婀嗟烬我愛瑠〜assassin girl〜番外編 作:大岡 ひじき
男塾名物!!
ある日、おじいさんは山で光る竹を見つけました。
「…この世に斬れぬものはなし。
一文字流・斬岩剣!!」
おじいさんが光る竹を斬ってみると、中から美しい女の子が出てきました。
「…いや、危ないでしょう赤石!
咄嗟に身を屈めなければ、私、今頃首ちょんぱですからね!!
気をつけてくださいよ!!」
「テメエが、あっさり首切られるタマか。
グダグタ言ってねえでさっさと来い。」
おじいさんはまるで人さらいのように女の子を家に連れ帰りました。
「おう、今帰った。」
「のう筆頭…どう考えても、配役に無理があるんじゃないかのう。」
「……言うな。」
「…………ごっついのう。」
おじいさんとおばあさんには子供がいなかったので、女の子を『かぐや姫』と名付けて育てることにしました。
「いや、私充分育ってますから!
ちいさくても、これで成体ですから!!」
「動物性プランクトンみたいな言い方すんな。」
「そこまで小さくねぇわ!!」
「そういう事を言ってるんじゃねえ。」
「…ごっついのう。」
かぐや姫を拾ってから、おじいさんは山に登るたびに光る竹を見つけました。
切ってみると中から金銀財宝が出てきました。
おじいさんとおばあさんはお金持ちになり、そのお金でかぐや姫はなに不自由なく育つ事ができました。
美しく育ったかぐや姫に、数多の公達が結婚を申込み、かぐや姫は彼らに向かってこう言いました。
「では私と闘って勝った人に嫁ぎましょう!!」
「明らかに物語から離れた!!」
「…というのは冗談で、では富樫は塾長の頭頂部に『髪』の一文字を、虎丸は飛燕の頭にネコ耳カチューシャを、椿山は権田寮長の背中に『
「出来るわけねえだろそんなもん!! 」
「10秒で殺されるわ──っ!!」
「俺はやります!光さんの為なら死んできます!!」
「椿山清美、死亡確認。」
…求婚者達が次々に脱落する中、そんな姫の噂を聞きつけ、帝が姫を一目見に、家を訪ねてきました。
「数多の公達を死へと落としてきた姫よ。
気に入ったぞ、この男塾の帝王、大豪院邪鬼の妻となるが良い。」
「それ絶対褒めてませんよね?」
「認めん!光は俺のものだ、誰にも渡さん!!
貴様が男塾の帝王ならば、俺は藤堂財閥次期総帥だ!!」
「それ関係ないですよね豪くん?
てゆーかなんで帝役がふたり居るんですか!?」
「「ダブルキャストだ!!!!」」
「意味が違う!!」
…帝はかぐや姫に『帰ってくれウルトラマン』と追い出されてしまいました。
かぐや姫はおじいさんとおばあさんにこう言いました。
「私、
「なんでそうなった。」
「ごっついのう。」
「今日までの養育費は、竹の中に入ってたやつということで御了承ください。
あ、余剰分の返金は必要ありませんのでご安心を。」
「あれ養育費じゃったんか……ごっついのう。」
…しかし、かぐや姫を月へ帰したくない帝たちは、家のまわりを兵で固めました。
「邪鬼様。死天王と鎮守直廊三人衆、参りました。」
「総帥。冥凰島十六士、揃っております。」
「「「いつなりと御命令を!!」」」
「「うむ。」」
屈強な男たちが家を取り囲む中、遂に月からタクシー…ではなく、使者が降りてきました。
「押忍、光。迎えにきたぞ。」
「お疲れ様です、桃。」
「待て剣!!何故貴様がそっちの役なんだ!?」
「フッフフ。こちら側ならば、光が手に入るからな。
何せ、かぐや姫は必ず月へ帰るのだから。」
使者はかぐや姫に白殲ランを纏わせると、抱き上げて連れて行こうとしました。
「行かせぬ!! 大豪院流奥義・
「蒼龍寺超秘奥義・
帝たちが必殺技を放つのを目にした使者は、かぐや姫を背に庇うと、自身も刀を構えました。
「
帝たちどころか護衛の者たちも一斉に吹き飛ばされ、使者に連れられてかぐや姫は、無事に月へと帰りました。
そして。
「よくぞ帰った、光よ。
わしが男塾塾長、
「ハゲオチかよ!!」
ちゃん、ちゃん。
すいませんでした。