朝、僕は目を覚まし日課にしている体操をする。
ラジオから流れてくる一般的なラジオ体操。統率を図るために鎮守府の艦娘たちと一緒にする。それが終わったら皆で朝食を食べることにしている。
ー食堂ー
ワイワイガヤガヤ
光藤「頂きます」
大鳳「頂きます」
秘書艦の大鳳と向き合い二人用の席で食べ始める。
今朝の朝食は白米と焼き魚、豆腐の味噌汁にひじきの煮物といった和食で僕達以外も美味しそうに食べている。
海外艦の娘達も箸の使い方に慣れてきて上手に使って食べている。
ビスマルク「ハシガススムわね!」
プリンツ「美味しいですもんね~」
このように慣れ親しんでおりなんとも微笑ましい……のかな?
それは置いておいて。朝食を食べ終わり作戦をたてて……
武蔵「提督よ、ブイン基地の雨風とやらから電文だぞ。なにやら協力してほしいと……」
光藤「分かった。見せて」
武蔵「ほれ」
光藤「なになに……(大本営から通達。少数の提督と艦娘でとある島の調査にあたれ。とのことがあり俺から指名するように言われたので光藤さんと他の提督方に声を掛けさせて頂きました。詳しいことはブイン基地離島支部でお話します。参加できたらで構いませんのでよければおこしください。雨風雷光)……か。せっかく呼ばれたんだから行った方がいいね」
大鳳「あ、提督もう一枚入ってますよ。えっと……パートナーとなる艦も一人連れてくるように……だそうです」
光藤「じゃあ大鳳、また頼める?」
大鳳「任せてください。今回も頑張ってみせるわ!」
時刻はマルキューマルマル。呉の鎮守府を小型の飛行機に乗って飛び立った。ステルス機で光学迷彩。敵機からは認識されない特殊な電波を出す。操縦は大鳳が務める。大鳳は小柄ながらも特殊な訓練も受けたためそういうものも乗れる。
光藤「どれくらいで着く?」
大鳳「そうですね……大体10時間くらいですね」
光藤「そっかー」
大鳳「着いたら起こしますので寝てても構いませんよ?」
大鳳にそう促され僕は眠ることにした。
光藤「ありがとう、そうするよ。お休み」
ーーー
ドオンドオンと大きな音が鳴り響く。
「ハァハッハッ」
走る。ただひたすらに逃げる。
「しっかりしてくれっ!」
「……うっ……」
致命傷とまではいかないがかなりの重症を負った彼女を抱き抱えて。
攻撃を続けてくる人。人の形をした何かから。
「どこか……隠れるところ……」
「おーい!こっちだ!」
「ここなら安全だ!」
男の声が聞こえてきた。僕の仲間たちの声だ。
「カギナ!ツルギ!」
そう呼び掛けた。
カギナ「大丈夫か?」
ツルギ「静かに!あと少しで<ヤツ>も居なくなる……」
数分後僕を追ってきた人影はどこかに行った。
僕達は安心し怪我人の介抱をした。
「ありがとう、少し落ち着いたわ……」
カギナ「全く、逃げようってのに子供なんて庇うからだ」
「カギナ、その言い方は……」
ツルギ「それはいい。それより情報を整理しよう。今ここで何が起きているか、ね」
事の始まりは数時間前。昼を過ぎた辺り、何者かがこの島を襲った。僕はその襲った影を山の上から見ていた。ヤツらは海から現れて防波堤を破壊。島に上陸、目につく建物や動くものは全て吹き飛ばしていった。僕はそれを見て島の警備団に連絡をしたが既に全滅したあとだった。そして逃げている途中、仲間である彼女と再会したが敵に見つかり攻撃を受けた。そのときの爆風で彼女に瓦礫が直撃、そして僕は彼女を抱き抱えて逃げていた。
「カナギ、君は……そっちの方は?」
それと言い忘れたがこの大柄の男は金木カギナ。島一番の力自慢で小型のクルーザー位なら余裕で引っ張れる程だった。
カギナ「こっちはダメだ。生存者なんて居らん。あっちは全滅だな」
ツルギ「同じく。西側もてんでダメ。恐らく我等だけだろうなここで生き残ったのは……」
こっちの細身で高身長の男は倉形ツルギ。剣術においては右出るものなし。日本で頂点をとった男でもある。
「サキは僕と来たから……ためだね」
「ええ、ユウガに会うまで誰も見なかったわ……」
僕と共に来た彼女は黒崎サキ。冷静で大人しい性格で島の人気者であった。
そして(ユウガ)と呼ばれた僕は……
ーーーーーー
??「……と…。…て……とく……」
目が覚めると少しメカニックな天井。
誰か僕を呼んでいる……
聞き覚えのある、僕の好きな声。
??「提督!着きましたよ!起きてください!」
光藤「う……ん……たいほー……おはよう……」
大鳳「寝ぼけてないで行きますよ!」
光藤「……うぅん……」
??「そうですよ。起きてください。わざわざ迎えに来たんですから。ね?」
光藤「わっ!?あ、雨風くん!?」
大鳳「えっ!?いつの間に?」
雨風「二人がわたわたしてるあいだに来ましたよ。さ、行きましょう。みんな待ってますよ」
迎えに来たのはこのブイン基地の雨風雷光。偽名なのか本名なのか分からないが大本営からもそう呼ばれている。今作戦の受諾者であり僕をここによんだ男。これから作戦についての説明を受けるために僕達は雨風くんの後ろをついていき他の提督達の待つ会議室に向かって行った。
今回はプロローグの一つ目。
他の提督のもこんな感じで書き上げていき、まとめてから本編を作ります。是非是非楽しんでください!