ラブライダー   作:ACHA

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うん?
なんで千歌がリーダーかって?

じゃあ逆に聞くけど、あなたは誰がいいと思うの?

ダイヤ?それとも鞠莉?


でも、誰に聞いても同じだと思うよ?
私はこの力を初めて認めてくれた、あの子以外リーダーにふさわしい子はいないと思うな。


進化の可能性

「もしかしなくても、一人は私だよね」

 果南が地下から上がってきた。

「千歌は?」

「全然口を聞いてくれないのよね。だからルビィと花丸ちゃん、梨子ちゃんと鞠莉に任せた」

「どこから聞いていたのです?」

「『強力な怒りで覚醒』あたり。でも合点がいったかも」

「合点?」

「真姫、ことりさんの覚醒って私達と同じプラスの方向の感情なんじゃないの?」

「ええ、そうよ。彼女はみんなを守りたいって気持ちだったって聞いたわ」

「なら、千歌も元々はアギトだったんだよ」

「お待ちなさい。私達で最初になったのはフォーゼの千歌さんでしょ?」

「例えば、善子は『善子』と『ヨハネ』の二つの人格があって、ウィザード変身は『ヨハネ』だったでしょ?」

「ええ……」

「なら千歌も同じだよ。フォーゼになれる千歌とギルスになれる千歌の二人がいるんだよ!だけど、それは何年も太陽を見ずに姿を隠した姿があれなんだよ!」

「イマジナリ―フレンドならチェックしたけどいなかったわよ。あとついでに言っておくと解離性人格障害、まあニ重人格でもないわ」

「人の欲望はね、底がないんだよ」

 果南が言う。その瞳は狩人。敵を捕捉した眼差しだった。

「暗い闇からギルスを引きずり出したんだよ、あなたは」

「……だったら何よ?」

「私が聞きたいのはその後。もし、千歌の行動にあなたが絡んでいるとしたら」

 果南はベルトを巻く。

「許さないよ」

 低く、怒りのこもった声を出す。

「それに関しては私じゃないわよ」

「ふーん。じゃあ、何で説明しに来たのかな?」

「……別に」

「変身」

 果南はオーズに変身した。ダイヤの制止も効かず真姫を襲おうとする。

「冗談通じない相手ぐらいわからないかな?」

 すっと彼女は構えた。

 

「全く、不器用な奴だ」

 銀のカーテンが現れ、男の声がする。士が現れた。

「ちょ、あんたどうやって?」

「ディケイドは異世界を渡る能力を持っている。この世界では行けないが、空間移動はできるみたいだ」

「もう」

「で、どうした?やらないのか?」

「あなたは何をしにこちらに?」

「何もないならこのバカを連れて帰るが、そっちは用があるみたいだな」

「……」

「殺気が隠せていないぞ」

「……私たちはギルスのことについて聞いていただけです」

 声を出すが、彼女の殺気は隠せていない。

「なら、変身を解け。冷静さを欠いているぞ」

「……」

 言われた通り、変身を解く。しかし以前として、その敵意に向いた視線は真姫に突き刺さる。

「えっと、士さん。残念ですが真姫さんは一晩こちらでお預かりしますわ」

「理由を」

「私たちの千歌がギルスであり、彼女は隠れて行動していた。その理由についてまだ話をしてもらっていないのです。もし、彼女が一山噛んでいるならば、見過ごすわけにはいきません」

 毅然とした態度で彼女は対応する。士はその長身で彼女らを見下し

「それを聞き出すのか。ただそれは無理だな」

 思考を述べた。

「何故です?」

「その原因はこのバカマキにないからだ」

「バカマキって何よ!」

 真姫は思わず言う。士はふふっとあざ笑い

「捕まるのが証拠だ」

 それを言うと、彼女は反論できなくなった。赤い髪をくるくると指でまいている。

「まあ、バカマキはバカマキだが、戦術や戦闘に関してはバカじゃない。むしろクレバーなのはお前らも知っているはずだ」

「……」

「そんな奴が敵の小さな拠点をちまちまと攻撃するような作戦をとるわけがない。少なくとも、俺なら公表するように指示して力を合わせて叩く」

「……仮に私が指示していたら、4手で壊滅させられるわ。ギルス一人でも」

「そうだ。あいつは非効率的なんだ」

「では襲撃は彼女一人の意志……?」

「ああ、俺はそう思うぜ」

「ギルスの戦闘データを真姫が取っている可能性は?」

 敵意をむき出しにしたその発言を一度彼は飲み込む。そして、自分であれば、そう思考していく。そして組み立てて出た結論を彼は話した。

「俺ならもう少し完全な状態に近くなった上でやる」

「完全な状態?どういうこと?」

「ギルスは『アギトになれなかった者』だ。だが、当然アギトの能力を引継いでいる」

「トリニティやバーニングってこと?」

 果南が言う。士は少し考え、

「いや。アギトの真の能力は進化だ。無限の進化を秘めているライダー。それがアギトだ」

「……でしたら、ギルスも」

「無限の進化の可能性がある。どうだ、バカマキ」

「……ギルスが顕現した時、ある程度の戦闘データは取っているわ。その時に絵里と戦わせたんだけど、クロックアップに対応できていたのよ。それで、その時は千歌の能力向上によって対応できた、と考えていたわ」

「……」

「今もその考えは変わらないわ。これを進化したと捉えるかは人次第じゃないかしら」

「真姫さん、そのお話って千歌さんには?」

「していないわよ。ただ、ライダーの知識を持っている千歌ならもしかして勘付いたかもしれないわね。士の言う進化の可能性に」

 その時、地下から爆発音がした。すぐに現場に行く。そこには黒い目のギルスが他のライダーを圧倒していた。

 




何でちかっちがリーダーかって?

マリーの方がいいと思うの?

うーん、私は興味ナッシング!
だって、彼女以外ありえないもの!

こんなメンバーを集められるのは彼女以外はあり得ないわ!
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