戦姫絶唱シンフォギア/仮面ライダービルド運命を翔ける少年   作:ストライカーシグマ5

115 / 144
作者「長くてまさかのパート割!」

シン「ああ、先が思いやられる…」




メモリア2 未来とデートパート2(執拗いが作者はクリスry)

side シン クリス

 

シン「水に浮くぐらいは出来る?」

 

クリス「お、おう」

 

シンの手を掴んで水に浮くクリス

 

シン「んで足を左右別々にまず動かして」

 

クリス「手、離すなよ!?」

 

シン「離さないって…それより力入ると浮かなくなるぞ」

 

シンの手に捕まりながら足をばたつかせ水を蹴る

 

クリス「お、おお!」

 

シン「バタ足と息継ぎさえ出来れば泳ぎなんて出来る」

 

体がまっすぐに進む

 

クリス「へっ!なんだ!簡単じゃねぇか!」

 

シン「じゃあ離してもいいか?」

 

クリス「それはまだ早い!!」

 

がっちり掴むクリス

 

シン「アダダダ!!力強っ!!離さないから力抜け!!」

 

クリス「ったく」

 

止まったシンに誰かがぶつかる

 

シンに「あ、すいません」

 

未来「こちらこそすいません!」

 

シン クリス「っ!?」

 

シンにぶつかったのは未来だった。未来はカナードの手を取りクリスと同じようにバタ足をしていたようだ

 

カナード「む、すまない」

 

シン「い、いえこちらこそ!!」

 

 

side響 切歌 調 セレナ

 

響 「ど、どうしよう!!」

 

切歌「あたし達じゃどうにもできんデスよ!!」

 

調 「ここは2人のアドリブにかけるしかない」

 

セレナ「…大丈夫かなぁ」

 

 

 

sideシン カナード クリス 未来

 

クリス「(や、やべぇぞシン!!)」

 

シン「(わかってる!何とかやり過ごそう!)」

 

未来「ぶつかってしまってすみません」

 

シン「こ、こっちこそごめん!じ、じゃあ!」

 

クリスと共に未来とカナードから離れようとするシン達、が

 

カナード「待て」

 

カナードに呼び止められる、2人は跳ね上がりそうになる

 

シン「な、なにか?」

 

カナードはシンに詰め寄り

 

カナード「…良ければ泳ぎを教えて欲しい」

 

シン「…はい?」

 

カナード「情けない話だが俺は泳げないんだ」

 

シン「(いや、知ってるよ見てたもん)」

 

カナード「流石に格好がつかない。連れに迷惑をかけているしな」

 

未来「そんなことないですよ?」

 

カナード「それにいざと言う時に泳げないと言うのは論外だ」

 

未来「ですけど…」

 

シン「(クリス、どうする?)」

 

クリス「(あたしに聞くなよ…まぁでもカッコつかないってのは言えてっからなぁ。男としちゃだせぇんじゃね?)」

 

シン「(だよなぁ…はぁ)」

 

クリスと小声で相談し

 

シン「分かりました、いいですよ」

 

カナード「すまない」

 

シン「じゃあ早速…」

 

カナード「そうだな…ところで名前は?聞いていなかったな」

 

シン「な、名前…ですか?え、えと…」

 

クリスの方を見るがブンブンと首を振る

 

シン「(ちょっとは考えてくれよ!!くそっ!)」

 

あちらこちらを見渡すシン、暖簾や看板を適当に組合わる

 

シン「ロ、ロマニ!ロマニ・アーキマンです!」

 

カナード「ロマニ?変わった名前だな」

 

シン「よ、よく言われます」

 

カナード「連れの方は?」

 

クリス「あ、わ、私っ!ですか?」

 

クリスも先程のシンのように視線を送るが

 

シン「(自分で考えろ!)」

 

と送られてくる

 

クリス「えと…」

 

クリスも周りを見渡し

 

クリス「フ、フェルト!てす!」

 

カナード「?よろしく」

 

 

 

side響 切歌 調 セレナ

 

切歌「何とか乗り切ったみたいデス!」

 

調 「流石シンとクリス先輩」

 

響 「これなら近くでも見られるね!」

 

セレナ「はむっアイス美味しい」

 

 

sideクリス 未来

 

未来「…んー?」

 

クリス「な、何か?」

 

未来「いえ…友達に少し似てるなぁって」

 

クリス「(ギクゥッ!!)そ、そうなんですか」

 

