ゲート:転生者、彼の地にて斯く戦えり   作:きのみ

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敬語語りではなくなります


02.不思議な手紙

 友枝小学校は徒歩三十分の所にある。

 私は学区外な筈なのだが、学区の小学校の人数が一杯で、学区外の友枝小学校に通っている。中学校はどうなるか分からないが、桜ちゃん達と交流を続けたいと思っている。

 友枝小学校に着くと、すでに桜ちゃんと知世ちゃんがいた。

 

「おはよう」

「おはよう、咲枝ちゃん」

「おはようございます、咲枝ちゃん」

 

 私は窓際の席に座った。桜ちゃんの前の席だ。近くて話しやすいから気に入っている。

 

「ねえねえ、桜ちゃん」

「なあに?」

「不思議な手紙とか届いたりした?」

「不思議な手紙?」

「えーっと、何もなかったなら大丈夫!」

 

 そう言って私は話題を変えた。

 

(どういうことだ? 違う物語だから干渉できないとか、か?)

 

 考えを巡らせながら、私は学校での授業を終え、家に帰った。

 家にはダンブルドアが来ていて、何やら母と話し込んでいた。

 

「ただいま、お母さん、ダンブルドアさんと何を話しているの?」

「お金の話よ」

 

 学校に通うのはタダではない。そのことを思うと、両親には申し訳ないと思う。

 

「あんたは気にしなくていいのよ。私たちがちゃんと、やったげるから」

 

 そう言って、母は私の頭を掻き混ぜた。いくら短髪でストレートでもそうされるとぐしゃぐしゃになるから、止めて欲しい。

 

「……うん」

 

 でも、母のこういう豪快であっけらかんとした所が好きだ。

 

「では、これから入学用品の買い物に行こうと思うのじゃが……」

「え、もうですか? まだ、お金も下ろしてないので……」

「大丈夫じゃ、五十年前に日本人の魔法使いがホグワーツに多額の寄付をしての、その寄付は日本人に使って欲しいと言われてな……そのお金を持って来ておるのじゃよ」

 

 日本人と聞くと、どうしても転生者かと思ってしまう。が、怪しい。

 

「その人の名前を聞いてもいいですか?」

「ああ、名前はヒカリ・アマノじゃよ」

 

 原作にも登場しない。そりゃそうだ、五十年も前の人なのだから。

 

「その人は今も生きていますか?」

「おお、存命じゃよ。元気に過ごしておる。会うこともあるじゃろう」

「そうなんですね、会ってみたいです」

「会えるといいのう」

 

 ダンブルドアはそう言って私の頭を撫でた。

 

「では、行こうかの」

 

 ダンブルドアは片方の手を母に、もう片方の手を私の方に差し出した。

 私たちはダンブルドアの手に自分の手を合わせた。

 

「しっかり掴まっておれ」

 

 ダンブルドアは私たちを連れ、姿くらましをした。

 次の瞬間、現れたのは中世ヨーロッパのような町だった。そう、あの映画と全く同じ様相のダイアゴン横丁だった。

 

「着いたぞ」

「ここは?」

 

 感動を抑えながら、私はダンブルドアに尋ねた。母は酔ったらしく、頭を抱えている。

 

「ダイアゴン横丁じゃ。それにしても、サキエ、初めてなのに酔わないとは凄いのう。何かスポーツでもしているのかね?」

「……剣道ぐらいでしょうか」

「おお、ジャパニーズ武士道か」

「まあ、そんな感じです」

 

 私は説明するのが面倒だったので、止めた。

 ダンブルドアと私は母の酔いが醒めるまで待った。

 

「よし、そろそろ行くかの」

「はーい」

 

 私たちはダイアゴン横丁に繰り出した。

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