ハイスクールD×D -創造のサクリファイス-   作:夢雨麻

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第四話 対の存在

───Side 一誠───

 

はぁ…………。

何が起きてるのかさっぱりだよ…。

とりあえずかなちゃんを助けようと思ったんだよね?

そうしたら急に背中から虹色の翼が生えた。

何なンですかァ!?

……おっと、怪電波を受信してしまった。

 

とりあえず、助かった……のかな?

 

───Side out───

 

現在、駒王学園の旧校舎に存在するオカルト研究部の部室にはオカルト研究部の部長、リアス・グレモリーと副部長の姫島朱乃、そして兵藤一誠と大山奏がいる。

木場祐斗と塔城小猫は生徒会のメンバーを呼びに行っている。

しかし、オカルト研究部の部室内にあるシャワー室では現在シャワーを使用している音が聞こえる。

 

「あのー…、本当に宜しかったんでしょうか?」

 

「気にしなくて良いわよ」

 

「あ、ありがとうございますぅ…」

 

「おいおい、愉快な光景だな。悪魔の拠点で敬虔なるシスターさんがシャワーを借りてる……くはははッ!!」

 

「ねぇ、一誠君に戻ってもらえないかしら?」

 

「あぁ?……まぁ、いっか」

 

一誠の周りから肌を突き刺すようなオーラが消え去った。

段々と表情に幼さが現れ始めた。

 

「………夢じゃなかったんだ」

 

「一誠君、力を解放してるときの記憶はあるの?」

 

「あわわわ、えっと…は、はい……」

 

「あらあら、そんなに緊張なさって…。うふふ、可愛らしいわぁ」

 

話をしていると、部室のドアが開いた。

 

 

「リアス、話とは一体なんです?」

 

 

「来たわね、ソーナ。他の生徒会の方も。突然だけど、貴女達にはこの二人が何に見えるかしら?」

 

「どういうこと?普通の生徒にしか見えないけれど……」

 

「そう、そうなのだけれど……」

 

「?…どういうことですか?」

 

 

「兵藤一誠君、彼は“熾天使(セラフィム)、ルシフェル”、そして大山奏さん、彼女は【鬼】の一族よ」

 

 

「「「な!?」」」

 

生徒会のメンバーは驚きを隠せない。

なにせ、神話級の存在と日本最凶と呼ばれる【鬼】の一族。

そんな存在が同時期に同じ学校へ通っているというのだ。

下手を打ったら神話クラスの災厄が起きても間違いないのだ。

 

「何故、そんな存在がここに?」

 

「それが分かっていれば苦労しないわ…」

 

「これは魔王様達には?」

 

「もう伝えたわよ」

 

「そう…、それとこの部屋は少し息が詰まるのだけれど」

 

 

「あぁ、主よ。私を見捨てないで下さったのですね!」

 

 

「………………、何故シスターが?」

 

「アーシアちゃん、私たち悪魔にとって神の加護は苦痛でしかないのよ。今はお祈りをやめてくれないかしら?」

 

「あっ、すみません…」

 

「彼女は堕天使や、はぐれ神父が集まっている教会に来たのよ。恐らく彼女の『神器(セイクリッド・ギア)』を求めてね」

 

「リアス、貴女は彼女をどうするつもり?」

 

「私の眷属にするわ」

 

「なるほど、ちなみに彼女の『神器(セイクリッド・ギア)』はなんですか?」

 

「『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』よ」

 

「回復系の『神器(セイクリッド・ギア)』、ですか」

 

「えぇ、かなりの戦力になるわ」

 

「そうですね…」

 

 

 

オカルト研究部の長と生徒会の長が詳細を話している頃、一誠たちは自己紹介をしていた。

 

「あの、兵藤一誠です」

 

「本当に可愛い!」

 

「うん、一誠君は可愛い」

 

「私は巡巴柄って言います!一年です!」

 

「俺は匙、匙元士郎だ。よろしくな、兵藤!」

 

「う、うん…」

 

《おいおい、なにビクついてんだよ……》

 

「(そんなこと言われても!)みんな宜しく…」

 

