比企谷八幡と神の舌を持つ少女   作:Oceans

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ありがとうございます。

20日ぶりの更新ですね。
投稿が遅れてすみませんでした。

それでは、今回もよろしくお願いします。


第17皿 地獄の宿泊研修開始

俺は人のあまりいない会場の後ろで立ちながら宿泊研修の説明が始まるのをあたりを見渡しながら待っていた。

 

千人ぐらい人はいるはずだが異様な静けさがこの会場内を覆っていて無言でそわそわしている人や小さい声でブツブツ呟いている人などがいた。それもそうだろう。しおりにも書いてあった通りこれは地獄の合宿で、一発退学もあり得るのだから…

そんなことを考えていると

 

「おはよう諸君」

 

シャペル先生がステージに登壇し、挨拶してから続けて

 

「ステージに注目だ。これより合宿の概要を説明する。この合宿は5泊6日の日程で行われて連日、料理に関する課題が出される。課題の内容は毎年異なっており、初日は980名の生徒を20のグループに分割し、この概要説明が終わり次第、各自指定された場所に移動してもらう。そして、講師による評価と、一定のラインを下回った生徒は失格とし、待機させている学園のバスに乗ってもらう。つまり、退学ということだ。そして、審査に関してだが…ゲストの講師を招いている。多忙の中、今日のために集まってくれた人達だ」

 

そうシャペル先生が言うと、何人かの生徒がゲスト講師と呟き、ざわざわとし始めた。俺は、もうゲストの講師のことは知っているので特に驚きなどはない。

 

「ゲストの講師を紹介しよう…遠月学園の卒業生だ」

 

シャペル先生がそう言うと四宮先輩をはじめ、遠月学園の卒業生…すなわち、卒業到達率一桁を勝ち抜いた天才がステージに登壇した。

そして、俺の師匠でもある四宮先輩が

 

「ん…前から9列目、眉の所に傷がある生徒…」

 

そう口にしていた。その生徒は幸平に向けて言ったものだった。

 

「俺っすか?」

 

幸平は四宮先輩にそう聞き返していた。

 

「すまん、違った。その隣の奴だ」

 

すると四宮先輩はそう訂正し、幸平の右隣にいた生徒の方に視線を移していた。

 

「僕ですか?」

 

「そうだ、お前は退学だ。帰っていいぜ」

 

そして四宮先輩は、幸平の右隣の生徒に退学を命じた。

すると、周囲の奴らがざわついた。なんで退学なんだということなんだろう。俺もなぜ退学なのか疑問だったが…

 

「お前の整髪料に、柑橘系の匂いが混じってるな。こいつは料理の香りを霞ませるんだよな…次からは無香料のヘア・リキッドを使うといい」

 

四宮先輩が退学の理由を述べていた。流石にこれだけで退学は可哀想だが、しょうがない。シャペル先生がさっき言ってたが、講師の評価で失格、退学者が決まると言ってたからなぁ…

 

「ま、待ってください!これだけのことで退学なんですか?」

 

退学を言い渡された生徒が四宮先輩にそう聞いていた。

 

「そうだ。これだけのことで客を失うこともある。お前は俺の店を潰す気か?」

 

四宮先輩は生徒の問いに睨みながら答える。

 

「ヒッ!」

 

「お疲れ、学生さん。よそで頑張ってくれ」

 

そして、その後は卒業生の紹介を再開した。

 

最後に、ここ遠月リゾートの総料理長兼取締役会役員の堂島銀さんの紹介が行われた。すると、一気にこの会場内に緊張が走った。

 

そして、堂島さんがシャペル先生からマイクを受け取り

 

「ようこそ、我が遠月リゾートへ。今日集まった卒業生達は全員が自分の城(みせ)を持つオーナー・シェフだ。合宿の6日間は君らのことを自分の店の従業員と同様に扱わせてもらう。この意味が分かるか?俺達が満足する仕事ができない者は退学ということだ」

 

そう堂島は発言をした。生徒の大半はその言葉を聞き、動揺していた。

 

「見ての通り、講師陣の裁量で一発退場もありうる。それでは皆の武運を祈っている!」

 

「それでは…移動開始!」

 

そう堂島さんが言った後、生徒たちはそれぞれの場所に移動し始めた。俺も後に続き歩き出そうとしたが

 

「久しぶりだな、八幡君。元気にしていたかい?」

 

堂島さんに声をかけられてしまった。

俺と堂島さんの関係は親父を通じて知り合った人だ。

なんでも、俺の親父は堂島さんと同期生らしい。

詳しいことはあまり聞いてはいないが…

 

「お久しぶりです、堂島さん。俺は元気ですよ」

 

「そうか。それと宿泊研修は頑張りたまえ。まぁ、八幡君なら大丈夫だとは思うがな」

 

「そうですね。でも、慢心せずに頑張っていこうと思います。それじゃあ、俺は移動するので」

 

俺は堂島さんに頭を下げて、移動を開始した。

 

 

※※※

 

そして、俺の最初の授業を担当するのは…

 

「はい!みなさん、揃いましたね。私の課題は2人1組で行なってもらいますよ。ペアですが、シャペル先生の授業で組んだ人とやってもらいます。それでは、各自指定された調理台についてください」

 

そう、乾先輩だった…

ってか、なんで2人1組なんだよ。しかも、俺はシャペル先生の授業は受けなくてもよかったから組むペアがいないぞ。どうしたもんかな…とりあえず、乾先輩に言うしかないか…

 

「乾先輩。少しいいですか?」

 

「何かしら?八幡くん」

 

「俺はシャペル先生の授業を受けていないためペアがいないので1人でやってもいいですか?」

 

「そうなんだ。でも、1人でやる案は却下ね。八幡くん」

 

「…それじゃあ誰と組めばいいですか?」

 

「そうね。ちょっと待っててね、八幡くん。…みなさん、ペアは出来ましたか?ペアがいない人は名乗り出てこちらに来てくださいね」

 

そう言って、乾先輩は皆にそう声をかけた。

頼むから、誰も名乗り出ないでと俺は願ったのだが…1人の女子生徒が名乗り出た。そしてこちらに向かってきた。その1人の女子生徒とは…俺のよく知ってる奴だった。

 

「は、八幡くん⁉︎」

 

そう…俺の幼馴染である、えりなだった。

 

「それじゃあ、八幡くん。えりなさんと一緒に課題に取り組んでくださいね」

 

「わかりました」

 

そう言って、俺はえりなと共に指定された調理台に向かった。

 

「八幡くん。よろしくね」

 

「ああ…俺の方こそ、よろしくな」

 

こうして、俺はえりなと共に乾先輩の課題に取り組むことになった。

 

 

ーto be continuedー

 




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

引き続き、活動報告の方もよろしくお願いします。

次の更新は八幡と冴えカノのクロス作品を
予定しています。

それでは、次回もよろしくお願いします。
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