戦姫絶唱シンフォギア/仮面ライダービルド運命を翔ける少年   作:ストライカーシグマ5

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作者「今回でメインストーリーは最後となります。応援していただいた皆様ありがとうございました!!それでは最後のお話をどうぞ!」


第86章 運命の先へ

side 響 未来 湊

 

響 「や、やっと終わったぁ…」

 

未来「もう、響ったら新学期早々補習なんて」

 

湊 「全くです」

 

響 「う〜」

 

机に突っ伏す響

 

響 「もう3年生かぁ」

 

未来「そうだね」

 

響 「進路決めなきゃなぁ…」

 

未来「響は何かしたい事あるの?」

 

響 「うーん…そう言う未来はぁ?」

 

未来「私?私はそうだなぁ…とりあえず大学に行ってからかな」

 

響 「だよねぇ…湊ちゃんは?」

 

湊 「私はそうですね…翻訳家になりたいと思ってるんです」

 

響 「おお!凄そう!」

 

湊 「言葉が伝わらなければ相手の言葉も自分の言葉も一方通行…今までの体験でそう思ったんです。だから言葉を伝える仕事をしたいなと」

 

響 「凄いなぁ…はぁ」

 

未来「まぁあまり焦り過ぎても良くないよ」

 

響 「そうだよねぇ…ねぇ未来、湊ちゃん」

 

未来「ん?」

 

湊 「なんですか?」

 

響 「シンさん、今何処かなぁ」

 

 

 

 

 

 

side シン キラ カナード 響 翼 クリス 奏 未来 マリア 切歌 調 セレナ 湊 エルフナイン ローグ 『エボルト』

 

〜回想〜

 

シン「俺、大学には行かない」

 

エボルトとの戦い「最悪の厄災戦」から2週間がたった頃だった。ほぼ全員があの時の戦闘の傷を癒し日常を取り戻し始めた

 

シン「あいつ、最後の最後に爆発して破片がこっちに幾つか落ちたんだ」

 

響 「えぇ!?じゃあ復活するんじゃ…」

 

キラ「いや、エボルドライバーとエボルトリガーは破壊したし完全な復活は無理だと思う」

 

現在エボルドライバーはヴェイアが使用していた人用に調整された劣化版、もしこれを使って復活してもシン達の敵では無い

 

ローグ『ならば何故だ?態々貴様が出る必要は無いだろう』

 

エルフナインの肩に座り腕を組む2頭身ローグ

 

シン「いや、あれは俺の失態だ。俺がカタをつけなきゃ…だから大学行ってると有事にワンテンポ遅れる」

 

切歌「クリス先輩残念デスね…」

 

調 「可哀想」

 

クリス「は、はぁ!?ばっ!お前らなぁ!」

 

シン「1人で行かせるのは可哀想だけどさ、まぁクリスなら大丈夫だろ」

 

シン以外の一同「『そうじゃない』」

 

シン「?」

 

ダメだこの鈍感どうにかしないとと思った一同

 

弦十郎「となると…S.O.N.G.(うち)のエージェントになるのが手っ取り早そうだな」

 

シン「そうですね、出来ればお願いします」

 

弦十郎「ああ、そうしてくれるとこちらも助かる」

 

カナード「お前が入れば俺の負担も少し減る。キラは当てにならん」

 

キラ「ちょっと?」

 

シン「はは…そういえばあの2人はどうするんですか?」

 

ヴェイア「ああ、あいつらはそこのガキンチョに当分預ける事になった。アイツらも俺と同じで戦闘用に調整されてっからな」

 

キラ「やっぱり劣化が早いの?」

 

エルフナイン「はい、ですがヴェイアさんにお渡ししている薬を元にお二人用に調整したものを用意しています。経過観察が必要なので半年程は僕の助手としてお仕事してもらう事になりそうです」

 

ヴェイア「って訳だ」

 

翼 「エルフナインに危害は加えないだろうな?」

 

ヴェイア「アイツらもそこまで馬鹿じゃねぇよ」

 

カナード「…お前はどうなんだ?」

 

ヴェイア「あ?ああ…もう戦闘に加わる事は出来なさそうだ。すげー激しい動きすると細胞の劣化が早くなるんだと」

 

エルフナイン「すみません、僕の力不足です…」

 

ヴェイア「あ?んな事言ってねぇよ、自業自得でこうなったんだ」

 

カナード「そうだ、気にするな」

 

