戦姫絶唱シンフォギア/仮面ライダービルド運命を翔ける少年 作:ストライカーシグマ5
シン「…なんか珍しくちゃんとしてるな」
side 響 翼 クリス 奏 マリア 切歌 調 セレナ
セレナ「大丈夫でしょうか…」
切歌「大丈夫デス!シンは強いデス!」
調 「そうそう」
車に乗り戦闘中域を脱出した響達。荒れた道路を爆速で駆ける
マリア「今の私達はアマルガムを使ったから後数十分はギアを纏えない。それだけで足を引っ張る要因よ」
翼 「ああ、しかしエボルトの強さがあれ程とは…」
奏 「エクスドライブしてギリギリ戦えるか、って所か」
クリス「あれになんとか食らいつけるあいつらはなんなんだよ…しかも1回倒してんだろ?」
響 「そうだね…」
マリア「っ!?頭を下げなさい!!」
車体が大きく揺れる、咄嗟に全員が頭を下げ腕で覆う
翼 「マリア!?」
マリア「クソッ!最悪よ!」
窓から顔を覗かせるとマッドローグがネビュラスチームガンを構えこちらに歩いてきていた
調 「マッドローグ!」
切歌「マリア!ぶっ飛ばすデスよ!!」
マリア「わかってる!!掴まってなさい!!」
アクセル全開で車を走らせる。マッドローグは蝙蝠の様な翼を展開し後を追いながらネビュラスチームガンの引き金を引く。ハンドルを回して回避しながら進む車
響 「あわわ!!」
マリア「執拗い!」
サイドボードから拳銃を取り出し窓から腕を出してサイドミラー越しに放つ
ヴェイア「あぁ?そんなもん効くかよ」
弾丸をものともせず進路にエネルギー弾を放つ、ジグザグと避けるが破片がタイヤに挟まり回転しなくなり車体が横転する
マリア「くっ…」
扉を蹴飛ばし這い出でる一同
ヴェイア「やっぱ頑丈だなぁ?だ・け・ど?」
周りをガーディアンが固め、捕獲する
クリス「離せ!!」
切歌「んぎぎ!!」
ヴェイア「
響を除く全員がガーディアンに捕獲されてしまう
ヴェイア「お前はどうしろこうしろって言われてないが…」
ネビュラスチームガンを向け
ヴェイア「生かしとく意味もないよなぁ?」
躊躇いなく引き金を引く、横に飛びなんとか避ける響
ヴェイア「オラオラ!逃げろ逃げろ!そっちの方が楽しいからなぁ!!」
翼 「立花!!」
瓦礫に隠れヴェイアの攻撃を凌ぐ、だが瓦礫は徐々に削られ磨り減っていく
響 「皆…!」
クリス「バカ!!シンのところに行け!!」
響 「でも!」
マリア「早くしなさい!!こいつは私達を捕獲対象と言った!!なら直ぐにどうこうされはしないわ!」
歯軋りをし駆け出す
ヴェイア「逃がすとエボルトのやつがうるせぇからな、死ね」
響目掛け走り出しスチームブレードを構える、響は近くの石をヴェイアに向け蹴る。スチームブレードで真っ二つに斬られるが
響 「えい!」
近くの瓦礫をブーメランのように投げる
ヴェイア「人がやる事か!?ちっ!!」
スチームブレードを持った拳で破砕する。破片が響にぶつかるが走るのを辞めない
sideシン 響
シン「なっ!?響!?」
響 「シン…さん」
フルボトルバスターとビートクローザーを放り投げ響に駆け寄り倒れる響をなんとか受け止める
響 「シンさん…皆が…」
シン「っ!エボルトォォ!!」
エボルト「ククク…クハハハ!!そうだァ…怒れ!!俺に憎しみを向けろ!!」
エボルトの体が宙に浮く
エボルト「翼達は俺が預かった…返して欲しければ1人で俺の指定した場所に来い…いいなァ?」
シン「待て!!」
エボルト「チャオ〜」
ブラックホールの中にエボルトは消える
sideシン キラ カナード ローグ 響
本部に戻ったシン達、響はメディカルルームで治療を受けている
