諸事情でここまで遅くなってしまいましたが、これからはときおりこちらも投稿していく予定です。
文章力は残念な私ですが、それでもいいよって方は斜め読みでもどうぞこれからも宜しくお願いします。
とりあえず、説明はこれで充分か?
「ひとまずは大丈夫ってことね!なら、音海司令官に頼られるよう私、もっと頑張るわね!」
本音を言えば、ここも前線になるからここの子たちにはあんまり出てほしくないのだが。練度もまださほど高くないし、改すらまだ行ってないんだ。
沈まれても困る。まだ先が私同様長いのだからな。
もちろん、これは世間体とかそんなんじゃなく、この子たちのためだ。幸い、私は前線に出ることができる体質にある。ならどうするか。
ーーーもう答えなら出ている。
私は紙をしたためると、前線へ出るための準備を始めた。
次の日。執務室に入れば見つけやすい場所にしたためた紙を置いてきた私はこの横須賀鎮守府にいる全員を集めた。
暁、響、雷、電、榛名。
そのうち、艦娘を増やしてあげたいところだが、巻き込む形で前線になってしまったからな…。曽川先輩のとこも私の鎮守府から近いし、あっちも巻き込んでしまったか。あの紙に謝罪の方を書いてるし、万が一のことがあっても大丈夫そうだな。
事情を知ってるとはいえ、ほんとうに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「さて、朝から呼び出したのは他でもない。悪いが、君たちも場所的に前線に出てもらう。今回は即席とはいえ、他の鎮守府3ヵ所との共同戦線だ。うち1ヵ所は精鋭な子たちが混じっているらしく、主に彼女たちを戦力として戦う予定らしい」
「なるほど。でも、私達も戦力ということだから……頑張らないと」
「わ、私だって姉だもの。頑張るわ!」
「姉とか妹とか関係ないと思いますけど…。そうですね、皆で頑張らないといけないですね」
結構頼もしいことを言う。だからといって、この子たちを前線に出すわけじゃないが。
ま、途中から鎮守府にいる艦娘たちが入り乱れるんだ。1人ぐらい、正体不明な艦娘が混じったって問題はないただろう?
「雷や電も出ることになる。君たちもなるべく生きて帰ってくるように」
「はい!暁達がいるからだいじょーぶなのです」
「そうそう、皆一緒だものね。私もしっかり活躍して、頼れるってとこ見せてあげるね!」
全員各々の笑みを見る限り、体調とかは問題ないってとこか?緊張はしてるんだろうが、雰囲気的になんとかなりそうだ。
私は頷き
「ああ、任せた。私たちがやるのは少しでも最前線にいる子たちの援護射撃だ。……とはいえ、最前線と変わりはない。危ないと思ったら、すぐ撤退するように。合計4ヵ所ある鎮守府のうち1つも深海棲艦の手にいかなければ大本営も怒りはしないだろ」
と比較的大きな声でいった。
「それもそうですね。ちなみに撤退の方は…全員で、ですか?」
「そうだよ、榛名。旗艦とか関係なく危なくなった者がいたら撤退するんだ。いいな?」
「分かりました」
「そーゆーことなのね。それだったらこの一人前のレディーに「暁はまだ半人前だから私も皆のことしっかり見るよ。大丈夫。3人で見れば誰1人として轟沈はしないはずだから」」
半人前、と言われて暁がなんか「もう私は一人前のレディーよ?!」とか騒いでる。これでこれから深海棲艦と戦う前とか思えなくなってくる。
「はいはい。ならとりあえず暁、響、榛名に周りを見るのを任せようか。旗艦は…電な。今回は一番君が向いている」
そういいつつ、電の頭を2度ほど優しくポンポンと撫でるように叩くとまんざらでもなさそうな顔をした。
待て待て。私が女だってこと、忘れてないよな?電の頬に朱がさしてる辺り、心配なんだが。
そうこう執務室で話していると連絡が来た。
「んじゃあ、ちょっと他の提督とかとも話をつけるから君たちはいつでも出れるようにしててくれ」
「はい、分かりました」
「分かったわ」
「はーい!」
「…分かったよ」
「はいっ」
そういった後、それぞれが行ったのを見てから急いで連絡に出た。
「はい、もしもし。横須賀鎮守府の提督ですが」
「おう、もしもし。俺はそっちから少し離れたとこの鎮守府にいる
うん?タイミングってなんのことだろうか。
「すみません、タイミングってなんのことですか?」
「ほら、お前も連れてるだろ?兵器を。そいつらとの話し合いをしている最中だったら迷惑かけるだろうし…その、なんだ。お前も先に曽川って奴か大本営のどっちかと話し合いしてるだろうし、それをそいつらにも伝えておかないと…だろ?」
ーーーうん?なんだこの人物。十中八九艦娘のことを“兵器”扱いしているんだろうけど、やけにその艦娘たちのことを気にしてるんだな。
……まさか、な。
「そうですね。もうあら方な話ならすみましたよ。そちらも、連れている子たち…いえ、艦娘たちとの話し合いはすんでるんですか?」
「そりゃあな。あいつらにも話しておかないと“説明されなかった”とか“予めある程度の指示がなされなかった”とか不満言われても困るだろうが。それに兵器だがあいつらも人格持ちだ。なら、なるべく轟沈しないよう、裏方で支持するしかない俺達が見てやるしかないんだ」
「へぇー…そうなんですか。不器用な優しさのある人なんですね、あなたは」
そういうと向こう側から「んぬぁっ!?」なんて小さな奇声が聞こえた。軽くカマをかけるつもりだったが、そんなに驚くことだろうか?
