ラブライダー   作:ACHA

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これがライダーの会議かー。

にしてもかわいいなー。
特に、今、目があったポニーテールの子!私と髪の色近いし!

・・・・・・・・・ん?目があった?

まっずい!!!!!!


追跡

「士さんにゲーム病だけ聞いてみません?」

 

 梨子の提案に全員がいぶかしげな顔をする。あの一件以来、東京のメンバーとは必要最低限の情報しか交換していないからだ。鞠莉は考える。

 

「・・・・・・それは、必要な情報かしら?」

 

 そう聞くと梨子はすかさず

 

「私は士さんに聞く、と言っているんです。彼女たちの情報ではありません。そして今じゃなくても、これはいいんです」

 

 背後をチラっと見る。その視線や様子にメンバーは首をかしげる。彼女はかなりイライラしているようだった。そしてその案が却下されることも想定済みだ。ダイヤは考え

 

「いえ、善子さんの喪失、そして帰ってくる可能性があるというのは、あちらにとっても良い情報です。このまま連絡はすべきでは?」

「ううん、それならば、定期日報に載せればいいだけだよ、お姉ちゃん」

 

 ルビィは答える。千歌も曜も黙っている。何があったかはわからないが、起きていたら東京にいるメンバーと全く連絡を取っていないという状況に、困惑している。千歌は自分のせいだろうというのが直感的に理解できた。曜は大体の内容をダイヤから聞いたが、この様子では皆を説得することはできないと思っている。それほど不信が強い。

 

「梨子ちゃん、仮にその情報を聞いて何をするつもりなの?」

 

 曜は尋ねた。

 

「うーん、そうね・・・・・・」

 

 梨子は考える。

 

「考えてみたら、その情報を手に入れて何かできるわけではないよね。頑張っているのはよっちゃんなんだし。ごめんなさい、今のは無しで」

「まあ、時間のある時にでも聞きますか」

 

 ふう、と皆一息ついた。今日のミーティングが一段落し、果南は体を伸ばした。そして窓を見る。彼女たちの会議室はとある学校の一室である。学校が機能しているわけではないが、少なくとも人は来ない。そこで見たのは、窓からこちらを見る少女の姿だった。一瞬、目と目が合う。そしてその少女は明らかに驚き、焦った様子で逃げようとした。

 

 

「誰かいる」

「え?」

 

 窓から彼女は出て確認すると、彼女らよりも少し小さいだろう子が逃げていくのを発見した。彼女は追いかける。この中で変身しなければ、能力を平均すると一番高い彼女はその影を追う。千歌は瞬間的な爆発力なら彼女に勝る。これは曜にも言えることだが、今の千歌は身体の基本的な能力で、曜は天才とも言える運動神経で果南よりも優れた能力を得ている。しかし、この二人になくて彼女にあるものは、判断の速さだ。その速さ、そしてパワーと持久力が彼女の強さを支えている。アンクも千歌の改造の話を聞き「お前、その改造人間より力が上、ってことはお前も改造されているんじゃねえのか?」という発言を果南に向けた。その日のアイスは没収される、という悲劇が彼を襲ったのは言うまでもない。

今回も考えるよりも先に行動した彼女はその小さい女の子を追い詰める。

 

「まずい!」

 

 その子は白い服に青い髪を持っていた。果南が追いかけても、抵抗できるぐらいには速い。追っ手をまくために、角を曲がる。果南も曲がるがそこに彼女はいない。その直後に、音がする。2Fの窓が割れていることに気がつく。ガラスの破片は外にない。果南はジャンプする。そして2Fの窓を壊した。少し前に行った彼女はその少女の進路をふさぐ形で登場することができた。そして肩に手をかける。

 

「捕まえたよ!」

「いや!」

 

 完全につかんだはずだった。しかし、その拘束はすぐに外される。手を払われると、その腕をもたれて肩に担がれた。果南は完全にバランスを崩された。体が宙に浮くと視界が反転する。一本背負いで投げられたことを察したのは、地面にたたきつけられる瞬間だった。だが彼女はその腕に巻き付き関節技を決めようとするが、まるで関節が伸びない。伸びきらないのだ。鉄に対して行っているようなそんな感覚。ぐぐっと肘を曲げ、少女はおもいっきり腕ごと地面にたたきつけた。その動きを見極め、果南は腕から離れる。少女は再度走り出していた。果南が追いかけようとするが、

 

「ほげ!」

 

 という声と共に、女の子はつまずいて転び、気を失っていた。果南はその転んだ女の子を抱えた。普通の女の子だ。だけどあの力は何なのだろうか。他のメンバーが来た。

 

「この子だよ」

「まずは、体を確認しますわよ」

 敵を確認しなければならないと、その少女の体を確認した。

「見られる範囲に痕はないね」

「スイッチとかも無さそう」

「ファントムでもないね」

「・・・・・・でもこの子が『何か』だと思う」

「じゃあ新しい敵?」

「待って。果南ちゃん、そう思うのはなぜ?」

「一回、この子をつかんだの。すぐにもの凄い勢いで弾かれて投げ飛ばされそうになったの」

 

 その発言に一同が驚く。その少女は筋肉があるようには見えない。華奢な体に背丈が一回り違う彼女を投げ飛ばしたことが信じられない。

 

「で、関節技をやろうとしたんだけど、伸びなかったんだよ」

「伸びない?」

 

 ダイヤは疑問を投げた。正確に言えば、彼女の関節技は、いわゆるサブミッションとは違う。通常の関節技は曲がらない方向に曲げて相手をダウンさせる技の総称である。一度確実に決まれば、返されることはない。相手の肘に指をあて、そのままもう片方の指一本で押せば、それで関節技になる。だが、果南の場合は違う。善子の見よう見まねでやっているため、そのような理論は彼女にはない。単純にパワーでひれ伏せさせているのだ。だがそれでも、パワーがあるため相手を制することができる。そんなスタイルの彼女から「伸びない」という発言はにわかに信じられなかった。

 

「・・・・・・お前が?パワー馬鹿の?」

 

 その言葉に果南の眉がぴくりと動く。

 

「・・・・・・アンク。今日、セルメダル何枚没収する?」

「悪かった、それは勘弁してくれ!」

「じゃあアイスね」

「・・・・・・」

 

 無言だが相当なショックを受けていることが明らかだった。

 

「んー」

 

 果南の腕の中にいた少女が意識を取り戻した。青い髪に白い服を着た少女は小学生と中学生の間のような出で立ちだった。

 

「あ・・・・・・ど、どうも」

「どうも。少し話を・・・・・・」

 

 その時、体育館の方からガキンという音が聞こえた。その音に少女はさらに慌てる。

 

「行ってみるよ!」

「じゃあ、私たちはこの子を」

「いえ、それより、私もそっちに行かないと、手遅れになるというか・・・・・・」

「はい?」

 

 その音は激しさを増す。ダイヤは少しだけ臭いのした火薬の香りに気がついた。

 

「あなた、お仲間なら止められるんですわよね?」

「は、はい!」

 




※ちょっと行間を空けてみました。
※次話以降にがっつりと新勢力が絡みます!(そこでタグを一つ追加します)
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