弦十郎「シン君がエボルトとの戦闘に入ってすぐだ。君達への通信が出来なくなり反応を追うこともできなくなった」
カナード「あいつは何をする気だ…」
キラ「おじさん、何か知りませんか?」
ローグ「ないな、本当に何をしでかすぎだエボルト…!」
シン「…」
踵を返し司令室を後にするシン
キラ「シン!」
カナード「今はそっとしておけ、あいつが1番責任を感じている」
ローグ「…」
壁際に居たローグがひっそりと部屋を出てシンを追う
ローグ「どうする気だ?」
シン「どうするもこうするもない、翼達を助ける」
ローグ「1人でか?」
シン「エボルトは1人でこいって言ってた、ならそうするしかない。それに何かあったら対処出来るやつがいないだろ?」
響は負傷し戦力としては数えられない、だが
ローグ「それを誰にも告げずにか?」
シン「言ったら着いてくるに決まってるだろ!!」
ローグ「1人で解決できる問題なのかと私は言っている!!」
シン「やるしかないんだよ!!」
廊下に響くシンの声、がすぐに静寂が訪れる
シン「この話は皆にはしないでください」
ローグ「…いいだろう、だが1つ条件をつける」
シン「?」
ローグ「私も同行する」
シン「聞いてなかったんですか!俺一人で行かなきゃ!」
ローグ「エボルトと対峙するのはお前一人だ。道中まで同行し風鳴翼達を保護する」
トランスチームガンなら可能だと付け加える
シン「…だったらトランスチームガンを俺に預けてくれ、そうすれば」
ローグ「移動させる間に貴様が攻撃されたら?」
シン「…」
ローグ「私も助けたいのは一緒だ」
シン「…はぁ、わかりました。翼達の救助、お願いします」
ローグ「ああ、だが問題は場所だ。どうやって…」
探すかと続けようとした瞬間シンのケータイが鳴る、発信者は不明と表示されている
シン「…もしもし」
エボルト『よォシン?元気かァ?』
シン「エボルト…!」
エボルト『今頃俺の居場所を探してくる頃だと思ってなァ?教えてやるよ』
シン「っ…何処だ」
エボルト『覇道重工の所有してた工場の跡地に来い』
sideエボルト 忍
エボルト「後少ししたらシンが来る、多分ローグ辺りも来るんじゃないか?」
忍 「問題ない、
なにかの装置に手を触れる忍、その中には
忍 「これで最後だ」
ネビュラガスを注入する装置に入れられた翼達が居た
sideシン
弦十郎達には何も告げずにバイクで指定された場所に向かうシン
シン「(待ってろよ!皆!)」
『エボルト』『(あんま気を張りすぎるなよ、着く前に疲れちまう)』
シン「(わかってる、急ごう)」
スピードを上げ指定座標に到着する、ドライバーを腰に当て何時でも変身ができる状態にする
シン「…」
足音を消し忍び込む
シン「(ここは一体?破棄された工場だよな…)」
奥に進んでいくシン、そこで見たものは
シン「なっ!」
ネビュラガスを体内に注入するマシーンがずらりと並びまるで研究施設のような場所だった
忍 「驚いたかね?」
シン「アンタ…!」
影から白衣を着た葛城忍が現れる
忍 「ようこそ、エボルトの半身…いやシン・アスカ君」
シン「翼達は何処だ!」
ヴェイア「直に分かんじゃねぇの?」
シンの背後を取るようにヴェイアが姿を表す
シン「いいから…」
マックス!!ハザードオン!!
シン「さっさと…」
ラビットタンクスパークリング!!
シン「聞かれた事に…」
ビルドアップ!!
シン「答えろ!!」
ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!!ガタガタゴットン!!!!ズッタンズタン!!!!!
