そして私は提督になった   作:篠崎零花

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いやぁ、セリフだけでどの子が誰々ってやるのは難しいですね。
それを痛感しつつ書いている、どうも零花です。

今回はあえてこちらにも番外編を書いてみました。
本編とあんまり変わらない、かも?


ifなど
日常編 横須賀鎮守府の三月三日


「さて、君たち。今年はひな祭りをしようと思う。…どうだ?」

 

なんとなく思い立ったんだよな。

ちょうど5人共女の子だしいけるべ。

 

「ひな祭り…ですか」

 

「ああ、ひな祭りだ」

 

「なにをするのですか?」

 

「…そういうのはやったこと、ないな」

 

「う、うーん。さすがに私も分からないわ」

 

 

この反応からして全員知らないな。

暁だけは『も、もちろん知ってるわよ』とかと言ってるが…声が震えてるし、顔が自信なさげだぞ?

知らないなら知らないと言えやいいのに。恥ずかしいのかね。

 

 

「とりあえず、だ。雛人形を談話室の一角におく。ただそのおく雛人形だが、実家から送ってもらったのを使う。お古で悪いが」

 

「提督。そもそもなんの日なんですか?…その、ひな祭りというのは」

 

あ。いっけね、説明してないじゃん。

いやぁ、私としたことが…忘れてたわ。

 

 

「ひな祭りっていうのはね。女の子が元気に育つようにって祈る行事なんだ。だから本来ならもう少し前に出してやりたかったんだが…」

 

「司令官、まさかそれで悩んでたのかい?」

 

「あぁ…そうなんだよ。前日におくのはいかがなもんかと思ってな?」

 

「と、いうか提督の実家に雛人形があったっていうことは実家に―――」

 

「それはあとでな。まずは雛人形をそこに置こうと思う。響、電に手伝ってもらいたいんだが」

 

ひとまず流しておこうと思う。

兄弟がいる、でもよさそうだが…いずれ分かるんだ。

ここは黙っておいた方がいいだろ。

 

「分かった」

 

「はいなのです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

箱から取り出して、説明しながら置いていたらほとんどを私がやってしまった。

うん、つい手が出ちゃうんだな。仕方ないな。

 

「司令官、なに現実逃避してるんだい?」

 

「教えるつもりがほぼやってしまったっていう現実から逃げるためさ」

 

「……別に仕方ないんじゃないか?」

 

「むしろ勉強になったのです。ひな祭りの雛人形ってこういう風にかざるのって初めてだったので」

 

わあ、電ちゃん純粋。

でもおかしいことに、響は顔をそらしてるんだよな。どういうことなんだろうな。

 

「なら、いいか…。ってそうだ。どうせなら妖精さんも呼んで思い切りやってみないか?」

 

「ところで司令官、前戦への出撃はいいのかい?」

 

「ああ、それは平気だ。あとで他の3人にも教えるが、練度がある程度あがるまで後方でやらせてもらうことにしてもらった。…せっかく会えたんだ。そんな君たちに轟沈してもらいたくなくてな」

 

「…司令官。優しいのですね」

 

「電ほどじゃないがな」

 

そういったら響に半目で睨まれたんだが。

おかしいな。してることなんか、さっきの言葉と共に電の頭を2回優しく叩くようになでただけだぞ?

 

 

「とりあえず、だ。私は買い物に行ってくる。妖精さんは連れてくるがあとは…いいか?することはだな」

 

と色々響と電に言付けをお願いしてひな祭りにあう和菓子などを買いに出た。

多分間宮のとこがいいだろ。持ち帰れるよう頼むしかないが…ひなあられは少し多めにするか。

あとは………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ。これで十分だな」

 

「なんかこれだと軽いパーティですね」

 

「ん、そうか?」

 

見渡してあるといえば、一角に雛人形。机の上に5人用の和菓子とお茶、妖精さん用のひなあられがそれなりに。

…それ以外は大して物をおいてないはずなんだけどな。

強いて言えば着替えてもらったぐらいか。

 

すぐそばにいる榛名は浴衣。ひな祭りに浴衣は関係ないが、まあいいんじゃないか?

暁、響はおしとやかな感じにまとめた。スカートもそれにあわせて長いもんをチョイスしてみた。

雷、電は和風でまとめた。若干コスプレ感がいなめないが、多分似合っているだろう。

 

 

 

あぁ、服はさっきお菓子を買うついでに買ってきた。

私の分は今ある分で足りてっからかなりお金が浮いて楽だったな。

 

 

 

 

「はい、そうですよ。…まぁ、それはいいとして」

 

いいのか。

 

「なんだ?」

 

「提督って浴衣の着付けできるんですね」

 

「ああ、それのことか。それはよく母さんとばあちゃんに教えてもらったからな。ほとんどばあちゃんだけど」

 

因みに家族構成は父さん、母さん、ばあちゃんな。

じいちゃんはいない。だが、じいちゃんは元漁師で深海棲艦が現れるまではよく海に出ていたらしい。

いやぁ、よく港までついてってそのまま漁船に乗ろうとすると菓子を投げられたっけ。

いつも菓子を持ってたのかは知らんが、海へ落ちたらどうするつもりだったのだろうか。

 

それ以外にもひな祭りの時なんざもはや関係のない魚を食べたな。…せめて雛人形を出してくれと。あと魚の模型いらんから。それに新聞紙のかぶともいらんから。

そもそも日にちがかなり違うし。

 

「どーしたのよ、司令官。ため息なんてついて」

 

「あぁ…昔のことを思い出してな。前はいたじいちゃんがよくひな祭りの日をこどもの日と間違えて祝ってたんだが…。なんで言われても間違えたんだろうな」

 

「……不思議な人ね」

 

遠い目で言うのやめてあげような?

それでも色々教えてくれたんだからさ。…因みに単純に天然。

その天然ぶりが酷いだけだった人なんだ。家族どころか知り合いたちにも飽きられるようなほど、かなり天然だが気にしない気にしない。

……と私は思っている。

 

 

 

 

そんあとは妖精さんたちを含めてひな祭りを楽しんだ。

今回はパーティじみてしまったが、皆に楽しんでもらえているようでよかった。

なら今度は別のも考えておくか。

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