未来「はい、ちょっと照れ屋さんなんですけど優しくて後輩思いのいい子なんです」

 

ニコニコと喋る未来から顔を背けるクリス、真っ赤な顔をしている

 

未来「今日はおふたりなんですか?」

 

クリス「え?あ、はい」

 

未来「もしかして彼氏さんですか?」

 

クリス「ち、違うわ!」

 

声を大きくしてしまうクリス

 

クリス「あ、ごめん、なさい」

 

未来「いえいえ、私も邪推し過ぎました」

 

クリス「…あいつは、ぶっきらぼうに見えるけど…本当は凄い誰にでも優しくて…あた、私に居場所をくれた奴…なんです」

 

未来「…大切な人なんですね」

 

クリス「…はい」

 

未来「好きなんですね」

 

クリス「…はい…は!?」

 

未来「その目はどう見ても恋する乙女です!」

 

クリスの手を両手で握る未来

 

未来「だからロマニさんと2人で来たんですよね!」

 

クリス「うぇっ!?いや、ちょ」

 

振りほどこうとするが力が強く掴まれたたまグイグイと寄られるクリス

 

未来「私、フェルトさんの事応援しますよ!」

 

クリス「いや、だから!」

 

未来「でもロマニさんってかっこいいからライバル多そうですね」

 

クリス「ライバル…確かに多い」

 

未来「どんな人なんですか?」

 

クリス「…私の大切な友達だ」

 

未来「…じゃあ頑張らないと、ですね!」

 

クリス「え?」

 

未来「恋は戦いです!」

 

 

 

sideシン カナード

 

シン「そう、足を伸ばしてばたつかせて」

 

カナード「ゴボゴボゴボ!!」

 

シン「なんで水中で息吸おうとしてんだよ!!」

 

引っ張りあげるシン、咳き込むカナード

 

カナード「ゴホッ!ゴホッ!」

 

シン「無理に決まってるだろ…」

 

カナード「行けると思ったんだが」

 

シン「魚かなんかかよ…」

 

カナード「泳ぐとは難しいな」

 

シン「もっと体から力抜かないと浮きませんよ…」

 

カナード「分かってはいる、がそれが難しい」

 

シン「誰かに教わったりしなかったんですか?」

 

カナード「…ああ、俺は孤児だからそういった事に疎くてな」

 

シン「あ…すみません」

 

カナード「気にするな、それより続きをやろう」

 

再び水に浸かるカナード、シンは手を掴みゆっくり後ろに引っ張る

 

シン「そうそう、で横に顔向けて息継ぎして!」

 

首をひねり酸素を取り込むそれを繰り返し徐々に泳げるようになっていくカナード

 

カナード「はあ、はあ!中々疲れる」

 

シン「普段使わない筋肉だからでしょうね」

 

カナード「なるほど…ん?」

 

ふとカナードが視線をシンから外す、つられてシンもそちらを見る。するとクリスと未来がいかにも遊び人と言った感じの肌を焼いた男2人組に絡まれている。シンとカナードはすぐさま2人の元に駆け寄る

 

男 「なーなーいいじゃんよ〜俺たちと遊ぼうぜ」

 

未来「連れがいるのでそういうのは大丈夫です」

 

男 「そんなこと言わずにサー」

 

クリス「離せ!」

 

男が未来の腕を掴む、が

 

カナード「何をしている」

 

男の腕を掴むカナード

 

男 「あん?んだよ!邪魔すんな」

 

カナード「そいつは俺の連れだ」

 

男 「は?ハッハ!!なんだよそれウケんだけど!」

 

カナード「笑える要素があるとは思えんが?」

 

男 「うぜーな、離せよ」

 

振りほどこうする男だがカナードの万力の様な腕は男を離さない。もう1人がカナードに近寄ろうとするがシンに足をかけられ水中に落ちる

 

男 「ブハッ!てめぇ何しやがる!!」

 

シン「俺らの連れだって言ってるだろ、さっさとどっか行け」

 

男 「調子乗ってんじゃねぇぞ!!今どきロン毛なんて流行らねぇんだよ!!」

 

シンに殴りかかろうとするが受け流され再び水中に落ちる

 

男 「くそっ!離せってんだよ!!」

 

もがく男、カナードはぱっと手を離し暴れた反動で水中に落っこちる

 

男 「ゴホッ!おとしやがったな!」

 

カナード「離せと言うから離してやったんだろう」

 