Are you ready?
シン「変身!!」
紡ぎ重なる心!!!!
ビルドクロスハート!!!!
スゲーイ!!!!
ツエーイ!!!!
ハエーイ!!!!
ビルドに変身したシン、忍とヴェイアもドライバーを腰に当てボトルを挿す
忍者!!
コミック!!
コウモリ!!
発動機!!
エボルマッチ!!
Are you ready?
忍 ヴェイア「変身」
ニンニンコミック!!
バッドエンジン!!
ネビュラスチームガンを構えようとした瞬間ヴェイアの目の前にシンが一瞬で飛び
シン「何度も言わせるな、さっさと居場所を言え!!」
左拳がマッドローグの腹部に深く突き刺さり浮いた体を掴んで忍に投げる。忍はヴェイアを避けるが一瞬シンを見失い
シン「もう一度だけ言う」
次にシンを確認したのは
シン「翼達は」
避ける為に飛んだ忍と放られたヴェイアが重なった場所だった
シン「何処だァァ!!」
ヴェイアと忍を纏めて蹴り飛ばし施設の一部を破壊する
シン「見てるんだろ!!エボルト!!さっさと出てこい!!」
何処かで見ているのだろうと呼びかけるシン、するとパチパチと手で拍手をしながら現れるエボルト
エボルト「ブラボー!!さすが俺の半身だ、前よりも速くなってるな」
シン「そんなことはどうでもいい!!翼達は何処だ!!」
エボルト「落ち着けって…すぐに会わせてやるよ。そら」
パチン、と指で音を鳴らす。すると装置が開き中から誰かが現れる
シン「…まさか…そんな」
エボルト「ああ、そのまさかだ」
現れた7人の影それは
エボルト「お前に倒せるかァ?
虚ろな目をした翼達が立ち塞がる
シン「翼!!皆!!」
エボルト「聞こえないぞ、こいつらは俺が操ってる。先生が特製のLiNKERを打ったのさ、そ・し・て」
背後の機械をコンコンと叩き
エボルト「こいつらにネビュラガスを注入した。良かったなァ?適合出来て、全員人型を保ってられる」
シン「ふざけるなぁァ!!」
エボルトに向かってフルボトルバスターを振り下ろす、が翼とマリアが剣で受け止める
シン「翼!!マリア!!」
エボルト「聞こえないって言ってんだろ?」
丸鋸をシンに向け発射する調フルボトルバスターで弾き後退するがクリスの射線へと誘導されミサイルを撃ち込まれる
シン「くっ!?」
キャノンモードでミサイルを撃ち抜くが爆発し視界が遮られる、爆風に紛れ切歌の鎌と奏の槍がシンに直撃する
シン「ぐぅっ!!」
後ろに飛ばされるがなんとか体制を立て直す
エボルト「おいおい?どうしたァそんなもんじゃないだろォ?」
シン「五月蝿い!」
弾丸がシンを捉えようとするが紙一重で避け翼とマリアのコンビネーションを受け流しセレナの大盾を回避する
シン「(どうする…!?)」
『エボルト』『(このままじゃジリ貧だぞ!俺が前に出て!)』
シン「(ダメだ!もしエボルトが動いた時それを知らせてくれなきゃあいつに同化される!それが一番不味い!)」
『エボルト』『(でもどうする!お前こいつら相手に戦えないだろうが!)』
side キラ カナード
キラ「シン?入るよ」
あれから少し時間を置きシンの元に訪れたキラとカナード、部屋のインターフォンを鳴らすが返答がない。扉に手をかけると鍵ががかかっておらずすっと開く
キラ「あれ?居ない」
中に入るがもぬけの殻、整頓された部屋に少しだけ散らかったデスク周り。パソコンもつけっぱなしだ
カナード「…」
