戦姫絶唱シンフォギア/仮面ライダービルド運命を翔ける少年   作:ストライカーシグマ5

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後日談的なものです。お気に入りしてくれている方ありがとうございます!ではスタートします。


0章2説 決意と正義と

sideシン

 

あのステージでの戦いから1日がたった。あのあとの処理は大変だった。残ったノイズを倒しながら民間人を救助し、迷子の子供を助けあっちこっちをシンはビルドのまま駆け回った。そしてネットやニュースにバッチリと写ってしまっていた。それをシンは朝テレビをつけるまで気がついていなかった。

 

テレビの見出しは「ノイズを倒す謎の戦士現る!?」

 

シンはそれを見た瞬間やってしまったと後悔した。キラに出来るだけ隠密に行動するよう言われていたのにあんな大舞台で姿を晒したのだ。噂が広まらないはずはない。幸いなことに顔を晒されなかったのが不幸中の幸いだった。

 

シン「はぁぁ、、、、、、、、、、」

 

キラ「派手にやったねぇ」

 

トーストをむしゃむしゃ食べながらキラは呟く。ちなみに朝食はシンの手作りだ。

 

キラ「でもまあしょうがなかったんじゃない?あれだけのノイズを静かに倒すのは無理でしょ」

 

シン「それはそうですけど、、、、、、、、、、」

 

キラ「それで少しでも人を救えたならいいんだよ」

 

キラはサラダをバリバリ食べながら言う。しかしシンは

 

シン「俺の力がもっとあれば被害をもっと少なくできたかもしれない」

 

キラ「シン」

 

シン「はい?」

 

キラは目を鋭くし

 

キラ「あとのことをグチグチ言っててもしょうがないでしょ?いまは少しでも救えた事を良しとしなきゃ。」

 

シン「そう、ですね」

 

キラ「そうそう、僕があの場にいても誰も救えなかった。君が、君だから救えたんだ。」

 

シン「わかりました、、、、、、ありがとうございますキラさん」

 

キラ「うん、あ、そう言えばそろそろ湊ちゃんがボトルの浄化終わる頃だよ」

 

そう、湊はあの後自分で家まで帰ってきた。その後シンは奏から抜き取った成分の入ったボトルを湊に渡した。キラ曰く湊にはボトルを浄化し新しいフルボトルに作り替えることが出来るそうだ。そんなことを考えていると

 

湊 「浄化終わりました、、、、、、、、、、」

 

げっそりとした表情でボトルをもって出て部屋から出てくる。ボトルの浄化には相当の体力とカロリーを消耗するらしい。キラが作った専用の部屋で作業しないと1週間寝込んでしまうそうだ。今はキラが作った専用部屋のおかげですごくお腹が空くだけで済んでいるそうだ。

 

シン「お疲れ様、ほら朝ご飯出来てるぞ」

 

湊はご飯!?目を輝かせ

 

湊 「え!?本当ですか!いただきます!!モグモグ!!美味しい!?」

 

凄い勢いよく食べ始めた。凄い勢いで、大事なことなので2回言った。ダムが決壊する勢いと例えるのが妥当だと言うくらいのスピードで3分かからないで完食した。

 

湊 「ご馳走様でした」

 

シン「お粗末さん。すげースピードだったな」

 

湊 「人の作ったご飯なんていつぶりでしょう」

シン「親は?」

 

湊は少し寂しそうに

 

湊 「両親は5年前に他界しました」

 

シン「悪い、辛いこと思い出させた、、、、、、、、、、」

 

湊 「いいえ大丈夫です。それからは私と兄さん2人で生きてきました、料理は兄さん作れなかったから私が作っていたんです」

 

シンもあちらの世界(コズミック・イラ)で家族を亡くしている。自分もその話をされるのはあまりいい気分ではなかったのでまるで自分を見ている気分になった。どうにかしてこの空気を変えようと

 

シン「でも凄い家だよなここ」

 

シンの発言は最もだ。都心部にほど近く駅も徒歩5分の距離に二階建ての家しかも地下室がある。地下室はキラの研究室と湊のボトル浄化室を兼用している。しかし湊は

 

湊 「確かにそうですよね。ここ」

 

シン「ん?ここ湊と(こいつ)の家じゃないのか?」

 

湊 「私達は元々マンションに住んでいたのですがスマッシュとノイズのせいでボロボロになってしまって、、、、、、、今はここに住んでいるんです」

 

シン「え、じゃあここ誰んちなんだ?」

 

湊はキラに視線を向ける

 

