戦姫絶唱シンフォギア/仮面ライダービルド運命を翔ける少年   作:ストライカーシグマ5

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貴様のせいで私はこんな辺鄙な所まで来てしまった。貴様を倒す為だけにずっと生きてきた

だがこの星で私は見つけてしまった。守ってやりたいものを、そしてそいつらが守りたいものを

ならば()は大義のための犠牲となろう

たとえこの身が砕けたとしても




第82章 真実の音色はここにあるから

side シン キラ カナード ローグ ヴェイア 忍

 

忍 「よくやってくれた」

 

エボルドライバーを握り賛称する忍

 

カナード「貴様、それをどうするつもりだ」

 

警戒を辞めないカナード、他の面々も同じく構えを解かない。が忍は

 

忍 「エボルドライバー(これ)をどうするか、だと?当たり前の事を聞くな。こうする」

 

忍は瓦礫の影から何かを取り出す忍、そしてエボルドライバーをその中に入れ蓋をする

 

忍 「これは特殊合金で出来た封印装置だ。これがあればもしエボルドライバーからやつが復活しようとしても出来ん」

 

キラ「どういう事…ですか」

 

忍 「どういう事?こういう事だ。最初から私の目的はただ1つ」

 

封印装置を持ち上げ

 

忍 「エボルトの封印(・・・・・・・)。これが私の目的だ」

 

シン「はぁ!?」

 

忍 「こいつを封印しない限り地球に未来は無い、そう考えれば後は自然なはずだが?」

 

シン「っ!アンタそいつを封印する為にどれだけの人が犠牲になったと思ってんだよ!?」

 

忍 「…それについては申し訳なく思っている。この後の処理を終えれば私も罪を償う」

 

キラ「…虫のいいこと言ってんじゃないよ」

 

カナード「…キラ」

 

キラ「罪を償う?笑わせないでよ!!沢山の人が傷付いた!!平和に暮らせたはずの人達が!!負わなくていい傷を!!貴方が!!」

 

忍 「…お前の、いや君達の怒りは当然だ。だがもう少しだけ待って欲しい」

 

頭を下げる忍

 

キラ「このっ!」

 

詰め寄ろうとするキラ、それをシンが止める

 

キラ「退いて!」

 

シン「一旦落ち着きましょうよ」

 

キラ「でも!」

 

シンは変身を解いてキラを見つめる。その目を見てキラも落ち着きを取り戻す。他の面々も変身を解除し

 

シン「で?この後どうするんだよ」

 

忍 「ついてこい、話はそこでしよう」

 

忍の後に続き歩いて数分、なにかの倉庫に辿り着く。中に入り地下に降りていく

 

カナード「なんだここは」

 

忍 「私の秘匿研究所の1つだ」

 

薄暗い部屋に様々な機械が無頓着に置かれている、それを見たシンは

 

シン「親子してそういう所似なくていいんだけど」

 

キラ「はぁ?一緒にしないでくれる?僕のは使いやすく置いてあるんだよ」

 

忍 「私はちゃんと使う順番ごとに置いてある」

 

シン「なんでもいいけど、俺からすれば汚いし」

 

シンの言葉が刺さるキラと忍

 

シン「で?こんなところに呼んだ理由は?」

 

忍 「ああ、君達にも見てもらおうと思ってな」

 

なにかのスイッチを押す忍、すると背後の壁が開きロケットが現れる

 

忍 「エボルドライバーを宇宙に上げる」

 

カナード「なんだと?」

 

忍 「今の封印状態ならば今後誰かの手が加わらない限り封印が解けることは無い」

 

ローグ「…それでは根本的な解決にはなるまい」

 

忍 「ああ、彼は強くなりすぎた。今の我々では到底殺し切る事は出来ない」

 

シン「だから宇宙に投げて放置しろって?そんなのでどうにかなるってアンタ本気で思ってんのか?」

 

忍 「それはこの世界に(・・・・・)放置すればの話だ」

 

カナード「なに?」

 

忍 「彼の膨大なエネルギーはまだある。今の封印状態でも十分な程にな、そのエネルギーを抽出し別の世界の扉を開く」

 

シン「別の…」

 

キラ「それじゃ別の世界はどうなってもいいってことですか!?」

 

忍 「ああ、だが私が送り込もうとしているのは人の居ない世界」

 

シン「人の居ない…?もしかして!?」

 

忍 「ほう、思ったより頭の回転が早いようだな」

 

若干イラッとするシン

 

キラ「…成程ね、でも」

 

カナード「おい、お前達2人で盛り上がるな。俺達にも分かるように話せ」

 

