ガンゲイルオンライン 大学生は銃の世界で最強の人でした 作:ならや
ちょっとシリアスっぽい?
それではどうぞ!
「はっはっはー!!お前らもうそこまで成長したのか!これで狙われる側だな!」
「わ、笑い事じゃないでしょ!?」
「まぁまぁキリト君」
「ごめん二人とも........笑えるわw」
シュウとカイ、2人が笑っているのはキリトの事だった
キリトとアスナは連日街から出てシノンの力も借りつつ大型のモンスターを狩っていた
大型モンスターを狩っているとは言えどやはり途中敵対するプレイヤーに遭遇すれば倒すしかない
謀らずともPKを繰り返す事になったキリトとアスナは大分話題になっていた
そのせいで注目のニュービー、始めたばかりの新人プレイヤーのランキングに乗ってしまったのだ
このランキングの影響力は結構大きいと言われている
なので結構狙われる様になった
このゲームだと序盤は狙われないようにするのが基本なのだが
「は〜、腹痛てぇw」
「光剣なんてレアな物使ってるからだよw」
「そんなに光剣ってレアなのかよ........」
「銃の世界だからね」
「ぬ、こんな時間か。そろそろ俺はログアウトさせてもらうよ」
シュウがそう言ってログアウトする
キリトとアスナはまた街の外へ
カイは店番へと戻った
「ふぅ........」
ベットで頭のアミュスフィアを外す男
彼こそがガンゲイルオンラインのシュウのリアル、春風修斗だ
ゲーム名は修斗から取ってシュウにした
アバターの顔も本人そっくり、と言うかほぼほぼ本人だ
彼はガンゲイルオンラインをサービス開始時からやっている、かなりのプレイヤーである
「あれ、ここの問題集全部やってあんな........なんか1冊買ってくるか」
それと共に、大学での成績は良い
すぐに着替えて出掛ける修斗
目指すは家から10分程の所にある本屋だ
本屋に入るとやたらと女子、それも大学生くらいが目立った
(そう言えばここの近くってお嬢様大学があるんだっけか。だから育ちの良さそうなのが多かったんだな)
そう考えつつも一直線に参考書や問題集のあるコーナーに向かう
数分で決めた彼の手には1冊、分厚い問題集が握られていた
会計を済ませてマンションへの帰路に着く
そんな時、2人の人物が目に止まった
(ん、あの男.......ストーカーか?)
それは自分と同じ方向に向かう身長の高いモデルの様な女性の後ろを着いて歩く男
理由は知らないが、明らかに後をつけていた
それに気付いた修斗はその男の後ろに回る
つけられていた女性が入ったのは意外な所だった
(あの人、俺と同じマンションに住んでんのか)
すると男が素早くマンションの入り口に入ったのが見えた
後を追って見ると2人が話をしていた
「小比類巻香蓮さん、ですよね?」
「はい?........ひゃ─」
「叫ばないでレン!僕です!エムです!」
「はぁ?........まさかっ!」
「動くな」
修斗は既に行動を起こしていた
男の首に右手を回し左手を掴む
男もびっくりしたような様子だ
「っ!」
「分かってんだ、今日1日ずっとつけてただろ。まさかその相手がレンだとは思わなかったがな。そしてつけてるのがエムだって事も知らなかったぜ」
「え?え?ちょっと待って!?何で2人とも私の事知ってるの!?」
混乱する小比類巻香蓮、GGOのレンのリアルを尻目にエムと名乗る男と修斗の攻防は続く
「離してください修斗さん!私がエムと言っても信じてもらえないでしょう!ですから香蓮さんと修斗さんが私の言葉を信じるしかないんです!」
「だろうな。レンとの会話とかも本当のエムのプレイヤーに詳しく聞いたと言われりゃそれまでだ。もし離さず、話を聞かなかったら?」
「来月4日の、第2回スクワッド・ジャムの夜に、人が死にます」
「それは、2人か。お前と、ピトのリアルか」
「はい」
深い深い溜息を吐いて男を離す
「ありがとう、ございます」
「ここはまずい。レン、上の展望室に行くぞ」
有無を言わさず入って行く修斗
修斗はちゃんとカードキーをかざして男を入れ、香蓮も戸惑いながら入る
このマンションに展望室と言うのが一応あるが、遠くで花火大会をやっている時に満員になる程度
普段から利用する人はあまり居ない
「奢ります」
「あ、ありがとう」
「で、俺は聞かなくても分かるからレン......じゃない、香蓮に話してやれ」
修斗は目を瞑るとただひたすらに男、阿僧祗豪志の話を聞いた
やはりほとんどが予想通りであり、特に反応する事も無く聞き続ける
だが、修斗として逃せないのが1つあった
「─SAO内には、キャラクターを意図的に殺すプレイヤー・キラーが居たと。そして、そんなギルドがあったと」
「─え?」
全く反応しなかった修斗からは、怒りと悲しみが混じった感情が出ていた
「本物の殺人じゃないっ!!」
「そうです。事実、どうなのですか、修斗さん」
「.....ああ、そうだ。プレイヤーを殺す事を目的にしていたプレイヤー、俺は勝手に殺人プレイヤーと呼んでたがそんな奴も居て、殺人ギルドがあった。それだけじゃないさ、犠牲者の中には絶望して自ら命を絶つ者さえ居た」