シン「つか、俺達は連れから離れろって言っただけだし」

 

男 「女連れてるからって調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

 

シン カナード「いや、意味わからん」

 

男の1人がポケットから折りたたみ式のナイフを取り出す

 

カナード「何故プールにナイフを持ち込んでいる?銃刀法違反だ」

 

男 「うるせぇ!!」

 

ナイフを振り上げる男、がカナードの拳とシンの足が同時に顔面と腹に突き刺さり水しぶきを上げ仰向けに倒れる。ナイフは手から落ちそうになるのをシンが奪う

 

カナード「(こいつ…中々出来る)」

 

シン「(やべっバレてない?)」

 

カナードはシンを見る、そんなシンは目を背ける

 

男 「てめぇよくもタカちんを!!」

 

カナード「お前もああなりたいか?」

 

幽鬼の様な顔で男に笑いかけるカナード、その顔をみた男は悲鳴をあげながら気絶した男を引っ張り逃げていく

 

カナード「あの手の輩はどこにでもいるとは聞いた事があったが本当のようだな」

 

シン「(今の顔…あいつらには見せられないな…やばかった)」

 

シンですら少し怖がる顔をしていたカナード

 

シン「2人とも大丈夫?」

 

未来「は、はい」

 

クリス「ああ、つかお前手に持ってんのどうするんだよ」

 

シン「え?あ…」

 

先程の男から取り上げたナイフを持ったままになっていたシン

 

シン「…とりあえず事情話して預けてくる」

 

 

 

side響 切歌 調 セレナ

 

響 「流石シンさんにカナードさん!」

 

切歌「1発で倒したデス!痺れるデス!」

 

調 「喧嘩売る相手を間違えた」

 

セレナ「ん〜!クレープ美味しい!」

 

 

sideシン カナード クリス 未来

 

先程の事があり近くで泳ぐ練習をするシンとカナード

 

未来「泳げるようになってきましたね!」

 

先程は直ぐに沈んでゴボゴホしていたカナードだが今ではクロールを泳げるようにまでなった

 

未来「ロマニさん教えるの上手いですね!」

 

シン「え、いやそんな事は…」

 

クリス「おい、シじゃなかった…ロマニ!そろそろお昼」

 

シン「え?ホントだ」

 

大時計が12時を指した、その瞬間アナウンスが流れ巨大モニターが映る

 

MC『それではこれよりビーチバレー大会を開催したいと思います!優勝賞品はこちらの豪華なお昼セットをプレゼント!!』

 

パッと映像が変わりそこに現れるのは分厚いステーキ

 

MC『この肉汁!!そしてこの厚さ!!普通に食べるとウン万はします!』

 

シン「へーこんなのやるんだ」

 

横を見ると目を輝かせるクリスと未来

 

シン「…食べたいの?」

 

2人はうんうんと頷く

 

MC『ビーチバレー大会は2人でチームを作ってもらいます!!ちなみにこれはお連れの方の分もご用意しますよ!!』

 

更に目を輝かせる2人、シンとカナードはため息をつき

 

シン「…じゃあ出ます?」

 

カナード「…だな」

 

シンとカナードは受付を受けゼッケンを受け取る

 

カナード「俺たちの出番は…ほう、1戦目からか」

 

シン「相手は…ん?」

 

相手が現れる、が

 

男 「さっきはナンパ失敗したしここで勝ってナンパだせ!」

 

男 「おう!あのロン毛共のせいで邪魔されたしな!!」

 

シン「…へぇ?誰が邪魔だって?」

 

男 「そんなのさっきの…え?」

 

振り向く二人の男、シンとカナードがニッコリと笑っている

 

シン「まさか対戦相手だとはな」

 

カナード「ああ、飛んだ偶然だな」

 

男 「あ…ああ…!」

 

シン「さぁ正々堂々(・・・・)とやろうぜ」

 

その試合は一方的だった。男達がどれだけ打ち込んでもシンが取りカナードのスパイクが炸裂し一瞬でゲームセット。男達はそそくさといなくなる

 

シン「よしっ!」

 

カナード「次だ」

 

ここからは無双が始まる、どんな玉でも上にあげそれをカナードが叩き込む。まさに最強の盾と最強の矛、シンとカナードのペアはついに決勝まで進んできた

 

シン「次で終わりか」

 

カナード「飯だ、早く終えよう」

 

MC『ここまで1点も与えていないロマニ&カナードペア!』

 

