戦姫絶唱シンフォギア/仮面ライダービルド運命を翔ける少年 作:ストライカーシグマ5
翼 「なんだそれは…」
シン「気にしなくていいぞ」
作者「酷いっ!あんまりよ!」
翼 「滑稽極まれり…」
作者「せっかくヒロインしてないって言われがちだからメインで書いたんだけどナー」
翼 「!?」
シン「それ嬉しい訳…」
翼 「サクサク行くぞ!」
シン「あれぇ!?乗り気!?」
作者「翼がヒロインしているメモリアをどうぞ!」
side翼 弦十郎
翼 「本家から、ですか?」
弦十郎「ああ。なんでも翼に頼みたいことがあるらしい、俺はここがあるから送ってやることが出来ん。済まないな」
翼 「いいえ、私ひとりで行きます」
弦十郎「ああ、いや。本家から車で来るように言われていてな、車の免許はないだろう?慎司は今出払っている。なのでこちらで手配しておいた、
翼 「分かりました。車は格納庫ですか?」
弦十郎「本部前につけさせて待たせている。頼んだぞ」
翼 「分かりました、それでは」
司令室を後にする翼、その背を見送った弦十郎は少し前の出来事を思い出していた。操られていたとは言え仲間に剣を向けそれをまだ引き摺っている。更には自分のせいでシンに傷を負わせてしまったことを深く後悔している
弦十郎「荒療治だが、1番効くはずだ。頼んだぞ」
sideシン 翼
S.O.N.G.本部を出た翼、扉を出て直ぐに黒いスポーツカーが止まっていた
シン「ん?おーいこっちだ」
翼 「シン…?」
車の中から手を振るシン
翼 「なぜ君が?」
シン「弦十郎さんに頼まれてさ。鎌倉まで送り迎えして欲しいって」
弦十郎が手配した人物はシンだったようだ
翼 「しかしなぜ君なんだ。他の者は?」
シン「免許持ってるのが俺とマリア、キラさんとカナードだけだし。マリアは海外に行ってる、カナードが護衛でキラさんは学会」
翼 「成程」
シン「じゃ、乗ってくれ」
助手席に乗りベルトを閉める。車は唸りを上げ走り出す
シン「鎌倉ねぇ…アダムに吹き飛ばされたあと行ってなかったな」
翼 「…ああ、そうだな」
シン「…翼?」
翼 「…」
少しだけ俯いている翼
翼 「…すまなかった」
シン「はい?」
翼 「私のせいで皆に迷惑をかけた…君には消えない傷を負わせてしまった」
シン「それは散々謝ったろ?それに傷は俺の自業自得、注意力散漫になってたのが悪い。傷広げたのはあのクソじじぃだし」
シンはあくまで翼のせいだとは思っていない。翼を操りあまつさえ殺させようとした訃堂が諸悪の根源だ
翼 「だが!私はあの人の子なのだ…親の罪は…」
シン「違うだろ、翼はあのジジィの子供じゃない。八紘さんの子供だろ」
翼 「それは!」
シン「それを否定するなら八紘さんを否定する事になる」
翼 「っ!」
シン「俺は許してる、もうそれでいいだろ?傷だってもう塞がってる。気にするな俺は気にしない」
翼 「…君は優しいな」
シン「そんな事ない。翼には悪いけど今だって本当は風鳴訃堂は殺しておくべきだって思ってる」
翼 「…」
シン「俺は、俺の仲間とその守りたいものを守れればそれでいいんだ」
翼 「…それは嘘だ、それが本当ならば見ず知らずの人に手を差し伸べたりしない」
シン「…」
翼 「本当に、君は優しすぎる。それではいつか自分が壊れてしまう」
シン「…昔、レイにもそんな事言われたな」
翼 「あ、すまない…」
シン「別にいいって。てかさっきから謝りすぎ」
左手で翼の額を軽く弾く
翼 「あたっ!」
シン「ったく、もうちょっとで着くから大人しくしてろ」
〜風鳴家・本家〜
シン「デカッ!」
シンが叫ぶのも無理はない、目の前に聳え立つ家、家と言うより城に近い建物
翼 「ここが本家だ、ん?」
車から降り門に向かおうとすると誰か立っていた
? 「あ、翼ちゃん!」
妙齢の女性が翼に向かって手を振る
翼 「叔母様」
