救われなかった少年   作:(TADA)

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後書き

こんな暗い話を最後まで読んでくださってありがとうございます。評価が来ることもないと思っていましたが、評価バーに色がついたことに驚くと同時に、意外と高評価をくださってありがとうございます。

この作品も色々なタイミングが重なって完成しました。作者は普段趣味で歴史小説や時代小説を書いています。真面目な話ばかりを書いていると疲れてしまうので、このサイトで別に投稿している作品のような頭の悪い小説を息抜きで書いています。そして稀に作者は暗くて救われない話を書きたい衝動に駆られることがあります。だいたいはその時はキャラ設定とプロットを作成し、1話を書き始めて途中で削除することを繰り返していました。

この作品はキャラを作成し、プロットを考えたら短く纏めれそうだと思ったので『たまには完結させてみるか』と思って書き上げました。

 

この作品について

最初は作者の高校生時代に亡くなった祖母の記憶が薄くなってきたことが理由でした。そこで主なテーマに『死者の記憶』としてキャラ設定を作り始めました。上記に書いた作者の救われない作品を書きたいという衝動と重なったことによって、かなり悲惨な人生を歩む『彼』が出来上がりました。『彼』というキャラが出来上がると、『彼』視点で作品を書くのではなく、『彼』の友人から見た『彼』の人生で書きたいと思って友人のキャラ設定を作りました。最初はオリジナル作品として書こうと思っていたのですが、作者にネーミングセンスがないせいで友人(視点主)の名前が決まらず、『あぁ、めんどくせぇ! どっかの世界にブチ込むか!』という暴論によって原作を探し始めました。

『現代日本が舞台』で『野球好き』のキャラで考えた時にアイマスの姫川友紀が思いつき、アイマスの世界に放り込むことが決定しました。そしてどうせアイマス世界だから友人(視点主)もアイドル使おうと思って『彼』と同年代で面白そうなキャラがいないか探したところ、塩見周子に白羽の矢が立ちました(理由はキャラ紹介の方にて)。そんな感じで決まってしまった京都出身という設定のため、関西弁はかなり適当です。生粋の関東人である作者では京都弁が全くわからないため、訛りがかなり適当です。京都の方がいたら申し訳ありません。『彼』の所属する高校名や天才ピッチャーは作者が好きな野球漫画からお借りしました。

色々書いているうちに最初のテーマだった『死者の記憶』から逸れ始め、最終的に『残された人の気持ち』という感じで終わってしまいました。最初のテーマの影響で本編の中で『思い出』ではなく『記憶』と書くようにしていました。意味はなくなってしまいましたが。

 

キャラ紹介

作者の気分の問題でかなり悲惨な人生になってしまっています。子供の頃の虐めで基本的に人を拒絶し、信頼しているのは母と周子、そして周子の両親くらいという設定もあります。名前を設定しなかったのは読者さんの中に同じ苗字や名前の方がいたら不快になるかな、という作者のどうでもいい気の回した結果です。

 

塩見 周子

作者が視点主と選んだキャラです。オリジナルの時は男キャラで友人設定のために、恋人ではなく幼馴染としました。

周子を選んだ理由として原作で『フラフラしていて実家を追い出された』という設定があり、それを作者が『夢を追いかける彼を見続けていたが、自分にはやりたいことがなくてフリーターになった』という設定に書き換えたら面白いんじゃないかと思って視点主としました。そこからさらに派生して『表面上は剽軽なキャラを演じていて、中身はとても冷めている』という設定がプラスされました。そんな設定だったので前編で芸能人になって増えた『周子の友人』を全て削除してしまっています。

 

天才ピッチャー(不知火)

周子視点のために彼は悪いように書かれていますが、実際はそんなことありません。現実でも一人の注目候補が現れると、他の選手は一般に知られることは少ないです。松坂大輔、ダルビッシュ・有、田中将大、大谷翔平等がドラフトにかかった時は、野球ファンじゃなければ他のドラフト候補なんか知らなかったと思います。そんな些細な現実をこの作品に反映させたくて『一般人も知る超高校生投手』という設定にしました。

