そして私は提督になった   作:篠崎零花

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色々とある話です。

多分平和なんじゃないですか?

では、平気な方のみどうぞ。


9話目 無意識系提督

現在、私は執務室にいる。

と、いうのも今度彼女たちを出撃させる場所を考えてる訳なんだが…。

 

んー、何ヵ所か資源調達できるとこがあるんだが、問題は場所なんだよな。

そのうち一つなんか強いのいるし。

人形(ひとがた)の深海棲艦としてはまだ弱い方なんだが…悩ましいな。

 

 

――コン、コン、コン

 

「司令官、いるのかい?」

 

「あ、ああ…なんだ、響か。開いてるぞ?」

 

 

 

「…司令官、男性トイレに入る癖を直してほしいついでに聞きたいことがあるんだけど、いいかい?」

 

おっと。まさか見られてたとは。

鎮守府にいる間だけでも直せないもんかね。ほんと、もう癖になってるから大変なんだよな…。

それこそ初めて勘違いされて以降か?入るようになったのは。

どっちに入ってもなんも言われないのが分かるなり入りたい方に入るようになったんだっけか。

 

 

「それについては直してはみよう。ただついでに聞くって…なにを聞きにきたのかい?」

 

「任務。それについて聞きにきた」

 

「ああ、場所はある程度しぼったんだが…なかなか行き先が決められなくてな」

 

「どういうことなんだい?」

 

「それはだな…」

 

 

といってからとりあえず買いつまんで人形の深海棲艦のことを教えた。

まず、人形の深海棲艦とは。あいつらは他の深海棲艦と違ってまるで艦娘のような姿をしているそうだ。姫級も同じらしい。

それこそ艦娘がこの世に発見されて間もないうちに現れたんじゃないかってレベルにゃそっくりらしい。

そっくりすぎてなんとも言えないが、負の感情の方しか見えなかったな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

執務室に今いる4人を響に呼んでもらい(もちろん私も呼びに行った)、響に話したことをそっくりそのまま伝えた。

少し厳しい任務になるかもしれないが、そこを奪還すれば資材を少しは回してくれるだろって甘い考えだがな。

まあ、それでも戦績を鑑みて配分してくれるだろ。

 

 

「ああ、もし厳しいようであれば無理に進まなくていい。そのまま撤退してくれ。…それとあと一つあるんだが、もし万が一は名を呼んでほしい。それだけでいい。しっかり助けに行くからな」

 

「え?でもさすがに司令官でもそんな海で呼ばれて来るのは難しいと思うのです」

 

そ、そりゃそうなんだが…。

 

「それだけじゃないわ。そこには深海棲艦の弱い方…つまり、私達でもどうにかできるって奴よね。それだったら私もいるし、大丈夫よ」

 

「それでも慢心はいけないからな、暁。やばいと思ったらすぐ撤退するんだ。幸い榛名も君たちと同じはやさだから列が崩れるってことはそれこそ大破しない限り出にくいだろう」

 

そういってからとりあえず咳払いしておく。

本当に適当にやったから話の切り替えとかって分かってくれるだろうか?天使ってとこはもう確定だが。

もちろん5人ともな。…そこ、私は女性だろとか言わない。

 

「それと確かに今、深海棲艦はまだ弱い方とは言ったが、そこにいるのは人形(ひとがた)だ。それにどの箇所よりも深海棲艦がいないとはいえ、被弾しないわけじゃないんだぞ。だから油断はするな。いいな?」

 

「わ、分かってるわよ。ね、皆?」

 

「私は元より大丈夫です。と、いうか暁さん…声震えてますよ」

 

あっ、私もそれにゃ気づかんかったな。

…驚いてる暁も可愛いもんだな。

 

「そうね、今いる私達に任せてくれるんだもの。油断だってしないわ!」

 

…雷。君のその純粋さは電には勝てないが、せめてその笑いそうになるのをやめような?

結構台無しだぞ。もしかして任されたのがそんなに嬉しかった?

 

「とりあえず大丈夫なのです。響ちゃんや榛名さんもいるのでなにもなければ5人で帰ってきます」

 

「ああ、そうか」

 

「……音海提督。そうやって響と電の頭を撫でてるのは宜しいんですが、微笑みながらやると誤解を与える可能性が…」

 

「ロリコンって言いたいのか」

 

「ち、違いますよ!?」

 

わあ。榛名の少し焦った顔が新鮮だな。

それはそれで可愛くていい。見れて満足だ。

 

 

「いや、悪かった。だが、君にも無事に帰ってきてほしい。…いいか?」

 

「……!は、はい。私としてもなるべく帰還できるよう頑張ります!」

 

ってよく思えば名前を呼んでくれていたな。今気づいたわ。

 

「あぁ、頑張ってきてくれ。でもその…なんだ。君たちを艦娘としてもそうだが、私個人としても仲良くなりたい。その為にも無茶を言うようだが、小破でも大破でも無事にこの鎮守府に戻ってきてほしい」

 

結構ワガママだな、私。

提督になってからあんま日時もたってないし、そこまで馴染んでる気はしないんだが…。

そこまで彼女たちのことを知れてないんだ。なのにもう轟沈(ごうちん)されてしまっては元も子もないんだ。

 

 

Да(ダー)

「もちろんよ」

「大丈夫よ、私達なら」

「はいなのです」

「頑張って参ります」

 

 

それから彼女たち5人を見送った。

今回はさすがに出かけるわけにゃいかないからいつでも出れる準備をしておくか。

出撃のはやさはやっぱ彼女たち艦娘の特権なのかね。辛いわー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほんと、なにもせず待ってる方が心配でなんか落ち着いていられないな」

 

と呟いてみるも返事は―――

お?いきなり現れたことにびっくりしたけど、なんだ。妖精さんか。

 

「ああ、なんだ君たちか。どうした?」

 

うん?いっせいにしゃべられてもなんも分からんぞ?

 

 

……ふむ、なるほど。

そりゃ驚くか。メンテナンスはまだしもいつでも出撃できるようにしろ、と言ったのはここが初めてだからな。

元からいた妖精さんは不思議そうにしてる…ように見えるが。

 

「悪いな。―――だがな、今回ばかりは嫌な予感がするんだ。しかも他の海域より、な。なんでかは知らん。そもそも確認のしようもないからな。……無事だといいんだが」

 

って妖精さんたちに愚痴ってもしょうがないか。

 

 

 

 

 

 

 

ただ、そのしばらくした後。

ナニカを感じた私は海へ出たが、それ以降の記憶がなく―――気づけば、別の場所にいた。

多分鎮守府の仮眠室と言う名の部屋なのかもしれないが…なにがあった?

いや、そもそもどうしてこの部屋にいるんだ?私は。

……思い出せ、私。絶対にだ。

確か、私は―――

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