シン「え、もしかして」

 

湊 「キラさんのお家です」

 

シンはこちらの世界に来て1番の衝撃を受けた。

 

キラ「まぁこっちの世界で色んな論文とか理論とか提示してね〜お金持ちなのだそれに今僕物理学者だし」

 

シン「あんた学校どうしてんだよ」

 

キラ「あんな所テストで結果出て出席してればどうにでもなるしね」

 

シンは頭が痛くなった。そう言えばこの人はこんなやつだった、と しかしキラにとってはそんなことどうでもよく

 

キラ「それよりボトルは?」

 

お皿を洗い終わった湊に問いかけると

 

湊 「はいこれです」

 

湊はキラにボトルを手渡した。ボトルの色は青く柄は龍のような模様がついている。

 

シン「これは?」

 

横から見ていたシンが湊に聞くと

 

湊 「これはドラゴンフルボトルです」

 

シン「ドラゴン?」

 

湊 「はい、そのボトルは少し特殊でして」

 

キラ・シン「特殊?」

 

湊 「奏さんから抜き取った成分の中にネビュラガス以外にLiNKERの成分も含まれていました」

 

シン「なんだよそのLiNKERって?」

 

キラ「LiNKERは聖遺物を纏うことが出来ない人間を薬の力で強制的に使えるようにするものだね」

 

シンは思い出した。そう言えばあの時奏は「時限式はここまでかよ」と呟いていた。時限式とはLiNKERを指すことだとわかった。

 

シン「だからあの時動きが鈍ってたのか、、、、、、、、」

 

キラ「そういうこと、とりあえずドライバーに挿してみよう」

 

シン「あんた俺が変身するからってなんも考えてないだろ」

 

キラははてなんのことやらとおとぼけながらもシンにボトルを渡す。シンはボトルを受け取るとビルドドライバーをセットしドラゴンとタンクのボトルを挿す。だが

 

シン「っ!?」

 

ドライバーから突如全身に電流が走った。急いでボトルを抜くと電流は収まった。

 

キラ「大丈夫!?」

 

シン「はい、何とか」

 

キラ「拒絶反応だね」

 

シン「拒絶反応?」

 

キラ「ボトルにも相性があってね、シンとの相性が悪かったみたい、使うにはベストマッチするボトルを見つけないと」

 

しかしまだボトルはドラゴンを含め3つしかない。そのためベストマッチを見つけるのはかなり骨が折れるだろう。

だがボトルにはビルドドライバーに挿す以外にも使用法はある。1つはドリルクラッシャーのような専用装備にセットすることで攻撃を強化

もう1つは生身の人間が使う。これは普通の人間には持たせても意味が無い。ネビュラガスを注入された人間にしか反応しないからだ。ボトルを振り中の成分を活性化させそれを力にかえる。シンは自分が持っていても意味が無いと判断し

 

シン「じゃあこれはあんたが持っててください」

 

シンはキラにボトルを渡す。シン以外にボトルの力を使えるのはキラだけだ。それにノイズを倒すだけなら生身でもボトルの力で倒すことも出来る。

 

キラ「わかったじゃあ僕が貰うね」

 

シン「そうしてください、んじゃ俺達は学校行きます」

 

キラ「うん、いってらっしゃい〜」

 

シン「いやあんたも行けよ」

 

 

 

side翼

昨日の出来事から時が経ち今翼は病院にいた。相棒の奏が入院したからだ。奏は先程1度目を覚まし、あの子は大丈夫か!?とすごい剣幕で聞いてきた。助けた少女は別の病院で入院していると聞いた。そのまま伝えると奏はほっとしたようでそのまま寝てしまった。

しかし翼はそのこと以外に気がかりなことがあった。ビルドの事と奏が怪物になったの事だ。検査の結果どこにも異常は見られず健康と診断された。しかしそこでも疑問が浮上した。奏の体からLiNKERの反応が消えていたのだ。 長年薬で戦っていた奏はLiNKERに蝕まれていた。がその痕跡が全て消えていたのだ。そんなはずはないと、特殊災害機動二課の研究者櫻井了子に検査を依頼したもののこちらも空振り。ビルドが何かしたことは明白だったが既にビルドは行方をくらませていたので何をしたか確認出来なかった。