「信じられない........」
香蓮が絶句する中、豪志は続けて修斗に質問をぶつけた
「修斗さん、私個人の質問です。貴方もプレイヤーを殺した事が、あるんですか」
「あるさ。忘れもしねぇ、36人だ。全員が全員プレイヤーキルを狙った奴らだがな。ある時は殺人プレイヤー16人が血盟騎士団、所謂攻略組に対して襲撃を掛けようとした所に先手を打って全員を殺した事もある」
「修斗さん........」
「討伐隊が組まれた事だってある。出来る限りは捕まえる様にしてた。でもな、後半になればなる程敵プレイヤーは強くなるんだ。そうなったら殺るか殺られるかの勝負になる。あん時の俺は実力が無かった。捕縛出来るかなんて考えも出来なかったよ」
自虐気味に語る修斗
それに対して何も言わない、言えない2人
そんな2人を無視して続ける修斗
「ただ1人、殺してないのに忘れられねぇ奴が居る。奴の名前はガッシャ。捕縛した殺人プレイヤー、それを行ったプレイヤーの両者を殺しやがった」
「その人はどうなったんですか」
「行方不明のままゲームクリアを迎えたから脱出してるだろう。奴に殺されたプレイヤーは本人談で69人だ」
修斗が絶対に忘れられない、69人殺しのプレイヤーガッシャ
その存在に絶句している2人
「すまねぇ、もう部屋に戻っていいか。香蓮、なんかあったらこの部屋に来てくれ」
それだけを言い残して足早に立ち去る修斗
彼の目に光は無かった
修斗は部屋に戻ってすぐカーテンを閉め、暗い部屋で1人ベットに横になった
彼の頭の中にはガッシャの言葉が思い出されていた
貴様は、勘違いをしている。人殺しと言う物に正義だの仕方ないだの人数だのは関係無い!貴様はもう殺人プレイヤーの1人「黙れェェッ!!」
思わず大声で叫んでしまう
「はぁ、はぁ、はぁ........」
何かを振り払う様に飛び起きて自分の顔を手で軽く叩いた
その時丁度部屋のインターホンが鳴らされる
出てみると香蓮が居た
「話は終わったのか?」
「うん。春風修斗さん、だよね?私は小比類巻香蓮。頼み事があるの」
「立ちっぱなしじゃ辛いから入れ」
そう言って香蓮を部屋の中に招き入れる
部屋の電気をつけて話を聞く
「で、第2回スクワット・ジャムは出るのか?」
「出るよ。私が出ないとピトさんのリアルも豪志さんも死んじゃう。私が出て、ピトさんを殺す!」
決意を聞いた修斗はズッコケた
「え、殺すの?ピト殺しちゃうの!?」
「ピトさんを殺すのは私じゃなきゃダメなの!」
「えぇ!?」
理由を聞い修斗は理解していた
「あ〜、なるほど〜。それで、スクワット・ジャムでチームを組んで欲しいって話か」
「そうなの。どう?」
「構わねぇ。ただ、エムとピトのチームに勝つには3人は欲しいぞ」
「3人目か.....修斗さん誰か居る?」
「ん〜、GGO1のスナイパーに同じくGGO1の剣士、その支援役ぐらいなら協力してくれるかもしれんが、アイツら一気に呼ぶと面倒だしヘタに人数増やすよりは3人で行った方がいいな。香蓮、誰か呼んでくれるか?」
「うー、分かった」
その日はそれで終わった
香蓮が帰った後にもう一度GGOにログインする
店に行ってみるとカイ、シノン、キリト、アスナ、アファシスが居た
「マスター!お帰りなさいです!」
「おうアファシス。それで、どうしたんだ?」
「私達、第2回スクワット・ジャムに出るのよ」
シュウは驚きつつも理由を聞いてみた
「ほぉ、そりゃまたどうして?」
「ちょっと力試ししたいんだ」
「シノのんとキリト君となら優勝も狙えると思って」
「それでシュウとアファシス、エーちゃんをチームに加えたいのよ」
「エ、エーちゃん?」
「名前を付けてもらったのです!」
エッヘン!と胸を張るアファシスを見てシュウはまぁいっかと思った
「アファシスを入れるのは構わん。だが俺は参加出来ねぇな」
「どうして?」
「別チームから誘われてる。そっちに行くつもりだ」
「ではマスターとは敵同士なのです.....」
「そうヘコむなよ....そうだアファシス、お前に合う武器をやるからちょっと部屋に行くぞ」
そう言って部屋に戻る2人
アイテムボックスから銃を出してアファシスに渡す
「これはスナイパーライフルなのです?」
「L96A1AWM、338ラプアマグナム弾を使うスナイパーライフルだ。お前なら使いこなせるだろう。こっちはAKMだ。スナイパーライフルだけじゃ戦いづらいだろうから使うといい。さぁ、シノンやキリト、アスナとフィールドに出てチーム戦の基本や連携の取り方を学んで来い!」
「分かりました!」
貰った銃を持って店の表に向かう
奥から出てくるとカイが話し掛けた
「エーちゃん、皆とフィールドに出て行ったよ。とっても嬉しそうだった」
「そうか。アイツらのチームは間違い無く優勝候補だな」
「シュウも嬉しそうじゃん」
「そりぁそうだ。楽しみな後輩が来て俺を抜くかも知れないんだぞ?SJ2が楽しみだぜ!」
第2回スクワット・ジャムまで、あと2週間半
いかがでしたか?
感想待ってます
それではこの辺で