ゲート:転生者、彼の地にて斯く戦えり   作:きのみ

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妄想が燃え尽きたら、更新が止まると思われます。



01.誕生日

 私、桐ヶ谷咲枝(きりがや さきえ)。友枝小学校五年生。

 今日、六月九日が私の誕生日なの。

 とか、真似してみました。すみません。

 え?誰の真似かって?

 それは、勿論、我が友枝小学校のマドンナ、木之本桜ちゃんの真似です。

 もう、お分かりかと思いますが、私は《カードキャプターさくら》の世界に転生した転生者。元は魔法も何も無い世界で日本人として平和に生きておりました。ええ。

 物心ついたときには私は前世の記憶を持っていて、今度は長生きしたいと思いつつ(前世は早死にしたので)、平和な幼少期を過ごし、小学校に上がりました。

 そして、木之本桜ちゃんと出会ったのです。最初は大興奮しましたが、引かれたくなかったので、ポーカーフェイスを保つのに必死でした。頬が緩んでいたのは、ご愛嬌とします。

 桜ちゃんと原作に出てくるキャラクター全ての皆様と友達になり、原作には関わらず、平和に生きてました。

 私はモブキャラですし、危ないことには首を突っ込まないのが懸命だと判断した結果です。

 そして、一旦、原作も終わり、気を抜いて平和に過ごした小学五年生。

 冬休みも終わって、迎えた私の誕生日にやってきたのは、一通の手紙を持った髭の長いお爺さんだった。キラキラしたブルーの目と半月型の眼鏡が印象的です。

 その時の私は大混乱していたので、リビングにいた母に「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 玄関に一通の手紙を持った怪しい爺さんがいる。何を言ってるか分からねーと思うが以下略」とか口走ってしまったのは黒歴史。

 母は「もう、この子は、また変な事を言って……」と言いながら家事をし始めたので、私はお爺さんをリビングに連れていきました。

 

「あら、本当だったの?」

「うん、本当」

 

 お爺さんはにこにこ笑いながら口を開きました。

 

「儂はホグワーツ魔法魔術学校の校長、アルバス・ダンブルドアじゃ。まずはこの手紙を読んで下され」

 

 私はお爺さんが予想通りの人物だった事に肩を落とします。

 

(カードキャプターさくらとハリー・ポッターの混合かよ!)

 

 母は受け取った手紙を読んでいった。母の目がだんだんと丸くなっていきます。

 

「魔法って冗談ではなくて?」

「冗談ではるばる日本まで来ませんな。これを見て下され」

 

 ダンブルドアは杖を取り出し、「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」とダンブルドアはびゅーんひょいと杖を振りました。杖の先にあったのはコーヒーの入ったカップだ。見事に浮かびました。

 私は本物の魔法を見て感動しました。

 

「どうですかな? マダム、納得して頂けましたかな?」

「ええ、納得しましたわ。でも、この子には日本での生活があります。ホグワーツに通わせる訳には……」

「……ふむ、それなら」

 

 ダンブルドアは懐から懐中時計を取り出した。私は見覚えのあるそれに目を瞠りました。

 

「これは《逆転時計》という時計じゃ。この時計を使えば過去に遡ることができる。しかし、誰にも気づかれてはいけないし、自分に見つかってはいけないというものじゃ。移動は魔法を使えばなんとかなる」

「確かに、これがあれば二重生活はできるかもしれません。でも、この子の身体が心配ですわ」

「……お母さん、私、ホグワーツに通ってみたい」

「咲枝……」

 

 私は母と目を合わせました。母は溜息を吐きました。

 

「咲枝、まだ駄目よ。お父さんに許可を貰わないと」

「ということなので、ダンブルドア先生、まだ返事はできません」

「ふぉっふぉっふぉっ、仕方が無いのぅ。明日、また来よう」

 

 そう言うと、ダンブルドアは姿くらましで姿を消しました。

 

 

 

 夜、帰ってきた父に私は人生最大のお強請りを行使しました。結果、無事にホグワーツ魔法魔術学校に通う事となりました。

 

(そういえば、桜ちゃんは魔法少女だし、桜ちゃんの所にもダンブルドアは来てるのかな?)

 

 そう思った私は、桜ちゃんに聞くと決めて、就寝しました。

 

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