キラ「…この世界にはノイズが居たよね?」

 

カナード「ああ」

 

キラ「そのノイズがどうして出なくなったか知ってる?」

 

ヴェイア「確かノイズを操れるなんたらの杖ってのが消えたからって聞いた事はあんぞ」

 

シン「ソロモンの杖な、ソロモンの杖はフロンティア事変の時にノイズの世界に放り込んで2度と出てこれなくしたんだ」

 

カナード「それとこの話が…まさか」

 

ローグ「…つまり貴様はノイズとの世界を繋ぎそこにエボルドライバーを捨てる。そういうつもりか」

 

ヴェイア「は?んな事して大丈夫なのかよ?封印を破壊されんぞ!?ノイズって触れたものを炭化させんだろ!?」

 

忍 「それに関しては問題ない。この封印装置にはFG式回天特機装束のシステムを内蔵してある、エネルギーについてもエボルトから吸い取りそれを転換することで半永久的に動かせる」

 

ヴェイア「FG…ってなんだ?」

 

シン「響達のシンフォギアのシステムだな、それならノイズの攻撃も効かない」

 

忍 「他に質問は?特になければ」

 

シン「その前に」

 

忍 「なんだ?」

 

シン「その前にアンタはやらなきゃいけないことがある」

 

キラとカナードの肩を掴んで

 

シン「この2人に謝れ」

 

キラ「シン…?」

 

カナード「何を…」

 

シン「アンタの目的はわかった。でもそれとは別にこの2人にアンタは謝らなきゃダメだ、キラさんとカナードがどれだけ苦しんだと思う?自分が産まれるために沢山の人が作られた。そんな重荷をずっと背負ってるんだぞこの人は。カナードだってキラさんを越えるために大変な思いをしてきた」

 

ローグ「…」

 

忍 「…本当にすまなかった」

 

カナード「…ふん、俺は気にしていない。がこいつは別だ」

 

キラを前に押し出すカナード

 

キラ「ちょっ!カナちゃん?」

 

カナード「貴様の子供、それだけでこいつがどれだけ苛まれたと思う。蔑まされたと思う?憎まれたと思う?」

 

忍 「…」

 

カナード「腹を割って話せ、それまではこれを動かす事は許さない」

 

そう言って少し離れるカナード、シンやローグ、ヴェイアも距離を置く

 

忍 「…」

 

キラ「…」

 

沈黙が続く。シンはカナードに近付き

 

シン「(なんであの2人で話させようとしたんだ?)」

 

カナード「(このまま全て終わらせてしまっては奴の心の闇はそのままになるだろう)」

 

シン「(いや、それは…)」

 

カナードの言い分もわかる、がいきなり2人にするのは如何なものかと思うシン

 

カナード「(これで少しでも奴の気が晴れるならやる価値はある)」

 

そう言い見守るカナード、やれやれと言った顔でシンもキラ達の方にむく

 

キラ「…なんで、僕をコーディネーターにしたの」

 

忍 「…私がそう、望んだからだ。科学者として二流と言われ続けてきた、だから私はそんなヤツらを見返す為に…そしてこんな思いをさせない為に、あらゆる才能の可能性をお前に与えた」

 

キラ「そんなの…僕は望んでない」

 

忍 「…分かっている、これは私のエゴ。それを押し付けてた」

 

キラの脳裏にはラウ・ル・クルーゼの言葉が焼き付いている

 

ラウ『これが人の夢!人の望み!人の業!他者より強く、他者より先へ、他者より上へ!競い、妬み、憎んで、その身を喰い合う!』

 

キラ「僕を作る為にどれだけの人の人生を滅茶苦茶にしたと思ってるんだ…」

 

クルーゼやムウ、そしてシンの友人のレイ。それだけでは無い、自分を作る為に生み出された沢山のコーディネーター

 

忍 「…ああ、すまない」

 

キラ「すまないじゃ済まないんだよ!!ムウさんだって!カナちゃんだって!!カガリだって!!」

 

忍 「…京香の…ヴィアの言う通りだった…命は生まれ出づるもので作り出すものではない。だがな」

 

忍はキラの肩に手を置く

 

忍 「私はこの世界でお前に会えてよかった。ヴィアとお前と3人で居た時間が私にとってかけがえのないものになった」

 

キラを見つめる忍、その顔は穏やかで

 

忍 「償い切れるとは思っていない、だが私がしてきたことの責任は取るつもりだ」

 

? 『へェ?責任なんて取れんのかねェ?』

 

部屋の影からなにかが伸び忍を貫く。忍の体はキラにもたれ掛かるように倒れる

 