キラ「珍しいね、シンがパソコンつけっぱなしなんて…」
カナード「今まで1度もなかったな」
キラ「え?」
カナード「今まで1度もなかったなと言った」
キラ「たまたまじゃない?なんか急いでたとか?」
カナード「…答えはこれかもしれない」
カナードがパソコンの画面を覗くとそこには
キラ「「覇道重工工場跡地」?ナニコレ」
カナード「今は使われていないようだな…待てこれをよく読んでみろ」
キラ「えっと…元は遺伝子研究の施設として使用されていたがバイオハザードを起こし閉鎖…っ」
カナード「お前もこう思ったな?「メンデルのようだ」と」
キラ「うん…でもなんでこんなところシンが?」
突如シンの部屋の招集警報がなる、電源をONにすると
弦十郎『シン君!居るか!』
キラ「弦十郎さん?」
弦十郎『シン君は近くにいるか!』
カナード「いや、いないが」
弦十郎『あのバカ…!!2人とも司令室に来てくれ!!シン君が単独で出撃した!!』
キラとカナードは司令室に急いだ
キラ「単独出撃ってどういうことですか!」
モニターに映像が映る
友里「15分前、この地点からビルドのシグナルを感知したの。最初は敵側のものかと思ったんだけど…」
藤尭「それから直ぐにもうひとつのビルドとマッドローグの反応を感知」
キラ「まさか1人で!?」
カナード「あのバカ!!」
急いでシンを追おうとする2人
弦十郎「待て2人とも!」
キラ「なんですか!」
弦十郎「2人は待機だ!!」
カナード「何を言っている!!」
友里「今君達が行ったら何かあった時対処出来ないの…分かって」
キラ「けど!」
藤尭「それにシン君はそれを見越して1人で行ったんだろ?」
カナード「…指をくわえて見ているしかないと…お前らはそう言うんだな」
沈黙する弦十郎達
カナード「沈黙は肯定と受け取るぞ」
弦十郎「俺だって今すぐ飛び出したいさ!!翼達が攫われて平気な訳がないだろう!!」
デスクを強く叩く弦十郎
キラ「弦十郎さん…」
友里「それに多分シン君はローグを連れていってるわ」
藤尭「艦内にはいないみたい」
キラ「…ちょっと借ります」
友里の端末を弄りモニターに映す
キラ「ビルドのカメラとリンクさせました。これでどうなってるか…っ!?」
映像にはシンに襲いかかる翼達が映った
sideシン
BGM 悲しいデュエル
翼の剣戟を捌きながらクリスの射撃を避ける
エボルト「逃げ回ってるだけじゃどうにもならねどうにもならねェぞ」
シン「元はと言えばアンタが!!グッ!!」
無数の槍が降り注ぐ、何とか避けるが待ち構えて居たセレナの盾が迫る。フルボトルバスターで受け横に去なす
シン「やめろ!皆!!」
シンの声に反応する者はいなかった、その代わりに攻撃が降り注ぐ。「MEGA DETH PARTY」「千ノ落涙」「HORIZON†CANNON」「STARDUST∞FOTON」が連続でシンを襲う
シン「ウグッ!!」
エボルト「何時まで意地を張ってるつもりだァ?」
シン「うる、さい…!」
なんとか受けきるがその足取りはおぼつかない
シン「はぁ、はぁ…」
エボルト「はぁ…まぁいい。
再び指を鳴らすエボルト、すると翼達はあるものを取り出す
シン「ロストボトル…?何を!!」
エボルト「見てればわかる、やれお前達」
エボルトの合図でボトルを自身に挿す。翼達は呻き声をあげる
シン「やめろ…」
エボルト「さぁ!現れろ!!