ヴェイア「なんでテメェが言うんだよ!」

 

カナード「何か言ったか?」

 

ニッコリと笑い圧をかけるカナード

 

ヴェイア「ナンデモアリマセェン」

 

ビクビクといつの間にかエルフナインの後ろに隠れているヴェイア

 

マリア「でも貴方今後どうするの?」

 

ヴェイア「ここで調理補助?ってやつをやってみることにした」

 

セレナ「えと…失礼ですけどお料理は出来るんですか?」

 

ヴェイア「出来ねぇ、だからやるんだ」

 

シン「いいんじゃん?それがアンタの選んだ選択なら」

 

ウンウンと頷く面々、がふと

 

クリス「…あ、そういえば」

 

翼 「どうした雪音」

 

クリス「こいつがシンの中から出てるってことはもうシンの中にエボルトの細胞はねぇのか?」

 

『エボルト』とシンを交互に指を指すクリス

 

『エボルト』『いや、そうじゃねぇな。確かに俺はシンから完全に切り離された状態ではあるがあくまで俺が体を作るのに必要な分だけ細胞を取ったってだけだ』

 

湊 「つまり兄さんの中にはまだ細胞があると?」

 

『エボルト』『そういう事だ。と言っても俺は抜けたし奴が消えた事でどうのこうのなるような代物じゃない、精々怪我の回復がめっちゃ早いぐらいだ』

 

シン「へぇ〜便利だな」

 

『エボルト』『ただまぁあのクローズビルドっつったか、あれにはなれんじゃないか?』

 

シン「…ぶっちゃけあんまあれには変身したくない」

 

キラ「同じく」

 

奏 「なんでだ?めっちゃ強かったじゃねぇか」

 

シンとキラは顔を見合った後渋い顔をし

 

シン「あの時はなんとも思わなかったんだけど…」

 

キラ「ちょっと前にあれに変身してみたんだけど…」

 

シン「こう…時間が経つと意識が混じりそうになって」

 

キラ「自分が自分じゃなくなりそうになったって感じかな」

 

シン「そうそう、後俺の考えてる動きとキラさんの考えてる動きが違うと変な事になる」

 

キラ「僕がパンチしようとしたらシンはキックしようとして大変だった…」

 

シン「だからまぁ…あんましクローズビルドにはな。それにあれ俺とキラさんのボトルとパンドラボックスと60オールのボトル必要だし…ボトルはどうにかなってもパンドラボックスはな」

 

パンドラボックスは現在深淵の竜宮に厳重に保管している

 

キラ「呼んだら出てきたりして」

 

マリア「そんな馬鹿な事ある訳…」

 

ない、と言おうとしたマリア。がその瞬間何か固いものが落ちる音がした。そちらを向くシン達、そこにはここには無いはずのパンドラボックスがあった

 

響 「えぇぇ!?なんでぇ!?」

 

『エボルト』『あ?んなもん呼ぼうと思えば呼べるぞ』

 

よじよじとパンドラボックスに登る『エボルト』

 

『エボルト』『俺が呼べば…と言うか念じれば来るぞ。今は俺がやったがシンでも出来るはずだ』

 

シン「まじ?」

 

『エボルト』『場所が分かってればな』

 

カナード「…という事は一応有事の際はクローズビルドにはなれると」

 

『エボルト』『そういうことだな』

 

緒川「深淵の竜宮から問い合わせが来ているのですが…」

 

シン「すみません!!『エボルト』!」

 

饅頭頭を掴んでぐるぐると回すシン

 

弦十郎「ん、そういえば」

 

クリス「どうしたオッサン?」

 

弦十郎「シン君」

 

シン「すみません少し待ってくださいこいつの折檻がまだ…」

 

弦十郎「君も聖遺物を勝手に使ったな?」

 

ビクゥッと震え上がるシン

 

奏 「は?どういう事だ?旦那」

 

弦十郎「深淵の竜宮の管理している聖遺物が発生させているエネルギーが限りなく0に近い状態になったものがいくつもあると報告を受けた、それもシン君があそこに行った後だ」

 

ダラダラと汗をかくシン

 

弦十郎「それだけじゃないぞ、ここで管理している聖遺物も同様だ」

 

汗が加速するシン

 

弦十郎「シン君、君は何らかの方法で聖遺物からエネルギーを抜き取ったな?」

 

シン「な、何の事ですかね?」

 