キラ「え…」

 

? 『よくも騙してくれたなァ?先生』

 

影から現れたのはソキウス、だが瞳の色が違う

 

忍 「…何故、だ」

 

? 『危なかったぜ、シンにやられた瞬間俺の意識を体と引き離して隠したのさ』

 

シン「お前…エボルトか!?」

 

エボルト『BINGO!その通り!』

 

すぐ様変身するシンとヴェイア、ソキウスの体を乗っ取ったエボルトもネビュラスチームガンにギアエンジンを挿しエンジンブロスに姿を変える

 

ヴェイア「エンジンブロス(そんなもん)で!!」

 

ネビュラスチームガンを構えるヴェイア、だが全身に赤いオーラを纏いヴェイアの前に一瞬で移動し腹に手を当て吹き飛ばす

 

ヴェイア「カハッ!」

 

一撃で変身が解け倒れるヴェイア、ネビュラスチームガンを落とす

 

カナード「ヴェイア!」

 

エボルト『次はっと!』

 

再び高速で移動するエボルト、トランスチームガンを取り出し狙いをつけようとするが

 

エボルト『ざぁんねん』

 

ローグの背後に回り蹴り飛ばす。蹴られた衝撃でロストボトルを落としてしまう

 

エボルト『後はお前らだなァ?』

 

構えるシンとカナード、エボルトはエボルドライバーを封印していた装置を壊し中からエボルドライバーを取り出す。そして腰に巻きエボルトリガーを起動させる

 

オーバー・ザ・エボリューション!!

 

コブラ!!

 

ライダーシステム!!

 

レボリューション!!

 

Are you ready?

 

エボルト「変身」

 

ブラックホール!!ブラックホール!!!ブラックホール!!!!レボリューション!!!!!

 

フハハハハハハハハ……!

 

エボルトが変身するとソキウスを吐き出しすぐ様カナードの前にブラックホールで移動

 

エボルト「お前のボトルも貰おうか?」

 

滅弾をゼロ距離で放ちカナードを吹き飛ばす。壁に衝突し地面に落ちるカナード、3本のロストボトルを辺りに散らしてしまう

 

シン「カナード!ローグ!」

 

散らばったボトルをブラックホールで吸い込み手元に送るエボルト

 

エボルト「残りの1本はお前か?シン」

 

シン「(くそ、こんな狭いところじゃP.B.W.S.は使えない)」

 

ローグ「撤退だ!」

 

トランスチームガンから霧を発生させ倒れているヴェイアとカナードを連れ消えるローグ

 

キラ「…なんで」

 

忍 「すまない…こんな形で…終わるとはな…お前に頼みがある…」

 

なにかカードのようなものを2枚渡し忍はキラの首を掴んで近づけ何かを呟く

 

キラ「父さん!」

 

涙を流すキラ。忍はふと笑い

 

忍 「背…少し伸びたか?…すっかり、追い越されてしまったな…」

 

キラ「僕…今、父さんって…」

 

震える手でキラの頭を撫でる。その瞬間キラの頭に見たことの無い記憶が浮かぶ。小さい自分を優しく撫でる忍、そしてこんな事を言った

 

忍 『そうなったら、父さんと一緒に地球を守ってくれるか?』

 

総一朗『うん!』

 

自分の知らない記憶に戸惑うキラ

 

キラ「え…?」

 

再びふと笑う忍、そして赤い粒子となって消える。残ったのは忍が使っていたビルドドライバーのみ

 

キラ「父さん…?」

 

シン「キラさん!逃げますよ!」

 

ビルドドライバーを拾い立ち上がろうとしないキラを担ぎヴェイアの落としたネビュラスチームガンを使ってその場を後にする

 

エボルト「逃げたか…まァいい」

 

回収したボトルを黒いパンドラパネルに挿す。空白はあと1つ

 

エボルト「あと1つ…これでこの世界は終わりだァ…ククク…ハーッハッハッハ!!」

 

 

 

 

 

sideシン カナード 響 翼 クリス 奏 未来 マリア 切歌 調 セレナ 湊

 

研究所から脱出したシン達は響達を集め忍の目的と最後を語った

 

弦十郎「そんなことがあったのか…」

 

シン「響の言う通り悪い人じゃなかった。あの人は自分の罪とちゃんと向かい合おうとしてた」

 

カナード「ああ」

 

調 「それで…キラさんは?」

 

カナード「自室に篭っている。ショックだったのだろう」

 

シン「仇は取る」

 

セレナ「ローグさんとヴェイアさんは?」

 

マリア「医務室で手当を受けているわ」

 