叔母「久しぶりねぇこんなに大きくなって!翼ちゃんのCD買ってるわ!相変わらず歌が上手いのねぇ」
翼 「い、いえそんな…」
と盛り上がる叔母、ふと翼の横にいたシンに気付く
叔母「あらぁ!?この子は!?」
翼 「あ、彼は…」
シン「野上シンと言います、翼とは…」
やべ、なんて言おう。そこまで考えてなかったと思うシン、が
叔母「翼ちゃんたらこんなかっこいい彼氏連れてきて!もう!いいわねぇ若いって!」
シン「え?いや、俺は…」
叔母「さぁさぁ!君も入って!」
と勘違いされたまま案内されてしまう
シン「え、どうしよう翼…」
翼 「と、とりあえず入ろう」
と頬を赤める翼。奥の居間に進むとそこには生後半年ほどの子供を抱えた女性とその傍らにいる男性がいた
シン「あ、すみません部屋間違えたか?」
翼 「いや、ここであっている。お久しぶりです」
頭を下げる翼、合わせてシンも頭を下げる
女性「久しぶり、翼ちゃん」
男性「大きくなったね」
翼 「はい」
男性「夢だった歌手になれたんだね」
翼 「はい、まだまだですが。それよりお子さん産まれたんですね、おめでとうございます」
女性「ありがとう」
と珍しく翼も盛り上がっている
男性「おや、君は?」
シン「あ、挨拶が遅れてすみません。野上シンと言います」
男性「野上…ああ、君か!」
シン「えと…どこかでお会いしましたっけ…?」
男性「いいや、初対面さ。私も官僚でね、翼ちゃんのお父さんの八紘さんの元で働かせて頂いているんだ」
女性「八紘さんから貴方のことは聞いているわ。世界を守ってくれてありがとう」
シン「い、いやそんな…俺だけの力じゃないですし…」
女性「謙遜しちゃって…貴方はこの子の英雄よ」
シン「…ありがとう、ございます」
翼 「君が守ったんだ、胸を張ってくれ」
男性「ああ」
シンの胸の奥が熱くなる
翼 「それで、私が呼ばれたのは?」
叔母「あら?弦ちゃんかはっちゃんから説明されてないの?」
ひょっこりと現れる叔母
翼 「げ、弦ちゃん…」
シン「はっちゃん…」
笑いをこらえる2人
叔母「あの二人は全くもう、男ってなんで言葉足らずなのかしら?」
うっと胸を抑えるシンと男性、ジトッと見る翼と女性
叔母「実はね?翼ちゃんにお願いがあって」
翼 「お願い?」
叔母は女性の元に近付き
叔母「翼ちゃんにこの子を2日程預かって欲しいの」
子供の頭を優しく撫でる叔母、赤子はにぱっと笑う
翼 「わ、私ですか!?しかし!」
女性「どうしても私外せない用事があって、お母さんも彼もダメなの!お願い翼ちゃん!」
3人に頭を下げられてしまう翼
翼 「子供の扱いなど私には…」
シン「いいんじゃないか?預かってあげても」
翼 「なっ!?」
まさかのここで援護をしてきたのはシンだった
シン「最近のお前は働きすぎだからな、多分こうなるのわかってて弦十郎さんや八紘さんは翼に言わなかったんだろ?」
翼 「君は知っているだろう…私が自分で精一杯なのを…」
家事能力0の翼
シン「もしもの時は俺達も手伝うからさ、な?」
翼 「う、うぅ…」
数秒の沈黙が流れる、そして
翼 「私で、良ければ…」
と折れる
女性「ありがとう翼ちゃん!」
男性「助かるよ」
着替えやミルクの入ったカバンを受け取りトランクに詰める
女性「分からないことがあったら電話頂戴ね?」
女性から子供を渡されそうになる翼
翼 「ど、どうやって抱けば…」
シン「首を片手で支えて背中を反対の手でおしりを乗せる感じで抱いてみ」
言われるがままに子供を抱く。子供は一瞬翼を見て?を浮かべるが服を小さな手で握る
翼 「あ…」
シン「大丈夫そうだな」
男性「上手いね翼ちゃん、それに野上君もよく知っている」
シン「あー年の離れた妹がいたんで、それに昔は孤児院にも手伝いに行ってたんで」
マユの世話をしていた時の経験とオーブに出向く際はキラの親がいる孤児院にも顔を出していた。
