ありがとうございます。
設定は第01話の最後に付け足しておきました。
やっとヒロインが登場です。
それでは第03皿です。
どうぞ。
3日経って今日は入学式となった。
この3日間はずっと部屋で過ごしていた。
そして、時間になったので俺は始業式に出席
するため、遠月学園へと向かおうと極星寮を
出たのだが…
「お待ちしておりました八幡様」
外にはお高い車が停まっていて、黒服の執事
らしき人が車から降りて、俺にそう言った
「えっと…俺は車の手配とかしていない
んですが…」
「仙左衛門様から八幡様を迎えに行くように
言われましたので」
なるほどな。総帥が手配してくれたのか
なんか申し訳ないな…
「そうですか」
「はい。なので、車にお乗りください」
「わかりました」
そして俺は車に乗り込み、始業式の行われる
遠月学園へと向かった。その道中
「八幡様。仙左衛門様から言伝がございます」
「なんすか」
「はい。始業式で一言、言葉を述べてほしいと
のことです」
「それは総代のえりなじゃダメなんですか?」
「はい。総代のえりな様とは別にお言葉を
いただきたいとのことです」
「それは…辞退とかはできますかね」
「いえ、できないかと思います」
「そうですか…」
やっぱり辞退はできないよな…
俺はあんまり目立ちたくはないんだがな…
そう俺が思っていると
「もうすぐ、遠月学園に着きます。
八幡様は降りる準備をしてください」
もう遠月学園に着いていた。
俺は車から降り、舞台裏へと向かった
そしてその後、すぐに始業式が行われた。
「新1年生総代、薙切えりな」
「はい」
司会者がそう言うと、幼馴染のえりなが
壇上に上がり学年章の授与を受けていた。
今現在ではえりながトップを走っている。
しかし、俺も四宮師匠と約束したのでもちろん
これからはえりなやそのほかの生徒とトップの
座を競っていくわけで…
そう俺が思っているとえりなが舞台にある席に
着き、そして総帥の式辞が始まった。
俺はその式辞を壇上裏で聞く
「諸君。高等部進学おめでとう。諸君らは
中等部での3年間で調理の基礎技術や
食材への理解を深めてきた。公衆衛生学、
栽培概論や経営学などがあげられる」
「そして今、高等部の入口に立ったわけで
あるが、これから試されるのは技巧や知識
だけではない。料理人として生きる気概
そのものである…」
「そして諸君の99%は1%の玉を磨くため
の捨て石である」
「昨年の新一年生812名のうち、2年生に
進級できたのは76名…」
「無能と凡夫は容赦なく切り捨てられ
千人の一年生が進級する頃には百人になり
卒業まで辿り着く者を数えるには片手を使えば
足りることだろう。その一握りの料理人に
君が成るのだ!」
「」ゾクッ
そう総帥が言うと、生徒達に緊張が走った
「…研鑽せよ!以上で私の話は終わりだ」
そう総帥の式辞が終わると会場は歓声で沸いた。
もちろん俺はその姿を裏で見ていた。
そして総帥は職員席へ戻り、えりなは俺がいる
ところへ来た。そして目が合った
「え…八幡くん?」
「よう…半年ぶりだな。えりな」
「八幡くん‼︎」ダキッ
えりなは半年ぶりに俺に会ったせいか
涙目になりながら俺の胸に飛び込んてきた。
やばい柔らかいアレが当たってる…
「お、おい…落ち着け。えりな
まだ始業式は終わってないぞ」
「ご、ごめんなさい」
そう言って、えりなは俺から離れた
ああ、色々やばかった。もう少しで
どうにかなるとこだったわ…
「詳しい話は始業式の後だ。いいな」
「う、うん…」
「それでは、次に高等部から編入する
生徒1名の紹介と総代とは別の代表生から
お言葉をいただきます」
俺とえりなの会話の後にそう司会者からアナウンス
があった。人前で話すのは嫌だなと改めて思った。
そして高等部から編入する、生徒の紹介へと
入った。俺はその生徒を見てヘラヘラしてるなと
思ってしまった。えりなは、なぜが驚いた表情で
編入生を見ていた。何かあったのだろうか…
「じゃあ手短に二言三言だけ…。
えっと…幸平創真っていいます。この学園のことは
正直、踏み台としか思ってないです」
「思いがけず編入することになったんすけど
客の前に立ったこともない連中に負けるつもり
はないんで。入ったからにはてっぺん獲るんで
……3年間よろしくお願いしまーす」ペコッ
「ふざけんな!編入生」
編入生の幸平がそう挨拶すると、それを聞いて
いた生徒達はヤジを飛ばしていた
「ふー。なんとか噛まずに言えたわ」
そう言って幸平は舞台裏へと帰ってきた
「幸平!」
「ん?お前は誰だ?」
「俺は、比企谷八幡だ」
「そうか。それで俺に何の用だ?」
「大したことじゃないんだか、一言だけ。
幸平のあのスピーチは俺好みでよかったぞ」
「そうか。緊張してたから変じゃないかって
