そして私は提督になった   作:篠崎零花

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…予想外なこともあるもんですね。
まさかこれを投稿したら百人近くに読まれ、評価もつけられるとは…。

この作品、大丈夫ですかね(震え声)

まっ、まあ、下から本編です。どうぞ


2話目 選ばれたのは甘いものでした

今度来るものだと思ってたものが翌日に届くと思う?

…それが驚きなことに次の日に届いた。

 

いや、むしろ嬉しいんだけどね。

内容が寮においてきた調味料とかエプロンとかだから。

私にとってはかなり必要なものだ。ないと趣味の一つが出来ない。

 

 

それが入った箱を両手で持って内心喜んでいたら響と電がいた。

 

「司令官、それはなんだい?」

 

「これか?これは、寮においてきた残りの荷物だ。ついさっき届いてな」

 

「なにが届いたのか凄く気になるのです」

 

「そんな大したもんじゃないぞ?ちょっとした調味料にエプロンだ。私の趣味の一つなんでな。今度、調理器具も取り揃えるつもりだ」

 

 

といって笑ってみた。

…あ、一応台も買ってあげるかな?私は長門や大和の身長とあんまり変わらないみたいだし。

 

 

「そういうってことは司令官も料理するのかい?」

 

「そうだな。男でも女でも料理ができることにこしたことはないしな。…ああ、あと君たちもなにか作ってみたくなったら遠慮なく使ってくれ。他の者にもそのことは言っておく。雷と暁にも言いたいなら構わんぞ」

 

 

我ながら長い台詞だこと。

っていうかこの子たちの制服を見てると先輩に無理矢理艦娘の服―――艦娘の服だと知ったのは卒業間際だったけど―――を先輩提督に着せられていたことを思い出すな。

そのせいでスカートに慣れたんだっけ。懐かしいなぁ。

 

 

「分かった。多分、暁たちも喜ぶと思う」

 

「確かに楽しみが増えるのはよさそうなのです。…ところで司令官、いいですか?」

 

 

ん?まさか性別のことでも聞かれるのかな。

いや、そんなすぐにはしてこない…かな?

 

 

「出撃って…いつかするのでしょうか?」

 

あぁ、なんだそれか。

そればっかりは仕方ないことだろうな。

 

「ああ、そうだな。でも最初は君たちでも平気そうな場所にする。そうだな…5人なら少しきつい程度までの場所がいいだろう。行けるな?」

 

「わ、私たちだけで大丈夫でしょうか…」

 

ああ、やっぱり不安か。

そりゃそうだよな。実力を身をもって理解できるのは本人たちだけだし。それにまだそれすら知らなそうだけど。

私はまだ、彼女たちの実力を知らないからな。

 

 

「大丈夫だろ、君たちなら。それに万が一があんなら私がどうにかする。それなら安心だろ?」

 

そういって笑みを向ける。

私が新人だとしても提督だと言うのに変わりはない。

それに艦娘っていったって今の彼女たちには感情があるんだ。

そんな彼女たちを不安がらせるような行為をする提督にだけはなりたくないからね。

 

 

「よかったね、電。でも、私たちも一緒にいるんだから…大丈夫だよ」

 

「響ちゃん…それに司令官…。ありがとうなのです」

 

Не за что(ニィエーザシタ)

 

…ああ、うん。そういや、響って日本生まれの育ちだけど戦後にロシア…もとい、以前のソ連に賠償艦として行ってるから仕方ないね。

でも今の言葉の意味はなんだろ…。

 

「私も別に構わない。むしろ不安とかが取り除けたようならなによりだ」

 

 

 

そう話して一度別れた。

どうやらその時に聞いたのだが、鎮守府を少し散歩していただけらしい。

暁と雷は寮内とその近くを探索する、と聞いたらしい。

……私もちょっと歩いて確かめないとな。地図を毎度毎度見るわけにゃいかんし。

記憶できんかな…。

 

 

 

 

あ、あとで榛名にも伝えておくかな。先に荷物を片付けておきたいし。

 

よし、榛名はどーこだ、と。

そう思って探そうと台所から出て歩いてたらすぐに会えた。

ち、鎮守府って結構広いんじゃなかったか?

 

 

「榛名、ちょっといいか?」

 

「あ、提督。はい、大丈夫ですよ。特になにもしてませんでしたので。…それで、なんですか?」

 

「今度あの4人と鎮守府から少し離れた海域に出撃してもらう予定なんだが、行けそうか?」

 

私がそう聞くと複雑そうな顔をした。

無理もないな。駆逐艦4人に戦艦1人なわけだから。

でも、全員で動くのも避けるのも大丈夫だろう。そう踏んでの考えだったが…うーん、やっぱ無理か?

 

「大丈夫です。ただ私達、そこまで実戦は…」

 

「ああ、まだしたことすらないのか。ま、でも大丈夫だろ。万が一は助けにいくし。制空されなきゃなんとかなる」

 

「だ、大分楽観的ですね…」

 

そういって榛名はその顔に困ったような笑みを作った。

だ、大分現実的なのね、君は…。

 

「楽観的、と言われてもな…。なんとかなるから言ってるんだが…。まあ、他にも君たちを心配させないために、言ってるのもあるんだがな?」

 

「あっ、そうだったんですか。…す、すみません、提督。私達を考えてのことなのに…」

 

 

まあ、そうなっても仕方ないね。

まだ私たちは出会ってすぐなんだ。人柄とかまでさすがに分からないだろう。

…あの先輩提督は出会って早々身をもって知ったがな。

戦績があるとは言え、あんな変態……どうしてああなったんだ。

 

 

「しょうがないさ。まだそこまで知り合ってもないのに相手のことを理解できるわけないだろ?」

 

そういって笑って見せた。

しばらく一緒にいて色々したら信頼してくれるだろ。

そう信じて。

 

 

「そう…ですね。そう言ってくれるとなんか助かります。…ところでいつ出撃予定ですか?」

 

「ああ…それはだな…」

 

そのあとは予定を話してから普通に話したぐらい。

ああ、そういや秘書艦決めてなかったな。

んー、後回しでいいか。今んところなんとかなってるし。

 

榛名と話したあと、別れた私はさっそく執務室へ向かい今後の予定を紙にでもなんでもいいから残しておこうと思った。

よし、明日も頑張るぞ。

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