こんにちは。辺境鎮守府の提督、信夜です。
今日は、筑摩と利根さん姉妹と一緒に、共生軍の領地内にお出かけです。
そのようになったのも、鎮守府の備蓄がそろそろ限界になってきたので買い出しです。
もちろん車で。セダンだけど。
利根「しかし、何故我なのじゃ?筑摩と二人で行けばよかったのに」
信夜「確かに筑摩と一緒にと思ったのですが、いつも世話になっている筑摩と利根さんにご褒美と言ってはあれですが、姉妹で買い物でもしてくださいよ。お金なら私から出しますし」
利根「おぉ!礼を言うぞ!よかったな筑摩」
筑摩「よかったですね利根姉さん。ありがとうございます提督」
信夜「いいよ礼は。姉妹の買い物の前に、鎮守府の備蓄の買い物が先だからな」
利根と筑摩の満面の笑みを直視させてもらった信夜は、車を飛ばしていった。
車を飛ばして約2時間、俺の両腕、両脇、首に買い出した袋を抱えていた。
あれから街について、盗難されない様に、車窓に特殊シャッターを使って車窓を開けないようにし、車に鍵をかけた。
先に鎮守府の備蓄の買い物をし、その後は姉妹達の買い物に付き合い、この現状である。
このような状況でも、利根さんと筑摩は、まだ買い物を続けている。
おまけに車は、少し離れた場所に置いていて
金銭面は問題ないが、俺の身体面は問題だ。
苦しそうに荷物を持ち続けていると、
一人の男がこちらにやって来る。
こちらにやって来る男を、俺は良く知っている。
思いだしたくとも、顔すら見たくもない奴だ。
「英雄」
そんな名前の男で、かつて共生軍に軍神と言われた男との戦に勝利した男。
当時、軍神に勝利した者は存在しなかったその記録を崩し、英雄と称賛していた。
だがその名に矛盾するかのように奴は別の顔を持つ。
英雄は傭兵だ。それも、戦いを求める戦争屋だ。
金さえ払ってくれば、どちらにもついて、どちらも殲滅が出来る。
俺はそんな奴が嫌いである。
昔、適者軍にいた頃に聞いた話で、奴は役に立たない艦娘がいれば解体して自分の装備に変えて戦闘に出る。
その事を踏まえて俺の所にやって来てはその依頼をしてくる。
俺は断り続けた。艦娘だって、この世界に生まれた生き物には変わりない。その命を奪う事はしたくなかった。
英雄「よう信夜、久しぶりだな。適者軍以来か?」
信夜「······」
英雄「相変わらず黙りだな。もうあの時のような依頼はしない」
信夜「·······」
英雄「まぁいいや。今日は良い一日になる。お前にとってはな」
信夜「········」
英雄「そんじゃな、良い一日を」
そう言って英雄は去って行った、信夜はそんな英雄の後ろ姿に苛立っていると、
ドカーン!と大きな爆発が鳴り響いた。