顔を背けるシン、がその場にいる全員からの視線を受け罰が悪そうな顔になる

 

キラ「…ああ、そういう事ね。あの時の凄いエネルギーはそっから取ったんだ」

 

と1人で納得するキラ

 

弦十郎「何の話だ?」

 

キラ「エボルトとの最後の戦いの時シンがエボルトに攻撃する時に使ったんですよ、その凄いエネルギー」

 

弦十郎「ほう?」

 

キラ「どうやって溜め込んだかは分かりませんけど」

 

『エボルト』『俺の力で聖遺物からエネルギーを抜き取ってあの時に使ったのさ』

 

シン「おいぃ!?」

 

『エボルト』『いやぁあの時は参ったぜ、聖遺物のエネルギーだけ吸い上げたところでその力は凄まじい。人の体に押し込んどくのも大変でなぁ?』

 

カナード「…貴様、戦闘中に不調をきたしていたのはこのせいか?」

 

シン「うぐっ…」

 

カナード「死にたいらしいな貴様」

 

シン「いや、だって…あれ位しか浮かばなくて…」

 

カナード「ぶち殺されたいか?」

 

頭を掴むカナード、その顔には が何個も浮かんでいる

 

シン「も、もうやらないし出来ないから!!」

 

カナード「当たり前だ!!」

 

『エボルト』『(まぁやろうと思えばお前でももう出来るが黙っていよう)』

 

弦十郎「はぁ…ともかく今後はやめてくれ」

 

シン「分かりました…」

 

エルフナイン「体の不調はまだありますか?」

 

シン「いや、体はもう全然…ただ」

 

エルフナイン「何かあるのですか!?」

 

シン「いや、そこまで深刻じゃないんだけど…戦闘中集中力上げると俺SEEDって力使えるんだけど」

 

クリス「ああ、あの死んだ目になるやつか?」

 

キラ「死んだ目…」

 

思わぬ所で傷つくキラ

 

シン「SEED使った時左目だけなんか変な線が見えるんだよ、実害は無いしほって置いてるんだけど」

 

エルフナイン「…もしかしたら吸収した聖遺物の影響がまだ残っているのかもしれません」

 

シン「まぁ普段はなんともないから別にそこまで深刻にならなくてもいいよ」

 

エルフナイン「よくありません!シンさんはただでさえメディカルチェックを受けないんですから!」

 

シン「はいはい…」

 

弦十郎「とりあえずシン君には1週間の謹慎を与える」

 

シン「うっ…分かりました」

 

弦十郎「という訳だ!お前ら!この1週間こき使ってやれ!」

 

シン「はぁ!?」

 

響 「わっかりました!」

 

シン「謹慎って自宅待機の事でしょ!?」

 

弦十郎「俺がいいと言った!つまり大丈夫だ!」

 

シン「横暴だぁぁぁぁ!!!」

 

それから1週間響達に玩具にされたシン

 

 

 

 

side翼 奏 マリア

 

日本を離れた翼達、今はライブのリハの休憩中だった

 

翼 マリア 「はぁ…」

 

奏 「揃って溜息なんてついてんじゃねぇよ…」

 

ま、気持ちは分からなくもないけどなと付け加える奏

 

マリア「もう少し一緒に居たかったわ…」

 

翼 「ああ…」

 

奏 「いいじゃねぇか、2人ともデートして貰ったんだろ?」

 

マリア「だからよ!」

 

翼 「くっ…叔父様も何故1週間にしたのだ…あれだけの働きをしたんだ。1ヶ月ぐらいあってもいいだろう…」

 

奏 「ただの私欲じゃん」

 

ケラケラと笑う奏

 

マリア「はぁ…今頃何処かしらね」

 

翼 「卒業式から早一週間…S.O.N.G.の任務に当たっているだろう」

 

奏 「確か…イタリアに行ってんじゃなかったか?」

 

マリア「イタリア…」

 

翼 「遠い…」

 

2人は見合って

 

翼 マリア「はぁ…」

 

 

 

 

side 切歌 調 セレナ

 

切歌「今日はどこ寄るデスかー?」

 

調 「もうきりちゃん、また買い食い?またぷにぷにボディになっちゃう」

 

セレナ「そうですよ」

 

切歌「うう…シンのおやつが食べられなくなって食べ物への欲求がファイアーしてるのデス!!」

 

調 「そうだね…」

 

セレナ「義兄さんのクッキー食べたいなぁ」

 

切歌は空を見上げ

 