本編で語れていない設定も多く天才ピッチャーに詰め込んでいます。まず『彼』が小学生の時に優勝した大会で天才ピッチャーは『彼』と投げ合って負けています。そこで『彼』を認識すると同時に憧れ、ライバル視します。中学進学時に『彼』が推薦を受けなかったことによって名門から推薦を受けます。そして中学2年の時に『彼』と投げ合う機会を得ますが、中継ぎとして登板し、最後も変えられてしまっています。中学3年の時は先発として登板し『彼』と投げ合いますが、最後まで投げ切ることはできませんでした。そこで天才ピッチャーは『彼』と最後まで投げ合いたいという気持ちが生まれます。

しかし、高校1年、2年の時も甲子園で活躍しますが『彼』の学校が甲子園に出場することができませんでした。そして高校3年生の夏の甲子園決勝で天才ピチャーの願いであった『彼』と最後まで投げあうという願いが叶います。その結果が延長15回の引き分け再試合になります。再試合も天才ピッチャーは登板を望みますが、監督等の説得を受けて登板しませんでした。

雑誌の特集で『彼』が野球できなくなったことを知りますが、『彼』ならきっと帰ってくると信じてプロへと進みます。

『彼』や周子と直接な繋がりがないので、後編の時も『彼』が死んだことを知りません。

 

本編について

前編

周子が事務所のテレビで野球ファンの友紀と一緒に甲子園の決勝を見ます。ここで周子の回想という形で『彼』の過去を書きました。そして最後に彼の夢が壊れることを知ります。

中編

仕事でたまたま『彼』と再会し、彼と個人的に会う機会を得ます。そして周子は『彼』の現状を知ります。書いている作者自身が嫌になるような現状です。そして生き甲斐も夢も支えも同時になくなってしまっている『彼』を見て、周子は産まれて初めて『自分のやりたいこと』をやるために、東京に行ってから連絡を一切とっていなかった両親にお願いの電話をかけるところで終わります。

後編

前編と中編は書きたいことが決まっていたのですんなりと書けましたが、後編が一番難産でした。何せ決まっていたことは『彼』が死んだという設定だけでした。一番困ったのは死因でした。書いている内に『彼』は事故死、自殺の両方が考えられました。その時に目に入ったのが銀河英雄伝説外伝の螺旋迷宮でした。アルフレッド・ローザス提督の睡眠薬服用による事故死。しかし本質は自殺という流れなら『彼』らしいと思いました。

死因は決定しましたが、実際のところはわかりません。本編で周子に語ってもらっている自殺という理由も作者の推測です。自殺だったかもしれませんが、警察発表の通りに事故死かもしれません。

真実は『彼』しか知りません。しかし『彼』は死んでしまっていて、真実を知ることは永遠にできません。作者も設定は作りましたが『彼』の気持ちはわかりません。本人の不幸は本人にしか理解できないのですから。

ちなみに周子が骨壷に遺灰を移している時に彼が亡くなったと自覚して泣くシーンは作者の実体験です。作者も祖父母の葬式の時も悲しかったですが、一番悲しかったのは火葬された遺骨を骨壷に移している時でした。

最後のシーンは周子が『彼』の骨壷に語りかけて終わりの予定でしたが、周子ちゃんはベランダに出て神様を呪っていました。作者の意図していない行動でしたが、まぁ、この作品の周子らしいかなと納得してしまいました。

 

 

とまぁこんな感じでダラダラと補足という名の文章を書き連ねていましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。感想を送ってくださった方ありがとうございます。Ifを希望してくださるのはありがたいのですが、作者は『彼』がこれ以外の結末を迎えることが想像できません。ですので『彼』が幸せになるルートが書けません。申し訳ありません。

書けるのは後編から数年後、周子や天才ピッチャーが『彼』の死をどう思っているかでしょうか……読んで見たいとう希望があったり、オリックスにイチロー、田口荘、平野恵一、星野伸之が一軍監督やコーチに就任するという作者にとってのミラクル編成が起きたら真面目に考えようと思います。

 




これをもってこの作品を完結とさせていただきます。何か説明し忘れていることがある気もしますが、細かいことは気にしないようにします。

最後にこんな暗い作品を読んでくださって本当にありがとうございました。
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