シン「(エボルトが憑依しただけであれだけの力が出せる…)あの弦十郎さん」

 

弦十郎「なんだ?」

 

シン「頼みがあります」

 

弦十郎「頼み?」

 

シン「はい、俺に深海の竜宮に行かせてくれませんか?」

 

弦十郎「深海の竜宮だと?何故だ?」

 

シン「あそこにある聖遺物がもしかしたらエボルトに効くかもしれない。それを調べたいんです」

 

弦十郎「…わかった。許可しよう、あちらには俺から話をつけておく」

 

シン「お願いします、悪い皆後の事頼んでいいか?」

 

響 「任せて下さい!」

 

翼 「防人の務め、果たそう」

 

クリス「さっさと行ってこい」

 

調 「と言いつつ寂しい先輩であった」

 

切歌「デスデス」

 

クリス「なっ!お前らァ!」

 

マリア「はいはい、2人ともクリスの反応がいいからって弄らないの。こっちは心配しないで」

 

未来「気を付けて行ってらっしゃい」

 

セレナ「頑張って下さい」

 

湊 「兄さん…」

 

シン「大丈夫だよ、湊。もしもの時は深海だろうがなんだろうが駆けつけるから」

 

カナード「キラの方は俺が」

 

シン「悪い…頼んだ」

 

カナード「ああ、任せろ」

 

 

 

 

 

 

sideキラ カナード

 

自室のパソコンのキーボードを一心不乱に叩くキラ、だがERRORと出る

 

キラ「クソッ!」

 

テーブルを叩くキラ。あの記憶を見てから苛立ちが止まらない

 

カナード『入るぞ』

 

コールがなり部屋の扉が開く。電気を付けられ明るくなった部屋、眩しそうにするキラ

 

キラ「…なに」

 

カナード「シンが少しの間ここを離れる」

 

キラ「あっそ」

 

カナードに見向きもせずパソコンを弄るキラ

 

カナード「お前は何をしている?」

 

キラの脇から画面を覗くカナードそこに書いてあったのは

 

 

 

 

sideシン

 

シンは深海の竜宮に到着していた。聖遺物を保管する倉庫に案内され

 

警備員「では終わりましたらお声がけ下さい」

 

シン「ありがとうございます」

 

そう言い残しシン1人になる

 

シン「『エボルト』」

 

『エボルト』『本当にやる気か?』

 

シン「じゃなきゃ来る意味ないだろ」

 

封印されている聖遺物に手を触れ力を吸収するシン、次々と触れていくが幾つか吸収を終えたところで体に激痛が走る。顔を顰めて膝を付く

 

シン「ぐっ…!」

 

『エボルト』『やめとけ!持たねぇぞ!』

 

シン「あと少し持てばいい…!あいつを倒せる時まで持てば…!」

 

『エボルト』の静止を振り切り吸収を再開する。痛みが強くなり意識が朦朧としていく。最後の1つの吸収がもう少しで終わろうとしているが痛みに負け倒れそうになる。それを体から出た『エボルト』に支えられ

 

シン「『エボルト』…悪い」

 

『エボルト』『さっさと終わらせろ…!こっちもかなりキツイ…

!』

 

痛みを共有している『エボルト』にとっても早く終えたい。聖遺物からの発光が止まり吸収が終わる、そして倒れ込むシンとシンの中に戻る『エボルト』

 

シン「はぁ…はぁ…持ってくれよ…俺の体」

 

シンは徐々意識を失い

 

シン「あれ?ここって」

 

次に意識が戻ると精神世界のあの部屋に来ていた

 

真 「やぁ」

 

シン「どうかしたか?」

 

椅子に座ってコーヒーを啜る2人

 

真 「体が慣れるまで少しここに居るといいよ」

 

シン「悪いな、お前の体なのに」

 

真 「気にしないで」

 

シン「この戦いが終わったらお前湊に会ってやれよ」

 

真 「それは出来ないよ。僕は(現実世界)に出る力はないから。それにこの人格だって作れたのは最近だしね」

 

シン「そういやアンタいつから…」

 

真 「そもそも僕が生まれたのは君がハザードトリガーを使った時なんだ」

 

シン「えっ」

 

真 「今でこそ僕こんな感じだけどそもそも僕は聖杯(ハザードトリガー)が作った君の影だった」

 

シン「嘘だろ!?」

 

真 「ホントホント」

 

あっけらかんと笑いながら衝撃の事実を伝える真

 

真 「聖杯が用意した擬似人格だったんだけど君が聖杯の呪いを跳ね除けてあの子まで救ったからね…僕は用無しになって消えると思ってたんだけど…君の体が記憶した「野上 真」と言う人間性を移されてね」

