ハイスクールD×D -創造のサクリファイス-   作:夢雨麻

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戦闘シーンなんてなかったんや


第三話 神話の邂逅

「な…!?“熾天使ルシフェル”だと!?」

 

「“熾天使ルシフェル”…、魔王ルシファーと対をなす者…。なぜこんなところに?」

 

「イッセーくん…なの?」

 

「"俺"か?…まぁ、一誠だぜ?」

 

所々崩落してる教会に4種族が集まっている。

1人は、堕天使。

1人は、悪魔。

1人は、【鬼】。

1人は、“熾天使・ルシフェル”。

神話クラスの存在が戦場にいる。

それがなにを示すか。

 

一つの都市の滅亡。

 

そもそも、堕天使及び悪魔は熾天使《セラフィム》との遭遇は初である。

堕天使の間では伝説として、

悪魔の間では童話として語り継がれている程度である。

そんな存在がこの場にいる。

 

「なぜ!?ただの人間のはずじゃ!!」

 

「あぁ、"俺"の宿主はな」

 

「でも、その人間からは神器の反応しか…!!」

 

「ん?ドライグのことか?」

 

『おい、ルシフェル。俺の相棒を傷つけんなよ?』

 

「もちろん、"俺"の身体でもあるんだからな」

 

『ならいいさ、お前も宿ってんなら最初から力は解放してもいいよな?』

 

「好きにしろ」

 

『相変わらず適当だな』

 

「うるせぇ…」

 

「誰と会話している!!」

 

「あぁん?てめぇには関係ねぇだろ?」

 

「くっ、ここは一時撤退よ…」

 

そう言い、レイナーレは翼を広げた。

そして羽ばたいた瞬間、レイナーレは翼を失った。

 

「がぁぁぁぁぁ!!」

 

「誰が逃がすか、とりあえずてめぇは死ねや」

 

「くそっ…、ただで負けてたまるか!!」

 

レイナーレの手元に光の槍が形成される。

悪魔にとって光は弱点だ。

しかし、イッセーは悪魔ではない。

 

「くそっ、くそっ、くそっ、くそっ!!」

 

何発も何発も放つがかすり傷1つつけることができない。

どこに当てても弾かれる。

死角を狙っても意味がない。

どうすることも出来ないレイナーレ。

 

「ハァ…ハァ…」

 

「どうした?もう終わりか?」

 

 

凄すぎる。

それしか頭に浮かんでこないリアス・グレモリー。

ただの人間だと思っていた2名の生徒が特別な存在だった。

1人は、妖怪たちの中でも一際強い【鬼】の一族。

1人は、神話でしか見たことのない“熾天使・ルシフェル”。

圧倒的な力を持つ人物が2人もいる。

その片方が戦闘を行っている。

 

強いとか弱いとか、そんなレベルじゃない。

力の有る者と、力の無い者。

一方的すぎる、正しくは攻撃しても微動だにしない。

 

これが本当に力の有る者か。

 

そんなことを思わざるをえない。

 

 

イッセーくんは人間じゃない。

あれは、天使…なのかな?

でも翼は虹色だ。

 

……綺麗だな。

 

あんな綺麗なモノがこの世にあったなんて。

私はなんて醜いのだろう。

私の近くにいた子は引き離され、私は追放され。

でも、イッセーくんはとっても綺麗だからそんなことはないんだろうね。

羨ましいな。

 

 

「負けてたまるものかァ!!」

 

今までの何倍も巨大な光の槍。

恐らくここら一帯が消し飛ぶレベルだ。

 

「あぁ、そんなんぶっ放されたら町が壊れちまうだろうが」

 

「貴様ごと消してやる!!」

 

「…はぁ、なんか興が冷めたわ。まぁ、楽に死なせてやるよ」

 

「なっ!?クブッ…」

 

レイナーレの胸に深々と刺さっている一本の腕。

貫通している。

 

「あ、ああ、嫌だ死にたくない!」

 

「命乞いか?」

 

「まだ死にたくない!」

 

「んなこと言われてもよ…宿主様がなぁ?」

 

「ひぁ、助けてぇ…何でもするわ、だから!」

 

「貴女は"僕"の友達を傷つけようとしたんだよ?…許してもらえると思ってるの?」

 

「そ、それは…」

 

「かなちゃん、元の姿に戻ってくれないかな?」

 

「え?あ、うん」

 

角が消えた。

【鬼】の姿から元に戻ったからだろう。

 

「かなちゃんは、この人のこと許せる?」

 

「えっと、まだ何もされてないしなんとも言えないです、はい」

 

「……猶予をあげる、僕が生きている間は悪さをしないと誓うなら、許してあげる。どう?悪い話じゃないと思うけど」

 

「しません!だから、助けてぇ!」

 

正直言って許せない。

けど、まだ何かされたわけじゃないから殺しはできない。

どうしようか…。

 

    バタン、

 

「誰だ…」

 

「名前を聞くときは先に名乗るのが礼儀、じゃないのか?」

 

「………、兵藤一誠だ」

 

「俺の名前はアザゼル、堕天使の総督ってとこだ」

 

「その堕天使の総督様が"俺"に何かようか?」

 

「おいおい、伝説の熾天使さまがなんて喋り方だ」

 

「……用件を言え」

 

「その堕天使を渡してもらおう、指示外のことをしてくれたんでね、こちらで処分を………」

 

「そのことか、それなら"俺"が預かるからいいさ」

 

「それは……」

 

「それとも今ここで"俺"と殺り合うか?」

 

「いや、やめておこう。最悪この星が滅びるからな」

 

「物分かりが良いようで」

 

「…気をつけたまえ」

 

「マキアのことか?心配すんな」

 

「気づいていたのか」

 

「あ?さっきからそこで見てんだろうが」

 

「なっ!?」

 

 

「ふ、妾の存在に気付かぬとは愚かな」

 

 

「ん、一旦ここで終わりにしようか」

 

「そう、だな」

 

「妾とルシフェルが同じ場所に居るのは、神話級の災厄を招きかねんからのう」

 

 

それぞれが神話になる程の存在が3人。

世界の改変の原因、神と同等の力を持つルシフェルと、神をも殺すと言われる『神滅具』の1つ、赤龍帝の籠手《ブーステッド・ギア》。

この2つが揃ったからこそなのだろうか。

全ての力は兵藤一誠に向かって集まり始めた。

 

 

 




ドライグが空気なのは仕方ない。
今回はたまたまです。
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