お前のような
純粋で無垢な欲望を
緑のライダー
深夜-怪物のアジト
見張りはその姿を見たのと同時に姿を消した。緑のライダー、ギルスは軽く咆吼し、そしてアジトを襲う。
「あれが緑のライダーか!」
戦闘員がそう言うと反撃しようとする。しかし、そのスピードは、緑色の風のようだった。警報が鳴る。戦闘員が集まるが、敵はすぐに倒された。3分程度で緑のライダーはアジトを壊滅させた。
「……」
「た、頼む!命だけは!」
「そう命乞いするやつを、あなたは何人殺したんだ?」
低い声で言うと、腕の刃で首を斬る。命乞いする戦闘員もおかまいなく倒し、中枢区に行く。そしてメインコンピューターを破壊すると、そのアジトは爆発した。
「やば!」
爆発に巻き込まれ、外にいた怪物の仲間は嘲笑する。これでは助かっていないだろう、と。炎は大きく燃え広がるが、その様子は変だった。炎からあるライダーが現れた。それはギルス。炎は手に持った何かに集約されている。それはスイッチのような何かだった。
「この状態でも使えるのかな?」
彼女はこのギルスという形態が『アギトの別進化』という話を思い出し、スイッチを押す。『ファイヤー・オン!』という音と共に、ギルスは構えた。そして火球を吐く。その様子はまさしく怪獣。怪獣ならば、普通、炎ぐらいは吐けるだろう。外にいた戦闘員を燃やし尽くした。
緑のライダーはその場を去る。そして自宅の近くのトンネルで変身を解く。
「げほ、げほ。喉が熱い~」
咳を何度かする。そしていつものように自宅に帰宅しようとしていた。そこに、対峙するかのように梨子が現れる。
「やっぱりあなただったのね。緑のライダーさん」
「梨子ちゃん、何で!?」
「みんなに協力してもらったの」
昼間、梨子に呼び止められた光太郎はある日付を見せてもらった。それは緑のライダー、ギルスのアジト襲撃日だった。3日に一度のペース。しかも次の襲撃は本日。
「それで、この日になると必ず千歌ちゃんは夜に行動するんです」
「つまり、彼女がギルスの正体かも、ってことか」
「梨子ちゃん、またその話?」
曜が割ってはいる。
「彼女が私たちに何も相談しないでやるなんてあり得ないよ」
「でも、もしそうだとしたら、止めないといけないわ」
「絶対にあり得ないよ!」
そう叫ぶ。そこにダイヤと果南が加わった。事のを伝えると、ダイヤは少し悩み
「曜さん、疑惑がある以上は調べなければなりませんわ」
「でも、千歌ちゃんはフォーゼとしてライダーになっているんだよ?」
「今は、何が起きてもおかしくないのですわ。それに、このライダーの目撃談は善子さんが消えた直後……イレギュラーが起きた可能性は非常に高いと判断しますわ」
「……」
「曜。信じたいのはわかるよ。でも、なにもなく信じることはできない。信じたい、だから疑うんだよ」
「……わかった。でも私も調査するよ」
「曜さん、では、もし千歌さんが例のライダーだったとして、彼女が相手で本気を出せますか?」
「……私は無実と信じるだけだよ」
曜はそう言うと梨子の話を聞く。梨子の話では、本日襲撃するであろうアジトは3箇所。そのいずれも、帰宅時はトンネルを抜けなければならない。そのトンネルで彼女は変身を解除するはずだ、と言った。
「何故、そのトンネルなんだい?」
「ああ、ここから先は基本的には誰も近づかないんですよ。だからいつも私達が市街戦の後はここまで戻って変身を解くんです」
「それに倣うと」
「恐らく、ですが。どちらにしろ、そこにいた時点で確定です。深夜に市街を徘徊する用事なんてないでしょうし」
「……」
疑う曜をしり目に言う。光太郎にはバイオライダーとなり追跡、そして千歌の様子を見てほしいという。
「……危険があるし、俺の判断でいいのか?」
「確実な方法ってありませんから」
「……ダイヤちゃん、あのカブトムシって夜目が効くかい?」
「……気がついていましたのね?」
「まあね」
「それであの話も?」
「何の話のことかな?」
「……まあ、いいですわ。この子でいいでしょう」
ダイヤは携帯を操作すると、機械のコウモリを肩に乗せた。
「追跡はこの子を使用しますわ」
「ありがとうございます」
「じゃあ、今晩は梨子の家に待機だね。あと曜も」
「私は操作がありますので自宅で行いますわ」
「はい」
その夜の行動は梨子の思い通りのプランだった。光太郎から深夜に外出した旨を聞くと、ダイヤから決定的な変身の映像が送られてきた。それを見て梨子はトンネルの出口に待機をしていた。
※原作名を間違っていて、正しくしたらUAが爆上がりしたとか言えない。
※お気に入り登録ありがとうございます。活動報告で設定とかの裏話もしているので、覗いてくださいね。
※ちなみにここの枠ですが、※がある時は筆者のぼやき。無い時(今回の前書き)は設定やら微妙に関連する事柄を書いていきます。