男性「なるほど…野上君が一緒なら安心だ」
シン「…ども」
後部座席にチャイルドシートを付け固定する
シン「準備出来たぞ」
翼 「ではまた2日後に」
お辞儀をし車に乗ろうとする翼、だが
翼 「あ、そういえばこの子の名前は…」
女性「
名前を聞いた瞬間ずっこけるシン
男性「だ、大丈夫かい!?」
シン「は、はい…」
叔母「どうかしたの?」
シン「い、いえ…昔の友達に同じ名前のやつがいたので…」
赤い髪のアホ毛娘を思い出したシン、直ぐに頭を振り切り替える
翼 「では瑠奈、行こうか」
瑠奈「う?」
シン「そんくらいの子じゃ分からないかもな。チャイルドシートするからこっちに」
ドアを開け翼から瑠奈を預かってシートに固定する
シン「これでよし、翼は後ろな」
翼 「わかった。それでは叔母様方、また」
叔母「ええ、よろしくねぇ」
車は走り出し東京に向かう
シン「一旦弦十郎さんの所に行って報告しとくか」
翼 「知って入ると思うがな、一応そうしよう」
翼は瑠奈の顔を見る、すると瑠奈はニコッと笑う
翼 「か、可愛い…」
指で頬を続くとふにふにで柔らかい。その指を小さな手で捕まれてしまう
翼 「お、掴まれた。中々力強いな」
シン「子供って思ってるより力あるからな」
sideシン 翼 切歌 調
そうこうしているうちにS.O.N.G.本部にたどり着く。翼が瑠奈を抱いて中に入ると
調 「あ、翼さん」
切歌「こんにちはデース!」
とたまたま調と切歌と出会う。2人は直ぐに翼が抱っこしている瑠奈に気付き
調 「赤ちゃん?」
切歌「ま、まさかシンとの子供デス!?」
シン「んなわけあるか」
とふざけようとした切歌の頭に拳骨が落ちる
調 「シンもいたんだ」
シン「ああ。この子は翼の親戚の子、2日預かる事になったんだ」
切歌「おお…ちっちゃいデス」
調 「じー」
興味津々の2人
瑠奈「あう?」
2人を交互に見てにぱっと笑う
切歌 調「か、可愛い!」
とメロメロにされてしまう
翼 「ふふ、すっかり2人とも虜だな。今から司令室に行くんだが一緒に来る?」
切歌 調「はい!」
シン「こいつら…まぁいいか」
その後も廊下ですれ違う職員などに奇妙な目で見られ司令室にたどり着く
翼 「司令、失礼します」
弦十郎「ん?おお、帰ったか」
翼 「はい」
弦十郎も直ぐに瑠奈に気づく
弦十郎「その子が叔母さんが言ってた子か」
翼 「はい、それにしても司令さすがにこう言ったことは前もって言っておいて欲しいのですが」
弦十郎「言っといたらお前は断るだろう?」
むっとなる翼
弦十郎「それにシン君と一緒なら受けてくれると思ってな」
シン「俺上手く使われたって事ですか?」
弦十郎「はっはっは!」
笑って誤魔化す弦十郎、がここで瑠奈がぐずり始める
翼 「な、ど、どうしたんだ?」
シン「あーミルクかな、かして」
瑠奈を抱っこするシン
シン「オムツもパンパンだな、弦十郎さんレクレーションルーム借りますね」
シン達はレクレーションルームに移動する
シン「調そこのカバンからオムツと粉ミルク出せる?」
調 「オムツはこれだね、粉ミルク…これ?」
シン「そう、哺乳瓶があるからそれにスプーンすり切り2杯入れてお湯で溶かしてくれ。メモリ通りにな、フタ付けたまま振って氷水に浸して掻き回して人肌ぐらいの温度になったら持ってきて」
切歌「手伝うデス!」
2人で給湯室に向かう
シン「さて次はこっちだな」
服を脱がせオムツを広げる
シン「翼、バックに除菌シートあるから取って」
翼 「シート…これか」
蓋を開けてシートでおしりを拭う。新しいオムツに変え服を着せ抱っこする
シン「ちょっとまっててなー直ぐにミルク出来るからなー」
と揺すりながら背中を撫でる、少しすると切歌と調が現れる
切歌「おまたせデス!」
調 「これぐらいでいい?」
シン「貸して」
哺乳瓶の蓋を取り自分の手に少し出す