シン「やめろぉぉおぉ!!!!!」
翼達の姿が異形の物へと変わる、かつてオルガ達がその姿へと変化した物。しかし全身が黒ずんでいる
エボルト「ロストスマッシュ…ロストボトルを用いて姿を変化させたスマッシュさ」
シン「エボルトぉぉおぉ!!!」
フルボトルバスターをバスターキャノンモードにしトリガーを引く。エネルギー弾が吐き出されるが黒いクワガタのスマッシュ「スタッグロストスマッシュ」がエネルギー弾を4つに切り裂く
シン「翼…!」
エボルト「ああ、それと一応教えといてやるよ」
近くの瓦礫に座り
エボルト「普通のボトルで成分を回収しようとしても無駄だぜ?そのボトルには既に刻まれた「力」が備わってる。いくらブランクの状態になったとしても無理だ、つまり助けられない…ってコトさ」
シン「嘘だ…」
エボルト「嘘じゃあない」
シン「嘘だぁぁぁ!!!!ああぁぁぁああ!!!!!」
エボルトに飛びかかるシン、だが黒い城を模したスマッシュ「キャッスルロストスマッシュ」が行く手を阻む
エボルト「いいぞクリス、そのままだァ…やれマリア」
シンは弾き飛ばされフクロウを元にした「オウルロストスマッシュ」が目にも止まらぬスピードで連続で体当たりをしてくる
シン「ガァッ!!」
膝を着くシン、だが攻撃は止まらない。「ハンマーロストスマッシュ」と「ゼブラロストスマッシュ」がシンを突き飛ばす。その先には武器を構えた「シザースロストスマッシュ」と「スパナロストスマッシュ」。なんとか体制を変えようとするがその前に斬られてしまう
シン「ゲホッ…」
地面を抉りながら止まるシン。変身が解けてしまう、だが攻撃が緩む事は無い。シンへ容赦なく攻撃が再開する、が武器を持つ事も拳を握る事もしないシン
エボルト「はぁ…なんでやられるだけなんだ?やり返せよ…戦え」
シン「黙れ…」
エボルト「戦え」
シン「黙れ…!」
エボルト「戦え!!」
シン「黙れ黙れ黙れぇ!!!」
エボルト「ククク…いいぞ、もっとだ!もっと絶望に染まれェ!!」
シン「翼…皆…!!」
エボルト「お前の声は届かない、さァ仕上げだ。殺すなよ?生きてればいい、腕の一本や二本位なら吹き飛んでも問題ない」
エボルトが手を振り下ろす。ロストスマッシュ達は各々エネルギーを溜める
エボルト「チャオ〜」
エネルギーを解放する、その時シンには
シン「(なんで…お前ら…泣いてるんだ?)」
異形の姿の中で涙を流している翼達がシンには見えた気がした。そしてエネルギーは爆発を起こす
エボルト「おーおー?中々派手だねェ…さァてシンはどうなってるかねェ」
エボルトが近寄ろうとした瞬間煙の中から弾丸が撃ち出される、スチームブレードで弾くエボルト
エボルト「今まで潜んでたのかァ?ローグ」
煙が振り払われる、そこにはシンの前でマントを翻したローグが立っていた
シン「ロー…グ」
ローグ「生きているな?」
全身ボロボロのシンを一瞥する
エボルト「でェ?どうするんだ?流石のお前でもこの人数と俺を相手にするのはちと骨が折れるんじゃないか?それにお前にこいつらを倒せるのかァ?」
ローグ「私はこいつ程甘くはない」
シン「やめろ…ローグ…」
マントを掴むシン。力が入らないながらも引っ張る
ローグ「貴様が討てないならば私が」
シン「まだ…翼達は生きてる…泣いてたんだ…」
ローグ「…戯言を」
シン「助け…るん、だ…絶対…」
気を失うシン
エボルト「やれ、お前ら」
ローグはトランスチームガンを構えるがロストスマッシュ達は動かない
エボルト「ほう、まだ抵抗するか?」
ローグ「(抵抗?ならばまだあれの中で彼女達は…!!)」
ローグはトランスチームガンから霧を発生させる