歓声が沸きあがる

 

MC『対するのはこのペア!なんと!女の子2人で勝ち進んできた!!リッカ&ドーンペア!』

 

現れたのは黒に染めた髪にアホ毛が出ている響と白い髪をツインテールにした切歌だった

 

シン「っ!?」

 

クリス「っ!?」

 

シン クリス「(あいつら何やってんだぁぁぁぁ!!??)」

 

周りの客に手を振る2人

 

 

side響 切歌 調 セレナ

 

MC『それではこれよりビーチバレー大会を開催したいと思います!優勝賞品はこちらの豪華なお昼セットをプレゼント!!』

 

響 「なんですと!?」

 

MC『この肉汁!!そしてこの厚さ!!普通に食べるとウン万はします!』

 

切歌「なんデスとー!?」

 

MC『ビーチバレー大会は2人でチームを作ってもらいます!!ちなみにこれはお連れの方の分もご用意しますよ!!』

 

調 「中々太っ腹」

 

セレナ「え!出る気ですか!?絶対義兄さん達とかち合いますよ!?」

 

響 「迷わない!!最短で最速で真っ直ぐに一直線に!!」

 

受付に走っていく響と切歌

 

調 「ああなったらもうどうにもならないから美味しいご飯食べられるように応援しようセレナ」

 

セレナ「…それもそうですね、あ、月読さんワッフル食べる?」

 

調 「…セレナさっきから食べでばかりだね、貰うけど」

 

 

 

sideシン カナード 響 クリス未来 切歌

 

シン「(どーしようクリス…)」

 

クリス「(あたしに振るな!とりあえずぶっ飛ばせ!)」

 

シン「(そだな…腹減ったし)」

 

響 「負けませんよ!」

 

指を指し宣戦布告をする響

 

シン「(いや、やる気ま満々で指さすなよ…)」

 

カナード「ほう…面白い…かかってこい、小娘共」

 

シン「(こっちはこっちで火がついてるし!)」

 

溜息をつき意識を切りかえるシン

 

MC『それでは試合スタート!!』

 

響のジャンプサーブがシンの前に目掛け放たれる

 

シン「甘い!」

 

前に飛び片手を地面とボールの間に滑り込ませボールを上げる。上がったボールがカナードに叩きつけられる

 

切歌「なんとー!」

 

落ちてきた豪速球を切歌が高く上げる、助走をつけて叩く響

 

カナード「なかなかやる!」

 

膝をおってスパイクを受け止め勢いを殺し上にあげる

 

シン「よっ!」

 

ボールを軽く叩きネットすれすれに落とす、間に合わない響と切歌

 

シン「よしっ」

 

響 「くぅ!小癪なぁ!」

 

続いてカナードの強烈なサーブがラインすれすれに叩き込まれる。響が反応し弾き上げ切歌がトスをし響に上げる

 

響 「ぶち抜けえ!!」

 

叩き落とされるボール、まるで流星の如く。が持ち前の反応速度でシンが受け止め打ち上げる

 

シン「いっつ!!」

 

上がったボールをカナードがネット際にトスを上げ

 

シン「おりゃ!」

 

白線の上に叩き落とされるボール、ネットインの旗が上がる

 

シン「っし!」

 

ガッツポーズを取るシン

 

カナード「(こいつ…やはり出来る…ただの人間ではないな?)」

 

と勘づいたかと思ったが見当違いが起きているカナード

 

クリス「(あいつ自分が変装してること忘れてね?)」

 

クリスはじとーっとシンを見て、その後調とセレナを見る

 

クリス「(なんで、こいつらが、出てんだよ!)」

 

と手話をするクリス、手話で調が

 

調 「(私達も、美味しいご飯、食べたかったから)」

 

と返す。横でセレナが手を合わせペコペコしている。そうしている内にも試合は盛り上がりを見せる、響が拾ったボールがネットギリギリに落ち響達の点数になる

 

シン「くそっ!」

 

響 「よし!」

 

切歌「やったデス!」

 

ハイタッチする2人。するとシンとカナードの闘志に火がつく

 

カナード「くだらん遊びかと思っていたが中々出来るヤツがいる…心火を燃やしてぶっ潰してやる…」

 

シン「やられるのも負けるのも好きじゃない…」

 

髪の毛を縛り直す2人、響がジャンピングサーブを叩き込む。シンが弾きカナードがフルスイングしボールを叩く

 

