前線ではウィザードが多様な魔法を使って敵を処理している。
腕につけたタイマーをセットし、押すとウィザードは4人に分裂した。
「さあ、行くよ、私達!全速前進!」
「ヨーソロー!」
赤いウィザードは炎で相手を散らす。青は範囲攻撃で敵をなぎ倒し、緑は突風のごとき剣を見せる。黄はその力で敵を倒していた。赤いウィザードが
「集まれ私達!」
と言うと一斉にあつまり、赤いウィザードの中に入る。ウィザードは翼を広げ回転しながら敵上空を飛ぶと、敵は吹き飛んだ。
「ふぃー」
「お姉ちゃん!見つけた!」
「どこですの?」
「真ん中!」
Wは飛び上がり対象を確認した。そこには怪人が次々と戦闘員を出している。幻影の銃使いとなりそこに必殺を打ち込む準備をする。銃を構え
「トリガーフルバースト!」
先程よりも多くの光線が孤を描きながら相手に迫る。その予測不能な動きに怪人はそれを避けれずに食らう。空中でメモリをサイクロンとジョーカーに変え、そして二撃目。
「ジョーカーエクストリーム!」
その怪人に向かい蹴りをしようとする。しかし、それは当たったものの、戦闘員が身代わりとなった。
「あら、随分と忠実な僕ですわね」
「……ふん」
怪人はそう言うと消えた。Wは防御態勢を取る。
「まずい!」
それに気がついたウィザードは戦闘員との対決を切り上げ、そしてWの元に向かおうとする。Wは動じない。攻撃を受け切ると、曜もそのタイミングで到着した。
「ルビィ、行けますか?」
「うん」
「え?ダイヤさん、対応できるの?」
「私というよりもルビィですわ」
怪人は姿を現す。
「そこ!」
銃で撃つ。見えない敵に当たり、敵は姿を現した。
「何!?今の?」
「私たちにもクロックアップを破る術を見つけたということですわ。前提として攻撃を受けなければなりませんが。さあ、今度こそ終わりにしますわよ」
怪人は立ちあがり水晶をかざす。すると、自分の周囲を戦闘員で囲んだ。
「あれ、だね」
「はい」
その時、その中心から水晶が吹き飛んだ。曜は素早く反応してキャッチする。水晶は怪物の手ごと吹き飛んでいた。
「何が……」
曜は見ると中央に青いライダーがいることに気がついた。
「もしかして、光太郎さん?」
曜は空中にとどまりその様子を観察した。
「俺は怒りの王子!バイオライダー!」
その実力はまさに圧巻だった。近くの戦闘員が銃撃を行うも、その弾は全て彼の奥にいる敵に当たる。
「弾が全部奴の体をすり抜けるぞ!」
その間にバイオライダーはバイオブレードで敵を切り捨てる。弾がダメなら戦闘を、と試みるが一切通じない。その絶望。
「この!」
怪人は消えた。しかしバイオライダーはしっかりと目で追えている。怪人の攻撃を避け、さらには追撃をバイオブレードで跳ね返す。
「え?嘘でしょ?光太郎さん見えてるの?」
「見えていたとしても反応できるとは思えないのですが……」
「あれ、たぶんルビィと同じだよ。先読みしているんだよ」
「待ちなさい、ルビィ。おそらく光太郎さんは高速移動系の敵は初めてでしょ?」
「でも一切攻撃受けてないよ?」
「いやいや、善子ちゃんも初めて見た時はてこずってたよ?」
怪人は姿を現す。切られた右手は既に再生をしている。
「なんて速さだ!」
バイオライダーはそう言うと、再度怪人は消える。バイオライダーは動きを見極める。そして確実に防御していく。足を止めようにも、さすがに勢いで敗北する。怪人は再び姿を見せる。
「……その隙を突けば!」
再び怪人は消えた。RXに戻り敵に対応する。そしてリボルケインを出し、虚空を突いた。そこにリボルケインに刺さった相手が登場する。
「……はああああ!?」
「え、何がどうなったの?」
「えっと……え?」
3人はその強さに言葉を失った。光る杖を引き抜くと倒したことを確信したかのように相手を見ない。相手は倒れた。
「成功したか」
戦闘員は消えていく。RXは2人のライダーに近づく。
「こ、光太郎さん!何をやったんですか!?」
「ああ。次の攻撃までに隙があってね、そこを狙ったんだ」
「隙?クロックアップ状態の敵に対してですか?」
「0.1秒の隙があった」
底が知れぬ強さには、恐怖しかない。3人が感じたのはまさしくそれだった。
戻ると他のメンバーも変身を解き、花丸を慰めていた。
「……今日はもう帰るずら」
花丸はすたすたと帰って行く。ルビィが駆け寄り、彼女も消えていった。
「あとは理事長がやるわ。今日は解散よ」
千歌はぐっとこらえた。そして帰って行く。
「光太郎さん、少しいいですか?」
梨子が光太郎に話をする。
「俺はかまわないが」
「はい。ちょっとここで言うのもあれなので」
梨子は光太郎を見て一大決心をする。