切歌「今ははるか空の向こうデスかねぇ」

 

調 「一緒の時間、減っちゃうね」

 

切歌「デスなぁ」

 

セレナ「でもまたきっとすぐに会えますよ」

 

切歌「…デスな!」

 

 

 

 

side エルフナイン キャロル ソキウスズ

 

エルフナイン「ではこちらをお願いします」

 

40ソキウス「はい」

 

41ソキウス「こちらは?」

 

エルフナイン「あ、それはこちらにください」

 

エルフナインの研究室でせっせと働く2人のソキウス

 

エルフナイン「お2人共体に不調はありませんか?」

 

40ソキウス「はい」

 

エルフナイン「それは良かったです、何かあったら僕に言ってくださいね」

 

41ソキウス「…あの」

 

エルフナイン「?どうかしましたか」

 

41ソキウス「何故僕達はここにいるのでしょう」

 

エルフナイン「何故?」

 

41ソキウス「はい、僕達は元はと言えば貴方達とは敵の身。施しを受けられるような…」

 

エルフナイン「それは違いますよ」

 

41ソキウス「え?」

 

エルフナイン「確かに僕達とは戦ってました、でもそれは仕方なのない事だったんです。それに貴方達はヴェイアさんの家族です。それをみすみす見殺しに出来るほどここの人は薄情じゃありませんよ」

 

41ソキウス「ですが!」

 

エルフナイン「それにヴェイアさんは貴方達に生きて欲しいと願った。仲間のお願いを無視なんて出来ません」

 

41ソキウス「仲間…」

 

40ソキウス「…僕達にも出来るでしょうか」

 

エルフナインは首をかしげ

 

エルフナイン「僕達、もう仲間じゃないですか?」

 

40ソキウス「え…」

 

エルフナイン「あれ?」

 

41ソキウス「え…」

 

エルフナイン「あれれ?」

 

キャロル『はぁ…エルフナイン、変われ』

 

体をキャロルに渡すと

 

キャロル「いいか?こいつらには皮肉や嘘は通じん。純粋そのものだ、だから安心してここでこき使われろ。そうすれば貴様らにも何か見えてくるものがあるはずだ」

 

40ソキウス「見えてくるもの…」

 

キャロル「ああ、そのうちやりたいことも見つかるだろう。お前らの兄が今奮闘しているようにな」

 

 

 

 

 

sideヴェイア

 

料理長「オラどうしたヴェイアちゃん!!キャベツもっと細かく切んな!!」

 

ヴェイア「お、押忍!」

 

キャベツを山のように千切りにしていくヴェイア

 

料理長「まだまだ細く!!シンちゃんならもっと早く綺麗に出来るよ!!」

 

ヴェイア「おぉぉ押忍!!!」

 

キャベツが先程よりも細く綺麗に切れていく

 

調理師A「料理長気合い入ってんな」

 

調理師B「あれだろ?シン君に直々なお願いされたもんだから力入ってんだろ」

 

調理師A「でも料理長の扱きに付いてけてるんだからたいしたもんだな」

 

調理師B「だな…俺らあそこまで出来るようになったの半年ぐらい経ってからだもんな」

 

料理長「いいよ!そのペースだ!!どうせこの後響ちゃんに平げられるからね!!」

 

ヴェイア「あのバカんな食うのかよ!?ああいいぜ!!やってやるよォ!!」

 

料理長「それが終わったら次は肉を切るからね!!」

 

 

 

 

sideクリス

 

クリス「はぁ…」

 

テーブルに伏せるクリス。大学が始まり現在は授業を終えて時間を潰す為にカフェテラスに居た

 

クラスメイトA「雪音さんどうしたの?」

 

クラスメイトB「好きな人が今近くにいないんだって」

 

クラスメイトA「え!彼氏!?」

 

クラスメイトB「いや、絶賛片思い中らしいよ。前に写真見せてもらったけどかっこ良かった」

 

クラスメイトA「えーみたい!」

 

クリス「ダメだ」

 

顔だけ声の方に向けるクリス

 

クリス「これ以上敵増えて溜まるか」

 

クラスメイトA「あー大丈夫あたし彼氏居るし」

 

クリスはため息をついてケータイの画面を見せる。そこにはシン達ライダーと奏者全員で映った写真の真ん中の自分とシンをトリミングした写真

 

クラスメイトA「うわっ!めっちゃイケメンじゃん!」

 