響 「ぐぅっ!!」

 

ボールを受け止めるが勢いが落ちず後ろに逸らしてしまう

 

切歌「なんとー!」

 

逸れたボールを足での頭上に掬い上げる

 

響 「どりゃぁぁ!!」

 

全力の一撃を叩き込む、が

 

シン「甘い!!」

 

ボールはシンの真正面に来る、体を捻って勢いを殺し頭上高くに上げ落ちてくるボールをカナードが勢いよくトスし逆サイドのシンがコーナーに打ち落とす、それを何とか滑り込んでトスをあげる切歌。がボールはシン達のコートに上がってしまう

 

カナード「いけ!ロマニ!!」

 

シン「はぁぁ!!」

 

強烈な一撃が響達のコートに突き刺さる

 

MC『き、決まったァァァ!!優勝はロマニ&カナードペアァァァ!!』

 

歓声と拍手が湧き上がる

 

カナード「メシっ!」

 

シン「腹減った!」

 

とハイタッチする2人

 

MC『優勝したおふたりには豪華お昼セットをプレゼントだァァ!!さらにお連れ分もあるぞぉぉ!!』

 

テーブルが置かれ料理が並ぶ

 

MC『それではビーチバレー大会はここまでだァ!!参加してくれてありがとう!!午後も楽しんでくれよなぁ!!』

 

MCが終了を宣言すると見ていた観客や参加していた人達がちりじりにその場を後にする

 

シン カナード クリス 未来「いただきまーす!」

 

用意された料理を食べていくシン達

 

シン「うまっ!」

 

未来「この部位なんだろう、すごく美味しい…」

 

クリス「はぐっ!」

 

カナード「タレがまた絶妙だ」

 

 

 

side 響 切歌 調 セレナ

 

響 「かてなかったよぉ!!」

 

切歌「悔しいデス!」

 

やけ食いを始める響と切歌、その横でカルボナーラを啜る調

 

調 「相手が悪い」

 

セレナ「そうですねぇ」

 

天丼を食べているセレナが相槌をうつ

 

響 「何がダメだったんだろう」

 

切歌「トスとかは完璧だったデス…」

 

響 「となるとシンさんとカナードさんの反応速度だよねぇ」

 

切歌「取った点数だってラッキーボールデス!あんな反応出来ないデース!」

 

 

 

side シン カナード クリス 未来

 

シン「じゃあそろそろ練習再開するか」

 

カナード「それだがとりあえず俺は大丈夫だ、完璧ではないがコツは掴んだ」

 

シン「そう?じゃあクゲフンゲフン!フェルト、練習するか」

 

クリス「お、おう」

 

練習を始める2人

 

カナード「あれでアイツら付き合っていないのか」

 

未来「不思議ですねぇ」

 

カナード「まぁ朴念仁の教科書の様な奴もいる、ない話では無いのだろう」

 

未来「あ、アハハ」

 

シン「へくしっ!」

 

クリス「風邪か?」

 

シン「いや、誰か噂してんのかな?」

 

 

 

 

 

 

カナード「む、もうこんな時間か」

 

シン「え?あ、ほんとだ」

 

中央の時計の針が6時を指していた

 

カナード「解散だな、ロマニ。今日は助かった」

 

シン「いえいえ、そんな」

 

未来「それじゃあフェルトさん!頑張ってくださいね!」

 

クリス「え、ええ…あなたもね」

 

未来「え?」

 

クリスは未来とカナードを交互に見る、そして未来にウィンクをする。未来は頭に?を浮かべたがウィンクの意味がわかったらしく顔を赤くする

 

シン「じゃあ、これで」

 

カナード「ああ、機会があればまた」

 

 

 

sideシン 響 クリス 切歌 調 セレナ

 

シン「つ、疲れた…」

 

クリス「気疲れって奴だな…」

 

切歌「あ!居たデス!」

 

手を振る切歌、シンとクリスもそちらに向かい

 

シン「なんっで出てきたァ!!」

 

と響と切歌を纏めて顬グリグリするシン

 

響 切歌「イダダダダ!!??」

 

クリス「因果応報だ…ったく」

 

調 「クリス先輩、どうでした?」

 

クリス「どうもこうもあいつらはまだ進展しなさそうだ」

 

調から飲み物を受け取るクリス

 

調 「じゃなくて」

 

クリス「あ?」

 

調 「シンとクリス先輩のほう」

 

クリス「ぶーっ!!」

 