 

シン「じゃあなんで記憶にストッパーなんてかけたんだ?」

 

真 「まぁ理由は色々あるけど前に言ったことが大部分かな?君が壊れるのを見たくなかった」

 

シン「ふーん」

 

ズズッとコーヒーを啜るシン

 

真 「さ、そろそろ戻れそうだよ」

 

シン「ん、わかった。じゃあな」

 

自分の体が光だし意識が途切れる

 

 

 

 

 

sideキラ カナード ローグ ヴェイア

 

ヴェイア「…なぁ」

 

包帯を巻かれるヴェイアがポツリと呟く

 

ローグ「なんだ」

 

ヴェイア「肉親が目の前で死ぬってどんな気分なんだ?」

 

ローグ「何故そんなことを聞く?」

 

ヴェイア「生憎と俺は親ってのがいねぇんでな」

 

ローグ「…私も忘れてしまった。が…多分辛かった」

 

ヴェイア「…そうか」

 

ローグ「あの思いはきっと誰かにさせるようなものでは無い」

 

忘れた。それは嘘、そんなことヴェイアでもわかる

 

ヴェイア「…さっさとあの野郎ぶちのめしてこのクソッタレな戦争を終えてやる」

 

ローグ「…そうだな」

 

 

 

sideシン

 

シン「うっ…」

 

意識を取り戻し起き上がるシン、あちこちが痛むがとりあえず動けるまで回復した

 

シン「どれぐらい寝てた?」

 

『エボルト』『30分って所だ』

 

シン「そんな!?係の人来てないよな!?」

 

『エボルト』『さっき1回来たが俺が対処した』

 

ホッとするシン、がその安堵をぶち壊す様に端末が緊急を伝える音を発する

 

シン「シンです!」

 

弦十郎『エボルトが現れた!』

 

シン「行きます!」

 

弦十郎『頼む!キラ君が先行している!』

 

シン「キラさんが!?」

 

端末を切りゲートに向かうシン

 

警備員「お気を付けて!」

 

シン「行ってきます!」

 

警備員「…ここに居る者は!」

 

シン「?」

 

警備員「今のここに居る者は君達に命を救われた者ばかりだ!!」

 

シン「!」

 

警備員「君達に助けて貰ってなにか恩を返したくてここに居る!忘れないでくれ!!君達は沢山の命を救ってくれている!」

 

シン「…ありがとうございます!」

 

ゲート前で変身し水中に飛び込み一気に海上と向かう

 

 

 

sideキラ

 

キラ「エボルト!!」

 

エボルト「アァ?お前だけか」

 

肩を竦めガッカリしたようなポーズを取るエボルト、それに怒りを募らせるキラ

 

キラ「この…!!よくも…あの人を…!!仇は僕が討つ

!」

 

スクラッシュドライバーを取り出し腰に当てベルトで固定する。ドラゴンゼリーを入れ

 

ドラゴンゼリー!!

 

更にナックルにボトルを入れる、が

 

キラ「え!?ナックルが反応しない!?」

 

ナックルが反応しない。何度も抜き差しを繰り返すがうんともすんとも言わない

 

エボルト「こんな土壇場で故障かァ?これだから人が作ったものは困る」

 

キラ「うるさい!!変身!!」

 

捻れる!!

 

溢れる!!

 

流れ出る!!

 

ドラゴンインクローズチャージ!!ブルゥァァ!!

 

レバーを倒しクローズチャージに変身。ツインブレイカーとビートクローザーを持ち突撃するキラ

 

エボルト「そんなものが俺に通じると思ってるのか?」

 

キラ「うおぉぉお!!」

 

ツインブレイカーを叩きつけるキラ、がエボルトは微動だにしない

 

エボルト「パンチの打ち方も忘れたかァ?なら俺が教えてやる」

 

ツインブレイカーのパイル部分を掴んで捻りあげエボルトの拳が腹部を直撃する

 

キラ「カハッ!」

 

アダマスの鎌を取り出し近付くエボルト、がその横をビームが通り過ぎる。放たれた方に振り向かくとフルボトルバスターを構えたシンとフォルファントリーを向けているカナードが別のビルに見えた

 

エボルト「正義のヒーローを呼ぶのは容易いねェ?」

 

sideシン キラ カナード ローグ ヴェイア

 

左足で大きく踏み込むシン。脚部の「ジャンプチャンプレガース」の「ディメンションスプリンガー」が伸縮しシンを飛ばす。フルボトルバスターをエボルトに叩きつけキラとの間を無理やり広げる