ローグ「ここは引かせてもらう」
エボルト「へェ?」
ローグ「私は賭けてみたくなった、彼女達にな。この勝負彼女達の勝ちだからな」
sideキラ カナード ローグ
キラ「ストレッチャーと医療班を!!」
弦十郎「分かっている!!」
霧からシンを担いだローグが現れる、ストレッチャーに乗せられ医務室に運び込まれる
カナード「何故もっと早く助けに入らなかった!!」
ローグの胸元を掴み壁に押し付けるカナード
キラ「カナちゃん!!」
ローグ「あいつにギリギリまで戦闘に介入するなと言われていた」
カナード「それでもも少し早く入れたろうが!!」
ローグ「あの距離ではエボルトに勘づかれていた!!」
キラ「やめなよ!!二人共!!」
引き剥がすキラ
キラ「一つだけ確認させてください。おじさんはシンがあそこに行くことを知ってたんですね?」
ローグ「ああ」
1度背を向け振り向きざまに顔面を殴るキラ、殴られたローグは壁に背を押し付けながら座り込む
キラ「これは僕達に黙ってた分です」
ローグ「…ああ」
キラ「…司令室に行きましょう、現状を把握したい」
シンが運び込まれた医務室を背に歩き出すキラ、強く握ったせいか爪が肌にくい込み血を流している
カナード「…どいつもこいつも背負い過ぎだ、馬鹿共が」
キラを追って歩き出すカナード
ローグ「(背負い過ぎはお前もだろう)」
口を切ったのか血の味がする、だがこれが罪の味なのだろう。なら甘んじて受けようと思い立ち上がり2人の背を追う。司令室に入ると既に解析を始めていた友里と藤尭
キラ「どうですか?」
友里「映像データしかないからなんとも言えないわね…」
藤尭「でも出来ることはやろう。まず個体識別としてこうなってる」
「キャッスルロストスマッシュ」はクリス
「スタッグロストスマッシュ」は翼
「オウルロストスマッシュ」はマリア
「ハンマーロストスマッシュ」は奏
「ゼブラロストスマッシュ」はセレナ
「シザースロストスマッシュ」は切歌
「スパナロストスマッシュ」は調
藤尭「バイタルサインはあの中から送られてるから生きてはいるだろうけど…」
友里「エボルトは操ってると言ってたわね…」
緒川「なんとか洗脳を解く方法はないのでしょうか…」
藤尭「LiNKERを投与されてるって言ったよな…なら効果が切れるのを待つとか?」
友里「追加投与されたらどうにもならないわ」
弦十郎「俺が出て全員気絶させ連れ帰る、それでいいんじゃないか?」
エルフナイン「それでは根本的な解決にはなりません…」
キラ「キャロルちゃんは何か言ってない?」
エルフナイン「僕とキャロルの意見はanti-LiNKERを投与しギアとのシンクロ率を落とすという手を考えたのですが…」
大型モニターにパラメータが映る
エルフナイン「ギアが解除されてしまうとボトルの毒素をもろに受けると考えいます。どうですか?」
ローグ「ああ、私やエボルトのように何かを挟んで使用していれば毒素もそれほどでは無い。オルガ達はそもそも連合のブースデッドマン…改造手術を施されていたお陰で影響がなかったが…」
キラ「つまりシンフォギアを解除させるとみんなの体が危ないってことか…」
響 「じゃあどうすればいいんですか…?」
バッと振り向くと未来支えられて入ってくる響
響 「ギアを解いてもダメ、声も届かないなんて…どうすれば…」
未来「響…なにか方法はないんですか!」
カナード「…普通のスマッシュなら戦闘不能にしエンプティボトルで成分を吸収すれば元に戻せる、が」
キラ「エンプティボトルは全部エボルトが持ってる、それにエボルトの話が本当なら60本全てが使えない」
響 「なんでですか!」
