあるのであくまで参考程度に観てくれ」

 

長門が電気を落としてプロジェクターを照射する。ほどなくして軍のビデオが放映される。

 

艦無娘の全員が食い入るようにして映像を観ている。寝ている者などは一人もいない。今、鎮守府が大きく変わろうとしていることに気づいているのだ。そしてそれが今後の自分達の人生を大きく左右することも理解している。なにか自分達の不利になる点は隠れていないか。必死になって探しているのだ。

 

それでいい。自分のことにすら真剣になれない、必死になれない人間は一生騙され続ける。己の身を守ることができるのは己だけなのだ。だから疑え。疑い続けろ。俺という敵を疑い、そして仲間を信頼しろ。そうすれば今よりかは楽になれるんだからな。

 

映像が一通り流れ終わり、長門によって部屋の電気がつけられる。

 

「以上が職種の大まかな内容だ。ある程度のイメージは掴んでもらえたと思う。よく考えて希望を提出してほしい。ただし全員が第一希望に就けるとは限らないので、その点は了承して欲しい。また締め切りを過ぎたものは受け付けないので、必ず締め切り前に長門に提出するように。なにか質問は」

 

「無いようなので次に移る。長門、時間割を配布してくれ」

 

「シラバスもか?」

 

「そうだ。今から配布するのは課業に関する資料だ。艦娘や職種によって必修授業が違うので、自分の出席すべき授業の把握に努めてくれ。因みに、パソコンや社会常識等の一部の授業は俺が担当する。因みに資格の授業も俺が担当するものもあるが、誰がどの授業の講師なのかは現時点では伏せさせてもらう」

 

「それは何故でしょうか?」

 

「選択肢授業や職種を講師で選んで欲しくないからだ」

 

「講師は提督の他にはどなたが担当するのでしょうか」

 

「俺の他には映像授業があるな。将来的には外部講師を招くことも視野にいれている。その他こちらで選出させてもらった艦娘にも講師をやってもらいたい。こちらで選出した艦娘には会議の後に個別に資料を配布する。後日、講師を引き受けて貰えるかを長門が確認しに行く。他、質問は?」

 

「なさそうだな。次は演習の資料だな?」

 

「ああ。今から長門が配る資料は演習に関する資料だ。週間スケジュールと一日のトレーニング内容、苦手分野に応じたメニュー作成の手引きだ。射撃や水上歩行等の基本的な動作の向上を目指した訓練に始まり、体幹トレーニングなどの新たなトレーニングメニューや実弾を使用した模擬戦闘などがある。これに関してはこの場で全てに目を通すのは難しいと思われる。また、質問なども多くでることが予想されるため、訓練に関する質問は書類にして長門に提出してくれ。後日開く会議で優先的に返答させてもらう」

 

「では最後の資料を配布する」

 

「最後は艦友会活動だ。これは旧防衛大で行われていた校友会活動のパクりだ」

 

パクリ...

 

「言い間違いだ。正確にはオマージュ、インスピレーションだ」

 

エェ...

 

「んんっ!で、内容に関してだが...」

 

ニゲタゾ...

 

「えー、これは夕方から2時間の間、自己啓発に励む時間だ。具体的にはなにかスポーツや文化活動に挑戦してもらう。最低でも2人が集まって部活動を形成してもらい、それぞれの部が決めた内容に取り組んでもらう。といっても何部を立ち上げれば良いのか判断に困ると思うので、また動画を見てもらおうと思う。長門」

 

「うむ」

 

さて、長く続いた会議もこれが最後の議題だ。この映像が流し終わったら会議は終わりだ。第一回の会議には不安もあったがなんとか無事に乗り越えられそうだ。艦娘たちの表情もとても楽しそうだ。今までスポーツや文化活動など殆ど経験したことがない彼女たちにはこの映像がとても新鮮に見えることだろう。最初は完全な独学になってしまうだろうが、その内落ち着いたらば社会人サークルで週に何度か活動できるようにしてやろう。自分達が何を守っているのか意識することにも繋がるだろうしな。願うは長らく忘れていたであろう艦娘としての仕事の誇りを取り戻して欲しい。彼女たち艦娘...俺の部下に生きる喜びを...

 

 

 




天龍ちゃんprpr成分が足りない...!
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