 

カナード「キラ!」

 

キラに駆け寄るカナード

 

カナード「何故クローズチャージ(その姿)なんだ!」

 

キラ「分からない!ナックルが反応しないんだ!」

 

カナード「なに?整備不良か!?クソ、お前は俺と援護に徹しろ!シン!聞こえたな!?」

 

シン「ああ!」

 

エボルトの拳を避けフルボトルバスターのゼロ距離射撃を叩き込む

 

エボルト「効かないねェ!」

 

襟のアーマーを掴んで投げ飛ばす。ビルの壁に向かって飛んでいくシン、体を回転させビルに足を着いて激突を回避する。再び跳躍しエボルトの顔面を蹴り飛ばす

 

エボルト「はっはー!やるねェ!」

 

だが効いている様子は無い。エボルトがシンに鎌を構える、その背後からローグとヴェイアがティターンの腕を解放し殴り掛かる。だがエボルトは2人に気付いていた、すぐに振り向き鎌で2人の拳を受け流す

 

ヴェイア「ちっ!」

 

ローグ「奇襲失敗か」

 

シン「3人で一気にかかろう」

 

ヴェイア「ああ」

 

ローグ「了解した」

 

シン「カナードとキラさんは援護!」

 

カナード「わかっている!」

 

フォルファントリーを発射するカナード、その横でツインブレイカーをビームモードにし乱射するキラ。それを鎌の一振で全て弾くエボルトその間にシンはP.B.W.S.を起動。巨大な刀を振り上げる、が

 

シン「っ!クソッこのデカさじゃ周りに被害が出る!」

 

ヴェイア「なら空中に上げりゃいいんだろ!」

 

腕を大きく振り上げるヴェイア、それをローグが止める

 

ローグ「お前がそれを使えばこのビルが崩壊し逃げ遅れている者が瓦礫の下敷きになるぞ!」

 

ヴェイア「っぶねぇ…!」

 

掲げた腕を戻し突撃するヴェイア、それに合わせローグも回り込み右腕からエネルギーを放出する。ライダーシステムボトルを抜きパンドラボトルを挿す

 

オーバー・ザ・エボリューション!!

 

コブラ!!

 

アダマス!!

 

アナザーレボリューション!!

 

Are you ready?

 

背中から巨大な腕と砲門、テールバインダーが現れる。ローグの放った一撃を巨大な腕が掻き消す

 

ヴェイア「ボディに当たりゃちったぁ痛ぇだろ!!」

 

エボルトの鎌を避け左腕で腹を殴る、がエボルトは右手で拳を止めた

 

ヴェイア「そう来ると思ってたぜ…!」

 

ローグ「ふっ!」

 

鎌を持った左手を押さえつけるローグ

 

ローグ「今だ!」

 

ヴェイア「ぶち上げろ!」

 

がら空きになった胸部に刀の鋒を当て空中に打ち上げる

 

エボルト「ぐっ!」

 

せなかの腕で刃先を受け止めるがシンの目論見通り空中押し上げられるエボルト。飛び上がろうとするシン、が全身に激痛が走りP.B.W.S.が解け膝を着く

 

シン「ぐっ!?こんな…時っに…!!」

 

ローグ「どうした!?何をやっている!」

 

エボルト「…クク」

 

2人を突き飛ばしシンに向かって落ちてくるエボルト、炎弾をシンに放つ。それに気付きバックステップで避ける

 

シン「ぐっ!?」

 

エボルト「どうしたァ?さっきまでの威勢は!?」

 

エクスカリバーを蹴り飛ばされ落ちてしまう

 

エボルト「クククこれであの厄介な剣は使えないよなァ?」

 

首を掴み持ち上げ

 

エボルト「さて最後の1本を貰おうか?」

 

ドライバーのレバーを回すエボルト

 

レディーゴー!!!!

 

ブラックホールフィニッシュ!!!!

 

右足にエネルギーを溜め首を掴んでいた手を離す。落ちてきたシンを蹴り飛ばす。衝撃で吹き飛ぶシン、その際にロストボトルを落とす。いくつものビルを突き抜け勢いが徐々に落ち地面に向かって行く。落ちて変身が解ける

 

キラ「シン!!」

 

エボルト「ククク…ハーッハッハ!!これでこの星は終わりだァ!!」

 

落ちていたボトルを拾いパネルに挿し込む。10本全てが揃った黒いパネル

 

カナード「何をする気だ…!」

 

エボルト「見せてやろう…これが本当の俺の力(・・・・・・)だ!!」

 

パンドラボトルを抜きライダーシステムボトルに変えパネルを持ちドライバーのレバーを回す

 

オーバー・オーバー・ザ・レボリューション!

