比企谷八幡と神の舌を持つ少女   作:Oceans

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更新が遅れてすみませんでした。
まだ就活中なので、これからも更新速度は
遅くなると思いますが、ご了承ください。

それでは、今回もよろしくお願いします。



第18皿 食材探しとアルディーニ兄弟

俺も無事、ペアが決まったところで乾先輩が試験の概要を話す。

 

 

「それでは、これより2人1組で調理をしてもらいます。私の出す課題は、ここにある食材を使って日本料理でメインとなる一品を作ってもらいます」

 

 

乾先輩はそう言うが、この教室内には食材は一切置かれていない。

他の生徒も教室内に食材が置いていないのに気づき、どうすればいいのか困惑している様子だ。すると、1人の生徒が乾先輩に質問をする。

 

 

「教室に食材は置いてありませんが...」

 

 

「はい。置いてありませんよ。皆さんには一から食材を確保してもらいます。この建物の外には森と川などがあります。その中から食材を確保してもらい、教室内にある調味料などを使い、私の満足のいく一皿を作れば合格とします。くれぐれも、柵の中のフィールド内で食材を見つけてください。制限時間は2時間です。それでは、始めてください」

 

 

こうして、乾先輩の試験が開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺達も課題に取り掛かる。

 

 

「えりな。どんな料理を作るんだ?」

 

 

「そうね。まずは外に出て、どんな食材があるか確認するところからかしら」

 

 

「それも、そうだな…。じゃあ、外に出るか」

 

 

「ええ。それじゃあ、行きましょう」

 

 

そして俺とえりなは、食材を探しに外へと出て、別行動をとった。ちなみに俺は川の方へ向かい、えりなは森の方へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

少し、歩いたところで川に着いた。そして俺は釣竿に餌を付け、川に放ち魚がHITするのを待つ。しかし、中々HITが出ない。それも、そうだ。俺の他にも川で釣りをする奴が沢山いる。俺と考えることは同じで、川で魚をGETして乾先輩の課題をクリアする...こんなところだろう。その結果、俺は他の奴らに魚を取られて、竿にかからない。なので、俺は釣る場所を変えることにした。

 

 

そして、場所を変えてから30分が経った。俺はまだ川で釣りをしている。いい魚が中々釣れない。俺が釣ったのは小さい魚ばかりで、乾先輩に出せる料理には使えそうにない。どうしたもんかな...

 

 

「八幡くん。やっと見つけた...」

 

 

そう俺が考え事をしてた時に、後ろから声をかけられた。そして、俺は後ろを振り返る。俺に声をかけたのはえりなだった。

 

 

「よう。食材は見つけたのか?」

 

 

「ええ。なんとか、鶏を捕まえたわ」

 

 

「ほー。鶏ねぇ...」

 

 

「八幡くんは、何か釣れたの?」

 

 

「釣れたことには釣れたんたが、小魚ばっかりで使えるか分からん。だから、えりなが鶏を捕まえてくれて助かったわ。これで、鶏を使った料理で決まりだな。...それじゃあ、調理場に戻るか」

 

 

「そうね」

 

 

俺達は調理場へと向かった。ちなみに俺が釣った魚は川へ逃がしてやった。そして、調理場に向かう道中に釣りをしている幸平に遭遇した。俺は何を作るのか聞いたところ、幸平はまだ何を作ろうか迷ってるとの事だった。その後も多少会話をし、幸平達と別れた。

そして俺とえりなは調理場に戻り早速、乾先輩の課題である日本料理作りに取り掛かろうとした時、前の方で何か言い合っている声がした。俺は気になって自分の作業を中断し、前の方を見た。すると、幸平とハーフっぽい少年が話していた。俺は幸平と話しているハーフっぽい少年が誰なのか知らなかったので、えりなに聞いてみることにした。

 

 

「なぁ、えりな」

 

 

「何かしら?八幡くん」

 

 

「前の方で、幸平と話してるハーフっぽい奴の事知ってるか?」

 

 

「ああ、彼のことなら知っているわ。彼の名前はタクミ・アルディーニ。中等部2年から編入した生徒ね。確か、編入前はイタリアの大衆料理店にいたそうよ。ちなみにタクミ・アルディーニの隣にいるぽっちゃりした体型の男の子は、弟で名をイサミ・アルディーニと言うわ」

 

 

イタリアの大衆料理店ねぇ...こいつらも俺と幸平同様、現場を知ってる料理人ってことか...こいつも、要チェックだな。

 

 

「なるほど...情報サンキューな。えりな」

 

 

「これぐらい、どうってことないわ。それより、私達も調理に取り掛かるわよ。八幡くん、色々準備してちょうだい」

 

 

「あいよ」

 

 

俺はタクミ・アルディーニの調理場を見つつ、調理に使う道具を取りに向かった。

 

 

 

ーto be continuedー




ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

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