クラスメイトB「でしょー?」

 

クラスメイトA「…こっちの方がいいかな」

 

クリス「はあ!?ダメに決まってんだろ!」

 

クラスメイトA「えーいいじゃん!」

 

クリス「ダメだダメだ!!ったく…」

 

ケータイを奪い取り

 

クリス「はぁ…ばーか、さっさと帰ってこい」

 

 

 

 

side『エボルト』

 

『エボルト』『なぁ』

 

弦十郎「ん?どうした」

 

『エボルト』『俺をほっといていいのか?』

 

弦十郎「今のその状態では何も出来ないのだろう?」

 

『エボルト』『まぁそうだけどよ…ほら、俺一応地球外生命体よ

?』

 

弦十郎「まぁ今のままなら俺が近くに入ればどうとでもなるからな!」

 

『エボルト』『何こいつ…本当に人間?』

 

藤尭の方を向くと顔を伏せ首を振る

 

弦十郎「それに」

 

『エボルト』『あ?』

 

弦十郎「君に敵意は無いんだろう?」

 

『エボルト』『こんなナリじゃあなんも出来ねぇからな』

 

弦十郎「そうでは無い、君が人を傷つける気はないのだろうと言ってる」

 

『エボルト』『…俺も甘ちゃんってこった』

 

弦十郎「いいじゃないか、そっちの方が「人」らしいぞ」

 

『エボルト』『人じゃないけどな』

 

 

 

sideローグ

 

ローグ『すまんな、我儘を言って』

 

緒川「いえ、気にしないで下さい」

 

ローグと緒川が向かったのはある収容所だった。その収容所の名は「無間」。日本の、いや世界最大且つ難攻不落の収容所。そこに居たのは

 

ローグ『風鳴訃堂か』

 

拘束具に身を纏い椅子に括り付けられている風鳴訃堂だった

 

訃堂「誰だ貴様は」

 

ローグ『私はローグ』

 

訃堂「エボルトに与する者が私に何の用だ」

 

ローグ『貴様だって知っているだろう。私は既にエボルトとは袂を分かっている、そしてエボルトは討たれた』

 

訃堂「して?エボルトを討った英雄殿が私に何用かと聞いている」

 

ローグ『ああ、貴様には一言言っておきたくてな』

 

ローグは緒川の肩から降り訃堂の前に立つ。訃堂はローグを見下ろす形で見つめ

 

ローグ『国を作るのは強き指導者に在らず、国を作るのは力を託せる者だ』

 

訃堂「下らん!!強き指導者こそが国を作る!!力無き者が何を語ろうと所詮戯言!!」

 

ローグ『では問うが、力を手にした貴様は何かを成せたのか?結果貴様は何も出来ずにいるだろう。いや、貴様は最初から力など手にしていなかった』

 

訃堂「寝言も大概にせよ!」

 

ローグ『今その姿が「結果」だろう。貴様はあまりに人の道を踏み外し過ぎた』

 

訃堂「人ならざるものがよく言うわ!!」

 

ローグ『ああ、少なくとも私の知る「人」とは他人の為に戦える者達だ、貴様は「自分」の為にしか力を振るわなかった』

 

訃堂「儂が王!なれば儂が国も同然!!」

 

ローグ『違うな、間違っているぞ。国は「箱」だ。中に何も無ければそれはただのカラ箱、貴様がなれるのは虚空の王だ。それでは誰もついては行かん』

 

訃堂「だからこそ力を示すのだろう!!力無き王なぞに誰が付いてい行く!」

 

ローグ『その王に人の心は分からないだろう!!』

 

訃堂「王に心など不要!!」

 

ローグ『だから貴様はあの小僧に負けたんだ、それが分からないようでは一生奴に叶わない』

 

ローグは緒川によじ登る

 

ローグ『用は済んだ、行こう』

 

訃堂「待て!!」

 

緒川が部屋を出ようとした瞬間ローグが訃堂を見て

 

ローグ『大義の意味を分からない貴様に用はない』

 

 

 

 

 

sideキラ カナード

 

キラ「ごめんねカナちゃん、付き合ってもらって」

 

カナード「気にするな、俺もアイツらの墓に来る気だったからな」

 

S.O.N.G.の保有する敷地にある墓地、そこにキラとカナードは来ていた。かなりの墓石が並んでいる中を進み開けた場所に出る。そこにある5つの墓地。墓石に刻まれた名前は「オルガ・サブナック」「クロト・ブエル」「シャニ・アンドラス」そして