心配してたんだが、比企谷にそう言ってもらえて
よかったわ〜」
「それでは最後に代表生の方、壇上に
上がって来てください」
「悪りぃ。次は俺の番だわ。
ちょいと行ってくるわ」
「ああ」
俺は幸平と会話した後、壇上に上がった。
するとさっきまで罵声が飛び交っていたこの会場が
一気に静かになり、皆が俺の方を見た。
俺にこの視線は耐えれんわ…
そう思いつつ、言葉を発した
「えー。じゃあ俺も一言二言だけ…」
「皆さんも知ってると思いますが
俺の名前は比企谷八幡って言います」
「それで俺もさっき挨拶をした編入生
の幸平と大体同じ考えで、客の前に立ったこと
のない奴、罵声ばかり言ってる奴に負ける
わけにはいかない。俺もトップを目指して3年間
やっていくんで、よろしくお願いします」ペコッ
俺はそう言ったあとの会場の雰囲気は、幸平の時
とは違ってシーンとしていた。
まぁ、俺は気にせず舞台裏に戻った。
すると舞台裏では俺のスピーチが終わった後に
幸平とえりなが何か言い合っていた。
俺はその会話に耳を傾けた
「幸平くん、何故君がここにいるのよ!」
「いや、何故ってお前……合格通知が届いた
からそりゃ来るだろ」
「なっ!あの時、私は不合格にした
はずなのに……」
「本当、びびったぜー。お前、不味いとか
言うんだもんよ。美味いなら美味いって素直に
言えよ!あんな美味しそうに食ってたし」
「ち、ちがっ……い、言っておきます!
私は認めてないわ!君も、君の料理もね!」
「あ?」
「手違いよ手違い!君は手違いで遠月に
に来たのよ!てっぺんを獲るですって?
笑わせないで!中等部からの内部進学者たちは
皆、最先端ガストロミーの英才教育を
受けてきたの!外様の編入生なんて……上を
見上げるまでもない彼らにも勝てやしないわ!」
「中等部の3年間ねぇ……」
「な、何よ!」
「俺が初めて包丁を握ったのは三つの時
だった。12年間俺は調理場で生きてきたんだぜ?」
「不味いわよって言われたままで、店の名に
泥を塗るわけにはいかねーな!楽しみにしてなっ!
あんたの口からはっきりと美味いって言わせてやる
俺の料理の限りを尽くしてな!」
そう言って、幸平創真は立ち去った。
えりなはというと、その場で立ち尽くしていた。
「幸平、やっぱり面白いやつだな…」
「なっ!八幡くん、今の話を聞いてたの!」
「まぁあんな大きい声で言い合っていたからな
だいだいの話は聞いた。何で素直に人の料理を
褒めることができないんだ。えりな」
「それは…」
俺がそう言うと、えりなは言い返す言葉がないのか
それ以上は何も言わなかった。
「まぁお前の性格上、仕方ないことかも
しれんが一流の料理人になるためには褒めることも
必要だってことは覚えておけよ」ポン
俺は落ち込んでいるえりなの頭に手を乗せて
そう言った
「っ‼︎覚えておくわ」
「そうか。じゃあ、この話は終わりだな」
「そうね。それじゃあ、さっきの話の
続きだけど、なんで八幡くんは半年間もの間
私に連絡なしでいなくなったのかを教えてくれる
かしら?」
「総帥から話してもらうように頼んだんだが
聞いてないのか?」
「お爺様からは八幡くんがいなくなってから
八幡くんが海外に行ったって聞かされたわ。
なぜ、直接行く前に私に言わなかった
のかしら?」ニコッ
怖いなぁ。この目が笑ってない笑顔…
「まぁ、それに関しては俺が悪いと思う。
なんせ海外に行くことになったのは急だったから
言う時間がなかったんだ」
「そう…それで、八幡くんは海外の
どこで何をしていたのかしら?」
「それはフランスで俺の師匠の四宮シェフ
の店で修行も兼ねて手伝いをしてたんだ」
「そう。 …理由は分かったわ。
でも、それは直接私にひとこと言ってから
フランスに行ってほしかった…」
「すまんな…心配かけて」
「いいわ。また八幡くんに会えたから
良しとするわ」ニコッ
「お、おう…」
なんか、えりなにそういわれると
少し恥ずかしいな…
「それじゃあ、式も終わったことだし
帰りましょうか」
「そうだな。帰るか…」
そう言って俺達は歩き出すと
「その前に少し話をしてもいいかな、八幡君」
前から、司先輩が俺に声をかけてきた
「いいですけど、何か俺に用ですか?
司先輩」
「司先輩⁉︎」
えりなは、司先輩がここにいることに
驚いていた
「そうだよ。八幡君に用があるんだ」
「それは、長くなりそうですかね?」
「すぐに終わると思うよ」
「それじゃあ、手短にお願いします」
「突然だけど、八幡君。十傑に
入ってくれないかな?」
「は?」
「え…」
俺とえりなは司先輩の一言に驚いてしまった。
ーto be continuedー
ここまで読んでくれた方々ありがとうございます。
ほんと、文章書くのは難しいですね…
それでは、次回もよろしくお願いします。