シン「ん、丁度いいなありがと。おまたせご飯だぞー」
椅子に座り体を腕に添わせ斜めに寝かせ哺乳瓶を口に近づける、瑠奈は直ぐに気付き哺乳瓶を掴んで飲み始める
切歌「飲んでるデス!」
調「良かった」
シン「助かったよありがと、翼タオル出せるか?」
翼 「これか?」
タオルを渡す、口元から溢れたミルクを優しく拭う。勢いよく無くなるミルク
シン「はいご馳走様ー」
飲み終えたのを確認すると体を起こして背中を優しく叩く
切歌「何やってるデス?」
シン「赤ちゃんは一気にミルク飲んだろ?だからゲップさせるんだ、そうしないと喉詰まっちゃうからな」
けふっと息を出す瑠奈
シン「よく出来ました」
翼 「…手際がいいな、それも過去の経験か?」
シン「ああ、最初はめっちゃテンパるからな」
座っている翼の膝に瑠奈を下ろす
シン「おなかいっぱいだから少ししたら寝ると思う」
翼 「え、私に渡されても!」
シン「哺乳瓶とオムツ処理してくるからよろしくー」
とレクレーションルームを後にする
切歌「…まるでお母さんデス」
調 「そうだね。それにしても可愛いな」
ツンツンとほっぺをつつく調、その指を掴んであむあむする
調 「あ、食べられちゃった」
切歌「可愛いデスねぇ」
調 「全然痛くない」
シン「ただいまっと」
哺乳瓶を洗い終えたシンが戻ってくる
シン「あーもう寝るなこりゃ」
バックを漁りケースに入っているおしゃぶりを取り出す
シン「調指抜いて」
言われた通りに指を口から抜く、あうと声を出す瑠奈だがその口におしゃぶりを突っ込む。ちゅぱちゅぱも音立てる、やがて瞼を擦り始める
シン「翼腕の中で斜めに寝かせてやって」
翼 「こ、こうだろうか?」
先程シンがミルクを飲ませていた体制する、瑠奈はぱちぱちと瞼を開け閉めしやがて寝息を立てる
切歌「寝ちゃったデス…」
調 「寝顔も可愛い」
声を潜める2人、気を使ったのだろう。だがその気遣いをぶち壊すように
響 「翼さんが赤ちゃん連れてきたって!?」
と大声で入ってくる響が現れる
sideシン 響 翼 クリス 切歌 調 セレナ
響の声で起きてしまう瑠奈、うるうると涙を貯め泣き始めてしまう
切歌「最っ悪デス」
調 「せっかく気持ちよく寝始めたのに」
とキッと睨まれる響
響 「う、うぇ!?なになに?」
とまた声を上げる響、それにびっくりして更に鳴き声を上げてしまう
翼 「立花…少し黙っていろ」
と般若を背にする翼を見て
響 「は、はぃ」
と縮こまる響、その後ろからクリスとセレナが現れる
クリス「だから静かに入れって言ったのに、このバカは」
セレナ「まぁまぁ」
翼 「し、シン…どうすればいい?」
シン「優しく背中をさすってやれ、少しずつ泣き止むから」
シンの真似をしてさする翼
翼 「びっくりさせたわね…よしよし」
瑠奈は徐々に泣きやみ再び寝息を立て始める
翼 「ふぅ…」
クリス「へぇあやすの上手いじゃん先輩」
翼 「見よう見まねだ」
調 「でも良かった、また寝てくれて」
切歌「響さんは悔い改めるデス」
響の口元にはバッテンが着いたマスクがつけられている
シン「2時間もし無いうちに起きるはずだ、それまで抱っこしてるの大変だろうから自室戻ったらどうだ?ベッドで横にさせてあげなよ」
翼 「しかしそれでは私だけ…」
シン「その子は翼が預かったんだからちゃんと責任もって世話する事」
翼 「う、うぅ…不承不承ながら了承しよう…だが1つ頼みがある」
シン「ん?」
翼 「き、君も一緒にいてくれないだろうか?私1人ではパニックになってしまう」
シン「え?俺?」
翼 「ああ」
んーと唸るシン、ここで調が
調 「司令には私達から言っておくから大丈夫だよ」
切歌「そうデース!2人で瑠奈ちゃんちゃんと見てあげるデスよ!!」
シン「んーそうするか」
翼は内心ガッツポーズをとる。クリスはしまったと思う