 

エボルト「いよいよ新世界の扉が開くぞ!」

 

黒いパネルがどんどんとエボルトの体内に吸収されていく

 

Ready go

 

フィーバーフロー!

 

エボルト「フハッハッハッハハハハ!フハッハッハッハッハハハハハ!!」

 

だが

 

カナード「何も起きない…?」

 

変化がない。あれだけ大口を叩いたのにだ

 

エボルト「ククク…なぁんにもわかってないようだなァ」

 

ローグ「くっ!」

 

ヴェイア「オラァ!」

 

ティターンの腕で殴る、しかし

 

エボルト「どうしたァ!」

 

易々と受け止められ投げ飛ばされ壁に衝突、そこに滅弾を放ち撃ち落とされる2人。

 

カナード「ならば!!」

 

アルミューレ・リュミエールを展開しフォルファントリーを放つ。がブラックホールに吸い込まれ跳ね返される。アルミューレ・リュミエールのシールド範囲外から撃たれ弾き飛ばされ変身が強制解除する

 

カナード「クソッ…今までとは次元が違う…!?」

 

キラ「よくも…よくもシンを!!皆を!!」

 

エボルトに突撃するキラ

 

クローズドラゴンにシルバードラゴンフルボトルを挿しツインブレイカーにセット。銀の炎を滾らせエボルトを殴る

 

エボルト「何かしたかァ?」

 

キラ「なっ!?」

 

が効かない。キラを掴みドライバーを回す

 

エボルト「お前は出血大サービスだ」

 

エボルトがキラと一瞬で地球から遠く離れた惑星へと飛ぶ

 

エボルト「さすがライダーシステムだ、ほかの惑星の環境にも耐えられるとはな」

 

キラ「これが…ワープ?」

 

エボルト「あらゆる星を吸収し、俺だけの宇宙を創る。それが、新世界だ!」

 

エボルトは空に巨大なブラックホールを発生させる。このワープした惑星を呑みこんでいく、吸収し終え地球に戻ってくるキラ。短時間の連続ワープで環境の変化についていけず膝を付くキラ、その目の前で変化する。両腕が巨大化、禍々しい物になる

 

エボルト「惑星を吸収してまた一段と強くなった」

 

エボルトはキラを右拳で殴り飛ばす。吹っ飛んキラは近くのビルを貫通したところでエボルトがテレポートで現れ、上に向かい殴り飛ばされる。上へと吹っ飛ぶキラよりエボルトは素早くその上に移動し地上へ向け、両手で叩きつける。変身は解除してしまう

 

エボルト「どうだ。お前の父親がくれた力だ。これで俺はすべての惑星を破壊する。次は地球の番だ!」

 

シン「終わらない…!!」

 

フラフラとキラの前に立つシン

 

エボルト「まだ立ち上がるか?」

 

シン「当たり前…だろ…!俺達はな…色んな人の希望なんだよ」

 

キラ「…希望」

 

エボルト「ハッハッハ!!これは傑作だァ…」

 

キラ「…ホントだよ…僕達は…何も出来ない…」

 

シン「何も出来ない…?そんな訳ないだろ」

 

キラ「出来ないんだよ!!僕は誰も守れない!!僕のせいで人生を狂わせた人も!!僕のせいで生まれた人も!!誰にも何も!!」

 

シン「諦めるなよ!!」

 

キラの胸ぐらを掴んで引き寄せる

 

シン「確かに俺達は出来ないの事もある!!でもな!!」

 

キラ「…」

 

シン「少なくとも俺は生まれてきた事に後悔なんてしてない!!」

 

キラ「っ!?」

 

シン「事の発端はアンタの親かもしれない!!でも俺は俺を産んでくれた父さんと母さんに感謝してる!!それはアンタの親みたいな人が居たから父さんと母さんが居たんだ!!」

 

キラ「…っでも!」

 

シン「ここに来る時俺はある人に言われた「今のここに居る者は君達に命を救われた者ばかりだ」って!!アンタは何も出来なくなんかない!!アンタのライダーシステムがあったから!!アンタが居たから助けられたんだろ!!守れたんだろ!!」

 

キラ「僕…は」

 

その時キラの脳裏にある風景が映る。そこには小さなキラと優しく笑う忍

 

総一朗『父さんはなんの研究をしてるの?』

 

忍 『んー?そうだなぁ…宇宙人が居るとか居ないとかかな?』

 

総一朗『映画みたいだね。じゃあ、そいつらが地球を襲って来たりして』

 