 

キラ「また来たよ、父さん」

 

「葛城忍/ユーレン・ヒビキ」と刻まれた墓石の前に花を置くキラ、名前を指でなぞりその下の名前にも触れる

 

キラ「母さん」

 

「葛城京香/ヴィア・ヒビキ」こちらの世界のキラの親

 

キラ「骨もないのにこんな立派なの建ててもらっちゃったね」

 

カナード「粋な計らいと言うやつだろう」

 

キラ「そうだね、おじさんのも建ててくれたし」

 

葛城忍の横の墓石には「覇道離久/パトリック・ザラ」と彫られている

 

カナード「ローグの奴また来ていたようだな」

 

パトリックの前の瓶に1輪だけ添えられたムクゲの花と周りに散らばる桜の花びら

 

カナード「あのナリでよくやるものだ」

 

キラ「はは、そうだね。きっとローグにとっておじさんはもう1人の自分位に思ってたのかもね」

 

カナード「だから弔ってやりたいと」

 

キラ「そうじゃない?」

 

墓石を掃除しながら今後の事やくだらない事を喋る2人、そんな中でキラのケータイのアラームがなる

 

キラ「あ、そろそろシンの任務の時間だ」

 

カナード「わかった…また来る。オルガ…シャニ…クロト」

 

キラ「皆で仲良くね、父さん、母さん…パトリックおじさん」

 

 

 

sideシン

 

〜イタリア〜

 

暗闇の中を一機のヘリが駆け抜ける。その中には黒を基調にし赤のラインが入った軍服のようなものに身を包んだシン、左胸にはS.O.N.G.のマーク

 

弦十郎『聞こえているか?シン君』

 

シン「はい」

 

弦十郎『よろしい、では作戦を説明する。藤尭!』

 

藤尭『はい、今回の作戦は錬金術師に占拠された施設の奪還と民間人の解放です。シンプルに聞こえるけど相当数のアルカノイズがいると思われます。施設をなるべく壊さないように立ち回って下さい』

 

シン「了解です」

 

弦十郎『それではこれより電波傍受の危険を考え通信を終了する』

 

スピードを上げるヘリ、その扉を開ける

 

弦十郎『では任務開始だ!』

 

シン「じゃ、行ってきます」

 

操縦士「お気をつけて!」

 

空に向けて飛び出すシン。空中でビルドドライバーを腰に当てベルトで固定する。ポケットからボトルを取り出しドライバーに挿す

 

ラビット!!

 

タンク!!

 

ベストマッチ!!

 

Are you ready?

 

にっと笑い

 

シン「変身!!」

 

 

 

 

see you again!!

 




野上シン(仮面ライダービルド)/鈴村健一


桜井キラ(仮面ライダークローズ)/保志総一朗


カナード・パルス(仮面ライダーグリス)/保志総一朗


覇道離久/有本欽隆


ローグ(仮面ライダーローグ)/水上剣星


ヴェイア(仮面ライダーマッドローグ)/白鳥哲


立花 響/悠木碧


風鳴 翼/水樹奈々


雪音 クリス/高垣彩陽


小日向 未来/井口裕香


マリア・カデンツァヴナ・イヴ/日笠陽子


暁 切歌/茅野芽衣


月読 調/南條愛乃


天羽 奏/高山みなみ


セレナ・カデンツァヴナ・イヴ/堀江由衣


エルフナイン/久野美咲


キャロル・マールスディーンハイム/水瀬いのり


野上 湊/平野綾


風鳴 弦十郎/石川英郎


緒川 慎次/保志総一朗


藤尭 朔也/赤羽根健治


友里 あおい/瀬戸麻沙美


エボルト/金尾哲夫





戦姫絶唱シンフォギアBLD


~完~








後書き

本日で戦姫絶唱シンフォギア/仮面ライダービルド運命を翔ける少年はメインストーリーを終えたいと思います。重ね重ね応援していただいた皆様ありがとうございました!!約5年の長い間、色々な方からご意見やご感想を頂きました。本当にありがとうございました。今後はサイドストーリー?的なものを書くつもりでいます。後とりあえず平行世界編は終わらせます。まだまだやっていくつもりですが投稿頻度等は減るかと思います。長くなってしまいましたがこれからもシンフォギアやガンダムなどを宜しくお願いします。それでは!!まっ種〜!!

ストライカーシグマ5
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