クリス「(先輩め!擬似夫婦ってか!?)」
翼はちらっとクリス方を見て赤くなる
クリス「(いや、そこまで考えてねぇな)」
翼 「で、では行こう」
シン「?お、おう」
2人で翼の部屋に向かう。中に入るとそこは
シン「…」
翼 「…」
散らかり放題の汚部屋だった
シン「…片付けるから外出てて」
翼 「…すみません」
とぼとぼと出ていく翼、廊下で待っていると曲がり角からマリアが現れる
side翼 マリア
マリア「あら翼」
翼 「マリアか。打ち合わせは終わったのか?」
マリア「ええ…って貴女」
翼に抱えられ寝ている瑠奈を見つける
マリア「いつの間に産んだの…?」
翼 「何故そうなる!?親戚から預かっているんだ!」
マリア「あまり大声出さないの、起きちゃうわよ」
はっと瑠奈を見る翼、とりあえず起きる様子はない
翼 「ふぅ…マリアのせいだろう」
マリア「そんなに焦ることかしら…」
翼 「この子は瑠奈」
マリア「瑠奈、綺麗な名前じゃない。英語で月を意味するわね」
マリアとの会話に花を咲かせていると目を覚ます瑠奈
翼 「ああ、起きてしまったか」
ぼーっと翼を見つめニコッと笑う
翼 「はうっ!可愛い…」
マリア「何よこの可愛さ…反則級じゃない…」
マリアも一瞬で落とされたらしい
マリア「こんにちは」
瑠奈「あう?」
マリア「ふふ、本当に可愛いわね」
つんつんつついていると翼の部屋が開く
シン「片付け終わったぞ…マリア?」
マリア「…何故翼の部屋からシンが出てくるのかしら」
シン「え、いやその子の面倒手伝えって」
翼 「ありがとうシン中に入ろうまた後でなマリア!」
腕を引っ張られ部屋に連れ込まれ鍵を締められてしまう
マリア「翼!?待ちなさい!翼ァ!」
sideシン 翼
翼 「ふぅ…」
シン「え、なんで逃げたんだ?」
翼 「別にやましいことはない!やましいことは!」
シン「なんで2回言ったんだ…まぁいいや、とりあえず洗濯物とゴミ片付けるから2人で待ってて」
翼 「何から何まですみません…」
瑠奈「うあ」
ペちと叩かれる翼
シン「ちゃんとしろってさ、じゃ出してくるな」
袋とカゴを持って部屋を出ていくシン
翼 「…全部任せてしまった」
瑠奈「ううあ」
まるでダメでしょって言っているようだ。何となく翼はそれが伝わり
翼 「そうだな、私とて女なのだ。家事の一つや二つこなせるようにならねば…」
瑠奈「あう!」
頑張れ、と言っているようだ
シン「戻ったぞー」
と飲み物を持ったシンが入ってくる
翼 「お、おかえり」
シン「ほい、緑茶でいいよな?つかこっち貰って貰えないとブラックコーヒーしかないんですが」
翼 「ああ、構わない」
緑茶を受け取ろうとするが瑠奈を抱えている為蓋を開けられない、蓋を開け渡す
翼 「ありがとう」
シン「どー致しまして」
自分のコーヒーに口をつけるシン、その姿をじっと見つめる
シン「…なに?」
翼 「いや、いつも飲んでいるなと思ってな」
シン「コーヒーの事?」
翼 「ああ」
瑠奈がコーヒーの缶を見つめうへぇとした顔をする
シン「飲んだことないはずだよな…?なんで苦そうな顔してんだ…」
瑠奈「ぶー」
翼 「ふふ、可愛いなぁ」
膝に乗せ頬をつつく翼
シン「…まぁ中毒みたいなもんだよ」
翼 「…カフェイン?」
シン「違うわ!…昔アカデミーの頃からの週間って言うかな。講義を寝ない為にコーヒー飲んで起きるようにして…それで寝なくはなったんだけどその分寝るから夜にコーヒー飲むようにして勉強して…んで昼間の講義寝て…」
翼 「悪循環ではないか…」
シン「レイとルナによく怒られた…」
翼 「ルナ?」
シン「うん、あれルナの事は話したこと無かったっけ?」
翼 「ああ、バレルの話は何度かされたがその人はなかったな」
シン「そっか…」
シンは懐かしむように微笑み
シン「ルナってのは仲間の1人でさ、俺とレイとルナってのが同期なんだ」