《はぁ…、まぁいいや。俺はドライグと話があるから……》

 

「(う、うん…行ってらっしゃい?)みんなも悪魔なの?」

 

「よくぞ聞いてくれた!俺の駒は『兵士(ポーン)』なんだけどよ、なんと4個も必要だったんだぜ?」

 

「サジ、貴方がいかにバカなことを言ってるのか分かってますか?」

 

「へ?どうしてですか、ソーナ会長」

 

「はぁ…、あくまで予想の範囲ですが彼は『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』がいくらあっても足りませんよ」

 

「え!?それってつまり…」

 

「貴方がどれだけ力を付けようと彼には勝てません」

 

「お前一体何者なんだ!?」

 

「人間だよぉ…」

 

その時、部室の中央が赤く光り始めた。

どこかから誰かが転移してくるということだ。

そして恐らくは魔王の1人、

『サーゼクス・ルシファー』だろう。

そして、その予想は当たった。

 

 

 

「着いたか、……兵藤一誠くんはいるかな?」

 

 

「えっと、僕です……」

 

「ん?君は女の子だろう?冗談はよしたまえ」

 

「………僕は男です」

 

「……本当かい?」

 

《ククク、変われ……》

 

「あぁ、本当だよ」

 

一誠の、雰囲気が急に変わる。

一気に空気が冷たくなる。

その瞬間、サーゼクス、グレイフィア、リアス、朱乃、ソーナ、椿姫以外のこの部屋に居た悪魔は立つことが出来なくなった。

否、全身に力が入らない。

本能が恐れをなし、抵抗することを諦めている。

 

「……本当だったか」

 

「それは"俺"が男だったことについてか?それとも、ルシフェルだったことか?」

 

「両方さ」

 

「おう、それとな、これ以上お前と居るとよぉ、────」

 

 

「本当のルシファーの血筋じゃないと知ってても殺したくなっちまう」

 

 

「!!」

 

「でもよぉ、そこの女はルキフグスだよな?くはははッ!地位も女も奪われたか!!不愉快極まりねぇ…」

 

「………、言っておくがこれでも先代のルシファーに勝っているんだ、なめてもらっては困る」

 

「そうかい、そうかい!けどそれが俺より強い、って証明にはなんねぇぞ?」

 

「…………………」

 

「憂さ晴らしにてめぇの女でも寝取ろうかな…くくっ」

 

「!!……………」

 

「…………………でもま、中古に興味はねぇしな」

 

「それより、どうして今なんだ?」

 

「あぁ?んなの、この身体の持ち主が好きなおんntdblo☞♤〒▼◑☆○◇!!?」

 

「な、なんだ?」

 

「はぁ、はぁ、気にしないでください」

 

 

───Side サーゼクス───

 

また雰囲気が変わった……いや、戻ったと言った方が正しいのか?

………しかし、これは厄介なことになった。

しかも彼等はアザゼルとも接触をしたと聞いた。

更には創造主にまで。

………いやな予感がするのは気のせいか?

だが、【鬼】の方も気になるな…。

恐らくリアスは……。

 

───Side out───

 

こうして、ルシファーとルシフェルの邂逅は程なくして終了した。

そして、リアスはシスターであるアーシア・アルジェントと【鬼】の大山奏を自らの眷属にする事を決めた。

アーシア・アルジェントは『僧侶(ビショップ)』の駒を1つ、そして大山奏には『兵士(ポーン)』を7つ使った。

兵藤一誠についてはリアス・グレモリー率いるグレモリー眷属が『観察』することで話は纏まった。

こうして、兵藤一誠とグレモリー眷属の物語が始まる。

 

 

 

───Side ???───

 

「リアス、もうすぐ俺の妻になる女…」

 

「お兄様、お父様がお呼びですわ」

 

「あぁ、すぐ行く。大事な話だからな」

 

「そんなに慌てなくてもお兄様でしたら大丈夫ですわ!」

 

「まぁ、いいだろ。それだけ楽しみということさ──────」

 

 

「気の強い女に喜びを教えることがな!」

 

───Side out───

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