漢体これくしょん 日東丸提督のブラ鎮建て直し物語   作:かのんベール

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提督ピンチ!

「大淀は秘書艦としてクソ提督の任務を全て変わりにやってたんだろう!?」

 

確かに私が提督の仕事を全て押し付けられていたのは事実ですが...

 

「だったら新しい提督なんていなくたって、この鎮守府の運営は可能な筈だろうが」

 

「そうかもしれません。ですが新しい提督は既に決まっているそうです。今日が着任の日だということは前にお伝えしたはずです」

 

もう遅いんです。それに提督を寄越すななんて大本営に言ったところで聞き入れて貰えるはずがありません。私たちは兵器なのですから...

 

「だったら殺っちまえばいいじゃねぇか」

 

「もしそんなことが大本営にバレれば...」

 

「じゃあまた前みたいな環境にもどりてえってのか?そう言うんだったら無理は言わねぇぜ?」

 

「そんな訳ないじゃないですか!?」

 

私だってあんな地獄に戻るのは嫌です。でも、だからと言って...

 

「今までは常に出撃してたから余裕は無かったが、今は違う!これは話し合って決めた結果だ。金剛や高雄も協力するって言ってるんだ」

 

「分かりました。提督の排除が済んだ後の鎮守府の運営は私が可能限りやってみます」

 

「そうか!頼よりにしてるぞ、大淀!」

 

「ですが新しい提督を確認してからです。新しい提督が前任とは違うようでしたら、様子を見てくださいね?」

 

「あぁ、分かってるよ!」

 

『本日付で横須賀鎮守府の秘書艦に着任した長門だ。さっそくですまないが新しい提督の挨拶を行いたい。艦娘は直ちに食堂に集まってくれ』

 

「よし!オレの怖さを思い知らせてやるぜ!」

 

問題が起きないことを願いましょうか...。

 

食堂には既に殆どの艦娘が集まっているようですね。怯えている娘が多いです。それと同じくらい好戦的な目をしてる娘も多いですが...。

 

廊下から革靴の足音が聞こえてきます。目に見えて食堂の緊張感が高まっていきます。

 

そしてついに新しい提督が私たちの前に姿を現しました。

 

「敬礼!」

 

長門さんが号令を掛けますが、何人かの艦娘は指示にしたがっていないようです。それに対して提督が不快感を隠そうともせずに表情に出しました。

 

「なんだ?ここの人間は上司に敬礼も出来ないのか?一体どういう教育を受けてきたんだ、このグズが!」

 

「教育だと!?まともな教育もせずに戦地へと送り続けてきたのはテメェら提督じゃねぇか!」

 

「たしかお前は天龍だったか?なんだ、口の利き方まで分からんのか。とことん使えない野郎だな、お前は」

 

「なんだと!?」

 

「あまり楯突かない方が身のためだぞぉ?解体第一号は貴様になるかもしれないなぁ」

 

「やれるもんならやってみやがれ!」

 

「あぁ。使えるまで使って、だし汁も出なくなったら使い捨ててやるから安心しろ」

 

「この野郎!」

 

天龍さんが主砲を提督に向けてしまいました!

 

「いいのかぁ?撃てよ?この駆逐艦ともども撃ってみろ!」

 

「クソっ!この人間のクズめ!」

 

駆逐艦を盾にする提督を見て私は諦めました。この人は前任となんら変わらない屑なのだと...。

 

「挨拶する雰囲気じゃあなくなっちまったな。挨拶はまた後日としようか。後は頼んだぞ長門」

 

そう言うと提督は駆逐艦を天龍さんに向かって投げつけて食堂を後にしました。駆逐艦を受け止めるのに必死な天龍さんは攻撃をすることができませんでしたが、そこまで考えて駆逐艦を投げ捨てたのだとすればいっそ呆れを通り越して尊敬にも値します。

 

「では、改めて秘書艦の長門だ。以後よろしく頼む」

 

「Hey、長門はどっちの味方ネ?」

 

食堂に再び緊張が訪れる。

 

「私は提督の秘書艦ではあるが所有権は大本営にある。だから提督に対してある程度意見は出来るし、解体される心配も少ない。提督が皆に危害を加えないよう、私が皆を守るので安心してくれ!」

 

皆の間に安堵の色が広がる。提督に対して意見ができる存在の与える安心感は想像以上のものだったようです。

 

「ではさっそくですまんが明日の任務を伝える。明日は民間商船の護衛任務だ。編成は...」

 




この回は何回も修正したのですが、やはりお粗末な出来かなと...(視点切り替えは終盤でももう一度チャレンジしています)
明日以降はある程度の文量の作品をお届けできるかと!
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