読みやすくなってるといいのですが…(ふるふる)
し、下からが本編です。平気な方はどうぞ。
あれからしばらくして無事に私は退院した。
数週間…とはいえ、短いようで長かったもんだ。
これで第二の我が家に帰れる…。落ち着けるかどうかは考えないとして、な。
とりあえず、つくなり全員呼ぶか。
妖精さんたちは平気だが、彼女たちとは約束もしてしまったし、破るわけにゃいかないからな。
どう話せばよいのやら…。
まあ、ただそれよりも…
「鎮守府までが遠いって感じるのは初めて着任して以来だな。ある意味懐かしいもんだ」
そう感じて呟いても、いいよね。
一人言で感想いうぐらい、さ。
でも、誰かに聞かれてたらなんか恥ずかしいなー…なんて。
うん、慣れないもんをやるもんじゃないな。
つくなり私はつい、呆れてしまった。
いやな?鎮守府の中に入ってさあ、司令部室へ向かおうと思ったら雑談室へ来てほしいってお願いする気満々の手書きの案内板がてんてんとあるんだぞ?
ちょっと間隔がないようにも見えるのが可愛いとこだが。
しかもこれは…暁たちのだな。
文字は誰が書いたのが知らないが、なんか色々とかいてある。
榛名も…書いたのかどうかまでは分からんな。そもそも字自体も見たことないし。
とりあえず試しに向かってみるか。
―――帰ってきた荷物もあるけど、大丈夫かね。
談話室に入ったし、声をかけ
「あ、音海司令官!おかえりなさい!」
「司令官さん、お帰りなのです」
「あっ、提督。退院おめでとうございます」
「音海司令官!やっと帰ってこれたのね!」
「おかえり、司令官」
……気づくのはやくないか。
「あ、あぁ…ありがとな、皆。んで、これはなんだ?」
いや、分からないわけじゃない。
あの案内板のように立てられた手書きのそれで知ってるんだが、あえて知らないフリでいた方が多分…いいだろ。
「た、退院お祝い?なのです」
「そ、そうか…」
いやいや、そこは自信もって言ってくれてもいいんだぞ?電。
「と、とりあえずつもってる話は置いて先に生きて帰ってきたことを祝いましょうよ!」
おう、暁。2つほどつつっこみたいんだが、まず私はそこまで死にかけてはない。
確かに怪我はとても酷かったらしいが、それってほとんど私が斬って爆破したものが原因だし、それ以外は死にたくないので避けまくった。
それこそ君たちの素早さを借りるぐらいには必死に、な。
顔が真剣になっていたのも無理はないさ…ハハハ…。
次につもってる、じゃなくてつもる話な。
かなりおしいが、それじゃ駄目だぞ。
「つもる話…というほど長い間離れてない気がするんだが」
「気にしちゃ駄目よ!ね、ねぇ皆!」
「そっ、そうよ!とりあえず祝われてよね!」
「……そ、その言い方は駄目な気がするのです」
「えっ?だ、駄目だったかな…」
「…私は、ですよ?」
「そ、そんな~!」
うん、微笑ましいものだな。これは。
見ていて飽きない…が、ロリコンホイホイしてしまわないだろうか。いや、そうでなくともしてる……の、か……?
「あ、あー…。因みに誰が用意とかしてくれたんだ?」
「皆で用意したんだ。どうだい?」
「…な、ならこの料理は誰が用意したんだ?榛名1人じゃ大変な量にしか見えないんだが」
いや、その、『料理したことあるの?』みたいな顔やめないか?
私かてちょっとぐらい料理は教わってきたんだぞ。
母さんとお婆ちゃんから基礎も含めてしっかりな。
「皆で作ったのです。あと1人、協力者がいてその人に…」
って電が言い終わる前に出てきおった。
まあ、こいつしか知らないからそうもなるわな。
「よっ、音海」
「お前な。……因みにお前、料理できたのか?」
「ふん、意外だろう?伊達に艦娘達の体をベタベタマッサージしたり、下着を洗濯しているわけじゃないのだからな。……ところでお前って…せめて呼び捨てでも構わないから名前を呼んでくれ。そこまで変態になりさがったわけじゃないんだぞ」
若干へこんだ顔するのも珍しいな。
でもな?曽川先輩。普通ならここにいないはずだろ?