キラ「1度浄化されてフルボトルになった物はいくらエンプティボトルに戻っても別のボトルに変化出来ない」
ローグ「1度作った器は中身を入れ替えても形を変えられない、と言う事だ」
響 「どうすればいいんですか…」
キラ「だからそれを今…」
響 「そんなことしてる間に皆は苦しんでるんですよ!?」
未来「響!皆それはわかってるよ!」
響 「だったらなんでこんなところで手をこまねいてるの!?今すぐ動かないと!!」
パチン、と乾いた音が響く。驚く一同
響「…未来?」
未来「なんでここに師匠が居ないか分かる?師匠が1人で助けに行ったから!!翼さん達を攻撃出来なくて負けたの!!翼さん達に攻撃されて今治療してるの!!!」
響 「嘘…」
未来「誰もこうなるなんて思ってなかった…今行っても同じなの!!」
涙を流し崩れ落ちる未来
sideシン
シン『(ここは何処だ…?)』
体は鉛のように重くまるで水にどんどんと沈んでいく感覚
シン『(俺は…なんでこんなところに…)』
落ちていく感覚に襲われながらなにかが体に触れてくる。それは首や足腕などに絡みついていく
シン『(なんだ…これ!!)』
? 『ドウシテタスケテクレナイノ?』
? 『タスケテクレルッテシンジテタノニ』
シン『(この声…)』
聞こえてくるのは翼やクリスの声
? 『(オマエノセイデ)』
? 『(アタシタチハアンナスガタニナッタ)』
? 『(オマエノセイデ)』
? 『(オマエノセイデ)』
? 『(オマエノセイデ)』
? 『(オマエノセイデ)』
? 『(オマエノセイデ)』
? 『(オマエノセイデ)』
? 『(オマエノセイデ)』
薄れゆくシンの意識
シン『(ああ…俺のせいだ…ごめん皆…)』
意識を手放そうとしたその時
? 『(チガウ)』
? 『(チガウ)』
? 『(シンノセイジャナイ)』
? 『(イヤダキズツケタクナイ)』
? 『(ニゲロ)』
? 『(アタシタチハマダダイジョウブ)』
? 『(ダカラ)』
? 『(絶対助けに来いよ)』
その言葉を聞いた瞬間目に映るのは涙を流した翼やクリス達
シン『…必ず助ける!!絶対!!だから少しだけ待っててくれ!!』
必死に手を伸ばす体が徐々に浮き始め
シン『必ず!!絶対だ!!』
明るくなり眩しさで目を瞑る、次に目を開けるとそこは
シン「…何処だ…ここ」
看護婦「先生!野上くんが目を覚ましました!」
看護婦が慌てて医師を呼びに走る
医師「野上くん、私がわかるかい?」
シン「先…生」
医師「良かった…とりあえず大丈夫そうだね」
シン「俺…」
医師「…君は重傷を負ってここに運び込まれたんだ。覚えてるかい?」
シン「…はい」
医師「はっきりいってかなり危険な状態だったんだよ」
シン「…皆が」
医師「ん?」
シン「皆が、戻してくれたんです」
無理やり起き上がろうとするシン
医師「まだ起きてはダメだ!」
シン「大…丈夫…です」
医師「ダメと言ったらダメだ!安静に!!」
シン「『エボルト』…治せんだろ」
『エボルト』『ああ…死ぬほど痛てぇぞ?』
シン「やってくれ…」
シンの体を赤いオーラが覆う、そして傷の上を行く痛みが全身に駆け巡る
シン「うぐぅぅぅう!?」
医師「何を!?」
シンの傷が回復していく
シン「エボルトの細胞を…使って…治したんですよ…」
医師「そんな事をすれば細胞の寿命を…!」
シン「命の前借りって言いたいんでしょ?いいんですよそれで…」
包帯を取り立ち上がるシン
シン「エボルトを倒さなきゃどっち道未来はないんですから」
to be continued
翼達を奪われ絶望する一同…だがシンは諦めていなかった。果たしてシンは翼達を助けることが出来るのか?
次回 68章 想いを胸に
その心で闇を祓え!シン!!