本当に一瞬ですが、耐性のない方はそのシーンだけ目を瞑って下さい。
第一話 終わりと始まり
現在時刻、午前8時。
多くの学生が登校している。
そんななか、やっと校門に辿り着いた一誠。
朝の部活を終えて、教室に戻る生徒が居るなか一人の男子生徒が一誠の元へ向かってきている。
「おはよう、一誠君」
「あ、えとおはよう、木場君」
木場祐斗、一誠と同い年の美青年。
彼も一誠同様、女子にモテている。
告白される回数は一誠よりも多い。
しかし、彼には好きな人がいる。
「今日も可愛いね、んっ…」
「んんっ!」
「うっひょおおおお!!!朝から木場×イッセーとか俺得すぎる!!!」
「っふ、…今日も一日がんばろう?」
「んと……う、ん…」
そう、一誠のことが好きなのだ。
彼は決してホモではない。
一誠だからなのだ。
だが、2人は恋人同士ではない。
つまり、木場のセクハラ行為なのだ。
しかし、あまり気の強くない一誠には拒否することもできない。
そのため、毎日キスされている。
「さ、行こ?HR始まっちゃうよ?」
「うん、かなちゃんも鼻血出してないで行くよ!」
「腐腐腐腐腐腐腐……」
「だ、大丈夫なの?その子…」
「僕が何とかしとくから、木場君は先に行ってて」
「う、うん」
そう言い、木場が校舎に戻るのを見送った後、一誠は奏に近づいた。
奏は所謂腐女子と言われてる、BLとかを愛してる子だ。
そして、たまに一誠と木場がキスしている所を目撃してはダークサイドに陥る。
「はぁ…、かなちゃん元に戻って」
「腐腐腐腐腐腐……」
「…かなちゃん、好きだよ」
「ふぁ!?…なんですと!?」
「あはは、嘘だよ」
「くぅ、またやられたか」
一誠は彼女がこうなる度にそう言って無理矢理に意識を覚醒させている。
しかし、それを言うと必ず元に戻るためこうしているのだ。
「ほらかなちゃん、もうHR始まっちゃうから急ご?」
「了解しやしたー!」
「もう、かなちゃんてば」
「でへへー」
こんな平和が毎日続くと思っていた。
けどこの日、こんな事が起こるとは誰が予想できたのだろう。
誰も予想できなかった。
ただ1人、マキアを除いて。
「ふむ、まぁ兵藤一誠を傷つけないのなら見逃すとしよう」
1人の堕天使の計画。
それは、とある男の近くにいる女を誘拐し男を呼び出す。
そして、その男を自らの配下に置く。
機を見て、誘拐した女を肥えた貴族の男共に売りつける。
「もし、兵藤一誠を傷つけたのなら存在を消すがな」
彼女すら予測できないことを起こすことのできる一誠が関わるのに、
気を抜いていた。
だからこそ、悲劇は起きた。
「そう、私の下僕にはならないというのね?だったら、この娘を殺すだけね」
「それはやめろ!!」
「だったら下僕になりなさい」
「貴女の下僕になるくらいなら死んだ方が増しだ!!」
「そう、なら……死になさい」
そう言い堕天使は、レイナーレは光の槍を一誠に向かって投擲した。
「ぐ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うふふ、痛いでしょう?」
「……かなちゃん、……き、…よ」
「アハハハ、人間なんてこんな簡単に死んでしまう!でもこれで少しはアザゼル様に奉仕できたわ!!」
「イッセー、くん?」
「呼ばれたみたいだわ、少し行ってくるわね。行ってくるわね、朱乃」
「うふふ、いってらっしゃい部長」
「あの小娘、妾の一誠に何をしおった…」
「日本…、異国に行くのは初めてなので楽しみですぅ…」