 

 

 

sideカナード 未来

 

カナード「では帰るか」

 

シンとクリスを見送ったカナードと未来。更衣室で着替えを終え外に出る

 

未来「ふぅ、やっぱり冷え込みますね」

 

カナード「ああ」

 

マフラーで口元を隠す未来

 

未来「…色んなこと、ありましたね」

 

カナード「ああ」

 

未来「本当に…色んなことがありました」

 

空を見上げる未来、つられてカナードも空を見る

 

未来「沢山の出会いと別れがあって…」

 

カナード「…」

 

未来「沢山擦れ違って、間違って…」

 

カナード「…それが「人」だろう」

 

未来「…そうですね」

 

カナード「…戦うことしか出来ない俺をお前が「人」だと言ってくれた。お前のおかげで俺も「人」になれた」

 

未来「そんな事…」

 

未来「いや、お前のおかげだ」

 

微笑むカナード、未来の心臓がドクンと跳ね上がる

 

 

 

 

sideシン 響 クリス 切歌 調 セレナ

 

響 「いいムード!」

 

切歌「これは告白のチャンスデス!?」

 

調 「じー」

 

シン「お前ら…もうやめとこうぜ」

 

クリス「そうだぞ、んな出歯亀みてぇなことしやがって」

 

セレナ「趣味が悪いですよ3人とも」

 

響 「否!親友の恋路です!応援せずして何が親友ですか!!」

 

シン「また言ってら…」

 

 

 

side カナード 未来

 

未来「あ、あの!!カナードさん!」

 

歩みを止める未来、それに合わせてカナードも止まり

 

カナード「なんだ?」

 

未来「えと…その…カナードさん、私…す…」

 

カナード「す?」

 

未来「す…す…すごく楽しかったです!!ありがとうございました!!ここで大丈夫です!!」

 

カナード「は?お、おい!!」

 

と言って寮の方へと全速力で走り消える

 

カナード「…足、早いな」

 

 

 

 

sideシン 響 クリス 切歌 調 セレナ

 

響 「えぇ!?未来ぅ!?」

 

切歌「ここで日和るデス!?」

 

調 「足早い…」

 

シン「…もういいだろ?帰るぞ」

 

シンは踵を返して帰宅路を歩む、クリス達もシンに続いて歩き始める

 

シン「俺一旦本部寄るわ」

 

クリス「あたしも」

 

響 「私も!というよりみんなで行こうよ!」

 

本部に向かっていると車が横に止まる

 

キラ「ぱっぴー♪どうだった?」

 

シン「キラさん?」

 

キラ「乗りなよ、送ってあげる」

 

車に乗り込み本部に向かう

 

キラ「で?未来ちゃんどうだった?」

 

シン「あーそれが…」

 

響 「未来、告白しなかったんですよ!」

 

キラ「ふーん…まぁ告白のタイミングなんて人それぞれでしょ」

 

切歌「でもめっちゃ良い雰囲気だったデスよ?」

 

キラ「人の恋路を他人があーだこーだ言わないの」

 

調 「最初は乗ってきてたのに」

 

じーっと睨む調

 

キラ「そのうち伝えられるよ、未来ちゃんなら」

 

キラの顔に少し陰りを感じるシン

 

シン「アンタ…」

 

キラ「はい!着いたよ」

 

シンの言葉を遮るように声を重ねるキラ

 

響 「キラさんありがとうございました!」

 

キラ「もう遅いから送ろうか?」

 

響 「いえ!この髪のままじゃ未来には会えないんで…」

 

シン「明日の朝までは戻らないらしいからな」

 

だがここで事件が起きる

 

キラ「あ…」

 

シン「ん?どうしたんです?」

 

キラはある方向に指を指す。そこに居たのは

 

シン「カナード!?」

 

カナード「…何故ここにロマニが居る?」

 

カナードが駐車スペースに居たのだ

 

シン「え、いや!」

 

響 「シンさーん!どうかしま…あ」

 

カナード「シン…?こいつが?」

 

響はやってしまったという顔をする、そして逃げようとするが

 

カナード「詳しく聞かせてもらおうか」

 

後頭部をむんずと掴まれてしまう。その場に居た一同はこう思った

 

一同「あ、死んだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




如何でしたでしょうか?どのへんがデートやねん!とか野暮な事はなしですぜ…旦那…
それではまた次のお話でお会いしましょう!
まっ種〜!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。