ヒントならさっきからの会話にたくさんあっただろう?
「う、うるせー!兵器とはいえ、喜怒哀楽のある奴らを大事にしてなにが悪い!」
「ハハハ、そこまではいってないだろ。私だって艦娘のことを大事にしてるんだ。別に悪いことではないと思うが?」
…あ、笑っててつい思い出したけど、今の素じゃ…?
「あっ、すみません。思わずタメ口になってしまいまして……」
「…あ、あぁ。別に構わないさ。実をいうと俺だって曽川から見れば後輩らしいからな。たぶんお前とは数ヶ月しか違わないだろうよ。だからタメ口で平気だ。んで、今の話は俺の艦娘達には内緒にしてくれないか?頼む」
「そうか。君がそういうならそうさせてもらうさ。…どちらにせよ、先輩か。ってすり合わせの前にそれか。それってどうしてなのか、教えてくれてもいいか?」
私がそう聞くと「一応は、な」という返事が聞こえた。それについで、まだ艦娘には教えてないのだとも。
想像以上にこの人物…いや、山中さんは不器用なのかもしれない。
もっとも、あちらは勘づいてるかもしれないけどな。
「……俺も提督になるためにやってきたのはいいんだけどな、その前に艦娘は兵器だから使い潰して構わないって教わってたんだ。だがな、いざ高雄、三日月、時雨、千歳、金剛、球磨の計6人を迎え入れ、提督としての日々を過ごしたら情がわいてしまってな。それ以来、なるべく中破辺りで帰還するように指示してんだよ。そうすりゃ誰も轟沈しないからな。…もちろんその分練度は上がりにくいだろうが、奴らが生きて帰ってくるだけ上物だからな」
だいぶ気にかけてるんじゃないか、この山中さんって人は。
「はいはい、そうしてやるよ。それで曽川先輩はなんと?」
「ほんとに頼むぜ?ああ、そうそう。練度の低いやつは最前線に出なくてもいいってよ。その上、向こうの練度が低めの奴と合わせて四艦隊の連合艦隊として動かす予定らしい。付け焼き刃だが、なにもしないよりマシだろうってさ。お前もそれで平気そうか?」
「ああ、構わない。それで、もう1人には?」
「俺が伝えとくさ。同期に近いし、そっちの方が説明も楽だろうしな。んじゃ、そういうことだから互いに頑張ろうな」
「ああ、そうだな」と返事をすると一言「んじゃ、失礼する」といって切った。
なんかこう、悪い人ではなさそうだったな。もちろん、直接ではないとはいえ…あそこまでの様子だとほぼほぼありえないだろう。曽川先輩以外にも候補としてあげておくか…。
さて、それはいいとして準備するとしよう。正体も見えにくくしておかないとな。
ヒトマルマルマル。ついに4ヵ所の鎮守府合同の深海棲艦撃退作戦ーーー特に名前は決まってないーーーが始まった。
自分のところの艦娘たちが出撃し、見えなくなるまで確認すると私も出る準備に入った。
そのところで妖精さんたちの1人に声をかけられた。
「ん、妖精さん。どうしたのかい?……うん、そうだな。ここにいる子たちには内緒だが、私も前線に出ることにした。死に急ぐようなもんってことぐらいは分かってるんだが、どうしてもってとこだな。……止めないでくれ」
まだなにか私に話しかけている妖精さんたちを無視して艦娘たちがよく出撃する場所へ向かう。
色々準備してあったものなどを来たり持ったりしてから出撃した。