忍 『かもな…もし本当にそうなったら、父さんと一緒に地球を守ってくれるか?』

 

総一朗『うん!』

 

キラ「最悪だよ…これきっと僕の記憶じゃないのに…今頃思い出すなんて…でも総一朗()は僕でキラ()は君なんだ……約束したもんね…一緒に護るって…」

 

シン「…ったく…遅いんだよ。アンタは」

 

シンが手を伸ばす。その手をしっかり掴み立ち上がり

 

キラ「正義のために創ったライダーシステムは、憎しみなんかじゃ強くなれない…そうだろ…!父さん(・・・)

 

シン「全く面倒臭い奴ばっかだ。でもだから俺達は今まで戦ってこれた。だろ?」

 

カナード「そう言う…事だ」

 

ビルの影から手を付きながら現れるカナード。別の方向から肩を貸しながらこちらに向かってくるヴェイアとローグ。それぞれがドライバーを取り出しベルトで固定し

 

BGM Synchrogazer

 

マックス!!ハザードオン!!

 

ラビットタンクスパークリング!!

 

ビルドアップ!!

 

ガタガタゴットン!!ズッタンズタン!!!ガタガタゴットン!!!!ズッタンズタン!!!!!

 

ドラゴンゼリー!!

 

ロボットゼリー!!

 

ボトルドーン!!!

 

クローズストライク!!!

 

グリスハイペリオン!!!

 

クラックトリガー!!

 

オールブレイク!!

 

クロコダイル!!

 

ライダーシステム!!

 

スクラップアップ!!

 

コウモリ!!

 

発動機!!

 

エボルマッチ!!

 

Are you ready?

 

シン キラ カナード ローグ ヴェイア「変身!」

 

紡ぎ重なる心!!!!

 

ビルドクロスハート!!!!

 

スゲーイ!!!!

 

ツエーイ!!!!

 

ハエーイ!!!!

 

Breakup Soulburning!!!

 

Getset CROSS-Z STRIKE!!!

 

Getset GREASE HYPERION!!!

 

ドララララララァ!!!

 

大義晩成!!

 

プライムローグ!!

 

ドリャドリャドリャドリャ!ドリャー!

 

バットエンジン!!

 

フハハハハァ!!

 

強制的に変身を解除された影響を受けバチバチと電流が駆け巡る

 

シン「地球は…俺達仮面ライダーが守る…!」

 

全員がドライバーのレバーを掴む

 

 

ラビット!!!!!

 

タンク!!!!!

 

スパークリング!!!!!

 

ハザード!!!!!

 

クロス ハート!!!!!

 

レディーゴー!!!!!

 

クロス ハートフィニッシュ!!!!!

 

ストライクフィニッシュ!!!

 

ハイペリオンフィニッシュ!!!

 

オールクラックフィニッシュ!!!

 

エボルテックアタック!!

 

5人が同時に飛び上がる。エボルトがあたり一面に巡らした炎を斬りさき、がライダーキックをエボルトへ放つそれを受け止めるエボルトだが、キックの威力、勢いにより、徐々に劣勢になり、パンドラパネルが体から引き離され、爆発する。エボルトの手にはブラックパンドラパネル、それを見たキラは

 

キラ「シン!」

 

シン「はい!」

 

ある1つの物を取り出す。それはフルフルボトル、が中身に虹色に輝いていた。キラが開発していたものだ。これは60本全てのボトルをひとつにしたもの。それをフルボトルバスターに挿し込む

 

60(シックスティー)オールフォーワンフルボトル!!!

 

ワンフォーオールマッチデース!!!!

 

ラビット!!!!!

 

タンク!!!!!

 

スパークリング!!!!!

 

ハザード!!!!!

 

クロス ハート!!!!!

 

レディーゴー!!!!!

 

クロス ハートフィニッシュ!!!!!

 

フルボトルバスターが虹色に輝きパンドラパネルに振り下ろす。刀身がロストボトルに衝突し2つのボトルを黒かった状態から元の紫の状態へと戻りパネルから外れ落ちる

 

エボルト「どういう事だ…!」

 

落ちたボトルを拾おうとするがカナードが落ちていた1つ、キャッスルボトルを素早く拾い上げる。カナードを守るようにシン達が立ち塞がる

 

エボルト「人間どもが…!」

 

エボルトはブラックホールの中に消える

 

 

 

to be continued

 




エボルトの進化を止めたシン達、それは終わりの始まりだった。果たしてシン達は明日の地球を守れるのか?

次回 第83話 信じる未来()があるなら

人の未来を照らしだせ!!カナード!!

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