まあ、鎮守府が近いから来れないってわけじゃないんだろうけど…。
「そうだったのか。それはすまんかったな?」
「棒読みで言うのはやめてくれないか、音海」
「…バレたか」
そう言ったら『お前なぁ』と曽川先輩に呆れられてしまった。
しょうがないね。
「これで皆でゆっくりしつつ話をしようって魂胆よ!」
もうなにも突っ込むまい。
いや、でもゆっくり話すならせっかくだし…
「んなら、主役は私なんだよな?」
「えっ?……ええ、多分」
「んだな。ただ、やっぱり俺は場違いじゃないのか?」
「曽川司令官もいなきゃサプライズはできなかったわ!…まあ、急に呼び出して悪いとは思ってるけども」
「主役は決めてないのです」
「なにも決めてなかったね。料理のメニューなら決まってたようだけど」
な、なるほど…。
それよりもまさか、鈴先輩とやらがわざわざ来たのに驚きなんだが。忙しいんじゃなかったのか?
「そうか。んまぁ、決めてないなら決めてないなりにやればいいか。んなら、ちょいとばかし荷物置いてくるな。退院してすぐだから多いし、それに邪魔になるしな」
「分かった」
「はいなのです」
「分かったわ」
「ええ、了解よ」
「分かりました」
「ああ、いってこい。そう、急かすもんでもないからな。さて、お前ら、最後の準備でもするか!」
響、電、雷、暁、榛名、曽川先輩って順で返事が来た。
いやいや、
……っていうかまだ終わってなかったんか。さっきので『おー』とかはりきったように言う子もいたし。
もう背後向けてたから誰のかは知らんが、多分あの子のだろう。
とりあえず荷物置きにきたのはいいんだが…。
軽くで良いか。待たせるのも悪いし。
んで、さっきのとこに戻ったら今度はすごいことになっていた。
飾りつけもされてるし。…一体誰が片付けるんだ?
「あっ、音海司令官さん。さっき、凄い落ち込んだ様子で知り合いの曽川さんが帰っていきましたけど…」
「…なあ、それって直前になんかしてたか?」
「あっ、してました。音海司令官さんの執務室で誰かから連絡を受けてました」
―――あー…。なるほど。かなり無理をして来てたのか。
本当にそうかはともかくして、その様子じゃO・HA・NA・SIされるな。
あの変態に塗る薬はないだろうし、いいだろ。……本当に変態かどうかはともかくとして、な。
とりあえず電を連れ、皆の元へと行った。
んで、談話室に入って目がついたのは飾りがさっきよりパーティー感があると思った。
ちゃっかり飾りつけとかをしてから出たんだな。多分お説教する子は限られてそうだが。
誰なんだろうな。あの変態にO・HA・NA・SIするのは。
内容も少し気になるが、今はそんなことより大事なことがあるんだよな。
「あー、始める前に一つ、いいか?」
「どうしたのよ、急に」
「そうよ、急にどうしたって言うの?あ、もしかして前の約束のこと?」
「それのことだな。んで、あの刀に関してなにを聞いても黙っててはくれないか?」
「……?ど、どうしてでしょうか」
「榛名が疑問に思うのも無理はない。だが、まずはそれが聞きたいんだ。あんまり話してほしくないからな」
重い話じゃないんだが、念のためな。それに…
「分かりました。私は大丈夫です」
「なるほど。ま、私もレディーだから黙ってることぐらい、余裕よ!」
暁のその言い方は不安になるんだが。
「ふふん、そういう秘密事は私に任せてちょうだい。それで、なに?」
「電や響も平気か言ってからな」
「私は大丈夫なのです。司令官さんが秘密にしてって言うならちゃんと秘密にします」
「大丈夫。秘密事なら秘密にする」
「そうか。ならよかった。―――あの時に使った刀は天龍の
「「ええっ!?」」
「……えっ?」
「…ほ、本当ですか?」
「……!?」
5人共に驚かれた。
まあ、でも…約束は破ってないからな。嘘もついてない。
だから大丈夫…だろ。多分。
さて、あとはどう説明したものかな…。