って奴やろうにも料理名答えたらバレそうだと思いました。
関係ないですね、はい。
今回も凄く日常やってます。
そのため結構ほのぼのとしてますが、電天使・響天使の二つに気を付けてお読みください。
鎮守府に帰るとなんか凄いことになってた。
いや、凄いところじゃないな。
何回作り直したんだ…?
「あ、司令官。おかえり」
「どうしてこうなってる?」
「それは…」
ん?どうしたんだ?
そう言い淀むことなんてないだろうに。
「あっ、司令官。おかえりなさいなのです。えっと、その…料理、うまくいかなかったのです」
電も出迎えにきてくれたが…なるほど。だから少し焦げ臭いのか。
っていうか皆天使だな。特に電が顕著すぎてある意味なんかの扉を開いてしまいそうだ―――いや、そもそもこれは開いちゃいかん扉だな。ロリコンにもなりかねん。
「仕方ないな。んで、響が言葉を選んでいたのはこれか?」
「
「えっ?」
待て待て。一体いくつの料理を作ろうとしたんだ?
いや、違う。同じ料理を作ろうとしていくつもできてしまったって説か?それならまだ納得いかなくもないが…
「遅いじゃない!罰として司令官に味見してもらうからね!」
「ってうわっ!?暁!?」
考えてる最中に突然手を引っ張るのは卑怯だぞー。
…って声に出したら棒読みになりそうだな。うん。
「あぁ、暁…」
連れてこられたのは台所。
鎮守府が広いだけあってここもやや広い。さすがだな。
んで、肝心の料理が見えないんだが…。
まさか、あの若干底が焦げてる鍋の中か?
「暁、連れてきたのね?」
「ええ、もちろん。ちゃーんと連れてきたわ」
「作った料理名、教えたのですか?」
…ん?料理名?
っとその電の一言で皆固まったぞ。どうしたんだ?
響とこの場にいない榛名を除いた4人がその鍋の前に立って…なんか話し出した。
ど、どうしたことやら。
「……まさか、作ってるものがなにか知らないで作ってたのかい?」
「あれ、響は知ってるのか?」
「もちろん。教えたのは私だからね」
まさかの君か。
いや、ロシアに行った経験があるからまだワンチャン…
「響ちゃん。それで料理名はなんなんですか?」
「それは―――」
そう言おうとした響の口元を押さえる暁。
いやいや、そこは聞くべきだと私は思うぞ?
「分かったわ!ミネストローネね!」
「そ、そんな感じはしなかったのです。多分違うスープだと思うのですが…私もミネストローネぐらいしか浮かばないです」
あー、うん。それはいいんだけどな?
いつまで私を置いて話を進めるつもりなんだろうか?
「…君たちで話をするのもいいが、私も混ぜてくれないか?さっきから浮いてる感じがするんだが」
「「「……あっ」」」
ああ…異口同音ってこんなことを言うんだな。
見事に響以外が同じことを声にしてるし。
これじゃ響が姉みたいだな。その妹が暁で、その更に妹が…ってな感じで。本当は違うってわかってんだけどな。
「そういや響。君はなにを作ったのか知ってるんだろ?教えてもらってもいいか?」
改めてそう聞いてみると心なしか……いや、やっぱりまだ表情は読めん。
「…ボルシチ」
「ボ、ボルシチ?…聞いたことないな。なんだそれ」
日本生まれ日本育ちの私にゃ分からんもんだよ。
強いて言えば深海棲艦が現れる前に艦娘がいたらしいって噂か?いや、今は関係ないが。
「スープみたいなものだよ。ロシアでも食べられるんだ。何回か失敗してしまったけど、あれはそれなりにうまくいったから美味しいと思う。…多分」
「なるほどな。んで、買い物はなんだがな…」
――――――
「えっ、司令官は女性だったの!?」
「…雷、失礼だよ」
「だ、だって髪は耳が出るほど短いし、体つきも女性にしてはいいじゃない!」
そりゃ多少は鍛えてるからね。
自衛とかはできないとやってられないだろうし。
「それに口調だって!」
「あぁ、楽だからな。…と、突っ込むのはいいがボルシチとやらが冷めるぞ?」
「あっ」
「忘れてたわ!」
いやぁ、まさか雷と暁の反応があそこまで面白いとは思わんかった。
男装しててよかったこともあるんだな。
「あの、司令官?」
「ん?なんだい、電」
「……性別が分かってよかったです。これで気兼ねなくお話することができます」
そ、その笑顔で言うのは反則だろ。ロリコンじゃなくても危うくなるわ。
――純粋最高
「司令官、頬が緩んでる」
「あっ、すまない。電の可愛らしさのあまり我を忘れてしまっていたよ。んじゃ、盛り付けるか」
そういって私も手伝いにいこうとしたらなんか知らんが響に半目で見られた。
ちょいと理不尽じゃないか?
そのあとは簡単な手伝いだけして榛名を呼びに行ったよ。
出来れば全員で食べたかったからな。
味の感想?
美味しかったよ。