漢体これくしょん 日東丸提督のブラ鎮建て直し物語   作:かのんベール

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アスロック米倉

大本営で働いて二年が経った。だが、提督として鎮守府に派遣されるのはまだまだ先だろうと思っていた。思っていたのだが...。

 

「失礼します!」

 

大将直々に呼び出されてしまった...。クビだろうか?それとも秘密がバレてしまったのだろうか...。

 

「急な話ですまないが、貴官には提督として横須賀鎮守府への勤務を命ずる」

 

なしてそうなった...?

 

「失礼ながら...、横須賀には米倉大佐がいらっしゃる筈では?」

 

「一ヶ月前に近隣の住人から署名が届いてな...。どうも提督としての立場と艦娘の力を利用して街で好き勝手やっていたらしい」

 

アスロックぶちこむぞあの野郎。

 

「それに艦娘の撃沈や解体も多くてな。貴重な兵力を潰されては困る」

 

確かに、艦娘の出所がハッキリしていない以上、必要以上に艦娘を減らすのは得策とは言えないな。

 

「分かりました。謹んで此度の任を受けさせて頂きます」

 

「期待しているぞ」

 

 

 

 

 

 

 

「...ということだ、長門。急ではあるが今日中に荷物をまとめて明日の昼過ぎには出発するぞ」

 

「心得た。昼飯は出発前に食っておくということで良いか?」

 

「あー、そのことなんだがな...。鎮守府に食料があるか怪しい。その場合長門にもしばらく断食してもらうことになってしまうんだ」

 

長門だけ贔屓にするわけにもいかないしな...。物資が大ホールから届けられるまでは仲良く断食という訳だ。

 

「そうなのだな...。なに、この長門にすれば断食などなんということはない!」

 

「そうか、すまんな。まぁそこで最後の晩餐よろしく外食でもと思ってな」

 

「おぉ!そうか!その...提督はどうするのだ?」

 

「ん?俺も一緒に食べるぞ」

 

「そ、そうか!うむ、この長門に任せておけ!」

 

(え?なにを?)

 

俺が聞く前に長門は急いで部屋を出ていってしまった。いや、俺がはなにを任せたことになってるんだ?まぁその内分かるか...。今は早いとこ荷物をまとめなくてはな。

 

 

 

「おはよう、提督!気持ちがよい朝だな!」

 

おかしいな、俺のが目覚ましは"いろはアラーム"だった筈だ。間違えてもこんなに男勝りなボイスではない。

 

「おい、何故に長門が俺の寝室にいるんだ?」

 

「うっ...。その、いつもより早く目が覚めてしまったのでな。せっかくなのでこの長門が提督を起こしてやろうと思ってな!」

 

「遠足じゃねぇんだよ...。で、今何時だ?」

 

「5時だ」

 

「まだ1時間も早いな?」

 

「...うむ」

 

「俺の睡眠時間を削って楽しいか?」

 

「...すまなかった」

 

「まぁ、昨日は早めに寝たから睡眠時間は足りてるけどな」

 

「そ、そうか!それは良かった!」

 

いや、良くないよ?本当なら二度寝したいよ?でも部下の前でそんな恥ずかしいことできないから我慢してるだけだからね?

 

「荷物はまとめ終わってるな?」

 

「勿論だ」

 

「じゃあすまんが艤装を展開して荷物を北口の玄関まで運んできてくれ。俺のも頼む」

 

「この長門に任せておけ!」

 

外に出ると朝の湿った空気が肺に流れ込んできた。春の朝は少し寒い。その寒さからすこしでも早く逃れようと、車に逃げ込む。当時任官仕立てであまり多くない給料だった俺が無理してかったBMWだ。まぁ中古だけど。最初は維持費だけでも財布が悲鳴をあでていたが、中佐となった今では給料もそれなりに上がり、さらに提督となったことで今や俺の給料はうっはうはである。今日のお昼は二年ぶりの食事になるからな、少し贅沢しよう。長門も喜んでくれるだろう。

 

玄関には既に荷物を運び終えた長門が立っていた。

 

「早かったな、長門。ご苦労」

 

「なに、どうということはない。早く荷物を積んでしまおう」

 

長門に促されてトランクを開ける。流石にふたり分ともなると入り切らなかったので、後部座席にも段ボールを積み込む。まぁ大半は俺のラノベとかグッズとかのせいなんだけどな!因みに威厳を保つために普段は隠している。

 

「提督の荷物は結構多いな。なにが入っているのだ?」

 

「まぁ仕事の資料とか、学術書"とか"だな」

 

「そうなのか。提督は勉強熱心だからな」

 

そう、俺は勉強熱心な上司なのだよ長門くん!

 

「俺は車を駐車場に戻してくる。長門は朝食を食べておけ。11時30分には部屋に来るように」

 

 

 

 

 

 

「......って言ったよな?また、1時間早いぞ?」

 

「うむ、だが昼飯の打ち合わせをしようと思ってな!」

 

「あぁ、そういえばどこで食べるか決めてないな...」

 

「そこで、この長門が大本営から横須賀までの間のルートで評判の良い店を探しておいたのだ」

 

「おぉ!それは助かるな」

 

「私はこの懐石料理店が良いと思うのだが」

 

「そうだな。しかしこっちの...」

 

長門がやけに楽しそうだ。珍しいな。お金は渡していたし、外食だって行こうと思えば今までだっていく機会は沢山あった筈なんだがな...。よく分からん。

 

 




長門を選んだのは僕が声豚だからです。いろはすprpr
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