翼 「ほう」
シン「アカデミーでも俺達3人でチームだったんだ。よく教官に噛み付いてた俺のせいで3人で居残りさせられたり課題増やされたり…」
翼 「飛んだとばっちりだな」
シン「ホント、迷惑かけたな…レイが取ったノートで勉強してカンニング問題になったこともあったなぁ…追試で何とかなったけど」
シンは元気にしてるかなーと遠い目をする
シン「…でも俺は彼女の妹を殺そうとした」
翼 「…何故だ?」
シン「アスラン…元上司が脱走しようとして、その脱走を手伝って一緒に逃げた。俺は命令で2人を殺した…と思ってた」
翼 「生きていたのか?」
シン「ああ、アスランは目の前に現れて戦うのやめろとか言ってくるし…」
シンはゾンビかと思ったと笑っているがどこか後悔を感じる
シン「ルナはしょうがないって言ってくれたけど…」
翼 「だが君は後悔したのだろ?」
シン「…何が正しいのか、よく分からなくなってたんだ」
翼 「その後彼女とは?」
シン「あー…傷の舐め合いみたいな関係になった、かなぁ?まぁキラさん達に負けた後は苦労をかけられる同僚って感じに収まったけど…」
傷の舐め合い、それを聞いてなんとも言えない気持ちになった
シン「あーあの後どうなったんだろ、キラさんがいなくなったからヤマト隊は解散したろうからジュール隊長の所かなぁ…いいなぁ」
翼 「…」
シン「…あーごめんなんか途中から話脱線してたよな」
翼 「いや…」
瑠奈の頭を撫でて
翼 「ただ、何となく…よく分からない気持ちになってしまってな」
シン「…そっか」
瑠奈「ふぁーう」
欠伸をする瑠奈
シン「お眠かな?さっきそんな寝てないだろ?」
翼 「ああ、せいぜい20分ぐらいだな」
ベッドに寝転ぶ翼と瑠奈、シンはベッドに腰かけ優しく撫でる。するとその手を瑠奈が掴む、にぎにぎした後直ぐに寝てしまう
シン「あら寝ちゃった…外せないな」
小さな手を外そうとするが思いのほか力が強く外せない
シン「どうするかな」
翼 「よ、良ければ君も寝たらどうだ?」
シン「え…」
翼 「いつ起きるかも分からないんだ、ずっとその体勢もツラいどろう?」
シン「いや、それはそうだけど…」
寝るということは普段翼が使っているベッドに、という事
シン「いいのか?」
翼 「気にしないさ、ほら」
シン「じ、じゃあ」
瑠奈を真ん中に川の字に寝転ぶ
シン「英雄、か」
翼 「シン?」
シン「俺は、あの頃の俺に誇れる奴になれたかな…」
翼 「…ああ、きっとなれているさ。私が保証する」
シン「…サンキュ」
翼 「ふふ…ふぁ〜…いかん、私まで眠くなってきた…」
シン「たまにはゆっくり寝てもいいんじゃないか?」
翼 「そ、そうだな」
翼は何故かモジモジし始める
シン「翼?」
翼 「か、快適な睡眠を取るために一つ頼みがあるのだが…」
シン「頼み?」
翼 「う、腕枕してくれないか?」
シン「…はい?」
翼 「さ、最近枕が合わなくなったのか眠れなくてな!たまには硬い枕で寝てみようと思ったがまだ変えられていないんだ。だから良ければ代わりに君の腕を貸して貰えないだろうか?」
シン「は、はぁ…まぁいいけど」
腕を伸ばす、翼は頭をシンの腕に乗せる
シン「…どーだ?」
翼 「ん…悪くない」
シンと瑠奈の繋がっている手の上に翼の手が重なる
翼 「すごく落ち着く…こんな穏やかな気持ちになったのは何時ぶりだろうか…」
シン「そうだな…落ち着く」
ウトウトしてくる2人やがて瞼が重くなり閉じていく…
と3人で川の字で寝ているところを奏に取られたり瑠奈を返しに行ったはいいがシンと翼から瑠奈が離れたがらなくなってしまい瑠奈の両親が落ち込んだりそれを見ていた叔母が夫婦見たいとからかったりありましたとさ
おしまい
ヒロインというよりお母さん見習いな感じに収まってしまった翼さん、いかがでしたでしょうか?次は響、翼と来たらあの子!それでは!まっ種〜