そしてもうひとつの、奏と翼にとって1番重要な問題が出てきた。奏のガングニールが反応しなくなった事だ。ノイズの攻撃で激しく損傷し直すことが出来ないと了子は言っていた。それを伝えると奏は少し悲しそうにだが、無くなっちまったものはしょうがない、と前向きに答えていた。しかし翼には戦えなくなったことが辛いのだとハッキリわかった。それと同時に翼は安堵した。LiNKERをこれ以上飲まなくて済むからだ。あれは相当体の負担になる。翼は奏が戦えなくなったこと嬉しくも悲しくも取れた。そして1つの決意をする。奏の分まで戦うと。

 

 

sideシン

 

それは偶然だった。あの戦闘から一月程たった頃だった何気なくテレビをつけるとニュースがやっていた見出しは「この少女のせいで人気アーティスト天羽奏は怪我をおった?」と大々的に放送していた。確かにあの子が逃げ遅れたのは確かだ、しかしそれをあれやこれやと外野の人間が面白おかしく言いたい放題言っているではないか。

それにシンは怒りを感じた。奏の事はよくは知らない、だが彼女の性格上自分がドジをしたから怪我をした、と言うだろうと思った。そしてその怪我をした少女の家を撮影した映像が出た。その瞬間シンの怒りは頂点に達した。ドライバーとボトルをもって外に出た。シンはテレビを放送している放送局へ向かったそしてシンはビルドへ変身し

 

ドカアァァァン!!

 

ドアを蹴破り放送中の部屋へ入り込んだ。ヘラヘラと喋っていた解説者たちは驚いた表情でこちらを見ていた。シンは近ずき胸ぐらを掴むそして

 

解説者「な、なんなんだ!」

 

シン「なんなんだ?それはこっちのセリフだあんたは何をしているかわかってんのか?」

 

解説者「だ、誰か助けてくれ!」

 

シン「そうだよ、あの女の子もそう思ってた。そして怪我をおった。だけどあんたらはその子に対してなんて言った?」

 

解説者「ひっ!?」

 

シン「あんたらはこう言った「彼女がいなければ天羽奏は怪我をせずに済んだ」ってな、分かるか?この言葉であの女の子にどれだけの心の傷を負わせたか!!あの子の家族がどれどけ苦しんだか!!あんたらの心無い言葉でどれだけの人が苦しんだか!!あんた本当に分かってんか!!!」

 

掴んでいた解説者を離すとカメラの方に向くそして

 

シン「これ以上あの子やその家族になにかしてみろ俺がお前らを殺してやる。あの子だけじゃない。他の被害者達にもだ。そんなことをするやつは俺は守らない。助けない。ノイズに炭化されて死ねばいい。俺が守るのは俺が守りたいと思ったものだけだ」

 

そう言い放つと破壊した扉から出ていく。

 

それからはそのテレビではその話題を取り上げることがなくなった取り上げても被害者への追悼と謝罪のみだった。他のテレビ局のニュースも同様だった。その後その子とその家族への嫌がらせなどはなくなったという。

シンは家に戻ると

 

シン「言いたいことがあれば聞きます、でも俺は間違ったことはしてませんよ」

 

と出迎えたキラに言うと

 

キラ「そんなこと言うわけないでしょ、僕も腸煮えくり返る思いだったし」

 

キラにも大切なものを失くした経験がある。それを悪く言われるのは我慢ならなかった。周りはやりすぎだと言うかもしれないがキラはそんなふうには言わず同意してくれた。

 

キラ「僕もシンのおかげでスッキリしたし早くご飯にしよー」

 

シン「ご飯にしようって俺が作るんだろ」

 

シンは苦笑しながら料理を作り始める。この時シンはあの手をとってよかったと思った。

 

 

 

side?

? 「やはりこうなったか、まぁシンの性格では当たり前か」

 

彼は静かにチェス盤の駒を動かす。そして

 

? 「役者は揃った、さぁ始めようか」

 

 

2年後

side?

私はやっとここまで来れた。あの日あの人に救われ、あの人に助けられ、私と私の家族は平和に暮らせている。感謝しきれてもしきれない。だから私は困っている人がいるなら助ける。あの時私を救ってくれた人達のように。

 

? 「響〜!!遅れるよ〜!!」

 

響 「今行くよ〜未来!!」

 

小さかったあの女の子は成長し走りだす、新たな運命が幕を開ける。

 

 

 

 

to be continued




いかがでしたでしょうか。テレビでドラゴンフルボトルと戦兎の相性がイマイチみたいだったので少し意識してみました。キラは万丈ポジになります。頭は戦兎だけどね!ビッキー救済してみました。奏も生きています。てか生き生きさせますのでよろしくお願いします。それではsee you (某悪魔の科学者風)

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