いつも通り朝早くに、俺は起きる。
俺はその時少しの違和感に疑問を持ち。窓の外を見る。
そこには今まで見たこともない悲劇が広がっていた。
町が真っ赤に染まり。マンションはどこも崩れていた。
そして驚いたのはここからだ。空には見たことが一度もない。しかし、どこか見覚えのあるものが辺りを飛行していたのだ。
いくつもの巨大な円盤の飛行物体。俗に言うUFOだ。
俺は自分の力が見いだされ、特別な防衛施設へ入所した。
最近モンスターと呼ばれる怪物が出現し。防衛施設で特別攻撃隊としてエースを張っていた俺は、その撃破にあたっていた。
今まで何度も何度も強力な怪物とは戦ってはいたが、今回のような空からの侵略者ははじめてだ。
俺の親しんだ町がみるみる内に破壊されていく。
今までこんなことなんて無かった。被害なんてそんな広いものは無かったし。戦うにしても相手は一体だ。こんなの話しにならない。
悲鳴が聞こえるが、次第に少なくなっていく。
俺の顔は恐らく真っ青になっていることだろう。
「チクショォォォ!」
気付いたら脚は動いていた。近くにいたUFOに向かって物凄い速さで駆け抜ける。
「ウォラ!」
勢いに身を任せ、思い切りパンチを叩き込む。
不意からの一撃だからか。バランスを崩したUFOは体制を整えられずそのまま地面へ激突する。
飛び上がる気配はない、どうやらやれたようだ。
しかし今の激しい衝撃で周辺のUFOが幾つも駆けつけてくる。
そして、レーザーが土砂降りのように降り注いでいく。
「くそったれ!」
何百、何千、という数のレーザーが降り注ぐ。
それを俺は紙一重で避けていく。
走って、跳んで。数分間のやり取りで、俺はなんとか隙を見つけ、懐へ飛び込む。
一か八かの飛び込み、これが功を成し、拳を叩き込むことに成功する。
すると、簡単に吹き飛び、爆発を起こす。
攻撃は激しいが、装甲は堅くないようだ。
それなら勝機はある!
「もう一機!」
先程の攻撃で動揺したのか一瞬攻撃が止んだ。その時を見逃さず。おれはさらに突っ込んでいき、一機、もう一機と潰していく。
UFOも流石に不味いと思ったのか、徐々にワープを開始していく。
そして静かになった大地、日が昇り、辺りは煙が上がるだけとなった。
「もう...誰もいねぇのか。」
辺りを見回しても何も声が聞こえない。そして誰も存在しない。
他に誰もいない。こんなところにいたとして。何の意味があるのだろうか。
俺は無力だ。反吐がでるくらい無力だ。自分の身は守れても。他人なんて守れやしなかった。
そんな自分に嫌悪感が沸いてくる。
この町には沢山の思い出が詰まっていた。友達とバカやって。家族とご飯食べて、時にラブコメして、大切な時間を過ごしてきた
それなのに。
「それなのに...全部...全部無くなっちまったのかよぉぉぉ!」
「確かに。確かに!最近物騒になって。ヤバいのかなとか思ってたさ!だとしても...こんなのってねぇだろうがよぉぉぉぉぉ!」
泣き叫ぶ。一人になったこの世界で。ただただ泣き叫ぶ。
こんなに泣いたのはいつ振りだろうか。
涙は抑えることができなかった。
俺は悔しかった。
この町に誰一人も守れず。こうして俺だけ生きていることが。
悔しかった。
しかし時間は待っていてはくれなかった。
突然、空を覆うようにして現れたのは、何百ものUFO。
そして武装も先程とは比べ物にならないくらい強力そうだ。
「チッ、もう来やがったか。しかも、容赦する気はもう無いらしいな」
俺はそう言い放ち。ポケットから煙草取り出す。
そして一回ふかし、その場に捨て、踏みつける。
どうやら相手は全力で俺を潰しに来るらしい。
だが、俺もここで一つ意思表示として。あいつらに一つ言おうじゃないか。
「来いよ
相手も何かを察したのか、一斉に射撃を開始する。
そして俺はそれを真正面から猛ダッシュで突撃していく。
「ウオォォォォォォォ!!!!」
レーザーの爆発音と、少年の叫びが交わる。
これは一人の少年が、全てを背負い、戦う物語である。
「ていう夢を見たんだけど。面白くね?」
「いや、まあおもしろいけどさ。いろいろ言いたいことありすぎるんだが」
ところ変わってここはとある高校。
二人の男子高校生が、何やら楽しそうな会話をしていた。
一人は心底楽しそうに。もう一人は、微妙な表情をしているが、こちらも楽しそうにしている。
夢を見たと言っていた少年は、良い反応が得られず少し微妙な表情をした。
「そんなに変だったか?」
「...わかった。一番気になったとこだけ簡潔に言おう」
「来い!誉めろ!称えろ!」
「自分を美化しすぎなんだよコノヤロォォォォォ!!なんなのその夢の中のお前!臭い!お前らしくなくて臭い!」
「え、それは酷くね?」
夢オチばかりの夢宮くん。これは、日々変わった夢を見る、少し変わった少年の、一般的な日常の物語である。
因みに夢見てる方が夢宮で、もう片方は鈴木な。
何がしたいんだろうな。